東海道本線

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JR 東海道本線
路線総延長713.6 km
軌間1067 mm
電圧1500V 架空電車線方式直流
最高速度130 km/h
経路図
KBHFa
0.0 東京駅
LUECKE
東海道線 (JR東日本)
LUECKE
 横須賀線京浜東北線を参照
ABZlg
東海道貨物線を参照
LUECKE
104.6 熱海駅 JR東日本/JR東海
LUECKE
静岡地区を参照
BHF
293.6 豊橋駅
LUECKE
東海道線 (名古屋地区)を参照
445.9 米原駅 ↑JR東海/JR西日本
LUECKE
琵琶湖線を参照
BHF
513.6 京都駅
LUECKE
JR京都線を参照
ABZrf
梅田貨物線北方貨物線を参照
LUECKE
BHF
556.4 大阪駅
LUECKE
JR神戸線を参照
eABZlf
神戸臨港線を参照
LUECKE
KBHFe
589.5 神戸駅

東海道本線(とうかいどうほんせん)は、東京都千代田区東京駅から兵庫県神戸市中央区神戸駅までを結ぶJR鉄道路線幹線)である。このほかに品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間(通称品鶴線)、大垣駅 - 美濃赤坂駅間の支線、および多数の貨物支線を持つ。

東京駅 - 熱海駅間は東日本旅客鉄道(JR東日本)、熱海駅 - 米原駅間は東海旅客鉄道(JR東海)、米原駅 - 神戸駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となっている。支線については一部の貨物支線が日本貨物鉄道(JR貨物)の管轄であるほかは、接続する本線と同会社による管轄となっている(路線データを参照)。

本項目では東海道本線全般の概要や沿革などについて記す。地域ごとの詳細については以下の記事も合わせて参照のこと。

概要

日本で最初に開業した鉄道である新橋駅(後の汐留貨物駅) - 横浜駅(現在の桜木町駅)間を含み、東京から横浜静岡名古屋京都大阪などの主に本州太平洋側の各都市を経て神戸までを結んでいる。元来、日本国有鉄道(国鉄)が運営する一本の路線であったが、1987年国鉄分割民営化によってJR東日本・JR東海・JR西日本の3社に管轄が分かれ、この旅客3社が第一種鉄道事業者として線路の保有と旅客列車の運行を行い、JR貨物が第二種鉄道事業者として旅客3社の線路を使用して貨物列車を運行するという体制となった。

路線の名称はかつて江戸と京都を結んでいた東海道から取られており、東海道本線もおおむね東海道に沿う経路となっているが、厳密には一部(熱田 - 草津間)は美濃路中山道に沿っている。現代では東海道本線と並行する主要道路として、東名新東名名神新名神などの高速道路および国道1号がいずれも東京名古屋大阪三大都市圏を結んでいるものの、一部区間では経路が大幅に異なる。

日本を代表する動脈で、全線開通後は東京と京阪神などを結ぶ優等列車が多数運行されていたが、1964年(昭和39年)に東海道新幹線が開通すると、遠距離の旅客輸送は同新幹線に譲り、並行する東海道本線の旅客輸送は地域輸送中心の体制に移行した。一方で、全区間を通過する多数の貨物列車がJR貨物によって運行されている。気候は関ヶ原付近をのぞくと通年温暖で、改良により勾配も抑えられている。

JR東日本が管轄する東京近郊の東京駅 - 大船駅間では、旅客案内上「東海道線」と呼ばれる小田原・熱海方面への列車線に並行して、かつての国電である山手線京浜東北線横須賀線の電車が運行されている[脚注 1]。また、JR西日本の管轄区間では、米原駅 - 京都駅間に「琵琶湖線」、京都駅 - 大阪駅間に「JR京都線」、大阪駅 - 神戸駅間に「JR神戸線」の路線愛称が民営化後に設定された[脚注 2]

国鉄時代の『日本国有鉄道線路名称』では、本路線を指す名称として「東海道本線」が使われており、「東海道線」の名称は東海道本線およびその支線だけでなく、山手線・横須賀線・御殿場線身延線飯田線武豊線福知山線などを支線として含む総称として使われていた。しかし、国鉄が分割民営化された際に策定された「日本国有鉄道の事業等の引継ぎ並びに権利及び義務の承継等に関する基本計画」[1]においては、本路線の(御殿場線などを含まない)名称が「東海道線」と定められている。以降、両方の名称が並立して使用されている。例えば国土交通省発行の文書や鉄道要覧では「東海道線」の名称が使われ、JRの線路名称公告では「東海道本線」の名称が使われている。ただし、国土交通省やJR各社のウェブサイトにおいても両方の名称が混用されている。

路線図
路線図

路線データ

管轄・路線延長

東京地区の本線と支線
大阪地区の本線と支線
営業キロ
全長713.6km(支線含む。東京駅 - 神戸駅間589.5km)
支社ごとの管轄区間
会社境界駅については、熱海駅はJR東日本、米原駅はJR西日本の管轄。JR東日本とJR東海との境界は熱海駅西側の丹那トンネル東口付近、JR東海とJR西日本との境界は米原駅東方。

駅数:181

  • 旅客駅:168(起終点駅含む、品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間、大垣駅 - 美濃赤坂駅間以外の支線の駅をのぞく)
    • JR東日本:35
      • 同社公式サイトの会社要覧[2]では、上記区間内の駅は34駅(うち品鶴線2駅)と記載されているが、これは南武線所属駅として扱われる武蔵小杉駅[3]を除外した数である。このほか、上記以外の区間の東海道貨物線に旅客駅が3駅あると記載されているが、これは、名目上旅客駅となっているが実際は貨物専用駅となっている東京貨物ターミナル駅と横浜羽沢駅、接続する南武線および鶴見線のみ旅客営業のある浜川崎駅を計上している。これらを加えるとJR東日本としての東海道本線所属駅は37駅となる。
    • JR東海:83(熱海駅・米原駅をのぞく)
      • 東海道本線所属駅のみに限定した場合、中央本線所属の金山駅[3]が除外され82駅となる。
    • JR西日本:50
  • 貨物駅:13(旅客併設駅をのぞく)

線路・電化方式

軌間
1067mm
複線・単線区間
  • 複々線以上(在来線※):
    • JR東日本 : 東京駅 - 小田原駅間、新鶴見信号場 - 鶴見駅間
    • JR東海 : 名古屋駅 - 稲沢駅間
    • JR西日本 : 草津駅 - 神戸駅間
  • 複線
    • JR東日本 : 小田原駅 - 熱海駅間、品川駅 - 武蔵小杉駅 - 新鶴見信号場間、浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅 - 浜川崎駅間、鶴見駅 - 八丁畷駅間、鶴見駅 - 東高島駅間、鶴見駅 - 横浜羽沢駅 - 東戸塚駅間
    • JR東海 : 熱海駅 - 名古屋駅間、稲沢駅 - 米原駅間(南荒尾信号場 - 垂井駅 - 関ヶ原駅間は、上り本線と垂井線の並列)
    • JR西日本 : 米原駅 - 草津駅間、吹田駅 - 梅田駅間、吹田駅 - 宮原操車場 - 尼崎駅間
  • 単線:単線区間はすべて支線
    • JR東日本 : 入江信号場 - 新興駅間、東高島駅 - 桜木町駅間
    • JR東海 : 南荒尾信号場 - 美濃赤坂駅間、南荒尾信号場 - (新垂井) - 関ヶ原駅間(下り専用の勾配緩和別線)
    • JR西日本 : 京都貨物駅 - 丹波口駅間、梅田駅 - 福島駅間
    • JR貨物 : 山王信号場 - 名古屋港駅間、吹田駅 - 大阪貨物ターミナル駅間
電化区間
  • 下記以外の全区間 : 直流1500V
  • JR貨物山王信号場 - 名古屋港駅間 : 非電化

注:上記は在来線部分のみを純粋に見た場合を示す。東海道新幹線(管轄はJR東海)は「東海道本線の線増」として建設されたため、その点から言えば支線をのぞいて全区間「複々線」となる。1982年東北新幹線開業以前は完全な線増扱いであったが、JR線路名称公告では東海道新幹線および山陽新幹線新大阪駅 - 新神戸駅間(JR西日本)を東海道本線の名無しの「支線」として扱っている。一方、基本事業計画や国土交通省監修『鉄道要覧』では別の路線として扱われている。

運行管理

閉塞方式
  • (複線および単線)自動閉塞式 : 下記以外
  • 車内信号式(ATC方式) : 東京駅 - 品川駅 - 横浜駅間の電車線(山手線・京浜東北線)
  • 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) : 吹田駅 - 大阪貨物ターミナル駅間
  • タブレット閉塞式 : 八幡信号場 - 名古屋港駅間
保安装置
  • ATS-P:東京駅 - 熱海駅間(電車線をのぞく)、品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間
  • ATS-PT:熱海駅 - 米原駅間、大垣駅 - 美濃赤坂駅間
  • ATS-P(拠点P方式)およびATS-SW:米原駅 - 神戸駅間
運転指令所
  • JR東日本
    • 東京総合指令室 :
      • 東京駅 - 熱海駅間、品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間(東京駅 - 湯河原駅間 ATOS
      • 東海道貨物線浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅 - 小田原駅間(新鶴見信号場 - 小田原駅間 ATOS)
    • 熱海CTC : 熱海駅 - (来宮駅)間
      • 来宮駅は連動駅であるが東海道線上にはホームは無い。
  • JR東海
  • JR西日本
最高速度(電車および気動車)
  • JR東日本
    • 東京駅 - 小田原駅間 120km/h
    • 小田原駅 - 熱海駅間 110km/h
    • 浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅 - 大船駅間(東海道貨物線) 95km/h
    • 大船駅 - 小田原駅間(東海道貨物線) 120km/h
    • 新鶴見信号場 - 東高島駅 - 桜木町駅間(東海道貨物支線) 95km/h
  • JR東海
    • 熱海駅 - 豊橋駅間 110km/h
    • 豊橋駅 - 米原駅間 120km/h
    • 南荒尾信号場 - 美濃赤坂駅間(支線) 85km/h
    • 南荒尾信号場 - 垂井駅 - 関ヶ原駅間(垂井線) 85km/h
  • JR西日本
    • 米原駅 - 神戸駅間 130km/h

旅客運賃・乗車券関連

旅客運賃体系
後述の電車特定区間をのぞいて幹線運賃
大都市近郊区間旅客営業規則による)
  • 東京近郊区間 : 東京駅 - 熱海駅間、品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間
  • 大阪近郊区間 : 米原駅 - 神戸駅間
電車特定区間
  • JR東日本 : 東京駅 - 大船駅間、品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間
  • JR西日本 : 京都駅 - 神戸駅間
IC乗車カード対応区間
  • Suica首都圏エリア : 東京駅 - 熱海駅間、品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間
  • TOICAエリア : 函南駅 - 関ヶ原駅
  • ICOCA近畿圏エリア : 米原駅 - 神戸駅間

沿線概況

路線の名称は江戸時代五街道としての旧東海道に沿って敷設されたところから取られている。しかし、江戸時代の東海道五十三次と比較すると、熱田駅 - 大垣駅 - 草津駅間のルートは旧東海道から外れており、どちらかと言えば脇往還美濃路と同じく五街道の一つである中山道に沿ったものとなっている。

海岸沿いを通る区間は少なく、早川駅 - 熱海駅間および蒲原駅 - 興津駅間が海沿いに敷設されているほかは、国府津駅吉原駅用宗駅弁天島駅付近でわずかに海岸沿いを通る程度である。品川駅横浜駅の近辺は海岸線に近いところに敷設され、用地が取得できなかった品川駅は造成した埋立地の中に、横浜駅の手前の区間は遠浅の海の中に盛り土をして作られたが、どちらも後の埋め立てで海岸沿いからは離れてしまっている。

海岸線から離れた所に敷設されているのは、軍部が他国艦隊による鉄道への艦砲射撃を恐れて山間部に敷設することを要請したから、という説がある。明治期に鹿児島本線の八代駅 - 鹿児島駅間(八代駅 - 川内駅間は現在の肥薩おれんじ鉄道線)を当初海岸沿いではなく山間ルート、現在の肥薩線のルートで敷設したのと同様である。また昭和期には浜名湖にかかる橋梁の爆撃を恐れ、二俣線(現在の天竜浜名湖鉄道線)を東海道本線のバイパスルートとして開業させたり、橋脚が多い同線の小田原駅 - 熱海駅間が爆撃が受けた場合に備え、小田急小田原線(当時は東京急行電鉄の所有)と御殿場線が代替として活用できるよう、松田駅構内に連絡線を設けさせようとした事例もある。松田駅の連絡線は戦中には完成しなかったが、戦後に直通列車の運転実施のため開通した。

一方で当時の土木技術や車両性能から、トンネルや勾配を抑えるために敷設条件が限られた、という説も有力である。東海道の海岸沿いは地形が険しい箇所も多く、また内陸のルートより遠回りになる場合もある。地形がきつい旧東海道の豊橋 - 岡崎間や鈴鹿峠からは大きく外れたルートを取り(ただし、後に名鉄名古屋本線関西本線草津線がそれら地域の便を図る形で開業した)、京都駅 - 大阪駅では京街道の対岸を通した。

なお国府津駅 - 沼津駅間の箱根峠迂回路や関ヶ原周辺、それに大津駅 - 京都駅間の逢坂山越えでは開業後に編成が長大化した後、勾配緩和によって補助機関車の連結を解消することを目的とし、路線の付け替えが行われている。

明治政府は当初、幹線ルートを海路との競合を避けるために中山道沿いにすると決定したものの、山岳地帯への敷設が困難なことから東海道ルートに変更した経緯がある。東海道ルートに変更した際に、すでに開業していた区間は最大限に活用する形で早期に東西両京を結ぶことを目指したため、中山道ルートを前提として路線が当時までに開業していた熱田駅 - 草津駅間のルートは旧東海道から外れているのである。元来の東海道筋である三重県側(旧伊勢国)には、私設鉄道の関西鉄道によって関西本線・草津線が敷設されている。

以下に東京駅 - 神戸駅間の本線全線、および大垣駅 - 美濃赤坂駅間の支線の線路および沿線の概況について記す[4]。なお品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間の支線(品鶴線)については横須賀線を、東海道貨物線梅田貨物線北方貨物線については各記事を参照。

JR東日本区間

東京駅 - 大船駅間

起点・東京駅はJR新幹線・在来線各線が集中するターミナル駅皇居側の丸の内口に赤レンガ駅舎を有するほか、2000年代中頃からは八重洲口側の高層ツインタワー「グラントウキョウ」の建設などリニューアルが行われている[5]。品川駅までの東京都心部では、地上の海側(進行方向左側)の東海道線の複線(列車線)と、内陸側(進行方向右側)の山手線京浜東北線が使用する複々線(電車線)との6線が東海道新幹線と並行して南へ進み、加えて地下に横須賀線用の複線が敷設されている[脚注 1]。また、田町までの各駅からは地下鉄(東京メトロ都営)各線が接続する。有楽町駅を過ぎると新橋駅。現代の新橋駅は二代目で、日本最初の鉄道として新橋駅 - 横浜駅間が開業したときの初代新橋駅は現在の駅の東、国鉄末期まで存在した貨物専用の汐留駅の位置にあった。現在同駅の跡地は再開発が進み、ゆりかもめの駅もある。次の浜松町駅からは東京モノレールが1kmほど東海道本線に並行。また東海道新幹線の向こう側に休止中の東海道貨物線(大汐線)が並行し、新幹線回送線とともに臨海部の東京貨物ターミナル駅方面へ続く。田町駅を過ぎると列車線の上下線が分かれ、間に田町車両センターを挟む。横須賀線が地上に上がると、東海道新幹線と京急本線が接続する都心南部のターミナルである品川駅に至る。ここまでの駅のうち、東海道線と横須賀線は東京・新橋・品川の3駅のみに停車する。

品川駅を出ると京急本線をくぐり、続いて山手線と、横須賀線電車が経由する東海道本線支線(品鶴線)が東海道新幹線とともに内陸側に離れ、本線は東海道線と京浜東北線の複々線となる。この先、京急本線や国道15号(第一京浜)とともに横浜を目指して南南西へ進む。山手線の車両基地・東京総合車両センター沿いを過ぎると京浜東北線大井町駅へ。続いて住宅街を進み、同線大森駅蒲田駅を過ぎる。このうち大井町駅と蒲田駅からは、都内南部を走る東急各線が接続。六郷川橋梁多摩川を越えると、東京都区部から神奈川県川崎市へ移り、南武線が接続する川崎駅に至る。

ここから横浜駅までは海側の京急本線と並行しながら住宅地を進む。南武線浜川崎支線(南武支線)をくぐると、海側から東海道貨物線が並行して横浜市へ。続いて内陸側から品鶴線が複々線で現れ、品鶴貨物線は東海道貨物線に合流、横須賀線用線路は右隣に並行する。鶴見川を渡ると京浜東北線と鶴見線の接続駅で、貨物線のジャンクションでもある鶴見駅。同駅を過ぎると横浜羽沢駅を経由する東海道貨物線が地下に潜り内陸側に、続いて同貨物線から分岐した支線(高島線)が海側に離れ、代わって京浜東北線が東海道線の左へ移る。横須賀線・東海道線・京浜東北線の3複線で進み、京浜東北線新子安駅を過ぎると、内陸側から横浜線が京浜東北線に合流し、両線の接続駅である東神奈川駅。同駅手前より国道1号第二京浜)が並行し、同国道と首都高速神奈川2号三ツ沢線をくぐると横浜駅へ至る。同駅は地上のJR各線・京急本線・相鉄本線、地下の東急東横線みなとみらい線横浜市営地下鉄ブルーラインの合計6社局が乗り入れる。京浜東北線は同駅から根岸線に直通するが、日本最初の鉄道開業時の横浜駅は現在の同線桜木町駅の位置にあり、同線が磯子駅まで延伸されるまで現在の横浜駅 - 桜木町駅間は東海道本線に属していた。東海道新幹線は内陸部の新横浜駅に発着し、横浜駅からは横浜線または地下鉄線で連絡している。

京急本線と根岸線が横浜駅で海側へカーブして離れ、東海道本線右隣には相鉄本線が同線西横浜駅付近まで並行。同線が離れると東海道線と横須賀線の複々線で住宅街を進む。左側に国道1号(東海道)が並行し、横須賀線保土ヶ谷駅を過ぎ右にカーブ。ここから多摩丘陵三浦丘陵に挟まれた谷間を進み、保土ヶ谷バイパスをくぐった後に両線が少し離れてトンネルを抜ける。このうち東海道上り線の清水谷戸トンネルは日本の鉄道トンネルとしては現役最古である。内陸側から東海道貨物線が現れ横須賀線の右隣に並行し、離れていた東海道線が近づき3複線となる地点に横須賀線東戸塚駅がある。緩いS字カーブを描きながら工場群の中を進み、横須賀下り線が東海道線の左へ移り方向別複々線となると、地下鉄ブルーラインも接続する戸塚駅へ。さらに柏尾川沿いに南下すると横須賀上り線が左へ移り、海側から根岸線が現れて大船駅となる。同駅は横浜市と鎌倉市に敷地が跨っており、横須賀線・根岸線とのジャンクションであるほか、湘南モノレール江の島線も発着している。

大船駅 - 熱海駅間

大船駅からは一般に湘南と呼ばれる地域を西に向かう。大船駅を過ぎると横須賀線が海側に離れ、ここから小田原駅までは旅客線と貨物線の複々線区間となる。工業地帯を抜け、横須賀線の車両基地・鎌倉車両センターに沿い湘南貨物駅跡地を通過。その後境川を渡ると藤沢駅。同駅ではスイッチバック構造の小田急江ノ島線のほか、駅前ロータリーの向かい側から江ノ電が接続する。小田急江ノ島線をくぐり、周辺で再開発が進む辻堂駅を過ぎると、ここから国府津駅まではおおむね国道1号(東海道)と並行する。住宅密集地や工場群の中を進み、右側の茅ヶ崎運輸区を過ぎると相模線が接続する茅ヶ崎駅。そして新湘南バイパスをくぐると周辺に田畑が点在するようになり、相模川を渡ると平塚駅へと至る。

