国鉄213系電車
| 213系電車 共通事項 |
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|---|---|
JR西日本所属車(0番台)
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| 起動加速度 | 1.4(MT比1:2時)km/h/s 2.07(MT比1:1時))[** 1] km/h/s |
| 営業最高速度 | 110 km/h |
| 設計最高速度 | 120[** 1][** 2] km/h |
| 全長 | 20,000 mm |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電気方式 | 直流1,500V (架空電車線方式) |
| モーター出力 | 120kW×4 (750V) |
| 主電動機 | 直巻整流子電動機 MT64形 |
| 歯車比 | 16:83 (5.19) |
| 制御装置 | 抵抗制御・直並列組合せ 界磁添加励磁制御 |
| 駆動装置 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
| 台車 | 円錐積層ゴム式ボルスタレス台車 |
| ブレーキ方式 | 電気指令式ブレーキ (回生ブレーキ・抑速ブレーキ付き) 直通予備ブレーキ |
| 製造メーカー | 日本車輌製造・日立製作所・近畿車輛・川崎重工業・東急車輛製造 |
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この表について
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213系電車(213けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)、西日本旅客鉄道(JR西日本)、東海旅客鉄道(JR東海)が1987年から1991年まで製造した直流近郊形電車。国鉄として最後の新規系列車両である。
目次 |
[編集] 概要
車体は、117系100番台と211系との折衷的な構成となっている。すなわち、211系と同様のステンレス製軽量車体ながら、117系100番台と同様の全長20mの車体に片側2か所の両開扉と、戸袋部を除いて2枚1組の一段下降式ユニット窓が並ぶ(21D122221D12、Dはドア、1は戸袋窓・中間車の場合)という側面構成であり、さらに211系に準じたFRP製の前面スタイルを合わせ持つ。ただし国鉄時代に投入された211系と違い、客室からの展望に配慮して、助士席側と貫通扉の窓が下方に拡大されている。列車種別表示器は、415系1500番台と同様の、天地寸法の小さいタイプである。座席は転換クロスシート(先頭車運転台後部戸袋窓部(1・2位)、およびクハ212形3位側戸袋窓部は固定クロスシート)である。
本系列の最初の投入先となる宇野線(瀬戸大橋線)では、211系のような長大な基本編成での運行は採用されず、基本編成が3両単位とされたが、運用線区が平坦であること、軽量ステンレス車体の採用により編成重量が小さくなったことから、国鉄新性能電車として一般的なMM'ユニット電動車方式ではなく、1両のみで完結する単独電動車 (1M) 方式を採用して、1M2T (Mc - T - Tc') が基本組成とされた。この組成であっても、25‰の勾配上で運行可能な性能は確保されており、抑速ブレーキも搭載しているため、山陽本線瀬野八の通過も可能である。
制御方式には、211系と同様の界磁添加励磁制御が採用されており、回生ブレーキの使用が可能で、省エネルギーにも配慮されている。なお、当時の岡山鉄道管理局管内では初の回生ブレーキ搭載車であり、その習熟運転に苦労したという逸話が鉄道趣味雑誌に掲載されていたが、本系列の投入によって岡山運転区所属の運転士は221系などの新系列車両の運転も可能になった。
