五木寛之

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五木 寛之
(いつき ひろゆき)
ペンネーム 五木 寛之
(いつき ひろゆき)
誕生 松延 寛之
(まつのぶ ひろゆき)
(1932-09-30) 1932年9月30日(84歳)
日本の旗 日本
職業 小説家
随筆家
作詞家
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 早稲田大学露文科中退
活動期間 1966年 - 1972年
1974年 - 1981年
1985年 -
ジャンル 小説随筆
代表作 蒼ざめた馬を見よ』(1967年)
『風に吹かれて』(1968年、随筆)
青春の門』(1970年 - 1993年)
大河の一滴』(1998年、随筆)
『親鸞』(2010年)
主な受賞歴 小説現代新人賞(1966年)
直木三十五賞(1967年)
吉川英治文学賞(1976年)
菊池寛賞(2002年)
仏教伝道文化賞(2004年)
NHK放送文化賞(2009年)
毎日出版文化賞特別賞(2010年)
デビュー作 『さらばモスクワ愚連隊』(1966年)
配偶者 あり(1965年 - 現在)
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五木 寛之(いつき ひろゆき、1932年9月30日 - )は、日本小説家随筆家作詞家としての活動も多い。旧姓は松延(まつのぶ)。

経歴[編集]

生い立ち[編集]

1932年教員の松延信蔵とカシエの長男として福岡県八女郡に生まれる。生後まもなく朝鮮半島に渡り、父の勤務に付いて全羅道京城など朝鮮各地に移る。少年時代は、父から古典の素読や剣道詩吟を教えられた。第二次世界大戦終戦時は平壌にいたが、ソ連軍進駐の混乱の中では母死去、父とともに幼い弟、妹を連れて38度線を越えて開城に脱出し、1947年に福岡県に引き揚げる。

引き揚げ後は父方の祖父のいる三潴郡、八女郡などを転々とし、行商などのアルバイトで生活を支えた。1948年に(旧制)福岡県立八女中学校に入学、ゴーゴリチェーホフを読み出し、同人誌に参加してユーモア小説を掲載。福岡県立福島高等学校に入学、ツルゲーネフドストエフスキーなどを読み、テニス部と新聞部に入って創作小説や映画評論を掲載した。1952年に早稲田大学第一文学部露文学科に入学。横田瑞穂に教えを受け、ゴーリキーなどを読み漁り、また音楽好きだった両親の影響でジャズ流行歌にも興味を持った。生活費にも苦労し、住み込みでの業界紙の配達など様々なアルバイトや売血をして暮らした。『凍河』『現代芸術』などの同人誌に参加し、また詩人の三木卓とも知り合う。1957年に学費未納で早稲田大学を抹籍された(後年、作家として成功後に未納学費を納め、抹籍から中途退学扱いとなる)。またこの頃に父を亡くす。

作家として[編集]

大学抹籍以降、創芸プロ社でラジオのニュース番組作りなどいくつかの仕事を経て、業界紙『交通ジャーナル』編集長を務めるかたわら、知人の音楽家加藤磐郎の紹介で三木トリローの主宰する三芸社でジングルのヴァース(CMソングの詞部分)の仕事を始める。CMの仕事が忙しくなって新聞の方は退社し、CM音楽の賞であるABC賞を何度か受賞。PR誌編集や、『家の光』『地上』誌などでルポやコラム執筆、テレビ工房に入り放送台本作家となりTBS「みんなで歌おう!」などのテレビやラジオ番組の構成を行う。また野母祐、小川健一と3人で「TVペンクラブ」を立ち上げ、NHKテレビ「歌謡寄席」制作、「うたのえほん」「いいものつくろ」構成などを手がける。大阪労音の依頼で創作ミュージカルを書き、クラウンレコード創立に際して専属作詞家として迎えられ、学校・教育セクションに所属し、童謡や主題歌など約80曲を作詞した。