平塚駅から小田原駅までは1979年昭和54年)に複々線化が完成した区間で、この間に踏切は無い。平塚市から中郡に入り、貨物線にある相模貨物駅を通過。花水川を渡ると、線路は東京駅から続いた関東平野から、大磯丘陵相模湾に挟まれた低地へと移り、また沿線は田畑の比率が高くなる。大磯駅二宮駅を過ぎると相模湾に近づき、左側奥に国道1号と西湘バイパスが並行して小田原市内の国府津駅に至る。同駅からは国府津車両センターへの回送線と、かつて東海道本線であったJR東海御殿場線が分岐する。ここより相模湾から離れ足柄平野に入り、貨物線上の西湘貨物駅と旅客線の鴨宮駅を過ぎ、右側から東海道新幹線が並行。酒匂川を渡って市街地に入り、国道255号伊豆箱根鉄道大雄山線を跨ぐと内陸側から小田急小田原線が現れ、在来線(JR東日本)・新幹線(JR東海)と伊豆箱根・小田急・箱根登山鉄道の5社の接続駅である小田原駅に至る。同駅構内で旅客線と貨物線が合流し、この先東海道本線は名古屋駅まで複線のみの区間となる。

小田原駅からは、箱根峠を越える国道1号(東海道)から離れて相模湾沿いを南南西に向かい、JR東海三島駅までは東海道新幹線とほぼ並行する。小田原駅を出ると小田原城の西側を過ぎてトンネルを抜け、箱根登山鉄道線が内陸側に離れる。西湘バイパスをくぐり、早川を渡ると市街地の南端に位置する早川駅。この付近から熱海駅までは国道135号と並行。また箱根山の外輪山が海岸近くまで迫り、カーブやトンネルが多く存在する。トンネルを5つ抜けると、相模湾に面した根府川駅へ。初代の同駅は関東大震災時に海中に沈み、現在も海底に当時のホームなどが残る。根府川駅を過ぎると上路平行弦ワーレントラス橋の白糸川橋梁を渡る。次の真鶴駅の手前には真鶴トンネルがあるが、同トンネルの区間はかつて現在より海側を通っていた。真鶴半島の付け根にあり真鶴漁港の最寄駅である真鶴駅を過ぎ、トンネルを抜けて盆地部に出ると、湯河原温泉の最寄り駅・湯河原駅。同温泉を流れる千歳川を渡ると神奈川県から静岡県に移り、東海道本線で2番目に長い[脚注 4]泉越トンネルへ。さらにトンネルを抜けて伊豆山を越すと熱海駅。在来線駅はJR東日本が管轄するJR東海との境界駅である。伊豆半島の玄関口であり、新幹線接続駅であるほか伊東線が分岐し、東京都心からの特急列車が直通している。また熱海市温泉都市であり、駅から南東側の相模灘沿岸に温泉街がある。

JR東海区間

熱海駅 - 静岡駅間

熱海駅を出ると伊東線の来宮駅がある。隣に並行している東海道本線にホームは無いが、熱海駅で折り返す車両の留置線がある。そのすぐ西側から、東海道本線最長[脚注 4]丹那トンネルに入り、来宮駅上り場内信号機の地点から線路の管轄がJR東日本からJR東海へと移る。全長7,804mの同トンネルで丹那山地の下を抜けると、山間部にある函南駅。同駅からはトンネルを抜けつつ勾配を下っていき、山地を抜けると新幹線接続駅の三島駅修善寺温泉湯ヶ島温泉への西の玄関口でもあり、同駅から分岐する伊豆箱根鉄道駿豆線へも東京から特急列車が直通運転している。

三島駅から富士駅までは富士山愛鷹山の南側の平地を西へ向かい、また静岡市までは国道1号や東名高速道路に近いルートを通る。東海道新幹線が内陸側へ離れ、黄瀬川を渡る手前で内陸側から御殿場線が近づく。同線は丹那トンネル開通まで東海道本線として使用され、現在の御殿場線下土狩駅が旧東海道本線の三島駅となっていた。その御殿場線が合流すると沼津駅沼津市漁港の町であり、かつては沼津港駅に通じる貨物支線が分岐していた。同市内の片浜駅手前からは、左側に駿河湾沿いの千本松原が吉原駅付近まで続く。原駅を過ぎ、東田子の浦駅からは製紙の街・富士市に入り、工場・倉庫群の中を進む。田子の浦港近くにある吉原駅からは岳南鉄道線が接続。次の富士駅からは身延線が接続しているほか、沿線の製紙工場への専用線が分岐している。また東海道新幹線の新富士駅は富士駅から直線距離で1.5kmほど離れている。

富士駅を出ると身延線と分かれた後、富士川を渡る。その後山地を避けて左にカーブして南へ向かい、富士川駅を出て東海道新幹線をくぐる。再び西へ向きを変え、次の新蒲原駅からは静岡市内の駅となる。蒲原駅を過ぎると興津駅手前までは山地が駿河湾沿岸まで迫り、東海道本線と国道1号・東名高速道路が駿河湾沿いに集中して南西へ向かう。その途中にある由比駅付近は由比漁港で揚がるサクラエビシラスを名産とした観光地となっている[6]薩埵(さった)峠付近で東名高速道路が内陸側に離れ、海岸沿いを進むと国道52号をくぐり興津駅、そして清水港付近の倉庫や工場群の中を進み清水駅に至る。同駅は日本三大松原の一つである景勝地・三保の松原の最寄駅であり、かつては国鉄清水港線が分岐していた。

清水駅からは駿河湾沿いから離れて静岡平野を南西へ進む。清水駅を出ると左隣に静岡鉄道静岡清水線が2kmほど並行。この区間では1950年(昭和25年)に事故で不通になった東海道本線の列車が静鉄線を走行したことがある[脚注 5]。静鉄線と分かれると東海道新幹線が用宗駅まで並行。有度丘陵(日本平)の北側に位置する草薙駅草薙神社の最寄駅で、静鉄の草薙駅も至近である。東名高速道路をくぐった後、上下線の間に静岡貨物駅を挟み、その構内の上を静鉄線が跨いでいく。同貨物駅構内が終わると貨物操車場跡地の再開発商業地区に設置された東静岡駅。周辺は静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)があり高層住宅などの再開発が進んでいる。高架に上がると静岡車両区からの回送線が合流し、静岡市の中心駅で新幹線接続駅でもある静岡駅。当駅北側の繁華街の中に地元の足である静鉄新静岡駅、さらにその北側に駿府城跡の静岡県庁や、静岡市役所静岡庁舎・葵区役所がある。

静岡駅 - 豊橋駅間

静岡駅を出ると安倍川を渡る。この先、旧東海道や国道1号は山間に廻り宇津ノ谷峠を越すが、東海道本線は峠を避けて海岸沿いへ向かう。静岡市内の安倍川駅を経て再び駿河湾に近づき、用宗駅を過ぎると石部トンネルに入る。この区間の海岸線は切り立った崖が続く大崩海岸であり、かつて東海道本線はトンネルの間でこの海岸沿いに出ていた。この付近では東海道新幹線のほかに東名高速道路と国道150号日本坂トンネル・新日本坂トンネルが並行する。トンネルを抜け、焼津駅からは海岸沿いを離れて静岡県中西部の志太平野を西南西へ進む。西焼津駅を過ぎると東海道新幹線や東名高速道路から離れて、かつて静岡鉄道駿遠線との接続駅であった藤枝駅、そして島田市に入って大井川に近づき、六合駅島田駅に至る。東海道新幹線開業前の1960年(昭和35年)、藤枝駅 - 島田駅間(六合駅未開業)には高速試験用の線路が設けられ、この線路で175km/hの速度記録が誕生した。

島田駅を過ぎると、「越すに越されぬ大井川」といわれた大井川を渡る。渡り終えると菊川駅までは牧之原台地の山裾を縫って進む区間となり、沿線には茶園が多い。その途中には金谷駅があり、蒸気機関車が運行される大井川鐵道大井川本線と接続する。同駅を出るとすぐ牧の原トンネルをくぐり、大きくS字型にカーブを描きながら進んで菊川駅、そして東海道新幹線と並行して山間部を抜けると掛川駅。ここでは東海道新幹線と、当初東海道本線のバイパスとして作られた天竜浜名湖鉄道線(旧・国鉄二俣線)が接続。駅の南には小笠山、北には掛川城がそびえ立っている。

掛川駅から浜松駅までは静岡県西部の工業地帯を西へ進むが、工場群の合間には田園地帯も広がる。東海道新幹線と並行して東名高速道路をくぐり静岡県小笠山総合運動公園スタジアム(エコパ)の最寄り駅・愛野駅を経て、静岡鉄道駿遠線との西の接続駅であった袋井駅へ。同駅を過ぎた辺りから遠州平野に出て原野谷川太田川を渡り磐田駅豊田町駅に至る。東海道本線最長の天竜川橋梁(全長1,209m)で天竜川を渡ると浜松市に入り、国道1号をくぐり天竜川駅、そして高架に上がり浜松駅に至る。新幹線停車駅であるとともに、隣接する新浜松駅からは遠州鉄道線が発着している。駅付近には静岡県で最も高いビルであるアクトシティ浜松がそびえ立つ。

浜松駅を出ると左側に貨物専用の西浜松駅、右側にJR東海浜松工場の線路群が広がる。スズキの本社が付近にある高塚駅を経て、舞阪駅を過ぎると東海道新幹線や国道1号とともに浜名湖を渡る。この中間の浜名湖に浮かんだ島の上に弁天島駅がある。浜名湖を渡り終えると湖岸近くを進み、浜名湖競艇場が近接する新居町駅、その後東海道新幹線や国道1号から離れて湖西市役所最寄駅である鷲津駅へ。そして湖岸からも離れ、天竜浜名湖鉄道線の終点・新所原駅。同駅にかかる小川を境に愛知県に入る。東海道新幹線が再び並行して二川駅を過ぎると豊橋平野に入り、国道259号豊橋鉄道渥美線をくぐり豊橋駅に至る。東三河地区の中核都市である豊橋市の中心駅で、東海道新幹線と飯田線名鉄名古屋本線・豊橋鉄道渥美線のほか、駅前からは東海地方唯一の路面電車となった豊橋鉄道東田本線が発着する。

豊橋駅 - 名古屋駅間

豊橋駅からは名古屋市に向かっておおむね北西方向へ進む。名鉄名古屋本線との競合区間となるが、名鉄線は東海道本線よりも内陸側を経由し、また国道1号も同線に沿って進む。豊橋駅を出ると複線の線路を共用している飯田線・名鉄名古屋本線が右隣に3kmほど並行する。豊川豊川放水路を通過すると、両線は東海道本線から離れ平井信号場でそれぞれに分岐する。西小坂井駅愛知御津駅辺りでは豊橋平野の田園地帯の中を進む。蒲郡市に入ると三河湾湾岸近くを進み、三河大塚駅付近にはテーマパークであるラグーナ蒲郡がある。星越山トンネルを抜けて三河三谷駅を過ぎると高架に上がり、名鉄蒲郡線が接続する蒲郡駅、そして同線が左隣に並行し、蒲郡競艇場に近接する三河塩津駅へ。同駅を過ぎると名鉄蒲郡線と三河湾から離れ、三ヶ根山遠望峰山に挟まれて北西方向へ。三ヶ根駅幸田駅を出ると岡崎平野をほぼ直線で北へ進み、相見駅を経て愛知環状鉄道線(旧・国鉄岡多線)が接続する岡崎駅に至る。なお、岡崎市の事実上の玄関口は岡崎駅ではなく名鉄名古屋本線の東岡崎駅となっている。

岡崎駅を出ると、岡崎市の市街地を通らずに愛知環状鉄道線と分かれて左に曲がり、矢作川を通る。その後は西北西にほとんど直進で進み、沿線には住宅地が増える。西岡崎駅を過ぎ、名鉄西尾線と交差し安城市の中心駅・安城駅へ。その次は新幹線接続駅の三河安城駅だが、在来線側は普通のみが停車する。刈谷市に入り東刈谷駅野田新町駅を過ぎると、名鉄三河線が接続する刈谷駅で、付近に豊田自動織機デンソーの本社がある。刈谷駅を過ぎると工業地帯や住宅地の中を進む。逢妻駅を過ぎ逢妻川を渡ると、武豊線と合流して大府駅に至る。

ここから岐阜駅までは濃尾平野を北北西方向へ進み、また左側には未成線となった南方貨物線用地が笠寺駅まで続く。共和駅を過ぎ、伊勢湾岸自動車道名古屋第二環状自動車道をくぐる付近から名古屋市に入り、南大高駅手前から右隣に東海道新幹線が並行。大高駅を過ぎ名古屋高速3号大高線をくぐると、貨物専用の名古屋臨海鉄道東港線が分岐する笠寺駅。東海道新幹線と分かれて住宅街の中を進むと、四日市方面へ向かう国道1号(東海道)をくぐり、東海道本線はここから旧東海道ルートを外れる。続いて右側から名鉄名古屋本線、左側から名鉄常滑線が現れ、両線が複々線となって右隣に並行。名鉄神宮前駅の北にJRから熱田神宮への最寄り駅である熱田駅がある。名鉄線と並行して北へ進むと金山駅で、中央本線(中央西線)と名鉄線・名古屋市営地下鉄が接続し「金山総合駅」とも呼ばれている。

この先名古屋駅までは隣に中央本線や名鉄線と並行するが、次の尾頭橋駅は東海道本線のみの駅で、付近にはナゴヤ球場がある。同駅を過ぎると中央本線が右側から左隣へ移り、同線の山王信号場で東海道本線支線であるJR貨物名古屋港線が合流。また東海道新幹線も並行する。名古屋高速5号万場線をくぐると左側から関西本線あおなみ線(旧東海道本線貨物支線)・近鉄名古屋線が近づき名古屋駅に至る。同駅は1999年平成11年)に地上53階・51階建てのツインタワーを持つJRセントラルタワーズが完成。前述の各路線のほかに名古屋市営地下鉄も接続し、近接する地下駅の名鉄名古屋駅近鉄名古屋駅を含め5社局が乗り入れるターミナル駅である。

名古屋駅 - 美濃赤坂駅・米原駅間

名古屋駅から岐阜駅までは引き続き名鉄名古屋本線との競合区間が続き、同線や国道22号とともに北進する。名古屋駅を出ると、本線の左隣に「稲沢線」と呼ばれる貨物線が並行する複々線となる。右隣には地下から現れた名鉄線と並行し、それと分かれると庄内川を渡って名古屋市から清須市に入り、名鉄名古屋本線西枇杷島駅付近を越えて枇杷島駅へ。ここからは稲沢線上から東海交通事業城北線が分岐する。その後、五条川信号場付近で稲沢線が本線左隣から右隣へと移り、清洲城近くを通る。この付近より東海道新幹線は東海道本線から離れ岐阜羽島駅経由の別ルートへと進む。名古屋第二環状自動車道をくぐると清洲駅だが同駅は稲沢市にある。さらに進むと旅客駅と貨物拠点が併設された稲沢駅で、稲沢線上には貨物列車用の線路群(旧稲沢操車場)が広がる。この先で稲沢線と本線が合流。名神高速道路をくぐって高架に上り、左側から名鉄名古屋本線・名鉄尾西線が寄り添うと、名鉄一宮駅に隣接する尾張一宮駅に至る。

尾張一宮駅から左隣に名鉄名古屋本線が3kmほど並行した後、東海北陸自動車道をくぐって木曽川駅に至り、そして木曽川を渡る。この木曽川鉄橋ではかつてC62形蒸気機関車が高速度試験で129km/hの速度記録を出した。渡り終えると愛知県から岐阜県に移り、岐阜市に入る。笠松競馬場付近を通過し、国道21号岐大バイパス)をくぐると再び高架に上がり、左にカーブして高山本線と合流し、岐阜駅に至る。同駅は岐阜城のある金華山の南西に位置し、駅周辺には名鉄岐阜駅や高層ビルの岐阜シティ・タワー43がある。

岐阜駅からは西方向へ向かい、またここからJR西日本の草津駅までは中山道(米原駅までは現在の国道21号が相当)に沿ったルートをとる。岐阜駅の高架工事で移転新設された岐阜貨物ターミナル駅は最初の架線化荷役駅で、旅客専用の西岐阜駅が隣接する。そして長良川を渡ると瑞穂市に入り穂積駅へ。濃尾平野をほぼ直線で貫きながら揖斐川の橋梁を渡ると大垣市に入り、右隣に樽見鉄道線(旧・国鉄樽見線)が現れて同線東大垣駅付近から3kmほど並行する。同線が合流すると大垣駅。同駅はかつて関ヶ原越えの補助機関車の基地があり、また現在は列車のねぐらである大垣車両区が駅西側に隣接し、運行上大きな役割を持っている。同駅から接続している養老鉄道線を跨ぐと南荒尾信号場を通過する。同信号場では美濃赤坂駅への支線が分岐するほか、下り線が2本に分岐している。

美濃赤坂支線は、南荒尾信号場で本線から分岐するとすぐ、カーブ上に荒尾駅がある。同駅を過ぎると住宅街を進みやがて美濃赤坂駅に至る。同駅からは貨物線の西濃鉄道市橋線が延びている。

本線は南荒尾信号場から関ヶ原駅まで急勾配が続き、戦時中の輸送力増強の一環として勾配を10に緩和した迂回線が新設された。以来この迂回線が下り本線であり、下り特急列車や貨物列車はこの本線を進む。トンネルを抜けつつ山沿いをカーブしながら進む下り本線にはかつて新垂井駅があった。一方、下り普通列車は上り線の隣に並行する「垂井線」と呼ばれる単線の支線を進む。この垂井線と上り線はほぼ直線に近いが、25‰の勾配があり、途中に垂井駅がある。下り本線と上り線・垂井線が合流すると関ヶ原駅に至る。関ヶ原は交通の要衝であり、東海道新幹線・国道21号(中山道)・名神高速道路が東海道本線に寄り添っている。またこの付近は豪雪地帯である。

関ヶ原駅から琵琶湖東岸までの区間は、当初は現在北陸本線の駅である長浜駅に向かい、同駅で連絡船に接続していたが、その後2度にわたる線路の付け替えで現在のルートになった。国道21号に沿って今須トンネルを抜けると、旧中山道の今須宿を過ぎて滋賀県に移り、柏原駅に至る。ここからは伊吹山霊仙山に挟まれた盆地をΩ形にカーブを描いて進み、近江長岡駅付近では伊吹山の近くに迫る。この伊吹山山麓には住友大阪セメントのセメント工場があり、かつて近江長岡駅から工場への専用線が延びていた。醒井養鱒場の最寄駅である醒ヶ井駅を過ぎて近江盆地の田園地帯に入ると、北陸自動車道国道8号をくぐる。この付近にある下り第1閉塞信号機の地点で線路の管轄がJR東海からJR西日本に移る。上下線の間に機関区跡地が電留線として広がり、東海道新幹線が近づいて北陸本線と合流すると米原駅に至る。