本系列のシステムは、もともと211系の横須賀・総武快速線投入が計画された際に地下線(東京トンネル)を走行する関係で、編成の電動車比率を上げる(4M7T→5M6T)ために開発されていたもので(実際は、1994年からVVVFインバータ制御のE217系が投入された)、ユニット方式の電動車を増結すると性能面で過剰になり、コスト面でメリットがなくなることが背景にある。そのため、本系列は211系と混結(併結)することを前提に開発されている。電動機4個で直並列組合せ制御を行うことから、主電動機は端子電圧750VのMT64形(6000番台を除く211系は端子電圧375VのMT61形)であるが、歯車比は211系と同一の5.19で、力行時の速度・引張力特性は極力211系に合わせられている。
コストダウンのため、その他の機器も211系と極力統一化が図られており、台車は当時標準的なボルスタレス方式のDT50B形(クモハ213形)、TR235B形(それ以外)である。ただし、ドア数と乗車定員が少なく、室内の空気の出入りが比較的少ないことから、冷房装置は集中式ながら、一般的なAU75形(42,000kcal/h×1台)ではなく、冷却能力を抑えたAU79A形(33,000kcal/h×1台)を搭載する。
※ユニット電動車方式とは、役割の異なる機器を複数の電動車に分散して搭載し、1つの機構として完成する方式のことである。
なお、東日本旅客鉄道(JR東日本)にサロ213・212形という形式が存在するが、これらは211系に属する。
[編集] JR西日本所属車(0番台)
| 国鉄・JR西日本 0番台 | |
|---|---|
3両編成を2本使用した6両で運転される213系
(2007年5月23日) |
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| 編成 | 2・3両 |
| 最高速度 | 110km/h 130(曲線通過+20)km/h(U@tech) |
| 減速度 | 3.5km/h/s 4.3km/h/s (U@tech)(常用最大) 5.0km/h/s 5.2km/h/s (U@tech)(非常) |
| 車両定員 |
座席60・立席8(クモハ213形0番台原形車) |
| 全幅 | 2,966(クロ212形以外) 2,950(クロ212形)/ |
| 全高 | 4,090(クロ212形以外) 3,670(クロ212形)/ |
| 車両質量 |
37.3t(クモハ213形0番台) |
| 主電動機 | MT64 |
| 台車 | DT50B・TR235B(0番台) WTR235(クロ212形) WTR235BX(サヤ213形) WTR235XB(クヤ212形) |
| 保安装置 | ATS-SW(岡山電車区所属車) ATS-SW・ATS-P (U@tech) |
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この表について
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1987年から岡山地区で運用を開始し、1988年3月の瀬戸大橋開業以降は快速「マリンライナー」に充当された。2003年10月以降は岡山地区を中心に普通列車での運用に転用された。
[編集] 形式
[編集] 新造車
[編集] クモハ213形
本系列の制御電動車 (Mc) で、奇数(瀬戸大橋線で岡山)向き。パンタグラフ、主電動機、主制御器、空気圧縮機 (CP) 、補助電源用として静止形インバータ (SIV) を搭載する。国鉄時代の製造車で旅客サービス用補助電源装置に電動発電機 (MG) ではなくSIVが採用されたのは本系列のみである。
国鉄時代に8両、民営化後に4両の計12両が製造されている。2004年に9両 (1 - 3・7 - 12) がワンマン運転対応化され、車両前部の座席が撤去された。
[編集] クハ212形(0番台)
本系列の制御車 (Tc') で、偶数(瀬戸大橋線で高松)向き。3位側車端部にトイレを有する。国鉄時代に8両が製造された。2004年に4両(1 - 3・8)がワンマン運転対応化された。7は通常予備車となっており中間車代用として使用される。ワンマン運転対応化に際してサハ213形から改造編入された100番台は後述する。
[編集] サハ213形
本系列の付随車 (T) 。後述するJR東海車には存在しない。国鉄時代に8両、民営化後に3両の計11両が製造された。2003年の「マリンライナー」置換えに伴う編成組替えにより、5両が先頭車に改造されてクハ212形100番台となり、1が試験車「U@Tech」(サヤ213-1)に改造、2両(2・3)が廃車され、2006年現在、4 - 6の3両のみが在籍する。