1965年には、石川県選出の衆議院議員(のち金沢市長岡良一の娘で、学生時代から交際していた岡玲子と結婚、夫人親類の五木家に跡継ぎがなかったからか五木姓を名乗る。日本での仕事を片付けて、1965年にかねてから憧れの地であったソビエト連邦北欧を妻とともに旅する。帰国後は医師をしていた妻の郷里金沢で、マスコミから距離を置いて生活、小説執筆に取りかかる。

1966年、モスクワで出会ったジャズ好きの少年を題材にした[1]さらばモスクワ愚連隊』により、第6回小説現代新人賞を受賞、続いて同作で直木賞候補となる。1967年ソ連作家の小説出版を巡る陰謀劇『蒼ざめた馬を見よ』で、第56回直木賞を受賞。同年『週刊読売』連載したエッセイ『風に吹かれて』は、刊行後から2001年までの単行本・文庫本の合計で460万部に達した。1969年には雑誌『週刊現代』で『青春の門』掲載を開始した。1970年に横浜に移る。

休筆以後[編集]

1972年から一度目の休筆に入り、その間の1973年に『面白半分』編集長を半年間務める。1974年に執筆活動を再開。リチャード・バックの「かもめのジョナサン」の翻訳を刊行、ベストセラーとなる。1975年日刊ゲンダイでエッセイ『流されゆく日々』の連載を開始した。このエッセイは、2014年現在も続く長寿連載となる(2008年に連載8000回の世界最長コラムとしてギネス世界記録に認定されている)。ただし、このエッセイは1週間にわたって引用が続くこともあるなど、自著や過去の連載記事を引用することが多い。1976年、『青春の門・筑豊編』により、第10回吉川英治文学賞を受賞した。1981年からは再び執筆活動を一時休止し、西本願寺龍谷大学の聴講生となり、仏教史を学ぶ。

1984年に山岳民の伝説を題材にした『風の王国』で、執筆活動を再開した。吉川英治文学賞、泉鏡花文学賞等の選考委員としても活躍しながら今日に至る。坪田譲治文学賞小説すばる新人賞選考委員なども務めたほか、特に直木賞は1978年から32年間に渡り長く務めた。1998年には『大河の一滴』がベストセラーとなり、2001年に同タイトルが映画化された。また、2002年には菊池寛賞を受賞した。同年、英語版『TARIKI』が2002年ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を受賞した。2004年には仏教伝道文化賞を受賞した。2009年にはNHK放送文化賞を受賞した。2010年には『親鸞』上・下により、第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞した。

年譜[編集]

賞歴[編集]

選考委員[編集]

2015年10月現在[3]

作品[編集]

小説[編集]

初期作品には、朝鮮から引き揚げて福岡、東京、金沢と移り住んだ経歴からくるデラシネの思想が滲む。ジャズをテーマにしたデビュー作「さらばモスクワ愚連隊」「GIブルース」そして長篇「海を見ていたジョニー」などや、演歌の世界を描いた「艶歌」など音楽を題材にしたもの、憧れの地であった北欧を舞台にした「霧のカレリヤ」などがある。これらは『小説現代』『オール読物』などの中間小説誌に発表されたが、五木自身は作品集『さらばモスクワ愚連隊』後記で「自分の作品を、いわゆる中間小説とも大衆文学とも思ってはいない。私は純文学に対応するエンターテインメント、つまり〈読物〉を書いたつもりである。」と述べている。「蒼ざめた馬を見よ」は1966年にアンドレイ・シニャフスキーユーリ・ダニエルが作品を西側で出版して逮捕された事件に着想を得て、「伝奇小説的なスケールの大きさ」「地理的なスケールをこえて、近来に類を見ない精神宇宙のサスペンス・ドラマ」「詩的で熱っぽく潔癖な文章」(今官一[5])、「人間の、人間に対する差別、人間に対する侮辱、残酷さ、(略)それを描こうとするあなたの文学を読んでいると、ものすごい未来を感じるんだ」(羽仁五郎[6]といった賞賛を得た。