JR西日本区間

米原駅 - 京都駅間

米原駅の在来線側はJR西日本が管轄するJR東海との境界駅で、東海道新幹線・北陸本線および近江鉄道本線と接続。米原駅からは琵琶湖の東岸を経由して京都駅を目指し、この区間は民営化以降「琵琶湖線」の愛称で案内されている[脚注 2]。そのうち草津駅までは国道8号(中山道)とともに湖東平野を南西に進む。平坦地を通る曲線の少ない区間で沿線は田園地帯が多い。また米原駅 - 膳所駅間は丹那トンネル区間を除く新橋駅 - 神戸駅間で最後の開通区間である。米原駅を出ると貨物列車用発着線が広がり、左側には操車場跡地に建設され、JR各社の新幹線試験車両が静態保存されている鉄道総合技術研究所(JR総研)の風洞施設がある。やがて東海道新幹線や近江鉄道本線と分かれて琵琶湖寄りを進む。米原駅 - 彦根駅間はかつて湖岸(松原内湖)を通っていたが現在は内湖は埋め立てられている。近江鉄道本線に再び近づくと彦根駅で、同駅西側には彦根城がある。

彦根駅を出ると近江鉄道本線が同線彦根口駅付近まで左隣に並行。南彦根駅を出て、犬上川を渡って河瀬駅稲枝駅を過ぎ、さらに愛知川を渡ると東近江市能登川駅。腰越山トンネルをくぐって安土山(安土城)南東側を通り安土駅、そして近江商人の街並み水郷への最寄り駅である近江八幡駅へ。同駅からは近江鉄道八日市線が接続する。篠原駅を出ると上下線の間に車両基地である京都総合運転所野洲派出所を挟み、野洲駅へ。このあたりから京都・大阪方面などへの通勤圏となり住宅が増えてくる。野洲川を渡ると守山駅、続いて栗東駅へ。それぞれの駅前にはマンション群がある。そして草津線が合流し草津駅に至る。

草津駅からは方向別複々線区間となり、そのうち京都駅までは1970年(昭和45年)に複々線化された区間。また名古屋市内で分かれていた国道1号(東海道)と再び並行する形となり、大津駅までは琵琶湖の南端を迂回する形で西へ進む。草津駅を出るとすぐに草津川トンネルをくぐり、次は南草津駅で、立命館大学びわ湖くさつキャンパスの最寄り駅でもある。瀬田駅から滋賀県の県庁所在地である大津市に入り、琵琶湖の南端から流れ出す瀬田川を渡る。この瀬田川橋梁では室戸台風の際、死者200名あまりを出した列車転覆事故があった。石山寺東レの本社工場の最寄り駅である石山駅と次の膳所駅では京阪石山坂本線が接続しており、両駅間で同線は東海道本線より琵琶湖寄りを通っている。膳所駅はかつて「大津」と呼ばれたところで、機関区も置かれていたことがあった。逢坂山に備え線路は高い位置となっている。膳所駅を出ると、左側に国道1号が並行。次の大津駅は過去に2度移転しており、1921年大正10年)の新逢坂山トンネル・東山トンネルの完成後に現在の場所となった。

大津駅を出るとすぐに国道161号京阪京津線をくぐり、新逢坂山トンネルに入る。トンネルを抜けると京都府京都市に入り、湖西線と合流し、京阪京津線・京都市営地下鉄東西線も接続する山科駅へ。同駅から大きな築堤を進んで京津線を跨ぎ、東山トンネルを抜けて京都盆地に出ると東海道新幹線と並行し、京阪本線を跨ぐ。鴨川を渡ると、南側から東海道本線の旧ルートであった奈良線が近づき、国道24号を跨いで京都駅に至る。同駅は京都観光の玄関口であるとともに、JR在来線各線や東海道新幹線・近鉄京都線京都市営地下鉄烏丸線が発着するターミナル駅。1997年(平成9年)に総ガラス張りの駅ビルが完成し、駅西側にはJR京都駅NKビルも開業している。

京都駅 - 大阪駅間

京都駅からは淀川の北側を東海道新幹線・阪急京都本線とともに大阪に向かって南西へ進み、また吹田市までは名神高速道路も近くを通る。一方、国道1号と京阪本線は淀川の対岸を経由する。この区間は民営化後「JR京都線」の愛称で案内されている[脚注 2]。京都駅を出て山陰本線嵯峨野線)が北側へ離れた後、右側には梅小路蒸気機関車館が、さらに先には京都貨物駅がある。同貨物駅からは山陰本線丹波口駅への東海道本線貨物支線(山陰連絡線)が分岐し、山陰本線・東海道本線と合わせてデルタ線を形成している。左隣に並行する東海道新幹線の線路が下り外側線の直上を通る区間に西大路駅が位置する。桂川を渡ると南方向へと向きを変え、京都貨物駅から並行する貨物線が本線右側から左側へ移り桂川駅へ。京都市を出て向日町駅を過ぎると、左側には開設当時から山陽・山陰・北陸各線の優等列車などの車両基地である京都総合運転所(旧・向日町運転所)がある。この運転所からの連絡線と合流すると長岡京駅に至る。

名神高速道路の天王山トンネル入口付近をくぐると、天王山男山に挟まれた隘路に入り、左側から阪急京都本線が寄り添う。かつて特急「」と阪急京都本線の前身である新京阪鉄道の電車とのデッドヒートがあったところである。この山崎は古来から京都と大阪の交通路の隘路であり、狭い平地の中に東海道本線・阪急京都本線のほか、東海道新幹線・国道171号西国街道)、淀川をはさみ京街道・京阪本線が寄り添う。阪急線を跨ぎ、淀川に張り出す天王山の麓をまわる途中に山崎駅がある。同駅のホームに京都府と大阪府の府境があり、周辺にはサントリー山崎蒸留所がある。島本駅を過ぎると隘路を抜けて大阪平野に入り、右側の車両基地(吹田工場高槻派出所)を過ぎて高槻駅に至る。

高槻駅から沿線は住宅地が中心となる。摂津富田駅を出ると安威川を渡って茨木駅。その先で大阪モノレール近畿自動車道大阪中央環状線をくぐると貨物線が右側へ分岐し、貨客分離区間に入る。貨物線にはJR貨物の大阪貨物ターミナル駅からの支線が合流し、吹田駅手前まで吹田信号場(吹田操車場跡)が広がる。旅客線の千里丘駅を過ぎ、岸辺駅の手前では阪急電鉄正雀工場アルナ車両、同駅の先ではJR貨物吹田機関区・JR西日本吹田工場がそれぞれ左側に広がる。吹田駅の先で阪急千里線を越え、右側の貨物線から分岐した片町線支線である城東貨物線が旅客線を乗り越えて南東側へ離れる。旅客線の複々線と梅田貨物線北方貨物線の計8本の線路で神崎川を渡ると大阪市に入り東淀川駅。戦前に計画された弾丸列車の接続駅となる予定だった駅で、現在の新幹線接続駅である新大阪駅までは700mもない。北方貨物線が右側へ離れると、東海道・山陽新幹線における大阪の玄関口である新大阪駅大阪市営地下鉄御堂筋線とも接続し、大阪東部を縦断するおおさか東線も通る予定である。駅開業時は周囲に田園が広がる風景だったが、現在はビジネス街として発展している。

新大阪駅からは山陽新幹線が西へまっすぐ山陽方面へ向かうのに対し、東海道本線はU字型にカーブを描いて淀川対岸の大阪市街地を経由する。新大阪駅を出ると宮原総合運転所からの東回り回送線が合流し、阪急京都本線を乗り越えて淀川を渡る。渡り終えると並行していた梅田貨物線が右に離れ梅田駅(貨物駅)方面へ向かう。HEP FIVEの観覧車の手前で右にカーブして南側から大阪環状線が近づくと大阪駅に至る。同駅には2011年(平成23年)に商業施設・大阪ステーションシティが開業した。周辺は梅田の繁華街であり、阪急各線や阪神本線・地下鉄御堂筋線の梅田駅、地下鉄谷町線東梅田駅四つ橋線西梅田駅およびJR東西線北新地駅がある。

大阪駅 - 神戸駅間

大阪駅からは阪急神戸本線・阪神本線や国道2号阪神高速3号神戸線とともに神戸を目指して西方向へ向かう。この大阪駅 - 神戸駅間は関西地区初の鉄道開業区間であり、新橋駅 - 横浜駅間に次いで歴史が古い。民営化後は「JR神戸線」の愛称で案内されている[脚注 2]。大阪駅を出ると、東海道本線が大きく右にカーブする形で直進する大阪環状線と離れて梅田貨物線を跨ぎ、阪神高速11号池田線と並行して再び淀川を渡り塚本駅に至る。宮原総合車両所への西回り回送線が分岐し、江崎グリコの神崎工場を過ぎて北方貨物線が合流すると、阪神高速池田線が右側へ離れる。左にカーブすると地下を通るJR東西線の加島駅があるが、東海道本線に駅は無い。同線はその先で東海道上下各外側線・内側線の間に現れる。神崎川を再び渡ると兵庫県尼崎市に入り、JR東西線と福知山線(JR宝塚線)が接続する尼崎駅に至る。

ここから芦屋駅付近までは再び住宅密集地の中を進む。尼崎市役所の最寄駅である立花駅を過ぎると武庫川を渡って西宮市に入り、すぐに甲子園口駅があるが、阪神甲子園球場へは阪神本線の甲子園駅のほうが近い。同駅を過ぎ、名神高速道路と阪急今津線をくぐると西宮駅。この付近からは国道2号と並行して大阪湾六甲山地に挟まれた平地の住宅街を進み、内陸側の阪急と海側の阪神の線路も近づく。さくら夙川駅、続いて芦屋市に入り芦屋駅へ。天井川芦屋川を芦屋川トンネルで抜けると神戸市に入る。

甲南山手駅を過ぎ、次の摂津本山駅は阪急の岡本駅と500mほどの位置にある。住吉川トンネルで天井川の住吉川の下を抜けると、左側から六甲ライナーが近づき住吉駅へ。同駅を出ると高架になり石屋川を渡る。ここにはかつて、天井川の石屋川をくぐる日本初の鉄道トンネル・石屋川トンネルがあった。阪神・淡路大震災による倒壊から再建された六甲道駅神戸港駅につながっていた貨物支線(神戸臨港線)が分岐していた東灘信号場、そして灘駅を過ぎ、右隣に現れた阪急神戸本線と並行して高架線を進む。新生田川を渡ると三宮の市街地に入り、三ノ宮駅に至る。同駅は隣接する阪急・阪神の三宮駅とともに神戸市中心部のターミナルを形成しており、ポートライナー神戸市営地下鉄も接続している。山陽新幹線の新神戸駅は六甲山地の麓にあり、地下鉄山手線で連絡している。

三ノ宮駅を出ると阪急神戸高速線と並行して高架線を進み、元町駅付近で同線が地下に潜る。同駅の高架下には元町高架通商店街があり、周辺には日本三大中華街の一つ・南京町がある。元町駅の次は神戸駅。メインターミナルとしての機能や賑わいは三ノ宮駅に譲るが、神戸ハーバーランドなどの開発が進み、湊川神社にも近い。東京駅から営業キロで589.5km続いた東海道本線はこの駅で終点であるが、線路はこの先山陽本線へと続いている。

運行形態

東海道新幹線開業後、当路線は主に地域輸送を担い、全線を通して運行する旅客列車夜行列車のみである。以下に運行形態の概況を述べる。

地域輸送

全線にわたり太平洋ベルト地帯を走るため、頻回運転のローカル列車が各地域で設定されている。特に東京駅 - 小田原駅間、豊橋駅 - 名古屋駅 - 岐阜駅間、京都駅 - 大阪駅 - 神戸駅間はそれぞれ東京・名古屋・京阪神の大都市圏内であり、各社とも重点を置く区間となっている。

複々線化による旅客と貨物の分離や近郊区間専用線の建設が行われなかった静岡地区や名古屋地区では長年貨物列車長距離列車が優先され、地域輸送列車の運行には大きな制約が課せられていた。しかし、鉄道貨物輸送の減少により1980年代から近距離旅客列車の増発が行われた。現在では、これらの区間でも高頻度の地域輸送が実施されている。

客車列車が運行されていた時代は東京駅から九州の門司駅までの1123.9kmを丸1日以上かけて運行される普通列車があり、電車運転となった後にも東京駅 - 米原駅間445.9kmを走行する普通列車が設定されていたことがある[脚注 6][7]。しかしこのような長距離普通列車は次第に減少していき、1987年国鉄分割民営化によって3社に分割されてから20年以上が経過した現在では、普通列車(快速含む)は各社ともほとんどが自社管内のみの運転で、JR東海管内でも静岡地区と名古屋地区とで運行形態がほぼ分離されている。現在の東海道本線の地域輸送は以下の4つのエリアに大きく分けられ、それぞれの地域事情に合わせたダイヤや車両が運用されており、エリア間をまたがる列車は朝夕時間帯のわずかな本数のみに限られている。

美濃赤坂支線を除いてワンマン運転は一切行われておらず、全列車に車掌が乗務する。直通する他線で行われていても、東海道本線ではワンマン運転が解除される。

東京駅 - 熱海駅間(JR東日本 首都圏地区)

東京口における運行系統図

人口の集中が著しい首都圏では東海道本線も有数の通勤路線のひとつとなっており、他地区と比べて圧倒的な利用者数を有する。京浜地区では古くから長・中距離列車と分離した近距離電車の運行が行われ、現在も多数の運行系統がそれぞれ専用の線路で運行されている。この区間においては、東海道線列車が、並行するほかの運行系統に対する速達列車の役割を果たしている。並行系統の詳細は各運行系統の記事を参照。

旅客案内において「東海道線」と呼ばれている東京駅 - 熱海駅間の中距離列車は、東京駅発着系統と高崎線直通の湘南新宿ラインが運行されている。昼間時では、東京駅発着列車は1時間あたり快速「アクティー」1本と普通5本が運行される。一部列車は平塚駅小田原駅止まりとなり、小田原駅 - 熱海駅間は毎時3 - 4本の運行となる。湘南新宿ラインは特別快速が小田原駅まで毎時1本、快速(戸塚駅以西は普通と同じく各駅に停車)が平塚駅まで毎時1本運行される。平日朝ラッシュ時の上り方面は2 - 3分間隔の高密度運転となり、ほかに朝夕には座席定員制のライナー(一部貨物線経由)、平日夕ラッシュ時には川崎駅・横浜駅を通過する通勤快速も運行される。また朝夕を中心に伊東線やJR東海沼津駅への直通列車がある。過去には東京駅と沼津駅以西を結ぶ普通列車や、国府津駅から御殿場線に乗り入れる列車もあった。

将来は東北・上越新幹線建設工事に伴って一度廃止された東北本線東京駅 - 上野駅間の列車線を復活させ、宇都宮線・高崎線・常磐線との相互直通運転を2014年度から行う計画(東北縦貫線[8][9]や、東海道貨物線・品鶴線を利用して相模鉄道との直通運転を行う計画(相鉄・JR直通線[10]がある。

熱海駅 - 豊橋駅間(JR東海 静岡地区)

静岡県地区では国鉄末期に「するがシャトル」として静岡駅を中心とした高頻度ダイヤの運転が開始され、民営化後の2007年3月改正からは県中部地区に加えて東部の三島駅沼津駅、西部の浜松駅周辺区間でも短距離・高頻度のダイヤが組まれた。昼間、三島駅 - 沼津駅間では毎時5本、興津駅 - 静岡駅 - 島田駅間では毎時6本、掛川駅 - 浜松駅間では毎時4本、それ以外の区間では毎時3 - 4本の普通が運行される。朝夕には御殿場線や身延線との直通列車が運行されるほか、熱海駅 - 沼津駅間ではJR東日本からの直通列車、静岡駅・浜松駅 - 豊橋駅間では名古屋地区からの直通列車がある。また沼津駅 - 浜松駅間では沿線各都市を結ぶホームライナーが運転される(設定列車と運転区間は「ホームライナー」参照)。

この区間では特急とホームライナー以外、名古屋地区から乗り入れる快速列車も含めて定期列車はすべて各駅に停車する。2007年3月改正までは静岡駅 - 島田駅間無停車の通勤快速の設定があった。

豊橋駅 - 米原駅間(JR東海 名古屋地区)

名古屋を中心とした中京都市圏では豊橋駅 - 名古屋駅 - 岐阜駅間で競合する名古屋鉄道への対抗のため、主要駅を結ぶ快速列車によって速達運転が行われている。1980年代以降は列車本数の増加や等時隔ダイヤ化、新快速・特別快速・区間快速といった新たな列車種別の設定が行われ、現行のダイヤに至っている。昼間は快速列車が豊橋駅 - 大垣駅間で毎時4本、各駅に停車する普通が豊橋駅 - 大府駅間で毎時2 - 3本、大府駅 - 岐阜駅間で毎時4本の運転であり、岐阜駅 - 大垣駅では快速列車が各駅停車の役割を担う。朝夕には浜松駅や米原駅まで直通する列車があるほか、大府駅 - 名古屋駅間ではディーゼルカーによる武豊線直通列車が運行される。また豊橋駅 - 関ヶ原駅間ではホームライナーが運転される。輸送密度の低い大垣駅 - 米原駅間は昼間毎時2本の普通がピストン運行され、朝・深夜にはJR西日本からの直通列車がある。同区間は快速列車も各駅に停車する。

大垣駅 - 美濃赤坂駅間の支線は、朝夕は毎時1 - 2本、昼間は2 - 3時間に1本の運転で、一部列車を除いてワンマン運転が行われている。この支線は国鉄時代は朝夕のみの運行、土曜日に追加運行があった。

米原駅 - 神戸駅間(JR西日本 京阪神地区)

近畿圏では神戸駅以西の山陽本線、および米原駅から北へ伸びる北陸本線の直流電化区間と一体化した運行体系である。京都駅 - 大阪駅 - 神戸駅間のいわゆる京阪神都市圏では阪急電鉄京阪電気鉄道阪神電気鉄道と競合する。この対抗策として戦前から急行電車[脚注 7]による速達運転が行われ、現在ではその流れを受け継ぐ新快速・快速が頻繁に運転されているが、JRは並行他社線と比較して複々線や線形の面で優位となっている。なお快速は高槻駅以東(朝は京都駅以東)では普通として運転される。

日中のダイヤでは1時間あたり米原駅 - 野洲駅間で新快速2本と普通2本、野洲駅 - 山科駅間では新快速3本と普通4本、山科駅以西では湖西線直通の新快速1本を加えた新快速4本と快速(高槻駅以東普通)4本の体制となっている。朝夕には草津線に直通する列車が運行され、早朝・深夜にはJR東海の大垣駅へ直通する快速(高槻駅以東普通)が3往復ある。このほか、通勤型電車を使用した普通(京阪神緩行線)が日中時間帯の1時間あたり京都駅 - 高槻駅間で2本、高槻駅以西で8本運転される。尼崎駅では4本が高槻方面から福知山線(JR宝塚線)へ直通、代わってJR東西線から4本が神戸方面へ直通し、これらの相互接続が図られている。

草津駅 - 神戸駅間では方向別複々線となっており[脚注 8]、通過を主とする特急・新快速と貨物列車が外側線と呼ばれる外側の2線、快速と普通が内側線と呼ばれる内側の2線を走行している。ただし快速や新快速の内側・外側の使い分けはこれに固定したものでなく柔軟な運用形態を取っている。

上記以外に山科駅 - 京都駅間では京都駅発着の湖西線列車、大阪駅 - 尼崎駅間は大阪駅発着の福知山線列車が乗り入れている。これらについては各路線の記事を参照。

広域輸送

都市間連絡鉄道としての機能は1964年に開業した東海道新幹線に譲っており、現在当路線全線を通して運行する昼行優等列車(特急・急行)は設定されておらず、線内のみを運行する優等列車は通勤特急である「びわこエクスプレス」のみとなっている。しかし伊豆半島甲信地方岐阜県飛騨地方・北陸地方南紀北近畿山陰地方など他路線沿線、または成田国際空港関西国際空港へのアクセスのため、東海道本線の一部区間を運転する優等列車が存在する。

