JR西日本281系電車

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JR西日本281系電車
JR西日本281系電車(2004年8月8日 山崎駅 - 高槻駅間)
JR西日本281系電車
(2004年8月8日 山崎駅 - 高槻駅間)
編成 基本編成:6両 (MT比2M4T)
付属編成:3両 (MT比1M2T)
起動加速度 1.8 km/h/s
営業最高速度 130 km/h
編成定員 218名(普)+30名(グ)=258名
最大寸法
(長・幅・高)
20,000 × 2,920 × 3,550 (mm)
(先頭車全長は20,740mm)
編成質量 203.4 t
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
出力 180kW / 基
主電動機 かご形三相誘導電動機 WMT100B
編成出力 180kW×8=1,440kW
制御装置 VVVFインバータ制御GTOサイリスタ素子
WPC4 (1C1M)
駆動装置 WNドライブ
台車 円錐積層ゴム式ボルスタレス台車ヨーダンパ付)
電動台車:WDT55
付随台車:WTR239
ブレーキ方式 電気指令式回生抑速直通予備
保安装置 ATS-P/ATS-SW
製造メーカー 川崎重工業近畿車輛

281系電車(281けいでんしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の直流特急形車両

目次

[編集] 概要

1994年9月4日に開港した関西国際空港への空港アクセス列車である特急はるか」専用車両として、同年春に川崎重工業近畿車輛で製造された。

1994年度グッドデザイン賞[1]、第5回ブルネル賞近距離列車部門最優秀賞を受賞している。

[編集] 構造

[編集] 車体

車体は普通鋼を基本とし、塗装は大空に輝く雲をイメージさせるシャイニングホワイトをベースに、肩部には無限に広がる宇宙をイメージしたコスモグレー、車体の袖部には成層圏をイメージさせるストラトブルーが使用されている。車体側面には「はるか」ロゴが描かれている。先頭車前面はS字型の形状になっており、非常時用の貫通扉が備えられている。付随車の屋根部には大きくJRのロゴが表記されている。

警笛は、タイフォンに加え、681系電車と同じ旋律ミュージックホーンが装備されている。前照灯は前面腰部に2基、尾灯連結器の左右に発光ダイオード (LED) 式のものを設置している。

[編集] 主要機器

制御装置は、東芝GTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ(1C1M制御)である。形式名は WPC4 であり、ほぼ同時期に登場した207系1000番台や223系0番台などと同一である。主電動機は定格出力180kWの WMT100B かご形三相誘導電動機が装備されている。

補助電源装置 (WSC40) は130kVAの容量を有する静止形インバータ (SIV) であり、電動車に1基搭載されている[2]

空気圧縮機(WMH3094-WTC1000改)は1000lの容量を有し、6両編成では編成中に2基、3両編成では編成中に1基搭載されている[2]

集電装置は下枠交差式パンタグラフ (WPS27D) が採用され、各電動車の京都寄りに1基設置されている[2]

空調装置は、集約分散式のWAU703を屋根上に1両あたり2台搭載されている。1台あたりの冷凍能力は18,000kcal/hである[2]

[編集] 車内

車内は運用開始当初から全席禁煙とし、一部の車両に限って喫煙コーナーが設置されていた。喫煙コーナーには灰皿を2個埋め込んだカウンターテーブルを窓際に設置し、天井に換気扇を設置していた。その後、2007年3月18日から全面禁煙化により灰皿が撤去され、携帯電話の通話などのフリースペースとされている。

グリーン車の座席は681系に準じた回転式リクライニングシートが横2+1列の3アブレストで配置され、シートピッチは1,160mmである。座席のモケットは、関西の伝統が感じられる落ち着いた空間を演出するために、レイッシュパープルが採用されている。テーブルは肘掛けに収納された小型のものを取り付けており、座席の背面にはテーブルの代わりにマガジンラックが取り付けられている。