[編集] クロ212形
JR西日本が1988年の瀬戸大橋線開通に合わせて独自に設計した、高松寄りのグリーン制御車 (Tsc') である。瀬戸大橋走行時の客席からの眺望に配慮した設計となっており、側窓は屋根肩部にかかる大型の固定窓で、前面も流線型に大型の窓を備えた展望式である。車内も床面全体をハイデッキ構造として回転リクライニングシートを装備しており、座席を外側または内側に向けて固定することも可能であった。構造の関係上、車体は普通鋼で製作されており、重量が重いため、台車は強化型のWTR235形を装着する。冷房装置は床置き形のWAU301形 (33,000kcal/h) ×1台を搭載する。
6両が製造されたが、5両は213系との連結用の0番台 (1 - 5) で、最高速度は110km/hである。1両は0番台の予備車でもあり、211系電動車ユニットと編成を組む「スーパーサルーンゆめじ」用の1000番台 (1001) で、最高速度120km/hである。塗装は0番台では白をベースにJR西日本のコーポレートカラーの青と番号順にピンク、黄色、淡緑、オレンジ色、黄緑の各車異なる色の帯を窓下に巻いていた。1000番台は青とピンクだが細帯となっている。
- クロ212-1 - ■桃色帯
- クロ212-2 - ■黄色帯
- クロ212-3 - ■青緑色帯・のちにラッピングに変更
- クロ212-4 - ■橙色帯
- クロ212-5 - ■黄緑帯・1997年6月の検査時に青緑色帯に変更。のちにラッピングに変更
3, 5の2両は運用末期、岡山県の民話である「桃太郎」にちなんだラッピング車両となっていた(ベースの色は番号順に青緑、ピンク)。
2003年(平成15年)の「マリンライナー」車両置換えに伴い、0番台5両全車が運用を離脱し、編成から外された。1が試験車「U@Tech」クヤ212-1に改造され、その他は運転台機器が後述の先頭車化改造車クハ212形100番台に転用された。2006年4月以降、2のみが保留車として在籍し京都支社吹田工場に留置されていたが、2008年11月17日付で廃車され廃区分番台となった。1000番台は引続き「スーパーサルーンゆめじ」として運用されていたが、2010年3月7日にさよなら運転を行い退役、同年6月30日付で廃車され形式消滅となった[1]。 なお、「スーパーサルーンゆめじ」は、需要に応じて編成中間に213系一般車を連結して運行されたことがある。
[編集] 改造車
[編集] クハ212形100番台
2003年の「マリンライナー」置換えに伴う編成替えにより、サハ213形から5両が改造された制御車 (Tc') である。当初は4両改造の予定であったが、計画変更で1両追加された。
車体を端から1,900mm分、台枠のみを残して切断し、普通鋼で新造された運転台が取付けられた[2]。そのため、新造車(クハ212形0番台)と比べて側面の白塗りの部分が長い。運転台形状は新造車に基づくが、後退角のない切妻形が特徴である。また、前照灯・尾灯形状が新造車の「四角枠に丸灯」から「四角枠に四角灯」に、台車形式がTR235形からTR235B形にそれぞれ変更された。排障器(スカート)は改造時より鉄板が太く厚い強化型を装備する。
全車がワンマン運転対応であり、同社のキハ47形ワンマン車のように運転台から前部客用扉までの座席が全て撤去されている。トイレは0番台のような車端部ではなく、前部客用扉の直後に車椅子対応の大型のものが設置され、対向側のスペースも車椅子利用者のために座席が撤去されフリースペースとされた。これらのことから着席定員は減少している。
番号の新旧対照は次のとおり。
- サハ213-7 - 11 → クハ212-101 - 105
[編集] クヤ212-1・サヤ213-1
上記の編成替えで余剰となったクロ212-1およびサハ213-1が技術試験車(愛称「U@tech」)として改造されたものである。車体塗色は青系統のラッピングに変更され、室内は座席が一部撤去された上で各種測定用の機器が設置されている。
牽引車は、223系クモヤ223-9001が務める。223系の最高速度は130km/hであること、新型台車の試験を行うこと、異なる系列との連結を行うことから、機器類は改造や交換がなされた。また、雨天時の走行を再現するための装備として、サヤ213形の室内に水槽と散水装置が搭載された。 2004年10月22日付で車籍を抹消され、機械扱いにしていたが、2007年3月31日付で車籍を登録した。