夜行列車についてはかつて、線内で運行される急行・快速列車や、当路線沿線と山陰・四国・九州・北陸・東北方面を結ぶ寝台特急・急行が多数存在し、このうち客車を使用した寝台列車はブルートレインと呼ばれた。しかし利用者の減少により列車の廃止・統合などが行われ、東海道本線を定期列車として走行するブルートレインは2012年の「日本海」の臨時列車化をもって姿を消した。現在定期列車として残る夜行列車は電車を使用したサンライズエクスプレスのみであり、多客期に運転される臨時列車もごくわずかである。

2012年3月改正時点の各列車の東海道本線内の走行区間は以下のとおり。(*)印の駅は全列車が通過する。全運転区間など各列車の詳細については当該列車の記事を、過去の列車については下記の列車項目および「#列車の沿革」節で挙げた項目を参照。

昼行列車
以下はすべて特急列車である。
夜行列車
  1. ^ 「成田エクスプレス」は臨時列車をのぞき横須賀線用の線路のみを走行する。
  2. ^ a b 湖西線比良おろしの強風などで運行できない場合には迂回運転で米原駅 - 山科駅間も走行することがある。
  3. ^ a b 新大阪駅 - 福島駅間は梅田貨物線を走行するために大阪駅は通らない。

貨物列車

ほぼ全線に渡り貨物列車が運行されている。特に、東京貨物ターミナル駅吹田信号場との間には多くの高速貨物列車が行き交い、定期列車だけでも1日40往復以上が運行されている。東京貨物ターミナル駅と桜島線安治川口駅との間にM250系貨物電車(スーパーレールカーゴ)を使用した列車が1日1往復運行されているほか、化学薬品輸送、石灰石輸送などを目的とした専用貨物列車も一部区間で運行されている。

東海道本線上の駅で貨物列車の発着があるのは、東京貨物ターミナル駅・川崎貨物駅横浜羽沢駅相模貨物駅沼津駅富士駅静岡貨物駅西浜松駅岐阜貨物ターミナル駅京都貨物駅大阪貨物ターミナル駅梅田駅である。また川崎貨物駅・笠寺駅美濃赤坂駅で貨物専用路線に接続している。

なお首都圏の小田原駅以東、および大阪付近の茨木駅 - 尼崎駅間では、貨物列車は旅客列車とは別の専用の線路を走行し(貨客分離)、特に東戸塚駅以東と新大阪駅 - 尼崎駅間では走行経路も旅客列車とは異なっている。また名古屋駅 - 尾張一宮駅間では通称稲沢線と呼ばれる貨物専用の線路が並行する。

使用車両

この節では当路線でこれまで使用されてきた主な車両を、普通列車用・優等列車用・機関車など、の3項目に分けて列挙する。この節で述べる車両のうち、「気動車」(ディーゼルカー)・「客車」・「機関車」と記されているもの以外はすべて電車である。なお貨車および、国鉄時代に使用された郵便車荷物車はここでは割愛する。

普通列車用車両

当路線の普通列車快速列車を含む)に使用される車両を挙げる。国鉄時代は全線で同一仕様の車両が運用されていたが、分割民営化後は3社各々が地域事情に合わせて独自仕様の車両を投入・運用している。本節ではそれを踏まえ、民営化後に運用された車両(国鉄継承車含む)については各社ごとに記し、民営化以前に運用を終えた車両は最後にまとめて記す。なお間合い運用などで使用される特急用車両については別記する。

JR東日本

東海道線列車と、並行する横須賀線京浜東北線山手線の電車はそれぞれラインカラーで色分けされた各系統専用の車両が運用されている。京浜東北線と山手線は4扉ロングシートでそれぞれ10両・11両の通勤タイプ車両。東海道線・湘南新宿ラインと横須賀線に関してはグリーン車を2両連結した近郊タイプの車両が使用されているが、いずれもラッシュ時の混雑対策のため、通勤形同様の4扉ロングシート主体(一部セミクロスシート)の車両となった。編成は東海道線・湘南新宿ラインが基本編成10両+付属編成5両、横須賀線が付属編成4両+基本編成11両の構成でいずれも最長15両編成。JR東海管轄区間へは10両の基本編成のみが乗り入れる。

以下では「東海道線」として運用されている車両のみを挙げる。運用区間は特記がない限り東京駅発着系統が東京駅 - 熱海駅間、湘南新宿ラインが旧蛇窪信号場 - 小田原駅間。並行する系統で使用される車両については山手線京浜東北線横須賀線の各記事を参照。

  • 現用車両
    • E217系 : 東京駅発着系統で運用。
    • E231系 : 近郊タイプ車両が東京駅発着系統および湘南新宿ラインで運用され、前者の一部はJR東海沼津駅まで直通する。
    • E233系 : 3000番台が東京駅発着系統で運用。
    • 215系 : 小田原駅以東の「湘南ライナー」などで運用。2001年までは快速「アクティー」、2004年までは湘南新宿ラインでの運用もあった。
  • 過去の車両
    • 113系 : 2006年まで東京駅発着系統で運用。JR東海区間へも直通していた。
    • 211系 : 2012年運用終了[11]。0番台と2000番台が東京駅発着系統で運用され、JR東海区間にも直通していた。また湘南新宿ライン運行初期は宇都宮線高崎線用の1000番台・3000番台(当時はグリーン車なし)が当路線に乗り入れた。

JR東海

JR東海の普通列車(快速列車含む)に用いられる電車は、間合い運用の特急型電車を除きすべて近郊型電車である。静岡地区では2007年3月のダイヤ改正以降、一部をのぞき3扉ロングシート車になっており、編成は2両・3両単位で連結される。一方、名鉄との競合がある名古屋地区で3扉転換式クロスシート車が多く、概ね4両・6両・8両編成を組む。

  • 現用車両
    • 117系 : 現在は岡崎駅 - 米原駅間で運用。かつては浜松駅 - 米原駅間での快速運用が中心だった。
    • 211系 : JR東海独自仕様の5000・6000番台が熱海駅 - 豊橋駅間で運用、2006年9月までは豊橋駅 - 米原駅間での運用もあった。また2011年9月までは0番台も当路線名古屋地区で運用されていた。
    • 311系 : 浜松駅 - 米原駅間での運用を基本とし、一部は静岡駅まで乗り入れる。
    • 313系 : JR東海の全区間で運用。基本的に静岡地区用の2000番台が熱海駅 - 豊橋駅間で、名古屋地区用の0・1100・5000番台が掛川駅 - 米原駅間で運用される。
    • キハ75形キハ25形気動車 : 大府駅 - 名古屋駅間で武豊線直通列車とその関連運用で使用。
  • 過去の車両
    • 113系 : 2007年運用終了。1999年まではJR東海全区間で、同年以降は熱海駅 - 豊橋駅で運用。また2004年まで一部の編成がJR東日本区間で運用されていた。
    • 115系 : 2007年運用終了。1999年までは御殿場線身延線との直通列車に、同年以降は当路線の熱海駅 - 豊橋駅間で運用。
    • 119系 : 「するがシャトル」として1986年 - 1988年に運用。
    • 213系 : 2012年運用終了。1999年までは豊橋駅 - 大垣駅間で、同年以降は名古屋駅 - 岐阜駅間の中央本線直通列車とその関連運用で使用。
    • キハ40系キハ58系気動車 : 大府駅 - 名古屋駅間で武豊線直通列車とその関連運用で1999年まで使用。

JR西日本

新快速・快速(高槻駅または京都駅以東普通)には名古屋地区同様に他社線との競合対策のため、3扉転換式クロスシートの近郊型車両が6・8・10・12両編成で使用される。京阪神間で各駅に停車する普通(京阪神緩行線)には4扉ロングシートの通勤型電車7両編成が使用される。

以下「快速」は高槻駅または京都駅以東で普通となる列車を指す。新快速・快速の当路線内の運用区間は特記が無い限り米原駅 - 神戸駅間。湖西線福知山線阪和線に直通する列車は各路線の記事を参照。

  • 現用車両
    • 221系 : 快速として運用。一部がJR東海大垣駅まで乗り入れる。2000年までは新快速でも運用されていた。
    • 223系 : 1000・2000番台は新快速・快速、6000番台は快速として運用。一部がJR東海大垣駅まで乗り入れる。
    • 225系 : 0番台が新快速・快速として運用。一部がJR東海大垣駅まで乗り入れる。
    • 113系草津駅 - 京都駅間で草津線直通列車として運用。2004年まで東海道本線快速の運用があり、JR東海大垣駅直通運用もあった。
    • 117系 : 草津駅 - 京都駅間で草津線直通列車として運用。1999年まで東海道本線新快速の運用があった。
    • 205系 : 0番台が普通として運用。2006年に運用を一度終了したが、2011年に京都駅 - 尼崎駅間で運用再開[12]
    • 207系野洲駅 - 神戸駅間で普通として運用。
    • 321系 : 野洲駅 - 神戸駅間で普通として運用。
  • 過去の車両
    • 103系 : 2003年まで普通として運用。2005年に一時運用に復帰。
    • 201系 : 2007年まで普通として運用。一時期に快速の運用があった。

国鉄時代の車両

山手線京浜東北線横須賀線京阪神緩行線、および当路線に乗り入れた福知山線・二俣線(現在の天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線)などの車両については各路線記事を参照。

優等列車用車両

東海道本線内運行の優等列車特急列車急行列車)用の車両と運用列車を挙げる。間合い運用で普通列車やホームライナーに運用されるものも存在する。

機関車など

当路線内で貨車や客車の牽引に使用される機関車を挙げる。便宜上、貨物用電車もここに含める。基本的に交直流電気機関車は北陸本線との直通列車に使用され、それ以外の当路線内運用には直流電気機関車が用いられる。

歴史

概略

東海道本線の延伸の歴史は、日本の初期の鉄道の歴史を象徴している。

最初は新橋駅 - 横浜駅間と、神戸駅 - 京都駅間という都市文化の象徴であったが、その後、関東と関西を結ぶ幹線として計画されるようになった。当初予定されていた中山道ルートから東海道ルートに変更されると、一大プロジェクトとなり、一気に建設が進んでいった。

なおその際、すでに神戸駅 - 大津駅間と長浜駅 - 関ヶ原駅 - 大府駅 - 武豊駅間に、建設資材の輸送などを目的として鉄道が開業しており、大津と長浜の間では太湖汽船による日本初の鉄道連絡船も開設されていて名阪神間の連絡が図られていたため、既存路線を積極的に活用して建設予算を低減する方針から、東海道本線の名古屋 - 草津間は江戸時代の東海道ではなく、美濃路と中山道に沿うルートでの敷設となった。またこのとき、東海道本線のルートから外れた熱田駅(名古屋駅) - 亀山駅 - 草津駅間に関しては、後に関西鉄道が沿線振興などを目的に鉄道を敷設し、現在の草津線関西本線となっている。

最初のころは、「宿場にお客が来なくなる」「汽車が火事を起こす」などと宿場から反対された結果、市街地に用地を取得できず多くのルートが郊外に建設されたため、宿場から離れた地点に設けられた駅も多かったと言われている(鉄道忌避伝説)。ただし、当時の新聞記事や県の記録などには、東海道各宿が積極的な誘致運動を行なっていた記録こそあれ、反対運動を行なっていたという記録が見つからないことから、これを否定する見解もある[13]鉄道の利便性が認知されると、街の機能が駅の方へと移っていき、駅と旧市街地との間を結ぶ鉄道も盛んに敷設された。

最初に敷設された路線は、伊豆・箱根、伊吹山、逢坂山という交通の難所において、ルートが異なる。後にトンネルが新たに造られるなど線形改良が行われ、現在のルートになった。

