役所広司

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やくしょ こうじ
役所 広司
役所 広司
第10回Deauville Asian Film Festivalにて(2008年
本名 橋本 広司[1](はしもと こうじ)
生年月日 1956年1月1日(58歳)
出生地 日本の旗日本長崎県諫早市
民族 日本人
身長 179cm
血液型 AB型
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1978年-
活動内容 1978年:無名塾入団
1996年:『Shall we ダンス?
1997年:『うなぎ
2005年:『SAYURI
2007年:『バベル
配偶者 河津左衛子1982年 - )
家族 長男橋本一郎
主な作品
映画
タンポポ
Shall we ダンス?
うなぎ
笑の大学
THE 有頂天ホテル
バベル

テレビドラマ
三匹が斬る!
合い言葉は勇気


舞台
恋人たちの短い夜
巌流島
ふたたびの恋


受賞
キネマ旬報賞
毎日映画コンクール
日本アカデミー賞
報知映画賞
日刊スポーツ映画大賞
アジア・太平洋映画祭
ギャラクシー賞
芸術選奨
紫綬褒章

役所 広司(やくしょ こうじ、1956年(昭和31年)1月1日 - )は、長崎県諫早市出身の日本俳優。本名は橋本 広司(はしもと こうじ)。

ワイ・ケイ事務所所属。身長179cm。俳優・仲代達矢主宰の無名塾出身。

来歴・人物[編集]

公務員から俳優へ[編集]

長崎県諫早市で生まれる。大村市長崎県立大村工業高等学校卒業後、上京して千代田区役所土木工事課に勤務。友人に連れられて観劇した仲代達矢主演の舞台公演『どん底』に感銘を受け俳優への道を志す。200倍もの難関である仲代が主宰する俳優養成所「無名塾」の試験に合格。芸名は前職が役所勤めだったことに加え、「役どころが広くなる」ことを祈念して仲代が命名。入塾初日に益岡徹と出会い、仲良くなる。

デビュー後の活躍[編集]

当初は所属する無名塾の舞台公演に出演。1980年(昭和55年)のNHK連続テレビ小説なっちゃんの写真館』でテレビデビューを果たす。主に時代劇で評価を得ていた。1983年(昭和58年)のNHK大河ドラマ徳川家康』の織田信長役で注目を集め、1984年(昭和59年)のNHK新大型時代劇宮本武蔵』の主人公・武蔵役で初めて主演に抜擢される。民放の時代劇作品では、『三匹が斬る!』シリーズなどが代表作。

映画では、伊丹十三監督作品の『タンポポ』などに出演。1988年(昭和63年)の日本・スイス合作映画『アナザー・ウェイ ―D機関情報―』(西村京太郎の小説『D機関情報』の映画化作品。山下耕作監督作品)の主人公・関谷海軍中佐役で映画初主演を果たす。『オーロラの下で』で初めて日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を獲得する。1995年(平成7年)、『KAMIKAZE TAXI』(原田眞人監督)で毎日映画コンクール主演男優賞を受賞。後にインタビューで「この賞が一番嬉しかった」と語る。

この頃、役所が主演するドラマや映画は評価は高いもののヒットには恵まれず、制作発表の記者会見では「低視聴率男です」と自らネタにして笑いをとっていた。

作品の大ヒットから地位確立まで[編集]

1996年(平成8年)公開の『Shall we ダンス?』が大ヒットとなる。さらに、『シャブ極道』(細野辰興監督作品)、『眠る男』(小栗康平監督作品)の演技が絶賛され、その年度の主演男優賞を総ざらいする。1997年(平成9年)の『失楽園』も大ヒットする。今村昌平監督の映画『うなぎ』が1997年(平成9年)にカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞すると、この2年で20以上の映画賞を獲得。(今村とは、今村の遺作『赤い橋の下のぬるい水』でも共演)以後、黒沢清青山真治らが監督を務める映画へ出演。東京国際映画祭での主演男優賞受賞、1996年(平成8年)から7年連続で日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞するなど、毎年の映画祭でその名前を挙げられないことはないほど名実共に、日本を代表する映画俳優の一人となった。

世界進出[編集]