金沢地代にスペイン内戦に関心を持ち、1967年に『スポーツニッポン』に連載した『狼のブルース』から、『裸の町』『戒厳令の夜』へと続く、現代史を題材にとった系列がある。また少年期から居住地を転々と変えたことから、非定住、放浪の生活への関心が強く[7]、1968年に5月革命ただ中のパリに旅行した時の体験を踏まえた『デラシネの旗』などがある。1967年の『恋歌』以後『ソフィアの秋』『内灘夫人』などの恋愛小説を発表、『小説新潮』に連載した『水中花』『夜明けのタンゴ』『冬のひまわり』『哀しみの女』はネオ・シティロマンと称された。『凍河』のあとがきでは「革命だの学問だのが男子一生の仕事であるならば、男と女の惚れたはれたもまた人生の大事業だ。」と記している。「こがね虫たちの夜」(1969年)は学生時代の、同学の友人高杉晋吾三木卓、川崎彰彦、野川洸らとの生活をモデルにしたもの[8]

『青春の門』は少年時代に住んだ筑豊を舞台に、独特の「キリクサン」と呼ばれるきびきびした気質を受け継いだ主人公の成長を追うビルドゥングスロマン的な作品で、第七部まで書き継がれる大作となった。

金沢を舞台にした作品には『浅の川暮色』(主計町が舞台)、『風花のひと』(尾山町が舞台)、『朱鷺の墓』(卯辰山や東山茶屋街が舞台)、『聖者が街へやってきた』(香林坊や中央公園が舞台)、『小立野刑務所裏』、『金沢望郷歌』などがあり、『内灘夫人』ではかつて学生時代に内灘闘争を経験した女性の生き方を描いている。『恋歌』でも内灘出身の女性が出てくる。2度目の休筆中に「真宗王国」の基礎をつくった蓮如に関心を持ち、親鸞とともに、講演、エッセイ、戯曲などで取り上げている。