年表

ここでは当路線の線路の変遷や駅の開業・改廃などを中心に記す。*が付いている駅は、後に路線分離により東海道本線の駅ではなくなった駅。

新橋駅 - 神戸駅間全通まで

新橋駅 - 神戸駅間全通以後

  • 1889年(明治22年)
    • 7月1日:分岐点 - 長岡駅 - 馬場駅間(43M22C≒69.64km、関ヶ原駅 - 分岐点間は4M45C≒7.34km)が延伸開業し、新橋駅 - 神戸駅間が全通。長岡駅(現在の近江長岡駅)・米原駅彦根駅能登川駅・八幡駅(現在の近江八幡駅)・草津駅が開業。春照駅が廃止。分岐点 - 長浜駅間営業休止。馬場駅 - 大津駅間の旅客営業が廃止され貨物支線となる。太湖汽船の長浜駅 - 大津駅間航路廃止。
    • 7月6日:営業距離の単位をマイル・チェーンに変更(新橋駅 - 神戸駅間 376M24C65L→376M31C、分岐点 - 長浜駅間 9M67C65L→9M60C)。
  • 1890年(明治23年)
  • 1891年(明治24年)
    • 1月12日:深谷駅 - 長浜駅間が貨物支線として運行再開。本線との分岐点に(貨)深谷駅が開業。御殿場駅 - 沼津駅間が複線化。
    • 3月1日:小山駅 - 御殿場駅間が複線化。
    • 6月16日安城駅野洲駅が開業。
  • 1894年(明治27年)
    • 4月16日:西ノ宮駅 - 三ノ宮駅間が複線化。
    • 8月:後の大井聯絡所と後の大崎駅を結ぶ軍用短絡線が竣工。
    • 9月:神奈川駅 - 程ヶ谷駅間の軍用短絡線が竣工。
  • 1895年(明治28年)
    • 4月1日:線路名称制定、新橋駅 - 神戸駅間、大船駅 - 横須賀駅間、大府駅 - 武豊駅間、深谷駅 - 長浜駅間、米原駅 - 敦賀駅 - 金ヶ崎駅間[14]、馬場駅 - 大津駅間を東海道線とする。
  • 1896年(明治29年)
    • 月日不明:御殿場駅 - 佐野駅間に神山合図所を開設。
    • 3月11日:大阪駅 - 西ノ宮駅間が複線化。
    • 4月7日二川駅が開業。
    • 5月1日:河瀬駅が開業。
    • 7月5日:向日町駅 - 吹田駅間が複線化。
    • 11月:貨物支線 深谷駅 - 長浜駅間が休止。
  • 1896年(明治29年)度:神奈川駅 - 程ヶ谷駅間の軍用短絡線を陸軍省から譲り受ける。
  • 1897年(明治30年)3月5日:大谷駅 - 京都駅間が複線化。
  • 1898年(明治31年)
    • 4月15日:馬場駅 - 大谷駅間複線化され、馬場駅 - 京都駅間の複線化が完成。
    • 6月15日茅ヶ崎駅・三島駅(初代、現在の下土狩駅)が開業。
    • 7月10日:天竜川駅開業。
    • 7月15日:蒲原駅 - 興津駅間が複線化。
    • 8月1日:神奈川駅 - 程ヶ谷駅間の短絡線(2M16C≒3.54km)が開業し、本線に編入。神奈川駅 - 横浜駅間、程ヶ谷駅 - 横浜駅間が支線となる。横浜駅 - 大船駅間が複線化。支線 馬場駅 - 大津駅間の旅客営業再開、石場駅 - 大津駅間改キロ(3C≒0.06km延長)。
    • 10月1日:京都駅 - 向日町駅間が複線化。
    • 12月15日:大船駅 - 茅ヶ崎駅間が複線化。
    • 12月25日:岩淵駅 - 蒲原駅間、興津駅 - 静岡駅間が複線化。
  • 1899年(明治32年)
    • 2月3日:吹田駅 - 大阪駅間が複線化。
    • 2月24日:沼津駅 - 鈴川駅間が複線化。
    • 6月15日:沼津駅 - 蛇松駅間の非営業線が開業。
    • 7月13日:熱田駅 - 名古屋駅間が複線化。
    • 8月5日:平塚駅 - 国府津駅間が複線化。
    • 10月15日:関ヶ原駅 - 長岡駅間の柏原駅経由の現行線(6M28C≒10.22km)が開業。旧線は休止。
    • 12月28日:関ヶ原駅 - 深谷駅 - 長岡駅間 (6M28C) の旧線と、貨物支線 深谷駅 - 長浜駅間(9M60C≒15.69km)が廃止。(貨)深谷駅が廃止。
  • 1900年(明治33年)
    • 月日不明:野洲駅 - 草津駅間に野洲川合図所を開設。
    • 2月21日:柏原駅・醒ヶ井駅が開業。関ヶ原駅 - 長岡駅間を実態にあわせ改キロ(55C≒1.11km延長)。
    • 2月25日原駅が開業。
    • 4月29日:茅ヶ崎駅 - 平塚駅間が複線化。
    • 6月6日:草津駅 - 馬場駅間が複線化。
    • 11月5日:富士駅 - 岩淵駅間に富士川合図所を開設。鈴川駅 - 富士川合図所間が複線化。
  • 1900年(明治33年)度:神山合図所を神山信号所に、野洲川合図所を野洲川信号所に、富士川合図所を富士川信号所に改称。
  • 1901年(明治34年)
    • 2月5日:国府津駅 - 山北駅間が複線化。
    • 3月15日:品川駅 - 大森駅間に大井聯絡所を開設。大井聯絡所 - 大崎駅間で貨物列車の運転開始。
    • 6月11日:山北駅 - 小山駅間が複線化。現在の御殿場線にあたる区間の全線複線化完成。
    • 8月1日:大井聯絡所 - 大崎駅間(72C≒1.45km)が正式開業。
    • 8月23日:大垣駅 - 垂井駅間が複線化。
    • 10月10日平沼駅が開業。
    • 11月27日:八幡駅 - 野州駅間が複線化。
    • 11月28日:能登川駅 - 八幡駅間が複線化。
    • 12月1日:河瀬駅 - 能登川駅間が複線化。
    • 12月5日:米原駅 - 河瀬駅間が複線化。
    • 12月28日:関ヶ原駅 - 長岡駅間が複線化。
  • 1902年(明治35年)
    • 1月1日:大津線に紺屋関駅が開業。
    • 2月10日:垂井駅 - 関ヶ原駅間が複線化。
    • 4月15日:二宮駅が開業。
    • 6月16日:野洲駅 - 草津駅間が複線化。野洲川信号所が廃止。
    • 9月1日:蒲郡駅 - 岡崎駅間が複線化。
    • 11月1日:長岡駅 - 米原駅間が複線化。新橋駅 - 神戸駅間改キロ、同区間で8C≒0.16km延長。米原駅 - 敦賀駅 - 金ヶ崎駅間を北陸線として分離[15]
    • 11月12日:営業距離の単位をマイルのみに変更(新橋駅 - 神戸駅間 375M17C→375.2M、神奈川駅 - 横浜駅間 1M55C→1.7M、程ヶ谷駅 - 横浜駅間 2M38C→2.5M)。
    • 12月21日:静岡駅 - 焼津駅間に石部信号所を開設。静岡駅 - 石部信号所間が複線化。
  • 1903年(明治36年)
    • 1月20日:程ヶ谷駅 - 戸塚駅間に川上信号所を、小山駅 - 御殿場駅間に足柄信号所を開設。
    • 4月1日:石山駅が開業。
    • 7月6日:鷲津駅 - 豊橋駅間が複線化。
    • 12月7日:金谷駅 - 堀ノ内駅間が複線化。
    • 12月20日:岐阜駅 - 穂積駅間に長良信号所を開設。岐阜駅 - 長良信号所間が複線化。
  • 1904年(明治37年)
    • 2月1日:住吉駅 - 三ノ宮駅間に灘信号所(現在の東灘信号場)を開設。
    • 2月8日:浜松駅 - 舞坂駅間が複線化。
    • 4月11日蒲田駅が開業。
    • 5月1日:大阪駅 - 神崎駅間に野里信号所を開設。
    • 8月5日:舞坂駅 - 鷲津駅間が複線化。稲沢駅が開業。
  • 1905年(明治38年)
    • 2月1日:鶴見駅 - 東神奈川駅間に子安信号所を開設。
    • 2月20日:天竜川駅 - 浜松駅間が複線化。
    • 4月5日:堀ノ内駅 - 掛川駅間が複線化。
  • 1906年(明治39年)
    • 4月:蒲郡駅 - 岡崎駅間に芦谷信号所を開設。
    • 4月16日:清洲駅(初代)を移転し枇杷島駅に改称。旧駅の地点に清洲信号所を開設。
    • 7月1日:平塚駅を起点とする貨物支線(平塚支線)が非営業線として開業。終点の名称は不詳(平塚荷扱所とも)。
    • 7月11日:弁天島駅(初代)が開業。
    • 8月1日:穂積駅が開業。
    • 9月11日:弁天島駅(初代)が廃止。
  • 1907年(明治40年)
    • 3月1日:清洲信号所 - 木曽川駅間複線化。
    • 3月15日:金谷駅 - 堀ノ内駅間に友田信号所を、山北駅 - 小山駅間に谷峨信号所を開設。
    • 3月27日:名古屋駅 - 枇杷島駅間が複線化。
    • 4月8日:枇杷島駅 - 清洲信号所間が複線化。
    • 4月9日:興津駅 - 江尻駅間に清見寺仮乗降場を開設。昭憲皇太后清見寺行啓のためお召し列車が停車した。
    • 4月10日:清見寺仮乗降場が廃止。
    • 4月19日:清洲信号所が廃止。
    • 4月20日:焼津駅 - 島田駅間が複線化。
    • 6月13日:大府駅 - 大高駅間が複線化。
    • 6月15日:弁天島仮停車場が開業。
    • 8月20日:貨物支線(神戸臨港線)灘聯絡所 - 小野浜荷扱所間(2.0M≒3.22km)開業。灘信号所を灘聯絡所に改称。小野浜荷扱所(のちの小野浜駅→神戸港駅)が開業。
    • 9月26日:大高駅 - 熱田駅間が複線化。
    • 11月1日:貨物支線 沼津駅 - 蛇松駅間 (2.0M)、平塚支線(1.0M≒1.61km)が正式開業。(貨)蛇松駅(後の沼津港駅)が正式開業。神奈川駅 - 横浜駅間および程ヶ谷駅 - 横浜駅間を区間統合し、神奈川駅 - 横浜駅 - 程ヶ谷駅間に変更。
    • 12月20日:掛川駅 - 袋井駅間が複線化。
  • 1908年(明治41年)ごろ:小野浜荷扱所を小野浜駅に変更。
  • 1908年(明治41年)
    • 2月2日:刈谷駅 - 大府駅間が複線化。
    • 2月10日:西ノ宮駅 - 住吉駅間に戎仮乗降場(初代)が開業。神崎駅 - 西ノ宮駅間に武庫川仮信号所(初代)を、西ノ宮駅 - 住吉駅間に芦屋仮信号所(初代)を開設。西宮神社祭典に伴う列車増発に対応するため。
    • 2月12日:戎仮乗降場(初代)・武庫川仮信号所(初代)・芦屋仮信号所(初代)が廃止。
    • 2月22日:西ノ宮駅 - 住吉駅間に岡本仮乗降場(初代)が開業。岡本梅林公園への旅客輸送のため。
    • 3月16日:岡本仮乗降場(初代)が廃止。
    • 3月28日:袋井駅 - 中泉駅間、安城駅 - 刈谷駅間が複線化。
    • 4月29日:穂積駅 - 大垣駅間が複線化。
    • 6月2日:豊橋駅 - 御油駅間が複線化。
    • 6月29日:御油駅 - 蒲郡駅間が複線化。
    • 7月29日:岡崎駅 - 安城駅間が複線化。
    • 9月11日:芦谷信号所を駅に変更し幸田駅が開業。
    • 9月23日東神奈川駅が開業。
    • 10月26日:中泉駅 - 天竜川駅間の天竜川東岸に天竜橋信号所を開設。
    • 11月5日:中泉駅 - 天竜橋信号所間が複線化。
    • 11月16日:吹田駅 - 大阪駅間に高畑仮信号所を、神崎駅 - 西ノ宮駅間に武庫川仮信号所(2代目)を、西ノ宮駅 - 住吉駅間に芦屋仮信号所(2代目)を開設。神戸港観艦式開催による列車増発に対応するため開設。
    • 11月19日:高畑仮信号所・武庫川仮信号所(2代目)・芦屋仮信号所(2代目)が廃止。
  • 1909年(明治42年)
    • 2月8日:岡本仮乗降場(2代目)が開業。
    • 4月21日富士駅が開業。
    • 6月11日:木曽川駅 - 岐阜駅間に木曽橋信号所を開設。長良信号所が廃止。
    • 6月15日:木曽橋信号所 - 岐阜駅間、長良信号所 - 穂積駅間が複線化。
    • 10月12日国有鉄道線路名称制定。新橋駅 - 神戸駅間、支線 神奈川駅 - 横浜駅 - 程ヶ谷駅間、貨物支線 沼津駅 - 蛇松駅間、灘聯絡所 - 小野浜駅間を東海道本線とする。大井聯絡所 - 大崎駅間を山手線貨物支線、大船駅 - 横須賀駅間を横須賀線、大府駅 - 武豊駅間を武豊線、馬場駅 - 大津駅間を大津線として分離。
    • 11月1日:用宗駅が開業。用宗駅 - 焼津駅間の石部信号所が廃止。
    • 11月24日:用宗駅 - 焼津駅間に石部仮信号所を開設。
    • 12月16日:浜松町駅 - 烏森駅間の電車線(0.7M≒1.13km)が開業。浜松町駅 - 品川駅間が複々線化(電車線敷設)。田町駅浜松町駅・烏森駅(現在の新橋駅)が開業。都心環状線としての山手線の始まり。
    • 12月21日:西宮駅 - 住吉駅間に戎仮乗降場(2代目)開業(初代と同目的)。神崎駅 - 西ノ宮駅間に武庫川仮信号所(3代目)を、西ノ宮駅 - 住吉駅間に芦屋仮信号所(3代目)を開設(両者とも廃止日不詳)。
  • 1910年(明治43年)
    • 2月21日:高槻駅 - 茨木駅間に茨木川仮信号所(初代)を開設。
    • 3月6日:富士川信号所 - 岩淵駅間が複線化。
    • 3月15日:富士川信号所が廃止。
    • 3月29日:京都駅 - 向日町駅間に吉祥院信号所を、向日町駅 - 山崎駅間に神足信号所を、山崎駅 - 高槻駅間に梶原信号所を、高槻駅 - 茨木駅間に富田信号所を、茨木駅 - 吹田駅間に坪井信号所を、吹田駅 - 大阪駅間に山口信号所を、神崎駅 - 西ノ宮駅間に水野信号所を、西ノ宮駅 - 住吉駅間に打出信号所を開設。
    • 4月2日:茨木川仮信号所(初代)が廃止。
    • 6月25日:烏森駅 - 有楽町駅間の電車線 (0.7M) が延伸開業。有楽町駅が開業。
    • 8月24日:蒲原駅 - 興津駅間に洞隧道仮信号所(初代)を開設(廃止日不詳)。
    • 9月15日:有楽町駅 - 呉服橋駅間の電車線 (0.7M) が延伸開業。呉服橋駅(東京駅の仮駅)が開業。
    • 10月1日:灘聯絡所を駅に変更、(貨)灘駅(初代)が開業。
    • 10月6日:用宗駅 - 焼津駅間に磯浜仮信号所を開設。
    • 11月1日:磯浜仮信号所 - 焼津駅間が複線化。
    • 11月5日:京都駅 - 向日町駅間に梅小路仮信号所、桂川信号所を開設。吉祥院信号所が廃止。
    • 12月8日:石部仮信号所廃止。
  • 1911年(明治44年)
    • 2月25日:梅小路仮信号所を仮停車場とし梅小路仮停車場開業。西本願寺知恩院大法会参拝団体客専用の仮駅。
    • 3月9日:磯浜仮信号所が廃止。蒲原駅 - 興津駅間に洞隧道仮信号所(2代目)を開設(廃止日不詳)。
    • 3月10日:用宗駅 - 磯浜仮信号所間が複線化。
    • 3月31日:浜松駅 - 舞坂駅間に高塚信号所を開設。
    • 4月10日:江尻駅 - 静岡駅間に草薙信号所を開設。
    • 5月1日:貨物支線(名古屋港線)名古屋駅 - 名古屋港駅間(5.0M≒8.05km)が開業。(貨)名古屋港駅開業。程ヶ谷駅 - 戸塚駅間に権現信号所を、戸塚駅 - 大船駅間に久保信号所を、国府津駅 - 松田駅間に下曽我信号所を、御殿場駅 - 佐野駅間に富士岡信号所・岩浪信号所を開設。神山信号所が廃止。
    • 5月5日:梅小路仮停車場を聯絡所に変更、梅小路聯絡所を開設。
    • 6月28日:名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋港駅間で旅客営業開始。
    • 9月1日:横浜駅構内扱いとして横浜港荷扱所開設。
  • 1912年(明治45年)
    • 4月16日:守山駅が開業。
    • 4月17日:高槻駅 - 茨木駅間に茨木川仮信号所(2代目)を開設(廃止日不詳)。
    • 6月15日:草津駅 - 石山駅間に狼川信号所を開設。
    • 7月1日:小山駅を駿河駅に改称。
    • 7月18日:岩浪信号所を岩波信号所に改称。
    • 7月27日:島田駅 - 金谷駅間複線化。
  • 1913年大正2年)
    • 2月1日:木曽川駅 - 木曽橋信号所間複線化。木曽橋信号所が廃止。
    • 3月1日:大津線 (1.3M) を編入し貨物支線とする。同線の石場駅、紺屋関駅廃止。鷲津駅 - 二川駅間に白須賀信号所を開設。
    • 3月15日:藤沢駅 - 茅ヶ崎駅間に辻堂信号所を開設。
    • 4月5日:大谷駅 - 山科駅間に大塚信号所を開設。
    • 6月1日:馬場駅を大津駅(2代目)に、大津駅(初代)を浜大津駅に改称。
    • 6月2日:横浜駅構内扱いとして高島荷扱所開設。
    • 6月21日:梅小路聯絡所を駅に変更し梅小路駅が開業。
    • 8月1日:打出信号所を駅に変更し芦屋駅が開業。天竜川橋梁が複線化され、全線の複線化が完成。
    • 10月25日:吹田駅 - 大阪駅間に宮原信号所を開設。山口信号所が廃止。
    • 11月27日:袋井駅 - 中泉駅間に原野谷川仮信号所を開設、原野谷川橋梁修繕のため。
  • 1914年(大正3年)
    • 3月31日:原野谷川仮信号所廃止。
    • 4月25日:安土駅が開業。
    • 9月13日:駿河駅 - 御殿場駅間に竹ノ下仮信号所を開設。
    • 10月24日:岐阜駅 - 穂積駅間に長良川仮信号所(初代)を開設。
    • 12月1日:長岡駅を近江長岡駅に改称。
    • 12月20日:東京駅、神奈川駅 - 横浜駅間に高島町駅、大井聯絡所を駅に変更し大井町駅が開業。新橋駅(初代)が汐留駅に、烏森駅が新橋駅(2代目)に改称。
      • 呉服橋駅廃止。呉服橋駅 - 東京駅間(0.2M≒0.32km)を廃止し、支線 東京駅 - 浜松町駅間 (1.9M) を本線に編入、浜松町駅 - 品川駅間 (2.4M) も本線に計上。新橋駅 - 横浜駅間の客車運転に代えて、東京駅 - 高島町駅間の電車運転(京浜電車、現在の京浜東北線)開始、同時に品川駅 - 横浜駅間複々線化。汐留駅 - 品川駅間 (3.1M) の旅客営業廃止。
    • 12月24日:電車線 田町駅 - 品川駅間に伊皿子信号所を開設。
  • 1915年(大正4年)
    • 1月10日新居町駅が開業。
    • 2月15日:山北駅 - 谷峨信号所間に酒匂仮信号所を、谷峨信号所 - 駿河駅間に相沢仮信号所を開設。
    • 2月24日:戎仮乗降場(2代目)、岡本仮乗降場(2代目)廃止。名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋港駅間の旅客営業が廃止。
    • 4月19日:長良川仮信号所(初代)が廃止。
    • 5月10日:天竜橋信号所が廃止。
    • 6月20日:酒匂仮信号所・相沢仮信号所が廃止。
    • 7月10日:駿河駅 - 御殿場駅間に松沢仮信号所を開設。
    • 7月15日:佐野駅を裾野駅に改称。
    • 8月15日:神奈川駅 - 程ヶ谷駅間が経路変更(改キロなし)。新線上に横浜駅(2代目、現在の横浜市営地下鉄3号線高島町駅付近)が開業。高島町駅、旧線上の平沼駅が廃止。横浜駅(初代)を桜木町駅に改称。桜木町駅への支線の起点を神奈川駅から横浜駅に変更(0.7M≒1.13km短縮)。桜木町駅 - 程ヶ谷駅間(2.5M≒4.02km)が廃止。
      • この時点での本線と桜木町駅への支線の分岐点は神奈川駅で、横浜駅で両線が立体交差していた。また高島町駅は横浜駅京浜電車ホームとなった。
    • 8月30日:松沢仮信号所・竹ノ下仮信号所廃止。
    • 12月25日:岐阜駅 - 穂積駅間に長良川仮信号場(2代目)を開設。
    • 12月30日:貨物支線(高島線)程ヶ谷駅 - 東横浜駅間(3.3M≒5.31km)が開業。東横浜駅開業。高島荷扱所を桜木町駅から分離し(貨)高島駅開業。支線 横浜駅 - 桜木町駅間電化、貨物営業廃止。京浜電車の運転区間が桜木町駅まで延伸。
  • 1916年(大正5年)
    • 1月1日:一ノ宮駅が尾張一ノ宮駅に改称。
    • 3月3日:長良川仮信号所(2代目)が廃止。
    • 4月6日:彦根駅 - 河瀬駅間に高宮川仮信号所を開設(廃止日不詳)。
    • 4月15日:由比駅が開業。
    • 4月16日:山手線貨物支線 大崎駅 - 大井町駅間が廃止。
    • 5月16日:袋井駅 - 中泉駅間に太田川仮信号場(初代)を開設(廃止日不詳)。
    • 7月10日:貨物支線(清水港線)江尻駅 - 清水港駅間(1.0M≒1.61km)が開業。*(貨)清水港駅が開業。
    • 8月28日:酒匂仮信号所を開設。
    • 9月1日:弁天島仮停車場を駅に変更し弁天島駅が開業。
    • 11月6日:酒匂仮信号所が廃止。
    • 12月1日:辻堂信号所を駅に変更し辻堂駅が開業。
    • 12月8日:名古屋港線 八幡聯絡所 - 白鳥駅間(1.1M≒1.77km)が開業。(貨)白鳥駅開業。名古屋港方面と白鳥方面の分岐点に八幡聯絡所を開設。
    • 12月13日:袋井駅 - 中泉駅間に太田川仮信号場(2代目)を開設(廃止日不詳)。
  • 1917年(大正6年)
    • 1月15日:小野浜駅構内扱いとして神戸港荷扱所開設。
    • 2月12日:木曽川駅 - 岐阜駅間に木曽橋仮信号所(初代)を開設(廃止日不詳)。
    • 6月17日:高島線 鶴見駅 - 高島駅間(4.1M≒6.66km)、東神奈川駅 - 高島駅間(1.4M≒2.25km)が開業。入江信号所・海神奈川信号扱所が開設。
    • 10月9日:鈴川駅 - 富士駅間に沼川仮信号所を開設(廃止日不詳)。
    • 12月1日:灘駅(2代目)が開業。(貨)灘駅(初代)を(貨)東灘駅に改称。
  • 1918年(大正7年)
    • 1月20日:用宗駅 - 焼津駅間に瀬戸川仮信号所を開設。
    • 2月16日:伊皿子信号所が廃止。
    • 4月1日:丹那トンネル工事開始。
    • 5月1日:貨物支線 川崎駅 - 浜川崎駅間(2.7M≒4.35km)が開業。(貨)浜川崎駅が開業。
    • 5月15日:大阪駅 - 神崎駅間に歌島仮信号所を開設。
    • 6月1日:篠原信号所を開設。
    • 8月1日:貨物支線(北方貨物線)吹田駅 - 宮原聯絡所 - 宮原操車場 - 歌島聯絡所 - 神崎駅間(6.8M≒10.94km)が開業。宮原操車場開設。宮原信号所を宮原聯絡所に、歌島仮信号所を歌島聯絡所に改称。
    • 8月25日:瀬戸川仮信号所が廃止。
    • 9月10日:貨物支線 熱田駅 - 古渡聯絡所 - 千種駅間(3.0M≒4.83km)、梅小路駅 - 丹波口駅間(1.8M≒2.90km)が開業。
  • 1919年(大正8年)
    • 2月25日:木曽川駅 - 岐阜駅間に木曽橋仮信号所(2代目)を開設(廃止日不詳)。
    • 3月11日:八幡駅を近江八幡駅に改称。
    • 4月25日:荒尾聯絡所を開設。
    • 8月1日:支線(美濃赤坂線)大垣駅 - 荒尾聯絡所 - 美濃赤坂駅間(3.1M≒4.99km)が開業(大垣駅 - 荒尾聯絡所間は重複区間)。美濃赤坂駅が開業。
    • 11月25日:醒ヶ井駅 - 米原駅間に寺倉信号所を開設。
  • 1920年(大正9年)
    • 7月23日:高島線 東横浜駅 - 横浜港駅間(1.6M≒2.57km)延伸開業。桜木町駅から横浜港荷扱所を分離し横浜港駅開業。新線と鶴見駅 - 東横浜駅間で旅客営業開始。
    • 11月15日:安城駅 - 刈谷駅間に野田信号所を開設。
    • 12月15日:熱田駅 - 名古屋駅間に露橋信号所を開設。
  • 1921年(大正10年)
    • 4月20日:篠原信号所を駅に変更し篠原駅が開業。
    • 5月1日:権現信号所・川上信号所・久保信号所が廃止。
    • 7月20日:桂川信号所・神足信号所・梶原信号所・富田信号所・坪井信号所・水野信号所が廃止。
    • 8月1日:新逢坂山トンネルが完成し、馬場駅 - 京都駅間の現行線(7.2M≒11.59km)が開業(複線)。馬場駅 - 大谷駅 - 稲荷駅間の旧線(8.3M≒13.36km)が廃止。稲荷駅 - 京都駅間(1.8M≒2.90km)は奈良線に編入。大谷駅・大塚信号所・山科駅(初代)廃止。山科駅(2代目)・大津駅(3代目)が開業。大津駅(2代目)を馬場駅に改称。
  • 1922年(大正11年)
    • 2月1日:子安信号所が廃止。
    • 2月18日:茅ヶ崎駅 - 平塚駅間に馬入川仮信号所を開設(廃止日不詳)。
    • 4月1日:信号所・聯絡所を信号場に、仮信号所を仮信号場に変更。
    • 5月15日:下曽我信号場を駅に変更し*下曽我駅が開業。
  • 1923年(大正12年)
    • 月日不明:野里信号場が廃止。
    • 6月1日:吹田操車場が開設。
    • 7月1日:藤枝駅 - 島田駅間に青島信号場を、掛川駅 - 袋井駅間に梅橋信号場を、御油駅 - 蒲郡駅間に大塚信号場を、蒲郡駅 - 幸田駅間に深溝信号場を開設。
    • 9月1日:関東大震災発生。横浜駅舎焼失、根府川駅で土砂に押されて列車が転落するなど大きな被害を受け、東京駅 - 御殿場駅間などが不通となる。順次復旧し10月28日全通。
  • 1924年(大正13年)
    • 4月1日:平塚支線(1.0M≒1.61km)が廃止。
    • 7月25日摂津富田駅が開業。
    • 8月3日:神戸臨港線 小野浜駅 - 神戸港駅間 (1.0M) が延伸開業。小野浜駅から神戸港荷扱所を分離し神戸港駅(こうべみなとえき)開業。新線と東灘駅 - 小野浜駅間で旅客営業開始。
    • 10月1日:高島線 海神奈川信号扱所を千若信号場に変更。
  • 1925年(大正14年)
    • 1月16日:名古屋駅 - 稲沢駅間が3線化(稲沢線敷設)。
    • 2月16日:狼川信号場が廃止。
    • 3月10日:貨物支線 宮原信号場 - 歌島信号場間が複線化。
    • 10月15日:吹田駅 - 大阪駅間に上淀川仮信号場を開設。吹田駅 - 上淀川仮信号場間が複々線化。
    • 12月13日:横浜駅 - 国府津駅間が電化。
  • 1926年(大正15年)
    • 2月24日:露橋信号場が廃止。
    • 4月3日:草薙信号場を駅に変更し草薙駅が開業。
    • 7月3日:興津駅 - 江尻駅間に袖師仮停車場が開業。
    • 7月8日:京浜電車線 田町駅 - 品川駅間に芝仮信号場を開設(廃止日不詳、以前の伊皿子信号所と同一地点)。
    • 11月10日:草津駅 - 石山駅間に瀬田川仮信号場を開設(廃止日不詳)。
    • 11月15日:歌島信号場 - 東灘駅間複々線化。歌島信号場が廃止。
  • 1927年昭和2年)
    • 2月12日:由比駅 - 興津駅間に洞仮信号場(初代)を開設(廃止日不詳)。
    • 2月26日:野田信号場が廃止。
    • 8月19日:大船駅 - 藤沢駅間が3線化。
    • 9月2日:寺倉信号場が廃止。
    • 9月26日:大船駅 - 藤沢駅間が複々線化。
    • 10月18日:藤沢駅 - 茅ヶ崎駅間が3線化。
    • 11月8日:藤沢駅 - 辻堂駅間が複々線化。
  • 1928年(昭和3年)
    • 1月19日:名古屋港線 名古屋港駅 - 堀川口駅間(1.2M≒1.93km)が延伸開業。(貨)堀川口駅が開業。
    • 2月12日:大塚信号場・深溝信号場が廃止。
    • 3月20日:辻堂駅 - 平塚駅間が複々線化。
    • 3月31日:程ヶ谷駅 - 大船駅間が複々線化。
    • 6月2日:白須賀信号場が廃止。
    • 10月15日:横浜駅が現在地に移転、神奈川駅 - 程ヶ谷駅間経路変更(新線は平沼駅のあった旧線跡を転用、改キロなし)。神奈川駅廃止。この時点では横浜駅に京浜線ホームが開業していなかったため、従来の京浜線の横浜駅東口前に仮ホームを設置し、旧横浜駅京浜線ホームを高島口乗降場として残した。
    • 12月1日:(貨)梅田駅・(貨)湊川駅が開業。
    • 12月7日:貨物支線 汐留駅 - 品川駅間が電化。
  • 1929年(昭和4年)
    • 1月24日:茨木駅 - 吹田駅間が複々線化。
    • 3月15日:吹田駅 - 大阪駅間に千里信号場を開設。
    • 4月9日:熱田駅 - 名古屋駅間に露橋仮信号場を開設。
    • 4月17日:梅橋信号場が廃止。
    • 7月1日:高塚信号場を駅に変更し高塚駅が開業。
    • 7月2日:青島信号場が廃止。
    • 7月3日:三河三谷駅が開業。
    • 8月21日:貨物支線(品鶴線)品川駅 - 鶴見駅間(11.0M≒17.70km)が開業(複線)。目黒川信号場新鶴見操車場が開設。鶴見駅 - 横浜駅間が6線化、横浜駅 - 程ヶ谷駅間が複々線化。
    • 9月15日:高島線 入江信号場を駅に変更し(貨)入江駅が開業。
    • 9月16日:高島線 高島駅 - 程ヶ谷駅間(2.1M≒3.38km)が廃止。
  • 1930年(昭和5年)
    • 1月26日:横浜駅京浜線ホームが完成し、横浜駅 - 桜木町駅間の現在線が使用開始。高島口乗降場が閉鎖。
    • 2月1日:清水港線 清水港駅 - 清水埠頭駅間(0.5M≒0.80km)が延伸開業。*(貨)清水埠頭駅が開業。
    • 3月30日:梅小路駅 - 向日町駅間が複々線化。
    • 4月1日:貨物支線 熱田駅 - 千種駅間 (3.0M) が廃止。貨物支線 東神奈川駅 - 海神奈川駅間 (2.0km) を横浜線から編入。名古屋港線 八幡信号場 - 白鳥駅間(1.1M→1.9km)の起点を名古屋駅に変更 (+3.0km)。
      • 営業距離の単位をマイルからメートルに変更(東京駅 - 神戸駅間 373.5M→601.2km、品川駅 - 汐留駅間 3.1M→4.9km、品川駅 - 鶴見駅間 11.0M→17.8km、川崎駅 - 浜川崎駅間 2.7M→4.1km、鶴見駅 - 横浜港駅間 6.9M→10.9km、東神奈川駅 - 高島駅間 1.4M→2.5km、横浜駅 - 桜木町駅間 1.0M→2.0km、沼津駅 - 蛇松駅間 2.0M→3.2km、江尻駅 - 清水埠頭駅間 1.5M→2.5km、名古屋駅 - 堀川口駅間 6.2M→9.9km、大垣駅 - 美濃赤坂駅間 3.1M→5.0km、馬場駅 - 浜大津駅間 1.3M→2.2km、梅小路駅 - 丹波口駅間 1.8M→2.8km、吹田駅 - 神崎駅間 6.8M→10.7km、東灘駅 - 神戸港駅間 3.0M→4.9km)。
    • 8月1日:貨物支線 汐留駅 - 芝浦駅間 (2.8km) が開業。(貨)芝浦駅開業。
    • 9月25日:高槻駅 - 茨木駅間が複々線化。
    • 10月30日:品鶴線 新鶴見操車場駅 - 鶴見駅間が電化。
    • 12月1日:荒尾駅開業。荒尾信号場を南荒尾信号場に改称。
  • 1931年(昭和6年)
    • 3月27日:名古屋駅 - 枇杷島駅間に栄生仮信号場を開設。露橋仮信号場が廃止。
    • 8月1日:神足駅(現在の長岡京駅)が開業。
    • 10月1日:程ヶ谷駅を保土ヶ谷駅に改称。
  • 1932年(昭和7年)7月8日:千里信号場が廃止。
  • 1933年(昭和8年)
    • 3月25日:向日町駅 - 高槻駅間が複々線化。
    • 12月7日:共和駅が開業。
  • 1934年(昭和9年)
    • 2月24日:清洲駅(2代目)開業。
    • 3月:名古屋駅 - 稲沢駅間が4線化(稲沢線複線化)。
    • 3月1日:高島線 入江駅 - 新興駅間 (2.7km) が開業。(貨)新興駅が開業。
    • 5月25日:大阪駅 - 神崎駅間に歌島信号場を開設。
    • 6月2日:上淀川仮信号場が廃止。
    • 6月15日:高島線 高島駅 - 山内町駅間 (2.6km)、高島駅 - 表高島駅間 (1.3km) が開業。(貨)山内町駅(のちの横浜市場駅)・(貨)表高島駅が開業。
    • 7月20日:吹田駅 - 神戸駅間が電化され、電車運転開始。塚本駅立花駅甲子園口駅六甲道駅元町駅が開業。歌島信号場が廃止。
    • 9月15日:馬場駅を膳所駅に改称。
    • 9月17日:山科駅 - 京都駅間に東山仮信号場を開設。
    • 10月1日:三島駅(初代)を下土狩駅に改称。

