幻冬舎

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幻冬舎
正式名称 株式会社幻冬舎
英文名称 GENTOSHA INC.
現況 事業継続中
種類 株式会社
出版者記号 87728, 344
取次コード 2076
法人番号 3011001029520
設立日 1993年11月12日
代表者 代表取締役社長 見城徹
本社郵便番号 151-0051
本社所在地 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目9番7号
資本金 1億円
従業員数 81名(2010年3月31日現在)
主要株主 TKホールディングス100%
主要子会社 幻冬舎コミックス
幻冬舎メディアコンサルティング
幻冬舎総合財産コンサルティング
外部リンク http://www.gentosha.co.jp/
特記事項 2003年1月JASDAQ上場
2011年11月経営陣による自社買収のため上場廃止
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株式会社幻冬舎(げんとうしゃ)は日本出版社

概要[編集]

角川書店編集者であった見城徹が、当時の社長・角川春樹コカイン密輸事件をきっかけに退社し、仲間5人と1993年11月12日に設立した。社名は五木寛之の命名による(五木が提示した3案から見城が選んだ)[1][2]。幻冬舎のロゴマークに描かれている「槍を高くかざした原始人」のモデルは見城本人で、自らがポーズをとって描かせたものである[3]

1994年3月25日、初の単行本6点を出版。創業したばかりの出版社であるにも関わらず、五木寛之北方謙三篠山紀信村上龍山田詠美吉本ばなな、という人気作家揃いの内容であった[4]1997年4月10日には、幻冬舎文庫を創刊した[5]

事業は書籍文庫が主体であるが、月刊誌・季刊誌も発売している。系列子会社発行・幻冬舎発売の出版物も数多い。かつては、 知育教材やゲームなどを開発し、書店流通で販売する幻冬舎エデュケーションが子会社として存在していたが、本社に吸収合併された。現在は、幻冬舎エデュケーション局となっている。

2003年には日本スポーツビジョンを子会社化し、スポーツのライセンスビジネスに乗り出したが[6][7]、5か月後の2004年3月、同社の民事再生法適用を申請、特別損失10億円を計上した[8]

2005年2月に子会社の幻冬舎ルネッサンスが、ライブドアとの共同出資より出版社ライブドアパブリッシングを設立。2006年8月にライブドアパブリッシングの株式を売却し、同社はライブドアの完全子会社となった。

2005年5月にサイバーエージェント系の出版社アメーバブックスと業務提携を締結し販売業務を幻冬舎が受託[9]。2007年11月にサイバーエージェントと幻冬舎の共同出資より出版社アメーバブックス新社を設立(2012年3月解散)。

2007年に本社ビルの正面に当る敷地に新館ビルを建設、東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目に本社がある。

2008年5月TOKYO FMSCHOOL OF LOCK!」との共同プロジェクトによりあらすじと第1話のみ応募する10代限定の文学新人賞「蒼き賞」を行う。過去に、アウトロー作品を対象とした〈幻冬舎アウトロー大賞〉を開催していた(現在は中止)。

2009年3月吉本興業との共同プロジェクトにより「幻冬舎よしもと文庫」が創刊。吉本所属の芸人が、さまざまな出版社から出してきた小説やエッセーの文庫化にあたり、幻冬舎が新レーベルを立ち上げて一本化することで合意した。

2010年10月29日にMBO(マネジメント・バイアウト)の実施を発表した。しかし、投資ファンドのイザベルリミテッドが市場で買い進め、同年12月6日に筆頭株主になったことが、関東財務局に提出された大量保有報告書及び変更報告書により判明した[10]。公開買い付け(TOB)を行っている、見城の所有する特別目的会社・TKホールディングスは、イザベルリミテッドに対抗して、同年12月13日にTOBの買付け価格を220,000円から248,300円に変更し、同時に買付予定数の下限を18,300株から13,725株に変更し、買付期間も9営業日延長し2010年12月28日までとすることを発表した[11][12]。その後、MBOは成立[13]。上場廃止となった[13]

2012年5月に子会社株式会社ジーエフエス(GFS)が、飲食事業を営む株式会社バンクエスト・フードサービスの事業の全てを譲り受け、飲食事業を開始[14]。同社は、飲食チェーン(粥麺茶房、香港粥麺専家)経営を行っていたが、2014年9月に閉店した。