2008年現在は吹田工場に配置され、車体端には同工場の所属であることを示す「京スイ」の文字が表記されている。
[編集] 歴史
[編集] 登場 - 瀬戸大橋開業前
| 編成番号 |
← 岡山
宇野 →
|
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|---|---|---|---|
| C-1 | クモハ213-1 | サハ213-1 | クハ212-1 |
| C-2 | クモハ213-2 | サハ213-2 | クハ212-2 |
| : | : | : | : |
| C-7 | クモハ213-7 | サハ213-7 | クハ212-7 |
| C-8 | クモハ213-8 | サハ213-8 | クハ212-8 |
岡山電車区の115系老朽車両取替えのために、国鉄末期の1987年3月に3両編成 (Mc-T-Tc') 8本24両が導入された。製造会社は、近畿車輛・川崎重工業・日本車輌製造・東急車輛製造・日立製作所。帯色は、新規に海をイメージした青(青23号)と水色(青26号)が設定された。これははからずも、直後に発足するJR西日本と四国旅客鉄道(JR四国)のコーポレートカラーとなった(JR西日本は青、JR四国は水色)。
約1年後に開業が予定されていた本四備讃線(瀬戸大橋線)用車両の先行投入であり、瀬戸大橋が開通するまでは暫定的に宇野線の宇高航路連絡快速列車「備讃ライナー」に充当された。なお、灰皿は使用列車が当初から全て禁煙であったため取付けられていないが、これは当時としては思い切った施策であった。
[編集] 瀬戸大橋開業 - 2003年10月まで
| 編成番号 |
← 岡山
宇野・高松 →
|
摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| C01 | クモハ213-1 | サハ213-1 | クハ212-1 | 基本編成 6編成 |
| C02 | クモハ213-2 | サハ213-2 | クハ212-2 | |
| : | : | : | : | |
| C06 | クモハ213-6 | サハ213-6 | クハ212-6 | |
| C07 | クモハ213-7 | サハ213-7 | クロ212-1 | グリーン車付 5編成 |
| C08 | クモハ213-8 | サハ213-8 | クロ212-2 | |
| C09 | クモハ213-9 | サハ213-9 | クロ212-3 | |
| C10 | クモハ213-11 | サハ213-10 | クロ212-4 | |
| C11 | クモハ213-12 | サハ213-11 | クロ212-5 | |
| C12 | クモハ213-10 | クハ212-7 | クハ212-8 | |
| C13 | クモロ211-1 | モロ210-1 | クロ212-1001 | ゆめじ編成 |
- C13編成のクモロ211形・モロ210形は211系
1988年の瀬戸大橋線開業からは、快速「マリンライナー」に充当。このときからクロ212形が製造・連結されるようになった。それに先だって、クモハ213形2両、クロ212形3両、サハ213形1両と団体用「スーパーサルーンゆめじ」の3両が近畿車輛で製造され、従来編成の一部を含んだ組替えが実施され、Mc-T-Tsc×3、Mc-T-Tc'×6、Mc-Tc'-Tc'×1となった。
「マリンライナー」は運行開始当初から大半の列車が9両編成で1時間に1本運転されたが、臨時列車が運転されるほど利用者が多かったため、同年内にMc-T-Tsc'×2が近畿車輛で製造されて、1989年3月「マリンライナー」の増発が行われ、大半の列車が6両編成で1時間に2本の運転となった。これにより、211系2両を含む合計で3両編成13本39両の陣容となり、岡山電車区向けの製造は終了した。
瀬戸大橋線開業以来15年間変わらず同区間を走行していたが、開業ブームが過ぎると年々瀬戸大橋線の利用客が減少傾向となっていたこと、塩害による床下機器の故障が増えていたこと、JR四国がJR西日本に支払う車両使用料が負担になっていたことから、2003年10月1日のダイヤ改正で「マリンライナー」運用は新型車(JR四国5000系/JR西日本223系5000番台)に置き換えられたのに伴い、本系列は同列車の運用から外れた。