  • 『さらばモスクワ愚連隊』(作品集)講談社 1967年、のち角川文庫、新潮文庫
  • 蒼ざめた馬を見よ』(作品集)文藝春秋 1967年、のち文庫
  • 『海を見ていたジョニー』(作品集)講談社 1967年、のち新潮文庫
  • 青年は荒野をめざす』(作品集)文藝春秋 1967年、のち文庫
  • 『幻の女』(作品集)文藝春秋 1968年、のち文庫
  • 『裸の町』文藝春秋 1968年、のち文庫
  • 『男だけの世界』中央公論社 1968年、のち角川文庫、中公文庫
  • 『恋歌』講談社 1968年、のち文庫
  • 『ソフィアの秋』(海外小説集)講談社 1969年、のち講談社文庫、新潮文庫
  • 『内灘夫人』新潮社 1969年、のち新潮文庫
  • 朱鷺の墓』新潮社 のち新潮文庫(1970年、NHK連続ドラマ。1973年、松竹現代劇)
    • 『朱鷺の墓 空笛の章』1969年、『朱鷺の墓 風花の章』1970年、『朱鷺の墓 愛怨の章』1972年
  • 『デラシネの旗』文藝春秋 1969年、のち文春文庫
  • 『ヒットラーの遺産』(作品集)光文社カッパ・ノベルス 1969年、のち講談社文庫
  • 『涙の河をふり返れ』(作品集)文藝春秋 1970年、のち文春文庫
  • 『狼のブルース』講談社 1970年、のち旺文社文庫、講談社文庫
  • 『にっぽん漂流』文藝春秋 1970年、のち文春文庫
  • 『こがね虫たちの夜』(作品集)河出書房新社 1970年、のち角川文庫、講談社文庫、旺文社文庫
  • 青春の門』講談社、1970年-1993年、のち文庫、同新版
    • 筑豊篇 (1970年)
    • 自立篇 (1971年-1972年)
    • 放浪篇 (1973年-1974年)
    • 堕落篇 (1976年-1977年)
    • 望郷篇 (1979年)
    • 再起篇 (1980年)
    • 挑戦篇 (1993年)
  • 『樹氷』文藝春秋 1970年 のち文庫
  • 『白夜物語』(北欧小説集)角川書店 1970年、のち文庫
  • 『四月の海賊たち』(作品集)文藝春秋 1971年、のち文庫、旺文社文庫
  • 『にっぽん三銃士』(上・下)新潮社 1971年、のち新潮文庫
  • 『ユニコーンの旅』(作品集)文藝春秋 1971年、のち文春文庫
  • 『わが憎しみのイカロス』文藝春秋 1972年、のち文春文庫
  • 『鳩を撃つ』新潮社 1972年、のち新潮文庫
  • 『変奏曲』新潮社 1973年、のち新潮文庫
  • 『夜のドンキホーテ』河出書房新社 1973年、のち角川文庫
  • 『箱舟の去ったあと』講談社 1973年、のち文庫
  • 『にっぽん退屈党』文藝春秋 1973年、のち文庫
  • 『スペインの墓標』実業之日本社 1976年、のち文春文庫、「哀愁のパルティータ 南欧小説集」集英社文庫
  • 『戒厳令の夜』新潮社 1976年、のち新潮文庫
  • 『凍河』文藝春秋 1976年、のち文庫、集英社文庫
  • 『海峡物語』講談社 1977年、のち文庫、双葉文庫
  • 『恋歌』講談社 1977年、のち文庫