2005年(平成17年)にはアジアを代表する俳優、ハリウッドを牽引するスタッフが集結したことで話題を呼んだ『SAYURI』に参加。また、2006年(平成18年)のカンヌ国際映画祭にで監督賞を受賞した『バベル』では、ブラッド・ピットと共演。2007年(平成19年)には日米伊合作映画『シルク』に中谷美紀、キーラ・ナイトレイとも共演。シカゴ国際映画祭主演男優賞、バレンシエンヌ国際映画祭オマージュ賞、アジア太平洋映画祭主演男優賞、ゴッサム賞アンサンブル演技賞、東京国際映画祭主演男優賞、パームスプリング国際映画祭アンサンブル演技賞、サンディエゴ映画批評家協会アンサンブル演技賞、アメリカ俳優組合賞ノミネートなど海外でもその高い演技力に対し賞が贈られている。インタビューなどで「いい作品があれば、海外のものにも出たいが日本映画で認められたい。」と語っている。

その他[編集]

  • 無名塾の入塾試験では、大声でセリフをしゃべれと言われ、あまりの大声を出したため失神寸前で倒れてしまった。
  • 映画での活躍が目立つにつれテレビドラマの出演は稀になったが、日本テレビ系列で放送中の『東京日和』で進行役を担当。テレビ東京系列で放送中の『日経スペシャル ガイアの夜明け』では2009年(平成21年)まで初代進行役を務めた。
  • 1980年代前半に発表されていた一部資料の生年月日と差異があるがミスプリントであると思われる(ノート参照)。
  • イメージキャラクターを10年以上務めた名古屋の紳士服量販店(トリイ)がメンズプラザアオキに買収された際に、そのままイメージキャラクターを続けることになりアオキのCMに出演している。
  • フィンランド航空の日本向け広告等に、イメージキャラクター『Mr.ヨーロッパ』として、2010年(平成22年)から起用されている。2013年1月14日日本出発限定で、「役所広司さんが贈る、オーロラの旅」という特別海外旅行ツアーが企画販売された[1]
  • 長年に亘る俳優活動などが評価され、平成24年度の春の褒章にて、紫綬褒章日本政府より贈られることが決定した[1]

出演作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

舞台[編集]

テレビ番組[編集]

  • うまいが一番フジテレビ)出演、ナレーション
  • ネシアの旅人(テレビ東京系)ナレーション
  • 日経スペシャル ガイアの夜明け(案内人、テレビ東京) - 2009年いっぱいで降板し、江口洋介に交代。
  • 東京日和日本テレビ)ナレーション
  • イチ流(イチロー特集・テレビ朝日)
  • 課外授業 ようこそ先輩NHK総合)語り
  • テレビ東京開局45周年記念番組「封印された 三蔵法師の謎〜シルクロード3万キロに挑んだ男〜」(テレビ東京)旅人
  • 世界の美都で発見! 秘宝ミステリーツアー(TBS)案内人
  • フォトドキュメント 天涯へ 旅人 沢木耕太郎の世界NHK教育)朗読
  • 二夜連続新春特別企画『Earth Walker(第一章)第一夜 世界一大きい木ジャイアントセコイア』(2012年1月2日、BSフジ) - 地球の案内人(ナビゲーター、声の出演)
  • 二夜連続新春特別企画『Earth Walker(第二章)第二夜 世界一美しい珊瑚の海レディエオット島』(2012年1月3日、BSフジ)
  • 瑛太が挑む 世界最長の大河 ナイル(BS-JAPAN) - ナイルの声(語り)
    • 第一集 幻の源流を求めて13,000kmの大紀行(2012年8月11日、BS-JAPAN)
    • 第二集 エチオピア高原に青ナイル幻の源流を求めて(2013年1月12日、BS-JAPAN)
    • 第三集 ケニア人類発祥の大地にナイルの源流を求めて(2013年3月9日、BS-JAPAN)
  • 『Earth Walker(第三章)第一夜 世界で一番長い火山洞窟に潜る〜火の島ハワイ地球創世物語〜』(2013年12月30日、BSフジ) - 地球の案内人
  • 『Earth Walker(第四章)第二夜 生態系の頂点 幻のオオカミに逢う〜イエローストーン地球再生物語〜』(2013年12月31日、BSフジ)

吹き替え[編集]

CM・広告[編集]

ディスコグラフィ[編集]

  • YAKUSHO(LPアルバム)

受賞歴[編集]

1984年度

1985年度

  • 日本放送映画藝術大賞 放送部門 最優秀助演男優賞(『徳川家康』)

1990年度

1992年度

  • 上海ドラマ大賞 最優秀主演男優賞(『雀色時』)

1995年度

1996年度

1997年度

1998年度

1999年度

2000年度

2001年度

2002年度

2003年度

2004年度

2005年度

2006年度

2007年度

2008年度

2010年度

2011年度

2012年度

脚註[編集]

  1. ^ a b 紫綬褒章に役所広司さん・萩尾望都さんら 読売新聞 2012年4月28日閲覧

外部リンク[編集]