新型車両はグリーン車を除き片側3扉で製造されたが、これは223系が当時のJR西日本で増備途上にあったという以外に、朝夕のラッシュ時を中心に岡山 - 茶屋町間が激しく混雑し、片側2扉の213系では乗降に時間がかかり、同区間は単線区間が多いこともあって列車遅延が慢性化していたということも大きい。
瀬戸大橋線以外では、1998年10月まで山陽本線快速「サンライナー」の1往復で三原駅まで運用されていた。これは21時台に岡山から三原まで走り、その後折り返し普通福山行きとなって福山駅で滞泊。翌朝「サンライナー」として岡山へ戻った後に「マリンライナー」の運用に入るというもので、クロ212形グリーン車も締切扱いとせず自由席グリーン車として営業運転された。
ゆめじ編成(C13編成)を「マリンライナー」で使用する際は、運行開始当初はクハを2両連結しているC12編成のクモハの前にクモロ211-1+モロ210-1を連結して11両編成というのがあったが、それ以外ではC12編成を分割し、クモロ211-1+モロ210-1+クハ212-8、クモハ213-10+クハ212-7+クロ212-1001の編成で運用していた。特に後者はC07 - C11編成が検査入場中などに多く見られた。いずれにしろ、クハ212-7は営業運転で先頭に立つことはなかった。
[編集] 2003年10月以降
| 編成番号 |
← 岡山
宇野・高松 →
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摘要 | ||
|---|---|---|---|---|
| C01 | クモハ213-1 | クハ212-1 | - | ワンマン 対応 |
| C02 | クモハ213-2 | クハ212-2 | - | |
| C03 | クモハ213-3 | クハ212-3 | - | |
| C04 | クモハ213-4 | サハ213-4 | クハ212-4 | |
| C05 | クモハ213-5 | サハ213-5 | クハ212-5 | |
| C06 | クモハ213-6 | サハ213-6 | クハ212-6 | |
| C07 | クモハ213-7 | クハ212-101 | - | ワンマン 対応 |
| C08 | クモハ213-8 | クハ212-102 | - | |
| C09 | クモハ213-9 | クハ212-103 | - | |
| C10 | クモハ213-11 | クハ212-104 | - | |
| C11 | クモハ213-12 | クハ212-105 | - | |
| C12 | クモハ213-10 | クハ212-7 | クハ212-8 | |
| C13 | クモロ211-1 | モロ210-1 | クロ212-1001 | ゆめじ |
- ワンマン対応改造は2004年実施。
- C01編成のサハ213-1はサヤ213-1に改造。
- C02・C03編成のサハ213-2、サハ213-3は廃車。
- C07 - C11編成のクハ212-100番台はサハ213からの改造。
- C12編成はクモハ213-10とクハ212-8のみワンマン対応改造。
- C13編成(ゆめじ)は2010年6月に廃車。
- この他、クロ212-2が保留車(2008年11月17日付で廃車)。
「マリンライナー」運用から外れた後は、クロ212形の編成からの抜き取りと同時にクロ212形を抜き取った5本全ての編成は2両編成への組替えとサハ213形への運転台取付改造、また全車普通車編成の3本も2両編成へ短縮となり、7編成がワンマン運転対応改造と編成組替えが行われた。改造工事が2003年10月から約1年かけて吹田工場(先頭車化改造+ワンマン改造)と網干総合車両所(ワンマン改造のみ)で順次対象となる編成に実施された。2両編成は全てワンマン対応車となり、戸袋窓上半分が塞がれてワンマン表示機(ワンマン運転時に出入り口を表示)が設置されている。