  • 遥かなるカミニト』角川書店 1977年、のち文庫
  • 『燃える秋』角川書店 1978年、のち文庫、講談社文庫、集英社文庫
  • 『日ノ影村の一族』文藝春秋 1978年、のち文庫
  • 浅の川暮色』文藝春秋 1978年、のち文庫
  • 『風花のひと』講談社 1979年、のち文庫
  • 水中花』新潮社 1979年、のち文庫
  • 四季・奈津子集英社 1979年、のち文庫
    • 『四季・波留子』集英社 1987年、のち文庫
    • 『四季・布由子』集英社 1992年、のち文庫
    • 『四季・亜紀子』集英社 2000年
  • 『男と女のあいだには』新潮社 1979年、のち文庫
  • 『夜明けのタンゴ』新潮社 1980年、のち文庫
  • 『さかしまに』文藝春秋 1981年、のち文庫
  • 『鳥の歌』講談社 1982年、のち文庫、集英社文庫
  • 『風の王国』新潮社 1985年、のち文庫
  • 『冬のひまわり』新潮社 1985年、のち文庫
  • 『ヤヌスの首』文藝春秋 1985年、のち文庫
  • 『メルセデスの伝説』講談社 1985年、のち文庫
  • 『旅の幻灯』(自伝小説)講談社 1986年、のち文庫
  • 『哀しみの女』新潮社 1986年、のち文庫
  • 『旅の終りに』サンケイ出版 1986年、のち講談社文庫、双葉文庫
  • 『疾れ!逆ハンぐれん隊』part 1-13 講談社 1986年-1990年、のち文庫
  • 『ガウディの夏』角川書店 1987年、のち文庫
  • 『朱夏の女たち』文化出版局 1987年、のち新潮文庫
  • 『大人の時間』新潮社 1987年、のち文庫
  • 『フランチェスカの鐘』新潮社 1988年、のち文庫
  • 『雨の日には車をみがいて』角川書店 1988年、のち文庫、集英社文庫
  • 『奇妙な味の物語』集英社 1988年、のち文庫
  • 『金沢望郷歌』文藝春秋 1989年、のち文庫
  • 『野火子の冒険』角川書店 1990年、のち文庫
  • 『ワルシャワの燕たち』集英社 1991年、のち文庫
  • 『晴れた日には鏡をわすれて』角川書店 1992年、のち文庫
  • 『レッスン』光文社 1992年、のち新潮文庫
  • 『ステッセルのピアノ』文藝春秋 1993年、のち文庫
  • 『蓮如物語』角川書店 1995年、のち文庫
  • 『物語の森へ 全・中短篇ベストセレクション』東京書籍 1996年
  • 『五木寛之クラシック小説集』全5巻(CD book)小学館 1996年
  • 『ハオハオ亭忘憂録』角川書店「ハオハオ!」文庫 1998年
  • 『旅の終りに』文藝春秋(平成梁塵秘抄劇シリーズ) 2002年、のち文庫
  • 『サイレント・ラブ』角川書店 2002年
  • 『親鸞』(上・下)講談社 2010年、のち文庫
  • 『親鸞 激動篇』(上・下)講談社 2012年、のち文庫
  • 『怨歌の誕生』(短編集)双葉文庫 2013年
  • 『親鸞 完結篇』(上・下)講談社 2014年、のち文庫
  • 『金沢あかり坂』(短編集)文春文庫 2015年

