砂川文次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
砂川 文次
(すなかわ ぶんじ)
誕生 (1990-04-01) 1990年4月1日(33歳)
日本の旗 日本 大阪府吹田市
職業 小説家地方公務員
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士
最終学歴 神奈川大学
活動期間 2016年 -
ジャンル 小説
代表作 『ブラックボックス』(2021年)
主な受賞歴 文學界新人賞(2016年)
芥川龍之介賞(2022年)
デビュー作 『市街戦』(2016年)
テンプレートを表示

砂川 文次(すなかわ ぶんじ、1990年4月1日 - )は、日本小説家、元自衛官地方公務員[1][2]大阪府吹田市生まれ[3]

経歴・人物[編集]

神奈川大学卒業[3]陸上自衛隊に入隊しAH-1Sの操縦士として勤務する[4]。退職後は都内の区役所に就職した[3]

2014年秋頃、陸曹航空操縦学生であった時に書き上げた投稿作『市街戦』で、2016年の第121回文學界新人賞を受賞しデビュー[5]

『戦場のレビヤタン』が第160回芥川龍之介賞候補作、『小隊』が第164回芥川龍之介賞候補作となり、『ブラックボックス』で第166回芥川龍之介賞を受賞。

作品リスト[編集]

単行本[編集]

  • 『戦場のレビヤタン』(文藝春秋、2019年1月)
    • 戦場のレビヤタン(初出:『文學界』2018年12月号)
    • 市街戦(初出:『文學界』2016年5月号)
  • 『臆病な都市』(講談社、2020年7月)
    • 臆病な都市(初出:『群像』2020年4月号)
  • 『小隊』(文藝春秋、2021年2月/文春文庫、2022年5月)
    • 小隊(初出:『文學界』2020年9月号)
    • 文庫版は『戦場のレビヤタン』と合本
  • 『ブラックボックス』(講談社、2022年1月)
    • ブラックボックス(初出:『群像』2021年8月号)

雑誌掲載作品[編集]

小説作品
  • 「熊狩り」 - 『文學界』2016年11月号
  • 「バベルの褒賞」 - 『文學界』2017年11月号
  • 「乱気流」 - 『文學界』2019年7月号
  • 「99のブループリント」 - 『文學界』2022年3月号
  • 「越境」- 『文學界』2023年1月号より連載中
  • 「決裁」-『新潮』2023年4月号
エッセイなど
  • 「トカゲのしっぽ」 - 『群像』2019年3月号
  • 「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」 - 『文藝』2020年冬季号
  • 「待ちに待った終末 羽田圭介『Phantom』を追う」 - 『文學界』2021年9月号
  • 「ウクライナ義勇兵を考えた私」 - 『文藝春秋』2022年6月特別号
  • 「超マニアック戦争論」(小泉悠との対談) - 『文藝春秋』2022年7月特別号[4]
  • 「芥川賞作家・砂川文次さんはもと陸自AH-1Sコブラのパイロット」 - 『航空ファン』2022年7月号
  • 「妖怪でるけんでられんけん」 - 『新潮』2022年11月号

脚注[編集]

  1. ^ 『群像』2020年4月号(講談社)「執筆者一覧」より。
  2. ^ 日本放送協会. “第166回芥川賞は砂川文次さんの「ブラックボックス」”. NHKニュース. 2022年1月19日閲覧。
  3. ^ a b c 『戦場のレビヤタン』文藝春秋社、2019年、著者略歴より。
  4. ^ a b 悠, 砂川 文次,小泉. “「火力調整会議が荒れるんです」「ロシアの尖兵中隊って強いな」小泉悠と元自衛官・作家の砂川文次が“ロシア軍のリアル”を語る”. 文春オンライン. 2022年6月27日閲覧。
  5. ^ 「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」『文藝』2020年冬季号、338頁。