改造途中は暫定的に大阪寄りからMc-Mc-T-Tc'の4両編成も2本存在したが、対象車の改造が終了した現在は、3両編成×4本(Mc-T-Tc'×3 (C04 - 06) 、Mc-Tc'-Tc'×1 (C12) )、2両編成 (Mc-Tc') ×8本(C01 - 03・07 - 11。ワンマン改造併施)に組替えられ、クロ212形3両(1両は保留)とサハ213形2両が廃車となっている。なお、C12編成は通常クハ212-7を抜いた2両編成で運用され、C04 - C06編成が検査の際にクハ212-7を組み込んで3両編成となる。
正面と側面の種別・行先表示器の字幕は「マリンライナー」時代も含めて、白地に黒文字であったが、2006年になって全編成がJR西日本標準の黒地に白文字のものに変更された。また、「マリンライナー」では側面の表示に号車番号も併せて表記されていた。
また、ワンマン非対応のクモハ213形とクハ212形については、EB装置・TE装置の整備に伴い、機器箱を設置する必要が生じたため、運転席直後の1列2席分(1A・B席)が車内向き固定となり、乗務員室との仕切扉左にその旨を知らせるステッカーが貼られている。
[編集] 運用
岡山近郊の山陽本線吉永駅 - 三原駅間、伯備線新見駅以南、赤穂線播州赤穂駅以西、宇野線で普通列車として運用されているが、3両編成は原則として山陽本線・赤穂線のみで運用される。本系列の転用により、岡山電車区電車センターの103系の全編成と105系の一部が運用を外れ、ともに転属や廃車が発生したが、103系は宇野線などの朝のラッシュ対策などで阪和線などから転入した車両によりすぐに運用が復活した。その後2009年3月14日のダイヤ改正より、「サンライナー」三原行き (2725M) にも運用されている。2両編成は、伯備線と赤穂線の運用が多い。
[編集] 「マリンライナー」代走運用
2007年2月8日に早島駅付近で踏切事故の被害を受けた223系5000番台P3編成が網干総合車両所へ緊急入場。偶然にも他の編成も定期検査中で予備車がなくなってしまい、その間の代走として213系が抜擢され4月中旬ごろまで「マリンライナー」77号(下り最終)と2号(上り始発)の限定運用が復活した。なお、代走にはC04編成のみが使用されたが、代走運用から数日後に3両編成から中間車のサハ213-4を抜いた2両編成となり、山陽新聞など地元のメディアにも取り上げられた。
[編集] 在来線試験車両「U@tech」
クロ212-1とサハ213-1は223系の制御電動車と連結の上で在来線試験車両「U@tech」に改造され、吹田工場へ転出した。この2両は2004年10月22日付で「車両」籍が抹消され、モーターカーなどと同様に機械扱いされていたため、車両数には計上されていなかったが、2007年3月31日に再登録された。編成は以下のとおり。
- クモヤ223-9001 (Mzc) + サヤ213-1 (Tz) + クヤ212-1 (Tzc') (1編成のみ)
[編集] 「マリンライナー」復活運転
瀬戸大橋開通20周年記念事業の一環として、2008年4月10日に213系での「マリンライナー」が上り1本で復活運転した。列車名は「懐かしの213系マリンライナー」で、当時と同じくグリーン車を含めた6両(全車指定席[3])で運転された。なお、この列車を運行するために岡山→高松で回送列車が設定された。
| 列車名 | 運転区間(始発・終着時刻) | 停車駅 |
|---|---|---|
| 懐かしの213系マリンライナー | 高松 11:49発 → 岡山 12:56着 | 坂出駅・児島駅・茶屋町駅・早島駅・妹尾駅 |
車内では、記念オレンジカードの販売や記念乗車証の配布が行われた。また駅売店では記念弁当などの販売が行われた。
C04編成3両とC06編成から2両、クロ212-1001を使用した6両編成が使用された。なお、普通車5両の方向幕は当時と異なる黒地幕であった。
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← 岡山
高松 →
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| クモハ213 -4 |
サハ213 -4 |
クハ212 -4 |
クモハ213 -6 |
サハ213 -6 |
クロ212 -1001 |
| C04編成から | C06編成から | ゆめじから | |||
[編集] JR東海所属車両(5000番台)
| JR東海 5000番台 | |