随筆[編集]

  • 『風に吹かれて』読売新聞社 1968年、のち角川文庫、新潮文庫、講談社文庫、潮文庫、旺文社文庫、集英社文庫
  • 『五木寛之の本』KKベストセラーズ 1970年
  • 『ゴキブリの歌』毎日新聞社 1971年、のち新潮文庫、講談社文庫、集英社文庫
  • 『地図のない旅』講談社 1972年、のち文庫、角川文庫、新潮文庫、集英社文庫
  • 『深夜の自画像』創樹社 1974年、のち文春文庫
  • 『視想への旅立ち』河出書房新社 1975年、のち文庫
  • 『異国の街角で』文藝春秋 1975年、のち集英社文庫
  • 『深夜草紙』全6巻 朝日新聞社 1976年-1981年、のち文春文庫
  • 『男が女をみつめるとき』主婦と生活社 1979年、のち集英社文庫、講談社文庫
  • 『重箱の隅』文藝春秋 1979年、のち文庫
  • 『なにを飲みますか? 女と男のスクランブル会話帖』主婦と生活社 1980年
  • 『歌いながら夜を往け 五木寛之論楽会』小学館 1981年、のち集英社文庫
  • 『ポケットの中の記憶 エッセイ抄』主婦と生活社 1982年、のち集英社文庫
  • 『流されゆく日々』全10巻 PHP研究所 1983年-1985年、のち講談社文庫
  • 『忘れえぬ女性たち』集英社 1985年、のち文庫、「ふりむかせる女たち」角川文庫
  • 『ふり向けばタンゴ』ネスコ 1987年、のち文春文庫
  • 『僕のみつけたもの』集英社 1988年、のち文庫
  • 『よみがえるロシア ロシア・ルネッサンスは可能か?』文藝春秋 1992年、のち文庫
  • 『世界漂流』集英社 1992年、のち文庫
  • 『午後の自画像』角川書店 1992年、のち文庫
  • 『ちいさな物みつけた』集英社 1993年、のち文庫
  • 『日本幻論』新潮社 1993年、のち文庫
  • 『生きるヒント』全5巻 文化出版局 1993年-1997年、のち角川文庫
  • 『風の旅人への手紙』旅行読売出版社 1993年、「旅人よ!」角川文庫
  • 『蓮如 聖俗具有の人間像』岩波新書 1994年
  • 『みみずくの散歩』幻冬舎 1994年、のち文庫
  • 『風の幻郷へ 全エッセイ・ベストセレクション』東京書籍 1994年
  • 『みみずくの宙返り』幻冬舎 1994年、のち文庫
  • 『蓮如 われ深き淵より』中央公論社 1995年、のち文庫
  • 『若き友よ。若い友人への28通の手紙』幻冬舎 1995年、「友よ。」文庫
  • 『日記 十代から六十代までのメモリー』岩波新書 1995年
  • 『青い鳥のゆくえ』朝日新聞社 1995年、のち角川文庫
  • 『デビューのころ』集英社 1995年、「僕はこうして作家になった」幻冬舎文庫
  • 『こころ・と・からだ』集英社 1996年、のち文庫
  • 『他力 大乱世を生きる一〇〇のヒント』講談社 1998年、のち文庫、幻冬舎文庫
  • 『夜明けを待ちながら』東京書籍 1998年、「人生案内」角川文庫、原題で幻冬舎文庫
  • 大河の一滴』幻冬舎 1998年、のち文庫、幻冬舎新書ゴールド
  • 『風の記憶』角川書店 1999年、のち文庫
  • 『人生の目的』幻冬舎 1999年、のち文庫
  • 『知の休日 退屈な時間をどう遊ぶか』集英社新書 1999年
  • 『こころの天気図』講談社 2000年、のち文庫
  • 『よろこびノートかなしみノート』朝日出版社 2000年
  • 『風の言葉 五木寛之ベストセレクション』東京書籍 2001年
  • 『日本人のこころ』全6巻 講談社 2001年-2002年
  • 『情の力 日本人のこころ抄』講談社 2002年
  • 『愛に関する十二章』角川書店 2002年、「愛について」文庫
  • 『運命の足音』幻冬舎 2002年、のち文庫
  • 『不安の力』集英社 2003年、のち文庫
  • 『百寺巡礼』全10巻 講談社 2003年-2005年、のち文庫
  • 『みみずくの夜メール』全2巻 朝日新聞社 2003年-2005年、のち幻冬舎文庫
  • 『生きる言葉 五木寛之のパワートーク』幻冬舎 2003年
  • 『百の旅千の旅』小学館 2004年
  • 『旅のヒント』東京書籍 2004年
  • 『元気 人はみな元気に生まれ元気の海へ還る』幻冬舎 2004年、のち文庫
  • 『養生の実技 つよいカラダでなく』角川oneテーマ21 2004年
  • 『みみずくの日々好日』幻冬舎 2004年
  • 『五木寛之こころの新書』全11巻 講談社
  • 『天命』東京書籍 2005年、のち幻冬舎文庫
  • 『同行二人帖 五木寛之の百寺巡礼』講談社 2006年
  • 『新・風に吹かれて』講談社 2006年
  • 『21世紀仏教への旅』講談社
    • インド編 2006年
    • 朝鮮半島編 講談社 2007年
    • 中国編 講談社 2007年
    • ブータン編 講談社 2007年
    • 日本・アメリカ編 講談社 2007年
  • 『林住期』幻冬舎 2007年、のち文庫 
  • 『わが人生の歌がたり 昭和の哀歓』角川書店 2007年、のち文庫
    • 『わが人生の歌がたり 昭和の青春』角川書店 2008年、のち文庫 
  • 『人間の関係』ポプラ社 2007年、のち文庫
  • 『悲しみの効用』祥伝社 2011年
  • 『下山の思想』幻冬舎新書 2011年
  • 『新老人の思想』幻冬舎新書 2013年
  • 『孤独の力』東京書籍 2014年
  • 『杖ことば ことわざ力を磨くと逆境に強くなる』学研パブリッシング 2014年
  • 『五木寛之の金沢さんぽ』講談社 2015年
  • 『養生のヒント』中経出版 2015年
  • 『余命 これからの時間をいかに豊かに生きるか』祥伝社 2015年
  • 『歌の旅びと』(上・下)潮出版社 2015年
  • 『嫌老社会を超えて』中央公論新社 2015年
  • 『自分という奇蹟』PHP文庫 2015年
  • 『はじめての親鸞』新潮新書 2016年