熱海線

  • 1920年(大正9年)10月21日:熱海線 国府津駅 - 小田原駅間(3.9M≒6.28km)が開業。小田原駅が開業。途中に酒匂川信号所を開設。
    • 勾配のきつい御殿場経由に代わって、熱海経由の路線を東海道本線として建設することになり、この日にその第一歩となるこの区間が開業した。並行していた路面電車小田原電気鉄道線は廃止された。ここの地域の鉄道事情については、「踊り子」も参照。
  • 1922年(大正11年)
    • 4月1日:酒匂川信号所を酒匂川信号場に改称。
    • 12月21日:小田原駅 - 真鶴駅間(7.3M≒11.75km)が延伸開業。早川駅根府川駅真鶴駅が開業。
      • 小田原(早川口)駅 - 真鶴駅間で並行する熱海軌道組合線廃止。同線は残りの真鶴駅 - 熱海駅間で営業を続けるが、翌年の関東大震災で不通となり全廃された。
  • 1923年(大正12年)6月1日:酒匂川信号場を駅に変更し鴨宮駅が開業。
  • 1924年(大正13年)10月1日:真鶴駅 - 湯河原駅間(2.1M≒3.38km)が延伸開業。湯河原駅が開業。
  • 1925年(大正14年)3月25日:湯河原駅 - 熱海駅間(3.4M≒5.47km)が延伸開業。熱海駅が開業。
  • 1926年(大正15年)
    • 2月1日:国府津駅 - 小田原駅間が電化。
    • 3月18日 国府津駅 - 鴨宮駅間が複線化。
    • 8月14日 鴨宮駅 - 小田原駅間が複線化。
  • 1928年(昭和3年)2月5日:小田原駅 - 熱海駅間が電化。小田原駅 - 湯河原駅間が複線化。
  • 1930年(昭和5年)4月1日:営業距離の単位をマイルからメートルに変更(16.7M→26.9km)。
  • 1934年(昭和9年)11月6日:湯河原駅 - 熱海駅間が複線化。

丹那トンネル開通後

  • 1934年(昭和9年)
    • 12月1日:丹那トンネルが完成し、熱海駅 - 沼津駅間 (21.6km) が電化複線で開業。国府津駅 - 御殿場駅 - 沼津駅間 (60.2km) は御殿場線として分離。熱海線の国府津駅 - 熱海駅間 (26.9km) とともに新規開業区間が東海道本線に組み込まれ、これにより東京駅 - 神戸が現在のルートで完成。函南駅三島駅開業。江尻駅を清水駅に改称。品川駅 - 新鶴見操車場間に蛇窪信号場を、熱海駅 - 函南駅間に来宮信号場を開設。
    • 12月5日:東山仮信号場が廃止。
  • 1935年(昭和10年)
    • 2月11日:貨物支線 汐留駅 - 東京市場駅間 (1.1km) が開業。(貨)東京市場駅が開業。
    • 3月30日:来宮信号場廃止。
    • 7月15日:高島線 入江駅 - 千若信号場 - 瑞穂駅間 (2.8km) が開業(入江駅 - 千若信号場間は本線と支線の重複区間)。(貨)瑞穂駅が開業。
    • 10月23日:山崎駅 - 高槻駅間に桜井仮信号場を開設。
    • 12月25日:摂津本山駅が開業。
  • 1936年(昭和11年)
    • 2月13日:新所原仮信号場を開設。
    • 3月8日:桜井仮信号場が廃止。
    • 12月1日:新所原仮信号場を駅に変更し新所原駅が開業。
  • 1937年(昭和12年)
    • 2月1日:名古屋駅付近高架化・経路変更。(貨)笹島駅が開業。
    • 2月2日:栄生仮信号場が廃止。
    • 3月15日:名古屋汎太平洋平和博覧会開催により、八幡信号場 - 名古屋港駅間に名古屋博覧会前駅が開業。
    • 5月23日:東灘駅 - 神戸駅間が複々線化。
    • 6月1日:名古屋博覧会前駅が廃止。
    • 10月10日:京都駅 - 吹田駅間が電化。大阪駅 - 塚本駅間が複々線化。
  • 1938年(昭和13年)
  • 1939年(昭和14年)
    • 8月1日:品鶴線 品川駅 - 新鶴見操車場間が電化。
    • 11月1日:小野浜駅に神戸港駅(こうべみなとえき)を併合 (-1.5km)、小野浜駅が神戸港駅(こうべこうえき)に改称。
  • 1940年(昭和15年)
    • 4月1日:東淀川駅が開業。
    • 6月1日:舞坂駅を舞阪駅に改称。
    • 11月1日:共和駅が休止。
  • 1942年(昭和17年)
    • 1月15日:枇杷島駅 - 清洲駅間に五条川信号場を開設。
    • 4月10日:大高駅 - 熱田駅間に笠寺仮信号場を開設。
    • 6月28日:吹田駅 - 東淀川駅間に西吹田仮信号場を開設。
    • 8月10日:名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋港駅間で旅客営業開始。八幡信号場 - 名古屋港駅間に東海橋乗降場が開業。
    • 9月6日:西吹田仮信号場が廃止。
    • 10月1日:宮原信号場が廃止。
    • 10月10日:中泉駅を磐田駅に改称。
  • 1943年(昭和18年)
    • 6月1日:笠寺仮信号場を駅に変更し笠寺駅開業。
    • 9月14日:貨物支線 川崎駅 - 浜川崎駅間に小田操車場を開設。
    • 11月1日:新子安駅が開業。
  • 1944年(昭和19年)
    • 7月1日:清水港線 清水港駅 - 清水埠頭駅間改キロ (-0.2km)、清水埠頭駅 - 三保駅間 (6.0km) 延伸開業。*(貨)巴川口駅・*(貨)三保駅が開業。
    • 10月11日:大垣駅 - 新垂井駅 - 関ヶ原駅間に下り列車用の迂回線 (13.8km) が完成、同区間を下り本線とし垂井駅経由の下り本線を撤去。新垂井駅が開業。
    • 12月1日:貨物支線(清水港線)を旅客営業開始に伴い清水港線 (8.3km) として分離。(貨)山内町駅が(貨)横浜市場駅に改称。膳所駅 - 京都駅間が3線化。
  • 1945年(昭和20年)
    • 1月1日:名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋港駅間の旅客営業が廃止。東海橋乗降場が廃止。
    • 6月10日:西伊奈信号場を開設。
    • 7月11日:共和駅が営業再開。

戦後

  • 1946年(昭和21年)
    • 6月28日:由比駅 - 興津駅間に洞仮信号場(2代目)を開設。
    • 9月13日:洞仮信号場(2代目)が廃止。
    • 11月1日:大垣駅 - 垂井駅 - 関ヶ原駅間の下り線専用の支線が開業(旧下り本線が復活)。
  • 1947年(昭和22年)
    • 4月11日岸辺駅が開業。
    • 7月1日:(貨)蛇松駅を(貨)沼津港駅に改称。沼津駅 - 沼津港駅間改キロ、0.2km短縮。
  • 1948年(昭和23年)8月1日:西伊奈信号場を駅に変更し西小坂井駅が開業。御油駅を愛知御津駅に改称。
  • 1949年(昭和24年)
    • 1月1日:神埼駅を尼崎駅に改称。
    • 2月1日:沼津駅 - 静岡駅間が電化。
    • 5月20日:静岡駅 - 浜松駅間が電化。
    • 7月12日:友田信号場が廃止。
    • 9月15日:東田子の浦駅が開業。
    • 10月27日:名古屋港線 名古屋駅 - 八幡信号場間に中日球場前乗車場(初代)が開業。
    • 12月4日:中日球場前乗車場(2代目)が開業。初代・2代目とも1日限りの営業で、乗車のみ可能であった。
  • 1950年(昭和25年)
    • 5月20日:品川駅 - 新鶴見操車場間に丸子信号場を開設。
    • 6月1日:貨物支線(西名古屋港線)笹島駅 - 西名古屋港駅間 (12.6km) が開業。(貨)西名古屋港駅が開業。
  • 1952年(昭和27年)11月15日:尾張一ノ宮駅を尾張一宮駅に改称。
  • 1953年(昭和28年)
    • 7月8日:三河大塚仮停車場が開業。
    • 7月21日:浜松駅 - 名古屋駅間が電化。
    • 11月11日:名古屋駅 - 稲沢駅間が電化。
  • 1954年(昭和29年)
    • 1月1日:名古屋港線(貨)堀川口駅が移転 (+1.5km)。
    • 4月15日:東京駅 - 有楽町駅間に1線増設し常磐線の電車が有楽町駅まで乗り入れ開始。
  • 1955年(昭和30年)
    • 1月17日:(貨)東高島駅が開業、千若信号場を統合。高島線 瑞穂駅への貨物支線の起点を入江駅から東高島駅に (-0.6km)、横浜市場駅への貨物支線の起点を高島駅から東高島駅に (-1.4km)、東神奈川駅からの貨物支線の終点を高島駅から東高島駅に変更 (-1.0km)。
    • 2月10日:宮原第一信号場 - 大阪駅間が複々線化[16]
    • 7月20日:稲沢駅 - 垂井駅 - 米原駅間、大垣駅 - 新垂井駅 - 関ヶ原駅間が電化。
  • 1956年(昭和31年)
    • 4月10日:鈴川駅を吉原駅に、堀ノ内駅を菊川駅に改称。
    • 11月19日:米原駅 - 京都駅間が電化され、東京駅 - 神戸駅間の電化完成。東京駅 - 田町駅間を2線増設し6線化。常磐線電車の有楽町駅乗り入れ廃止。
  • 1957年(昭和32年)
    • 2月1日:名古屋港線 白鳥駅 - 名古屋市場 (1.2km) 駅間が延伸開業。(貨)名古屋市場駅開業。
    • 7月17日:丸子信号場が廃止。
    • 9月25日:茨木駅 - 宮原第一信号場間が6線化。
  • 1958年(昭和33年)
    • 4月10日:西明石駅 - 姫路駅間が電化[17]
    • 5月1日:高島線 東高島駅 - 瑞穂駅間 (2.2km) が廃止(在日米軍専用線に転用)。(貨)瑞穂駅が廃止。
    • 10月1日:美濃赤坂線、北方貨物線が電化。
  • 1959年(昭和34年)4月1日:貨物支線 東神奈川駅 - 海神奈川駅間 (2.0km)、高島線 東神奈川駅 - 東高島駅間 (1.5km) が廃止。(貨)海神奈川駅が廃止。
  • 1960年(昭和35年)3月1日:三河大塚仮停車場を駅に変更し三河大塚駅開業。
  • 1961年(昭和36年)4月6日:貨物支線(梅田貨物線)吹田駅 - 梅田駅間 (7.6km)、梅田駅 - 福島駅間 (1.0km)、神戸臨港線 神戸港駅 - 湊川駅間 (2.4km) に営業キロを設定。吹田駅 - 大阪駅 - 尼崎駅間の貨物営業が廃止。
  • 1962年(昭和37年)
    • 10月1日:静岡操車場が開設。
    • 10月10日:名古屋港線 名古屋駅 - 八幡信号場間に山王信号場を開設、名古屋駅 - 山王信号場間は中央本線との重複区間となる。
  • 1964年(昭和39年)
    • 3月25日:貨物支線 浜川崎駅 - 塩浜操駅間 (4.9km) が延伸開業。(貨)塩浜操駅(現在の川崎貨物駅)が開業。
    • 4月21日:貨物支線 浜川崎駅 - 塩浜操駅間が電化。
    • 5月19日:横浜駅 - 桜木町駅間 (2.0km) を根岸線に編入。
    • 6月1日:高島線 高島駅 - 桜木町駅間 (1.9km) が開業。
    • 10月1日:東海道本線の輸送増強としての別線として建設された東海道新幹線が開業。新大阪駅が開業。