|---|---|
JR東海213系5000番台
(2006年9月9日 / 関西本線富田駅) |
|
| 編成 | 2両 |
| 営業最高速度 | 110 km/h |
| 減速度 | 3.5 km/h/s(常用最大) 5.0 km/h/s(非常) |
| 車両定員 |
座席(補助席除く)54・立席79(クモハ213形5000番台) |
| 全幅 | 3,004 mm |
| 全高 | 4,079(クモハ213形5000番台) 3,970(クハ212形5000番台) mm |
| 車両質量 | 36.8t(クモハ213形5000番台) 25.5t(クハ212形5000番台) |
| 主電動機 | C-MT64A |
| 台車 | C-DT56・C-TR241 |
| 保安装置 | ATS-ST |
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この表について
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← 亀山
名古屋 →
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|||||
| 編成番号 | クモハ213 -5000 (Mc) |
クハ212 -5000 (Tc') |
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|---|---|---|---|---|---|
| H1 | 5001 | 5001 | |||
| : | : | : | |||
| H14 | 5014 | 5014 | |||
[編集] 概要
国鉄時代、いわゆる国電の設定がなかった名古屋地区では、近郊輸送は並行する私鉄がシェアの大半を占めていた。中でも、桑名・四日市方面は近畿日本鉄道の独擅場であり、単線の関西本線は利用客にほとんど見向きもされない状態であった。その後、分割民営化で発足したJR東海は、これらの競合私鉄路線に対抗すべく、ダイヤや車両の改善に着手した。本番台は、関西本線の輸送改善にあたり老朽化・陳腐化した165系を置き換えるため、JR東海が投入した車両である。
1989年から1991年にかけて2両編成14本(28両)が投入され、関西本線の輸送改善を果たした。その後、1999年にワンマン運転対応の313系が投入され、持て余し気味となっていたが、2011年に改造のうえ飯田線に転用された。
[編集] 特徴
JR東海のオリジナル車両であり、0番台を基本としながらも、同社の211系5000番台に準じた仕様の変更がなされている。また当初から2両編成(1M1T)であり、サハ213形は存在しない。同社では3両編成に2M1Tの211系を投入するなど、動力車比率の高い編成とする傾向にある。
本番台における0番台との仕様の違いを以下に示す。
- 補助電源が直流600Vに変更されたため、補助電源装置がDC-DCコンバータに変更された。
- 冷房装置がインバータ制御による集約分散式(C-AU711D-G4形×2台)に変更された。
- 主電動機は冷却ファン構造を変更したC-MT64A形(性能は不変)とされた。
- ブレーキに応荷重装置が付加された。
- JR東海管内の在来線電化区間全線に対応するため、クモハ211形5600番台と同様にパンタグラフは狭小限界トンネル対応のC-PS24A形とされ、取付部が20mm低くされた。
- クハ212形のトイレ設備は省略された。
- ドアから外側の車端部がロングシートとなり、転換クロスシートは扉間の8列のみとなった。ドア横には1両あたり4箇所8席分の補助席が設けられた。
- 前面列車種別(行先)窓は、211系5000番台と同様の天地寸法が大きいタイプとなった。側面行先表示幕は、211系5000番台2次車と同様の天地寸法の狭いタイプであったが、2次車以降は天地寸法が拡大された。
- その他仕様
- 編成出力 - 480kW
- 編成定員 - 266名(座席54 + 立席79 = 133名/両)
- 運転最高速度 - 110km/h
静岡地区で使用されている2両編成用のクモハ211形6000番台のシステムは、本番台と共通である。また、211系5000番台以降に製造されたJR東海の一般型電車各系列との併結・一括制御が可能である。