作品集[編集]

  • 『現代長篇文学全集(53) 五木寛之』講談社 1969年
  • 『五木寛之作品集』全24巻 文藝春秋 1972年-1974年
  • 『五木寛之小説全集』全35巻 講談社 1979年-1981年
  • 『五木寛之エッセイ全集』全12巻 講談社 1979年-1980年
  • 『五木寛之全紀行』全6巻 東京書籍 2002年-2003年

共著[編集]

  • 『真夜中対談』文藝春秋 1971年、「午前零時の男と女 五木寛之対話集 2」角川文庫
  • 『白夜の季節の思想と行動』(対談集)冬樹社 1971年、のち角川文庫
  • 『対論 野坂昭如×五木寛之』講談社 1971年、のち文庫
  • 『現代への視角』(松田道雄久野収) 三一新書 1972年
  • 『わが心のスペイン』(久野収・斉藤孝晶文社 1972年、のち角川文庫
  • 『五木寛之討論集 箱舟の去ったあと』(羽仁五郎小田実、久野収他) 講談社 1973年
  • 『帰りなんいざ…』(紀行対談 1)(松永伍一) 講談社 1975年
  • 『故郷まとめて…』(紀行対談 2)(松永伍一) 講談社 1977年、「日本幻想紀行」講談社文庫
  • 『五木寛之雑学対談』 講談社 1975年
  • 『青空ふたり旅』(井上陽水) ペップ出版 1976年、のち角川文庫
  • 『哲学に何ができるか 現代哲学講義』(廣松渉朝日出版社(Lecture books) 1978年、のち中公文庫
  • 『回廊での立ち話し 対談集』(山本容朗編) 実業之日本社 1979年、のち角川文庫
  • 『コンピュータ・ウォーズ コンピュータ文化講義』(西尾出) 朝日出版社(Lecture books) 1979年
  • 『紅茶に一滴のジンを アートをめぐる同時代表現者との対話集』 集英社 1980年、のち文庫
  • 『五木寛之風の対話集』 ブロンズ新社 1986年
  • 『遊談倶楽部』 集英社 1988年
  • 『風のホーキにまたがって 往復書簡集』(駒尺喜美読売新聞社 1991年、のち「女の本音男の本音」集英社文庫
  • 『生と死を考える 五木寛之対話集』潮出版社 1995年、のち「命甦る日に」角川文庫
  • 『正統的異端 五木寛之対話集』深夜叢書社 1996年
  • 『風のように炎のように』(瀬戸内寂聴加藤唐九郎風媒社 1997年
  • 『混沌からの出発 道教に学ぶ人間学』(福永光司致知出版社 1997年、のち中公文庫
  • 『おとな二人の午後』(塩野七生世界文化社 2000年、のち角川文庫
  • 『漂泊者のノート 思うことと生きること』(齋藤愼爾) 法研 2002年
  • 『辺界の輝き 日本文化の深層をゆく』(沖浦和光岩波書店 2002年
  • 『長い旅の始まり』(都はるみ東京書籍 2003年
  • 『気の発見』(望月勇対話) 平凡社 2004年、のち幻冬舎文庫、角川文庫、学研M文庫、徳間文庫カレッジ
  • 『神の発見』(森一弘対話) 平凡社 2005、のち角川文庫、学研M文庫
  • 『何のために生きるのか』(稲盛和夫致知出版社 2005
  • 『霊の発見』(鎌田東二対話) 平凡社 2006年、のち角川文庫、学研M文庫、徳間文庫カレッジ
  • 『健康問答 本当のところはどうなのか?本音で語る現代の「養生訓」』(帯津良一 平凡社(1・2) 2007
  • 『弱き者の生き方 日本人再生の希望を掘る』(大塚初重毎日新聞社 2007年
  • 『西本願寺 新版 古寺巡礼京都』(大谷光真淡交社 2008年
  • 『鬱の力』(香山リカ) 幻冬舎新書 2008年
  • 『息の発見』(玄侑宗久対話) 平凡社 2008年、のち角川文庫、学研M文庫、徳間文庫カレッジ
  • 『親鸞と道元』(立松和平祥伝社 2010年
  • 『仏の発見』(梅原猛対話) 平凡社 2011年、のち学研M文庫、徳間文庫カレッジ

翻訳[編集]

外国語訳[編集]

  • Tariki: Embracing Despair, Discovering Peace 「他力」Joseph Robert 2004

音楽作品[編集]