2013年4月には40代女性向けのファッション雑誌「DRESS」を創刊し同誌の編集子会社として「株式会社gift」を設立した。鳴り物入りでの話題を巻き起こして発売したが、売れ行き悪化による債務超過のため、保有株の大部分を同年12月26日付にて決済代行会社「パス」に売却した[15]。それでも出版不況での売れ行き悪化は止まらず、2016年2月号(2015年12月28日発売)にて月刊での発行を終了しwebマガジンでの展開に移行する。2016年4月には、株式会社giftの事業をパス社の全額出資子会社に移管。幻冬舎の関与は消滅している。

グループ企業[編集]

事業のジャンルごとに細分化された子会社を多数有する。発売社はいずれも幻冬舎。

  • 株式会社幻冬舎コミックス - 漫画出版・BL系文庫・ノベルズ
    コミック部門から撤退したソニー・マガジンズのコンテンツを引き継ぐ形で創立され、事業を実施した15年間に14冊のミリオンセラーが出ている。
  • 株式会社幻冬舎メディアコンサルティング(GMC) - 企業出版
    • 株式会社幻冬舎ルネッサンス新社(GRS) - 個人出版
    • 株式会社幻冬舎ウェブマ(GWM) - ウェブマーケティング支援
    • 株式会社幻冬舎デザインプロ - デザイン事業[16]
  • 株式会社幻冬舎総合財産コンサルティング(GTAC) - 財務コンサルティング
    • 株式会社幻冬舎アセットマネジメント(GAM) - 金融コンサルティング
    • 合同会社幻冬舎ゴールドオンライン(GGO) - ウェブメディア「幻冬舎ゴールドオンライン」の運営。
  • 株式会社幻冬舎ルネッサンス
  • 株式会社expeet - 人材シェアリングサービス「expeet」の開発・運用[17]

沿革[編集]

  • 1993年11月12日 - 見城徹他5名が株式会社角川書店を退社し、東京都新宿区三栄町に資本金10百万円にて株式会社幻冬舎を設立。
  • 1994年3月25日 - 単行本6作品を皮切りに書籍事業に参入。
  • 1994年9月 - 本社を東京都新宿区四谷に移転。
  • 1997年4月 - 文庫本62作品を皮切りに文庫本分野に参入。
  • 1997年4月 - 本社を東京都渋谷区千駄ケ谷四丁目9番7号に移転。
  • 2000年9月 - 有限会社幻冬舎ブックスを吸収合併。
  • 2000年11月 - 有限会社幻冬舎インターナショナルを吸収合併。
  • 2001年10月1日 - 株式会社幻冬舎コミックスを設立。
  • 2001年12月 - 株式会社幻冬舎コミックスが株式会社ソニー・マガジンズより雑誌の商標権を譲受けコミックス事業に進出。
  • 2003年1月30日 - 日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 2003年9月 - ウィッシュインターナショナル株式会社を子会社化。
  • 2003年10月 - アンファー株式会社を子会社化。
  • 2003年11月 - 株式会社ホロンを子会社化。
  • 2004年9月 - 株式会社幻冬舎ルネッサンスを設立。
  • 2004年12月 - 日本証券業協会への店頭登録を取消しジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2005年6月 - 株式会社幻冬舎メディアコンサルティングを設立。
  • 2006年9月 - 株式会社幻冬舎ルネッサンスが株式会社幻冬舎エムディーを吸収合併。
  • 2006年11月 - 新書17作品を皮切りに新書分野に参入。
  • 2007年4月 - 株式会社幻冬舎ルネッサンスが株式会社ルネッサンスブックスを吸収合併
  • 2011年3月16日 - 上場廃止。
  • 2012年4月 - 株式会社幻冬舎総合財産コンサルティングを設立。
  • 2013年1月 - 株式会社幻冬舎エデュケーションを吸収合併。

ベストセラー[編集]

雑誌[編集]

  • GINGER(ジンジャー)』(毎月23日発売) - 20~30代女性向けファッション雑誌。
  • GOETHE(ゲーテ)』(毎月24日発売) - 男性向けビジネス・カルチャー情報誌。
  • 小説幻冬』(毎月27日発売) - 月刊の文芸誌。2016年10月27日創刊[18]
  • PONTOON(ポンツーン)』 - 月刊のPR誌。1998年創刊。2016年9月号から電子版へ移行。
  • 月刊バーズ』(発行:幻冬舎コミックス、毎月30日発売)
  • ルチル』(発行:幻冬舎コミックス、奇数月22日発売)
  • リンクス』(発行:幻冬舎コミックス、偶数月9日発売)