[編集] 運用と課題
5000番台は1989年から神領車両区に配置されて関西本線(名古屋駅 - 亀山駅)の普通・快速列車に充当され、後に快速「みえ」に投入されたキハ75形気動車とともに、同線に転換クロスシートの快適な車内サービスを提供した。
しかし、2000年より関西本線で閑散時の普通列車においてワンマン運転が開始されるのに先立ち、1999年に後継の313系3000番台が投入され、日中の列車の大半が置き換えられた。これ以後、同線においてラッシュ時の快速を中心に運用されるほかは、ほとんど運用がない状態が続いていた。2011年10月1日をもって、関西本線での運用を終了した[4]。
このように、新造からわずか10年で持て余し気味となった背景には、
- 2扉車であり、混雑する路線に不向きであること
- トイレを装備していないこと
- JR東海は、東海道本線および中央本線(名古屋駅 - 中津川駅間)、飯田線(豊橋駅 - 天竜峡駅間)以外の在来線すべてでワンマン運転を実施するようになったこと
- 側扉位置の関係で運賃収受式ワンマン改造を行うと座席が多数減少すること
以上の理由があげられ、JR東海においては転属も含めた本番台の運用が難しいものとなっていた。
同社の東海道本線(豊橋駅 - 岐阜駅間)では、普通列車においても高い最高速度や高加速性能が要求され、運転最高速度が110km/hである本番台では、120km/h運転対応の311系や313系が運用の大多数を占める東海道線では性能不足であることも運用の幅を狭める一因となった。休日の日中の中央西線において、211系の増結編成として用いられるなどの運用も見られたが、おおむね日中は運用に就いていなかった。関西本線では、ラッシュ時に2編成を連結した4両にて、フル運用の状態が続いていた。愛知環状鉄道線へは入線したことがない。
飯田線で運用されている119系を取替えるために、改造のうえ大垣車両区へ転出し、2011年11月27日より順次同線への転用が進められている。これにより東日本旅客鉄道(JR東日本)長野支社へ貸し出され、乗務員訓練が実施された[5]。
[編集] 改造
2010年までに、全編成を対象に以下の工事を施工した。
- パンタグラフをシングルアーム型へ取り替え
- 転落防止幌の取り付け
- クハ212形の運転室直後のロングシート1区画を撤去し、車椅子スペースを設置
- ドアチャイムの新設
- ATS-PT装置の新設
2011年から改造のため近畿車輛に甲種輸送され[6] 改造第一陣は2011年4月21日に近畿車輛を出場した[7]。 改造内容は次の通り。
- クハ212形にバリアフリー対応の大型トイレを設置、トイレ正面部分に車椅子スペースを設置。したがってクハ212形は車椅子スペースが2箇所存在する。
- 乗降扉に半自動回路を追加(押しボタン式)
- 先頭台車に滑走防止用装置(いわゆる「セラジェット」)設置
[編集] 脚注
- ^ 『JR電車編成表 2011冬』 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2010年、p.348。ISBN 9784330184104。
- ^ 『鉄道ファン2005年8月号付録 新車カタログ2005』 交友社、2005年。
- ^ グリーン車指定席:40席、普通車指定席:306席
- ^ 永尾信幸「JR東海 関西線より213系が撤退」『鉄道ピクトリアル』2011年12月号、電気車研究会、p.79。
- ^ 『JR東海119系電車老朽取替について』の連絡を受けました! (PDF) - 『ジェイアール労働組合NAGANO』 No.249 ジェイアール労働組合長野地方本部 2011年8月19日
- ^ JR東海213系5000番台が近畿車輛へ - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年1月8日
- ^ JR東海213系5000番台が近畿車輌から出場 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年4月22日
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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