東海道新幹線開業後

  • 1965年(昭和40年)
    • 3月18日:梅田貨物線 梅田駅 - 福島駅間改キロ (-0.1km)。
    • 7月:目黒川信号場・蛇窪信号場が廃止。
    • 7月1日:高島線 横浜港駅 - 山下埠頭駅間 (2.0km) 開業。(貨)山下埠頭駅開業。
    • 10月1日:貨物支線 品川駅 - 汐留駅間および汐留駅 - 芝浦駅間を区間統合し、品川駅 - 芝浦駅間に表示を変更。
  • 1966年(昭和41年)
    • 11月20日:京都駅 - 向日町駅間で貨物線1線が増設され5線化。
    • 12月24日:東刈谷駅が開業。
  • 1967年(昭和42年)
    • 3月20日:三ヶ根駅が開業。
    • 10月1日:貨物支線 尼崎駅 - 尼崎市場駅間 (1.5km) が開業。静岡操車場を駅に変更し(貨)東静岡駅(現在の静岡貨物駅)が開業。(貨)尼崎市場駅が開業。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:新蒲原駅が開業。
  • 1969年(昭和44年)
    • 8月12日瀬田駅が開業。
    • 9月13日:梅田貨物線 吹田駅 - 梅田駅間が電化[18]
    • 10月1日:(貨)湘南貨物駅が開業。袖師仮停車場を(臨)袖師駅に変更。
    • 11月1日:貨物支線 膳所駅 - 浜大津駅間 (2.2km) が廃止。(貨)浜大津駅が廃止。
  • 1970年(昭和45年)
    • 2月23日:山科駅 - 京都駅間が複々線化、大津駅 - 山科駅間が3線化[19]
    • 3月2日:草津駅 - 膳所駅間が複々線化[19]
    • 3月9日:膳所駅 - 山科駅間が3線化[19]
    • 5月20日:(貨)西湘貨物駅が開業。
    • 4月1日:梅田貨物線 梅田駅 - 福島駅間が電化。
    • 6月1日:岩淵駅を富士川駅に改称。
    • 9月15日:高島線 鶴見駅 - 桜木町駅間が電化。
  • 1971年(昭和46年)
    • 4月26日:(貨)西浜松駅が開業。
    • 9月25日:(貨)相模貨物駅が開業。
    • 10月1日:(臨)袖師駅が廃止。
  • 1972年(昭和47年)
    • 4月20日:神戸臨港線 神戸港駅 - 摩耶埠頭駅間 (4.5km) が開業。(貨)摩耶埠頭駅が開業。
    • 10月1日:(貨)東灘駅を操車場に変更、東灘操車場が開設。神戸臨港線 東灘駅 - 神戸港駅間の起点を六甲道駅に変更 (+1.4km)、灘駅 - 神戸港駅間 (4.3km) にも営業キロ設定(六甲道駅 - 東灘操車場間、灘駅 - 東灘操車場間は本線との重複区間)。
  • 1973年(昭和48年)10月1日:貨物支線(東海道貨物線) 汐留駅 - 東京貨物ターミナル駅 - 塩浜操駅間 (16.5km) が開業。貨物支線 川崎駅 - 小田操車場駅 - 浜川崎駅間 (4.1km) が廃止。塩浜操駅 - 浜川崎駅間改キロ (-0.1km)。(貨)東京貨物ターミナル駅が開業。小田操車場が廃止。
  • 1974年(昭和49年)
    • 9月1日:貨物支線 沼津駅 - 沼津港駅間 (3.0km) が廃止。(貨)沼津港駅が廃止。
    • 10月1日:六甲道駅 - 神戸港駅間の旅客営業廃止。梅田貨物線 吹田駅 - 梅田駅間および梅田駅 - 福島駅間を区間統合し表示を吹田駅 - 福島駅間に、神戸臨港線 六甲道駅 - 神戸港駅間および神戸港駅 - 湊川駅間を区間統合し表示を六甲道駅 - 湊川駅間に変更。
  • 1976年(昭和51年)
    • 3月1日:東海道貨物線 浜川崎駅 - 鶴見駅間 (5.3km) が開業。塩浜操駅 - 浜川崎駅間改キロ (+0.5km)。
    • 3月16日:貨物支線 梅小路駅 - 京都市場駅間 (2.8km) が開業。(貨)京都市場駅が開業。貨物支線 梅小路駅 - 丹波口駅間改キロ (+0.5km)。
    • 10月1日:東京駅 - 品川駅間の地下別線(総武快速線、のち横須賀線)が開業。
  • 1978年(昭和53年)10月1日:名古屋港線 白鳥駅 - 名古屋市場駅間 (1.2km) が廃止。(貨)名古屋市場駅が廃止。
  • 1979年(昭和54年)10月1日:東海道貨物線 鶴見駅 - 横浜羽沢駅 - 戸塚駅間 (20.2km) が開業。大船駅 - 小田原駅間の複々線化が完成。(貨)横浜羽沢駅が開業。(貨)東横浜駅を信号場に変更し東横浜信号場開設。東海道貨物線 汐留駅 - 浜川崎駅間および浜川崎駅 - 鶴見駅間を区間統合し表示を汐留駅 - 鶴見駅間に変更。
  • 1980年(昭和55年)10月1日:品鶴線 品川駅 - 鶴見駅間に横須賀線電車が乗り入れ旅客営業を開始(SM分離)。貨物支線 尼崎駅 - 尼崎市場駅間 (1.5km)、名古屋港線 名古屋港駅 - 堀川口駅間 (3.4km) が廃止。新川崎駅東戸塚駅・(貨)名古屋貨物ターミナル駅開業。(貨)堀川口駅・(貨)尼崎市場駅が廃止。東戸塚駅 - 戸塚駅間が本線と東海道貨物線の重複区間となる。
  • 1981年(昭和56年)
    • 1月30日:東横浜信号場が廃止。
    • 4月1日:東灘操車場を信号場に変更、東灘信号場が開設。神戸臨港線 東灘信号場 - 神戸港駅間が電化。
    • 6月30日南彦根駅が開業。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:貨物支線 千里丘駅 - 吹田操車場駅 - 大阪貨物ターミナル駅間 (10.3km) が開業、岸辺駅 - 吹田操車場駅 - 大阪貨物ターミナル駅間 (8.8km) にも営業キロ設定(千里丘駅 - 吹田操車場間、吹田操車場駅 - 岸辺駅間は本線との重複区間)。高島線 高島駅 - 表高島駅間 (1.3km)、東高島駅 - 横浜市場駅間 (1.2km)、名古屋港線 名古屋駅 - 八幡信号場 - 白鳥駅間 (4.9km) が廃止。(貨)大阪貨物ターミナル駅開業。(貨)表高島駅・(貨)横浜市場駅・(貨)白鳥駅廃止。横浜港駅を信号場に変更し横浜港信号場開設。品川駅 - 芝浦駅間を区間分離し表示を品川駅 - 汐留駅間および汐留駅 - 芝浦駅間に表示を変更。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:貨物支線 汐留駅 - 東京市場駅間 (1.1km)、梅小路駅 - 京都市場駅間 (1.8km) が廃止。(貨)東京市場駅・(貨)京都市場駅が廃止。新鶴見操車場・吹田操車場を信号場に変更し新鶴見信号場・吹田信号場開設。
  • 1985年(昭和60年)
    • 3月1日:貨物支線 汐留駅 - 芝浦駅間 (2.8km) が廃止。(貨)芝浦駅廃止。
    • 3月14日:神戸臨港線 神戸港駅 - 湊川駅間 (2.4km) が廃止。安倍川駅が開業。(貨)入江駅・(貨)湊川駅が廃止。入江駅廃止により貨物支線 入江駅 - 新興駅間の起点を鶴見駅に、終点を東高島駅に変更 (+8.3km)。東海道貨物線 品川駅 - 汐留駅間および汐留駅 - 鶴見駅間を区間統合し表示を品川駅 - 鶴見駅間に変更。
    • 7月27日:東海道貨物線 品川駅 - 汐留駅間の旅客営業が再開(カートレイン九州運転開始に伴う)。
    • 12月1日:(貨)湘南貨物駅が廃止。
  • 1986年(昭和61年)
    • 4月2日:西大井駅が開業。
    • 4月26日六合駅が開業。
    • 11月1日:高島線 横浜港信号場 - 山下埠頭駅間 (2.0km) 、神戸臨港線 神戸港駅 - 摩耶埠頭駅間 (4.5km) が廃止。(貨)岐阜貨物ターミナル駅西岐阜駅が開業。(貨)汐留駅・(貨)山下埠頭駅・(貨)笹島駅・新垂井駅・(貨)摩耶埠頭駅が廃止。(貨)高島駅を信号場に変更し高島信号場開設。汐留駅廃止により、品川駅 - 東京貨物ターミナル駅間改キロ (-6.8km)。高島駅廃止により貨物支線 高島駅 - 桜木町駅間の起点を東高島駅に変更 (+1.0km) 。笹島駅廃止により笹島駅 - 西名古屋港駅間の起点を名古屋駅に変更(改キロなし)。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月21日片浜駅西焼津駅が開業。
    • 3月31日:高島線 高島駅 - 横浜港信号場間が廃止。高島信号場を駅に変更し高島駅再開業。横浜港信号場が廃止。高島駅再開業により貨物支線 東高島駅 - 桜木町駅間の起点を高島駅に戻す (-1.0km)。西名古屋港線 名古屋駅 - 西名古屋港駅間で旅客営業開始(戸籍上)。

民営化以降

  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日:国鉄分割民営化。東京駅 - 熱海駅間など計176.2kmを東日本旅客鉄道が、熱海駅 - 米原駅間など計372.7kmを東海旅客鉄道が、米原駅 - 神戸駅間など計166.1kmを西日本旅客鉄道が、貨物支線3線区計18.3kmを日本貨物鉄道が継承。
      • 東海道貨物線 品川駅 - 東京貨物ターミナル駅間改キロ (+4.4km)。浜川崎駅 - 鶴見駅間の起点・終点を変更し鶴見駅 - 八丁畷駅間とする (-3.0km)。鶴見駅 - 横浜羽沢駅 - 戸塚駅間の終点を東戸塚駅に (-4.2km)、名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋港駅間の起点を山王信号場に (-1.8km)、貨物支線 千里丘駅 - 大阪貨物ターミナル駅間の起点を吹田信号場に (-1.6km)、神戸臨港線 六甲道駅 - 神戸港駅間の起点を東灘信号場に変更 (-1.4km)。
      • 高島線 鶴見駅 - 高島駅間および高島駅 - 桜木町駅間を区間統合し表示を鶴見駅 - 桜木町駅間に変更。
      • 高島線 鶴見駅 - 新興駅 - 東高島駅間 (11.0km)、貨物支線 岸辺駅 - 大阪貨物ターミナル駅間 (8.8km)、神戸臨港線 灘駅 - 神戸港駅間 (4.3km) の営業キロ設定を廃止。
      • 東海道貨物線 浜松町駅 - 浜川崎駅間、鶴見駅 - 八丁畷駅間、鶴見駅 - 横浜羽沢駅 - 東戸塚駅間、高島線 高島駅 - 桜木町駅間、貨物支線 梅小路駅 - 丹波口、北方貨物線 吹田駅 - 尼崎駅間、梅田貨物線 吹田駅 - 梅田駅 - 福島駅間で旅客営業開始。浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅間の貨物営業廃止。
      • 大垣駅 - (新垂井)駅 - 関ヶ原駅間の下り専用線が本線であったのを、大垣駅 - 垂井駅 - 関ヶ原駅間の下り線を本線扱いに変更。大垣駅 - (新垂井)駅 - 関ヶ原駅間は支線となる。
    • 7月1日:JR東海の第二種鉄道事業が開業(山王信号場 - 名古屋港駅間 6.2km)。(臨)ナゴヤ球場正門前駅が開業。
  • 1988年(昭和63年)
  • 1989年平成元年)
    • 3月25日横浜博覧会開催中に、高島線 横浜港駅 - 山下埠頭駅間の廃線跡を利用し、横浜博覧会協会臨港線として日本丸駅 - 山下公園駅間で列車運行(同年10月1日まで)。
    • 7月9日金山駅に東海道本線ホーム開業。これにより金山駅 - 名古屋駅間が中央本線との重複区間となる。
  • 1990年(平成2年)3月10日:貨物支線 梅小路駅 - 丹波口駅間が電化。(貨)塩浜操駅を(貨)川崎貨物駅に改称。
  • 1991年(平成3年)
  • 1993年(平成5年)3月18日:(貨)東静岡駅を(貨)静岡貨物駅に改称。
  • 1994年(平成6年)
    • 9月4日:南草津駅が開業。
    • 10月8日:JR東海の第二種鉄道事業(山王信号場 - 名古屋港駅間 6.2km)廃止。(臨)ナゴヤ球場正門前駅が廃止。
  • 1995年(平成7年)
    • 1月17日阪神・淡路大震災により、高槻駅 - 神戸駅間が不通となる。
    • 1月18日:一部区間で運転再開(以後段階的に開通し、不通区間を解消)。
    • 2月27日:(貨)高島駅が廃止。
    • 3月16日:尾頭橋駅が開業。
    • 4月1日:最後まで不通であった住吉駅 - 灘駅間が復旧したことにより全通。
    • 9月1日:神足駅を長岡京駅に改称。
  • 1996年(平成8年)10月1日:東海道貨物線 品川駅 - 浜松町駅間 (3.7km) 廃止。甲南山手駅が開業。
  • 1998年(平成10年)
    • 1月30日:東海道貨物線 浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅間が休止。
    • 3月30日:西名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋貨物ターミナル駅間、稲沢線 名古屋駅 - 稲沢駅間が電化。
    • 6月1日:宮原操車場が宮原運転所と統合され宮原総合運転所となる(停車場としての宮原操車場は現存)。
    • 10月30日東静岡駅が開業。
  • 2001年(平成13年)
  • 2003年(平成15年)
    • 3月31日:西名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋貨物ターミナル駅間改キロ(3.9km→7.0km)。
    • 12月1日:神戸港臨港線 東灘信号場 - 神戸港駅間 (3.4km) が廃止。(貨)神戸港駅が廃止。
  • 2004年(平成16年)10月6日:西名古屋港線 名古屋駅 - 名古屋貨物ターミナル駅間が名古屋臨海高速鉄道に転換。
  • 2006年(平成18年)4月1日:JR貨物の第二種鉄道事業(梅小路駅 - 丹波口駅間 3.3km)が廃止。
  • 2007年(平成19年)3月18日野田新町駅さくら夙川駅開業。西ノ宮駅を西宮駅に改称。
  • 2008年(平成20年)
  • 2009年(平成21年)3月14日:南大高駅が開業。
  • 2010年(平成22年)3月13日:品鶴線に武蔵小杉駅横須賀線ホームが開業。
  • 2012年(平成24年)3月17日:相見駅が開業。

列車の沿革

下記の項目を参照。

駅一覧

この節では、当路線上に設置されている信号場を会社ごとに列挙する。また過去に存在した駅・信号場についても触れる。

(貨)は貨物専用駅。それ以外の駅で◆・◇・■を付与した駅は貨物取扱駅を表す(◇は定期貨物列車発着なし、■はオフレールステーション)。(臨)は臨時駅を表す。支線・貨物線の名称は通称。

東日本旅客鉄道

ここでは管内に存在する全駅の駅名と主要な駅(主に支線・他路線の分岐点や運行上の拠点駅)のキロ程のみを記す。停車駅・接続路線・所在地などの詳細については各運行系統記事(東海道線 (JR東日本)湘南新宿ライン横須賀線京浜東北線山手線)、および下に記された各支線記事を参照。東戸塚駅 - 小田原駅間の貨物駅に関しては「東海道貨物線」を参照。

() 内は起点からの営業キロ

本線
東京駅 (0.0km) - 有楽町駅 - 新橋駅 - 浜松町駅 - 田町駅 - 品川駅◇ (6.8km) - 大井町駅 - 大森駅 - 蒲田駅 - 川崎駅 (18.2km) - 鶴見駅 (21.7km) - 新子安駅 - 東神奈川駅 (27.0km) - 横浜駅 (28.8km) - 保土ヶ谷駅 - 東戸塚駅 (36.7km) - 戸塚駅 - 大船駅 (46.5km) - 藤沢駅 - 辻堂駅 - 茅ヶ崎駅 (58.6km) - 平塚駅 - (貨)相模貨物駅 - 大磯駅 - 二宮駅 - 国府津駅 (77.7km) - (貨)西湘貨物駅 - 鴨宮駅◇ - 小田原駅◇ (83.9km) - 早川駅 - 根府川駅 - 真鶴駅 - 湯河原駅 - 熱海駅 (104.6km)
品鶴線
品川駅 (0.0km) - 西大井駅 - 武蔵小杉駅 (10.0km) - 新川崎駅 - (新鶴見信号場) - 鶴見駅 (17.8km)
東海道貨物線
浜松町駅 (0.0km) - (貨)東京貨物ターミナル駅 (7.7km) - (貨)川崎貨物駅 - 浜川崎駅◆ (20.6km)
鶴見駅 (0.0km) - 八丁畷駅 (2.3km)
鶴見駅 (0.0km) - (貨)横浜羽沢駅 (8.3km) - 東戸塚駅 (16.0km)
高島線(貨物線)
鶴見駅 (0.0km) - (貨)東高島駅 - 桜木町駅 (8.5km)

系統別停車駅比較表

東京駅 - 大船駅間における運行系統ごとの停車駅を下表に示す。

  • 直通先路線は正式路線名である
  • 下記のほかに東神奈川 - 横浜間では横浜線電車も走行するがここでは省略する。
  • ●:全列車停車、▲:快速は通過、━:全列車通過、=:経由せず、※:列車は経由しないが、運賃計算上は経由するものとして扱う。
  • *1:「東海道線」は2013年度に東北本線・高崎線・常磐線へ直通開始予定(東北縦貫線計画参照)。
系統 直通先 本線 品鶴線 本線 直通先
東京駅 有楽町駅 新橋駅 浜松町駅 田町駅 品川駅 大井町駅 大森駅 蒲田駅 川崎駅 西大井駅 武蔵小杉駅 新川崎駅 鶴見駅 新子安駅 東神奈川駅 横浜駅 保土
ヶ谷駅
東戸塚駅 戸塚駅 大船駅
東海道線 *1 東海道本線
横須賀線 総武本線 横須賀線
湘南新宿
ライン
高崎線-東北本線 山手貨物線
新宿駅経由
東海道本線
東北本線 横須賀線
京浜東北線 東北本線 根岸線
経由
-
山手線 山手線-東北本線 新宿駅方面 山手線