休刊[編集]

  • 『星星峡』 - 月刊のPR誌。
  • GINGER L.』(ジンジャーエール) - 季刊の文芸誌。『GINGER』の姉妹誌。女性向けとされる。2010年創刊。2016年秋号で休刊。
  • 『papyrus』(パピルス) - 文芸誌だが、タレントやスポーツ選手が多く登場。かつて見城が手がけていた『月刊カドカワ』に近い。2005年創刊。2016年8月号で休刊。

書籍レーベル[編集]

コミックレーベル[編集]

WEBメディア[編集]

横領事件[編集]

2009年5月、元経理部社員による横領事件が発覚。着服は2001年8月から2009年3月の8年間で9億1230万円。同社会計システムを操作し、取引先に同社の書籍を出荷したように装い、架空の売掛金を計上していた[19]

脚注[編集]

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  1. ^ 塩澤実信『出版社大全』、838頁。
  2. ^ 弊社設立経緯に関するウィキペディア記述に関して”. 株式会社 幻冬舎. 幻冬舎 (2015年8月5日). 2015年8月5日閲覧。
  3. ^ 第28回 株式会社幻冬舎 見城 徹 | 起業事例 | 起業・開業・独立・会社設立ならドリームゲート - ベンチャー・起業家支援サイト
  4. ^ 塩澤実信『出版社大全』、840頁。
  5. ^ 企業情報(沿革)”. 株式会社 幻冬舎. 幻冬舎. 2015年12月30日閲覧。
  6. ^ 相場概況”. ゴールデンチャート社 (2003年10月3日). 2011年7月21日閲覧。
  7. ^ 幻冬社、日本スポーツビジョンを子会社化”. ウェブリーグ. エスエスケイ (2003年10月23日). 2011年7月21日閲覧。
  8. ^ 日本スポーツビジョンが民事再生法適用を申請”. ウェブリーグ. エスエスケイ (2004年4月5日). 2011年7月21日閲覧。
  9. ^ アメーバブックスと幻冬舎の業務提携”. 山川健一. 2018年6月4日閲覧。
  10. ^ “主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 幻冬舎, (2010年12月7日), http://www.gentosha.co.jp/ir/pdf/press_20101207.pdf 2010年12月7日閲覧。 
  11. ^ 株式会社TKホールディングスによる買付条件等の変更後の当社普通株式等に対する公開買付けへの賛同及び応募の推奨に関するお知らせ(幻冬舎 2010年12月13日プレスリリース)
  12. ^ TKホールディングスは、2010年12月29日の公式発表で、多くの既存株主からのTOB応募がありTOBは成功したことを発表した。しかし、株主総会で重要案件を否決可能な議決権ベースで3分の1以上の株式を取得しているイザベルリミテッドがTOB参加に拒否しているため、MBOの成立は不透明な状況が依然として続いている。
  13. ^ a b 幻冬舎のMBOは成立へ、上場廃止は3月16日”. ロイター (2011年2月15日). 2013年8月5日閲覧。
  14. ^ 飲食事業開始に関するお知らせ”. 幻冬舎. 2018年6月4日閲覧。
  15. ^ “幻冬舎が雑誌「ドレス」を発行するgiftを5090万円で売却”. WWD JAPAN.COM (WWD JAPAN). (2014年12月12日). https://www.wwdjapan.com/business/2014/12/12/00014751.html 2014年12月12日閲覧。 
  16. ^ 幻冬舎グループ、「デザイン×コンテンツ」サービスを主軸とするデザイン事業に特化した新会社「株式会社幻冬舎デザインプロ」を設立”. 幻冬舎. 2018年6月4日閲覧。
  17. ^ 幻冬舎がエキスパートのシェアリングサービスを提供する新会社「expeet」を設立”. PR TIMES. 2018年6月4日閲覧。
  18. ^ 月刊文芸誌『小説幻冬』創刊のお知らせ | 株式会社 幻冬舎
  19. ^ 幻冬舎、元社員の着服、8年にわたり約9億円”. 日経BP (2009年5月20日). 2011年7月21日閲覧。

外部リンク[編集]