作家デビュー前には「のぶひろし」のペンネームで多くのCMソングを作詞し、清酒富久娘日本盛日石灯油花王石鹸東京トヨペットレナウン神戸製鋼などを手がけ、「日本盛はホンニよいお酒」の詞は長く使われた。CM以外の詞も手がけた中には、日本石油の野球部応援歌、「国産品愛用の歌」などもある。クラウンレコード時代の作品「そんな朝でした」(高石かつ枝歌)は「ねむの木の子守歌」のB面として発売されてよい売り上げとなった[9]。立原岬のペンネームで「旅の終りに」(冠二郎)等も作詞した。また、五木寛之の名では「青年は荒野をめざす」(ザ・フォーク・クルセダーズ)、「金沢望郷歌」(松原健之)、「愛の水中花」(松坂慶子)などの作詞を手がけている。

作詞[編集]

作詞・作曲[編集]

メディア出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

  • 五木寛之の夜TBSラジオ1979年10月 - 2004年9月
  • ラジオ深夜便「わが人生の歌語り」(NHK) 2005年-2010年の計5年間に渡り、原則最終土曜深夜に放送した。聞き手は須磨佳津江。第60回目=2010年3月27日深夜放送で完結し、その回はNHKホールでの「深夜便20周年の集い」と題した公開録音で、田川寿美ペギー葉山秋満義孝らをゲストに迎えて、盛大に行われた。
  • ラジオ深夜便「歌の旅びと」(NHK) 2011年度-2014年度「わが人生の歌がたり」終了後、続編を要望する声が殺到したため、今度は旅情をテーマにしたトークを須磨佳津江と展開した
  • ラジオ深夜便「聴き語り・昭和の名曲」(NHK) 2015年度-現在 「人生の歌語り」「歌の旅びと」に続く深夜便における五木の歌シリーズ第3弾。昭和を代表する名曲と、それにまつわる時代背景、五木がその曲について感じたことなどを自由に語るもので、アシスタントは村上里和

人物[編集]

「メロンパン筆福事件」1970年に毎日新聞に連載したエッセイ「ゴキブリの歌」でメロンパン好きなことを書いたところ反響を呼び、講演会や自宅にファンからメロンパンが多量に贈られる経験をした。

女優黒木瞳が、五木と同郷ということで、芸名の名付け親になった。また、歌手五木ひろしの芸名は、当時人気作家であった五木寛之からとって、プロデューサーが名づけたものである。ちなみに「金沢望郷歌」の松原健之を五木ひろしに紹介し、デビューのきっかけを作ったのも五木である。なお、松原健之の芸名も五木寛之の「之」から名付けられている。女優裕木奈江の芸名も五木の命名である。

旧姓は松延であるが知り合いの老夫婦に、「わたしが死ぬと、五木という姓が絶えることになるのが淋しゅうてー」との言葉を聞き、苗字を松延から五木に覆したという。

テレビなどのメディアで話しているが、お風呂にはめったに入らないという。一説には、風呂に入るのは盆暮か、せいぜい季節の変わり目程度だとも言う。石鹸をつかわない。五木寛之は、二か月ほど、洗髪していないという。その代り、風呂にビニール袋にいれた、本を持ち込み、読む。長く風呂にはいると「メルドダウン(メルトダウン?)」現象がおきて、アカなどが落ちるのだとのこと。

原作映画[編集]

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  1. ^ 『風に吹かれて』
  2. ^ 『レコ大』司会、2年連続で安住アナ&仲間由紀恵 クマムシに特別賞”. ORICON STYLE (2015年11月20日). 2015年11月20日閲覧。
  3. ^ 週刊新潮2015年11月12日号p55
  4. ^ 1位は村上元三の35回
  5. ^ 北国新聞」1967年1月29日付
  6. ^ 『五木寛之討論集 箱舟の去ったあと』
  7. ^ 「漂泊者の思想」(『日本幻論』新潮社 1993年)
  8. ^ 川崎彰彦「解説」(『こがね虫たちの夜』角川書店 1972年)
  9. ^ 『僕はこうして作家になった デビューのころ』

参考文献[編集]

  • 「年譜」坂本政子(『青春の門 筑豊篇 下』講談社文庫 1980年)
  • 大村彦次郎『文壇挽歌物語』筑摩書房 2011年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]