普通車の座席は、シートピッチ970mmの回転式リクライニングシートが横2+2列の4アブレストで配置される。モケットは包み込むような上品な空間とするため茶色黄色が採用された。グリーン車と同様に背面テーブルは設置されていないが、収納式のカップホルダー付きの小型テーブルが取り付けられている。

折り返し駅での清掃時間短縮のため運転席より全座席を自動で方向転換できる機構が装備されている。航空旅客が携行するスーツケースなどの大型荷物を置くことが可能な荷物置場は、各車両の出入口付近のデッキに設置されている。

[編集] 編成・形式

クモハ281形 (Mc)
普通席を備える制御電動車。関西空港向き運転台、喫煙ルーム[3]を備え、VVVFインバータ装置・補助電源装置・集電装置などを搭載している。
クハ281形 (Tc)
普通席を備える制御付随車。関西空港向き運転台・荷物室[4]を備え、空気圧縮機などを搭載する。
クロ280形 (Tsc)
グリーン席を備える制御付随車。京都向き運転台・トイレ洗面所を備えている。
クハ280形 (Tc)
普通席を備える制御付随車。京都向き運転台・トイレ・洗面所を備え、空気圧縮機などを搭載している。
モハ281形 (M)
普通席を備える中間電動車。喫煙ルーム[3]を備え、VVVFインバータ装置・補助電源装置・集電装置などを搭載している。
サハ281形
普通席を備える中間付随車。
0番台(T)
車いす対応トイレ・洗面所・車いす対応座席などのバリアフリー設備を備え、空気圧縮機を搭載している。
100番台(T1)
トイレ・洗面所を備えている。
2011年4月1日現在の編成表
← 米原・京都
関西空港 →
クロ280
- 0
モハ281
- 0
サハ281
- 0
サハ281
- 100
モハ281
- 0
クハ281
- 0
クハ280
- 0
サハ281
- 100
クモハ281
- 0

営業運転開始当時は関西空港寄り先頭車がグリーン車クロ280形、京都寄り先頭車は荷物室付きの普通車クハ281形であった。クハの荷物室は京都駅構内に設置されていた京都シティエアターミナル (K-CAT) で搭乗手続きを済ませた国際線航空旅客の手荷物を収容するものであった。その後K-CAT廃止に伴い方向転換が実施されて、京都寄り先頭車がグリーン車になるよう改められた。なお、荷物室は使用停止のままで、客室への改造もされていない。

[編集] 車両配置と運用線区

2010年10月1日現在、基本編成の6両編成9本、付属編成の3両編成3本、計63両が日根野電車区に配置されている[5]。運転開始当初は5両編成だったが、好調な乗車率のために付随車を新造・増結し現行の6両編成とされ、さらに3両の付属編成も用意された。

特急「はるか」の専用車両として米原駅 - 関西空港駅間で運用されている。朝晩の一部列車が付属編成を併結した9両で、そのほか列車は基本編成の6両で運転されている。付属編成は関西空港側に連結される。「はるか」以外の営業運転では、1999年10月2日には舞鶴線電化開業記念列車として舞鶴線に入線したほか、お召し列車として下記のように運用された。

[編集] 歴史

  • 1994年(平成6年)
    • 3月:第1編成が完成。運転開始までに5両編成9本(45両)が揃う。
    • 9月4日:関西国際空港が開港し、「はるか」として営業運転開始。
  • 1995年(平成7年)
    • 4月:中間付随車が新製され、6両編成化される。
    • 7月:付属3両編成3本(9両)新製。
  • 2002年(平成14年)10月1日:編成の方向転換が行われる。

[編集] 脚注

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  1. ^ グッドデザイン賞受賞概要 - 日本産業デザイン振興会
  2. ^ a b c d ジェー・アール・アール『JR電車編成表』2011夏 交通新聞社 p.159 ISBN 9784330212111
  3. ^ a b 2007年3月18日以降携帯電話スペースに変更。
  4. ^ K-CATでの国際線搭乗手続業務終了後は使用停止。
  5. ^ 『JR電車編成表』2012冬 交通新聞社 ISBN 978-4-330-25611-5

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

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