東海旅客鉄道

熱海駅 - 豊橋駅間

駅名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
ホ丨ムライナ丨 接続路線 所在地
熱海
から
東京
から
熱海駅 - 0.0 104.6   東海旅客鉄道東海道新幹線
東日本旅客鉄道東海道本線(東京方面)・伊東線
静岡県 熱海市
函南駅 9.9 9.9 114.5     田方郡函南町
三島駅 6.2 16.1 120.7   東海旅客鉄道:東海道新幹線
伊豆箱根鉄道駿豆線
三島市
沼津駅 5.5 21.6 126.2 東海旅客鉄道:御殿場線(朝夕のみ直通あり) 沼津市
片浜駅 4.1 25.7 130.3  
原駅 2.5 28.2 132.8  
東田子の浦駅 4.6 32.8 137.4   富士市
吉原駅 3.9 36.7 141.3 岳南鉄道岳南鉄道線
富士駅 4.9 41.6 146.2 東海旅客鉄道:身延線
富士川駅 3.5 45.1 149.7  
新蒲原駅 2.8 47.9 152.5   静岡市 清水区
蒲原駅 2.4 50.3 154.9  
由比駅 3.5 53.8 158.4  
興津駅 5.9 59.7 164.3  
清水駅 4.7 64.4 169.0 静岡鉄道静岡清水線新清水駅
草薙駅 5.2 69.6 174.2 静岡鉄道:静岡清水線 …草薙駅
(貨)静岡貨物駅 2.5 72.1 176.7   駿河区
東静岡駅 1.0 73.1 177.7 静岡鉄道:静岡清水線 …長沼駅 葵区
静岡駅 2.5 75.6 180.2 東海旅客鉄道:東海道新幹線
静岡鉄道:静岡清水線 …新静岡駅
安倍川駅 4.3 79.9 184.5   駿河区
用宗駅 2.1 82.0 186.6  
焼津駅 7.1 89.1 193.7   焼津市
西焼津駅 3.3 92.4 197.0  
藤枝駅 3.3 95.7 200.3   藤枝市
六合駅 4.6 100.3 204.9   島田市
島田駅 2.9 103.2 207.8  
金谷駅 5.1 108.3 212.9 大井川鐵道大井川本線
菊川駅 9.3 117.6 222.2   菊川市
掛川駅 7.1 124.7 229.3 東海旅客鉄道:東海道新幹線
天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線
掛川市
愛野駅 5.3 130.0 234.6   袋井市
袋井駅 3.5 133.5 238.1  
磐田駅 7.8 141.3 245.9   磐田市
豊田町駅 2.9 144.2 248.8  
天竜川駅 3.9 148.1 252.7   浜松市 東区
浜松駅 4.4 152.5 257.1 東海旅客鉄道:東海道新幹線
遠州鉄道遠州鉄道線新浜松駅
中区
(貨)西浜松駅 2.0 154.5 259.1    
高塚駅 3.3 157.8 262.4     南区
舞阪駅 5.1 162.9 267.5     西区
弁天島駅 2.3 165.2 269.8    
新居町駅 3.1 168.3 272.9     湖西市
鷲津駅 3.7 172.0 276.6    
新所原駅 5.8 177.8 282.4   天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線
二川駅 4.3 182.1 286.7     愛知県豊橋市
豊橋駅 6.9 189.0 293.6   東海旅客鉄道:東海道新幹線・東海道本線(名古屋方面)・飯田線
名古屋鉄道名古屋本線
豊橋鉄道渥美線新豊橋駅
豊橋鉄道:東田本線駅前駅
  • 三島駅 - 沼津駅間で駿東郡長泉町清水町を通るが、駅はない。両町の境界が入り組んでいるところを通っているため、三島市→長泉町→清水町→長泉町→清水町→長泉町→沼津市と走行している。

過去の接続路線

豊橋駅 - 米原駅間、大垣駅 - 美濃赤坂駅間

ここでは、この区間に存在する全駅の駅名と主要な駅(主に支線・他路線の分岐点や運行上の拠点駅)のキロ程のみを記す。接続路線・停車駅などの詳細については「東海道線 (名古屋地区)#駅一覧」を参照。

() 内は起点(本線は東京駅、美濃赤坂支線は大垣駅)からの営業キロ

本線
豊橋駅■ (293.6km) - 西小坂井駅 - 愛知御津駅 - 三河大塚駅 - 三河三谷駅 - 蒲郡駅 - 三河塩津駅 - 三ヶ根駅 - 幸田駅 - 相見駅 - 岡崎駅 (325.9km) - 西岡崎駅 - 安城駅 - 三河安城駅 (336.3km) - 東刈谷駅 - 野田新町駅 - 刈谷駅 - 逢妻駅 - 大府駅 (346.5km) - 共和駅 - 南大高駅 - 大高駅 - 笠寺駅◇ - 熱田駅 - 金山駅 (362.7km) - 尾頭橋駅 - 名古屋駅◇ (366.0km) - 枇杷島駅 - (五条川信号場) - 清洲駅◇ - 稲沢駅◆ - 尾張一宮駅 - 木曽川駅 - 岐阜駅 (396.3km) - 西岐阜駅 - (貨)岐阜貨物ターミナル駅 - 穂積駅◇ - 大垣駅 (410.0km) - (南荒尾信号場) - 垂井駅 - 関ヶ原駅 (423.8km) - 柏原駅 - 近江長岡駅◇ - 醒ヶ井駅 - 米原駅 (445.9km)
美濃赤坂支線
大垣駅 (0.0km) - (南荒尾信号場 (3.1km) ) - 荒尾駅 - 美濃赤坂駅◆ (5.0km)

西日本旅客鉄道

ここでは山陰連絡線をのぞいて、管内に存在する駅の駅名と主要な駅(主に支線・他路線の分岐点や運行上の拠点駅)のキロ程のみを記す。接続路線・停車駅などの詳細は各愛称路線記事(米原駅 - 京都駅間は琵琶湖線、京都駅 - 大阪駅間はJR京都線、大阪駅 - 神戸駅間はJR神戸線福知山線(JR宝塚線))、および下に記された各支線記事を参照。

() 内は起点(本線は東京駅)からの営業キロ

本線
米原駅 (445.9km) - (米原操車場) - 彦根駅 - 南彦根駅 - 河瀬駅 - 稲枝駅 - 能登川駅 - 安土駅 - 近江八幡駅 - 篠原駅 - 野洲駅 (483.9km) - 守山駅◇ - 栗東駅 - 草津駅◇ (491.4km) - 南草津駅 - 瀬田駅 - 石山駅◇ - 膳所駅◇ - 大津駅 - 山科駅 (508.1km) - 京都駅 (513.6km) - 京都貨物駅 (515.4km) - 西大路駅 - 桂川駅 - 向日町駅◇ - 長岡京駅 - 山崎駅 - 島本駅 - 高槻駅 (535.2km) - 摂津富田駅 - 茨木駅 - 千里丘駅 - (吹田信号場 (546.3km) ) - 岸辺駅 - 吹田駅 (548.8km) - 東淀川駅 - 新大阪駅 (552.6km) - 大阪駅 (556.4km) - 塚本駅 - 尼崎駅 (564.1km) - 立花駅 - 甲子園口駅 - 西宮駅 - さくら夙川駅 - 芦屋駅 - 甲南山手駅 - 摂津本山駅 - 住吉駅 - 六甲道駅 - (東灘信号場) - 灘駅 - 三ノ宮駅 (587.0km) - 元町駅 - 神戸駅 (589.5km)
北方貨物線
吹田駅 (0.0km) - 宮原操車場 - 尼崎駅 (10.7km)
梅田貨物線
吹田駅 (0.0km) - 新大阪駅 - (貨)梅田駅 (7.6km) - 福島駅 (8.5km)
山陰連絡線
駅名 営業キロ 接続路線 所在地
京都貨物駅 0.0 西日本旅客鉄道:東海道本線(本線) 京都府
京都市下京区
丹波口駅 3.3 西日本旅客鉄道:山陰本線

日本貨物鉄道

名古屋港線についての詳細は路線記事を参照。() 内は起点からの営業キロ

名古屋港線
山王信号場 (0.0km) ) - (八幡信号場) - (貨)名古屋港駅 (6.2km)
※1987年 - 1994年にはナゴヤ球場での野球観戦客の便を図って、山王信号場 - 名古屋港駅間にJR東海のナゴヤ球場正門前駅が設置されていた。なお、山王信号場は中央本線の線路上に設けられている。
大阪ターミナル線
駅名 営業キロ 接続路線 所在地
吹田信号場 0.0 西日本旅客鉄道:東海道本線(本線) 大阪府 吹田市
(貨)大阪貨物ターミナル駅 8.7   摂津市

未成線

南方貨物線
大府駅 - 笠寺駅 - (貨)名古屋貨物ターミナル駅
※名古屋駅 - 名古屋貨物ターミナル駅間の貨物支線(2004年に名古屋臨海高速鉄道へJR東海が譲渡し、あおなみ線となる)とあわせ、貨物列車のバイパスとする予定の路線であったが、1967年の建設開始から8年後の1975年に工事凍結となり、2002年より順次完成していた高架橋の撤去が進められている。

廃止区間

( ) 内は起点からの営業キロ。駅名・施設名は廃止時点のもの。東海道貨物線高島線名古屋港線神戸臨港線も参照。

貨物支線(1985年廃止)
汐留駅 (0.0km) - 芝浦駅 (2.8km)
貨物支線(1984年廃止)
汐留駅 (0.0km) - 東京市場駅 (1.1km)
貨物支線(1959年廃止)
東神奈川駅 (0.0km) - 海神奈川駅 (2.0km)
支線(1915年廃止)
桜木町駅 (0.00km) - 保土ヶ谷駅 (4.02km)
貨物支線(平塚支線・1924年廃止)
平塚駅 (0.00km) - 駅名不詳(1.61km 駅名は「平塚荷扱所」とも)
貨物支線(沼津港線・1974年廃止)
沼津駅 (0.0km) - 沼津港駅 (3.0km)
貨物支線(1930年廃止)
熱田駅 (0.0km) - 古渡信号場 (1.8km) - 千種駅 (4.8km)
貨物支線(西名古屋港線
名古屋駅 (0.0km) - 名古屋貨物ターミナル駅 (3.9km) - 西名古屋港駅 (12.6km)
2004年に、名古屋臨海高速鉄道に転換
旧線(1899年廃止)
関ヶ原駅 (0.00km) - (貨)深谷駅 (7.34km) - 春照駅 (10.60km) - 上阪駅 - 長浜駅 (23.03km)
(貨)深谷駅 (0.00km) - 近江長岡駅 (2.88km)
※春照駅、上阪駅は廃線前に廃止
貨物支線(1969年廃止・以前の大津線
膳所駅 (0.0km) - 浜大津駅 (2.2km)
旧線(1921年廃止)
膳所駅 (0.0km) - 大谷駅 (3.06km) - 大塚信号所 (6.12km) - 山科駅 (8.53km) - 稲荷駅 (13.36km) - 京都駅 (16.25km)
※稲荷 - 京都間は現在の奈良線
貨物支線(1984年廃止)
梅小路駅 (0.0km) - 京都市場駅 (2.8km)
支線(1877年廃止・安治川支線)
大阪駅 (0.00km) - 安治川駅 (2.82km)
※安治川駅は現在の野田駅南方、大阪市福島区野田4丁目付近にあったとされている。
貨物支線(1980年廃止)
尼崎駅 (0.0km) - 尼崎市場駅 (1.5km)

廃駅

#廃止区間にある駅をのぞく。東海道貨物線高島線名古屋港線神戸臨港線も参照。

  • 呉服橋駅1914年廃止、東京駅北方(-0.3km付近)
  • 神奈川駅1928年廃止、東神奈川駅 - 横浜駅間(28.2km付近)
  • 平沼駅1915年廃止、横浜駅南方(29.5km付近)
  • 興津川駅:1890年廃止、由比駅 - 興津駅
  • 清見寺仮乗降場:1907年廃止、興津駅 - 清水駅間
  • (臨)袖師駅1971年廃止、興津駅 - 清水駅間 (166.7km)
  • (貨)笹島駅1986年廃止、名古屋駅同一地点扱い (366.0km)
  • 新垂井駅:1986年廃止、大垣駅 - 関ヶ原駅間(下り専用線、大垣駅起点8.1km)
  • 大宮通仮停車場:1877年廃止、梅小路駅付近
  • 戎仮乗降場:1915年廃止、西宮駅 - 芦屋駅間(574.5km付近)
  • 岡本仮乗降場:1915年廃止、摂津本山駅・甲南山手駅付近(初代・2代目は578.2km付近、3代目は576.6km付近)
  • (貨)東灘駅:1972年廃止、現在の東灘信号場 (583.7km)

廃止信号場

#廃止区間にあるものをのぞく。

  • 伊皿子信号所:田町駅 - 品川駅間、電車線上(約6.0km)
  • 芝仮信号場:伊皿子信号所と同一地点
  • 子安信号所:鶴見駅 - 新子安駅間(約24.6km)
  • 権現信号所:保土ヶ谷駅 - 東戸塚駅間(約34.2km)
  • 川上信号所:東戸塚駅 - 戸塚駅間(約37.0km)
  • 久保信号所:戸塚駅 - 大船駅間(約43.6km)
  • 馬入川仮信号場:茅ヶ崎駅 - 平塚駅間(約61.6km)
  • 来宮信号場:熱海駅 - 函南駅間(105.8km。来宮駅構内に併合)
  • 沼川仮信号場:吉原駅 - 富士駅間(約142.3km)
  • 富士川信号所:富士駅 - 富士川駅間(約148.1km)
  • 洞隧道仮信号所:由比駅 - 興津駅間(初代は約161.9km、2代目は約161.6km)
  • 洞仮信号場:由比駅 - 興津駅間 (162.6km)
  • 石部仮信号所:用宗駅 - 焼津駅間(約190.0km)
  • 磯浜仮信号所:用宗駅 - 焼津駅間(約191.1km)
  • 瀬戸川仮信号所:用宗駅 - 焼津駅間(約192.0km)
  • 青島信号所:六合駅 - 島田駅間
  • 友田信号場:金谷駅 - 菊川駅間 (217.7km)
  • 梅橋信号所:掛川駅 - 袋井駅間(約233.6km)
  • 原谷野川仮信号所:袋井駅 - 磐田駅間(約239.3km)
  • 太田川仮信号所:袋井駅 - 磐田駅間(約241.6km)
  • 天竜橋信号所:豊田町駅 - 天竜川駅間(約249.8km)
  • 白須賀信号所:鷲津駅 - 新所原駅間(約281.6km)
  • 大塚信号所:三河大塚駅付近(約305.6km)
  • 深溝信号所:三河塩津駅 - 三ヶ根駅間(約314.7km)
  • 野田信号場:東刈谷駅付近(約338.1km)
  • 露橋仮信号場:尾頭橋駅 - 名古屋駅間 (363.6km)
  • 栄生仮信号場:名古屋駅 - 枇杷島駅間 (368.2km)
  • 清洲信号所:枇杷島駅 - 清洲駅間(約373.2km)
  • 木曽橋仮信号所:木曽川駅 - 岐阜駅間(約391.7km)
  • 長良川仮信号所:西岐阜駅 - 穂積駅間(約401.1km)
  • 寺倉信号場:醒ヶ井駅 - 米原駅間(約443.0km)
  • 高宮川仮信号所:南彦根駅 - 河瀬駅間(約455.7km)
  • 野洲川信号所:野洲駅 - 守山駅間(約486.2km)
  • 狼川信号場:南草津駅 - 瀬田駅間(約495.1km)
  • 瀬田川仮信号場:瀬田駅 - 石山駅間(約497.6km)
  • 東山仮信号場:山科駅 - 京都駅間 (512.0km)
  • 桂川信号所:西大路駅 - 向日町駅間(約517.9km)
  • 吉祥院信号所:西大路駅 - 向日町駅間(約518.1km)
  • 神足信号所:向日町駅 - 長岡京駅間(約523.4km)
  • 桜井仮信号場:山崎駅 - 高槻駅間 (529.6km)
  • 梶原信号所:山崎駅 - 高槻駅間(約531.9km)
  • 富田信号所:摂津富田駅付近(約538.1km)
  • 茨木川仮信号所:摂津富田駅 - 茨木駅間(約540.2km)
  • 坪井信号所:千里丘駅 - 吹田駅間(約544.9km)
  • 千里信号場:吹田駅 - 東淀川間 (549.2km)
    • 片町線貨物支線(吹田駅 - 放出駅間)の分岐点。
  • 西吹田仮信号場:吹田駅 - 東淀川駅間 (550.2km)
  • 高畑仮信号所:吹田駅 - 大阪駅間
  • 宮原信号場:東淀川駅 - 新大阪駅間 (552.3km)
    • 北方貨物線と本線の分岐点。
  • 山口信号所:東淀川駅 - 新大阪駅間(約552.4km)
  • 上淀川仮信号場:新大阪駅 - 大阪駅間 (554.7km)
  • 野里信号場:塚本駅 - 尼崎駅間(約560.1km)
  • 歌島信号場:塚本駅 - 尼崎駅間初代は約561.2km、2代目は560.6km)
    • 北方貨物線と本線の合流地点。塚本駅に統合され廃止。
  • 水野信号所:立花駅 - 甲子園口駅間(約567.7km)
  • 武庫川仮信号所:立花駅 - 甲子園口駅間(約568.5km)
  • 芦屋仮信号所:芦屋駅 - 甲南山手駅間(約576.3km)

脚注

  1. ^ a b c d e 正式には山手線は品川駅 - 新宿駅 - 田端駅間、横須賀線は大船駅 - 久里浜駅間の路線であり、京浜東北線は大宮駅 - 東京駅 - 横浜駅間の電車線の通称。東京駅 - 品川駅 - 横浜駅間の山手線・京浜東北線の線路および東京駅 - 大船駅間の横須賀線の線路はすべて東海道本線に含まれている。
  2. ^ a b c d 「琵琶湖線」は北陸本線米原駅 - 長浜駅間を含めた長浜駅 - 京都駅間、「JR京都線」は京都駅 - 大阪駅間、「JR神戸線」は山陽本線神戸駅 - 姫路駅間を含めた大阪駅 - 姫路駅間の愛称として使用されている。
  3. ^ 駅業務については、米原駅 - 吹田駅間各駅(京都駅は在来線部分のみ)を京都支社、東淀川駅 - 尼崎駅間各駅(新大阪駅は在来線部分のみ)を大阪支社、立花駅 - 神戸駅間各駅を神戸支社が、それぞれ受け持つ。
  4. ^ a b 貨物線および横須賀・総武快速線の東京トンネルを除く。
  5. ^ 詳細は「桜橋駅 (静岡県)」参照
  6. ^ 距離はいずれも営業キロ
  7. ^ a b 急行電車とは現在の快速列車に相当するもので、特別料金が必要な急行列車とは異なる。
  8. ^ 神戸駅から先は山陽本線新長田駅手前まで方向別複々線、同駅付近から西明石駅まで線路別複々線

出典

  1. ^ 『官報』昭和61年12月20日号(第17956号)
  2. ^ 会社要覧 JR東日本ア・ラ・カルト (PDF) - 東日本旅客鉄道
  3. ^ a b 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806
  4. ^ 線形、平行・交差する鉄道・道路、周辺の建造物についての出典:
    • Google マップ 地図および航空写真(2011年)
    • 「特集 東海道本線 東京〜名古屋366.0km」『鉄道ファン』、交友社、2007年12月、pp. 14-51。 
    • 「特集 東海道本線 名古屋〜神戸223.5km」『鉄道ファン』、交友社、2008年1月、pp. 9-40。 
  5. ^ 東京駅が、街になる。Tokyo Station City” (PDF). 東日本旅客鉄道 (2008年). 2011年11月5日閲覧。
  6. ^ 桜えびの町由比”. 由比港漁業協同組合. 2011年11月5日閲覧。
  7. ^ a b c d e 「<特集>東海道線 - 東海道線を通りすぎた列車たち」『鉄道ピクトリアル』第440号、電気車研究会、1984年12月、pp. 18-23。 
  8. ^ "宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れ工事の着手について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 18 March 2008. 2012年5月26日閲覧
  9. ^ "2012 年度設備投資計画について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 12 April 2012. 2012年4月15日閲覧
  10. ^ 都市鉄道利便増進事業 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線”. 鉄道・運輸機構、相模鉄道、東京急行電鉄. 2012年5月26日閲覧。
  11. ^ 『ありがとう211系電車で行く“急行 伊豆”の旅』開催 - 鉄道ファン railf.jp”. 交友社 (2012年5月13日). 2012年5月18日閲覧。
  12. ^ 鉄道ダイヤ情報交通新聞社 2011年5月号 「大阪中心部のJR線事情」 p.17
  13. ^ 青木栄一『鉄道忌避伝説の謎』 吉川弘文館、2006年、P.63 - P.68
  14. ^ 明治27年度鉄道局年報』逓信省鉄道局、1895年 p.60(国立国会図書館 近代デジタルライブラリー)
  15. ^ 明治35年度鉄道局年報』逓信省鉄道局、1903年 p.1(国立国会図書館 近代デジタルライブラリーより)
  16. ^ 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会 2004年 p.361
  17. ^ 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会 2004年 p.363
  18. ^ 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会 2004年 p.371
  19. ^ a b c 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会 2004年 p.372

参考文献

  • 中村建治『東海道線誕生-鉄道の父・井上勝の生涯』イカロス出版、2009年4月、ISBN-978-4-86320-175-0

関連項目