国鉄の車両形式一覧

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国鉄の車両形式一覧(こくてつのしゃりょうけいしきいちらん)では、日本国有鉄道をはじめとした日本の国有鉄道事業体(国鉄)に在籍した鉄道車両の形式の一覧を記す。

凡例[編集]

  • 形式名は原則としてその車両が最後に名乗った称号規定に準ずるものを使用する。
  • 在籍中に改造を伴わず形式名が変化した場合は、元の形式を括弧内に表記する。改造により別形式となった場合は別表記とする。
  • 各区分内では形式の数字の若い順に記す。

蒸気機関車[編集]

車軸配列ごとに区分。

タンク機関車[編集]

B形(動軸2軸)[編集]

軸配置0-4-0(B)[編集]
軸配置0-4-2(B1)[編集]
軸配置2-4-0(1B)[編集]
軸配置2-4-2(1B1)[編集]
軸配置4-4-2(2B1)[編集]
軸配置4-4-4(2B2)[編集]

C形(動軸3軸)[編集]

軸配置0-6-0(C)[編集]
軸配置0-6-2(C1)[編集]
軸配置0-6-4(C2)[編集]
軸配置2-6-0(1C)[編集]
軸配置2-6-2(1C1)[編集]
軸配置2-6-4(1C2)[編集]
軸配置4-6-2(2C1)[編集]

アプト式[編集]

軸配置0-6-0(C)[編集]
軸配置2-6-0(1C)[編集]
軸配置2-6-2(1C1)[編集]

D形(動軸4軸)[編集]

軸配置0-8-0(D)[編集]

E形(動軸5軸)[編集]

軸配置0-10-0(E)[編集]
軸配置2-10-4(1E2)[編集]

マレー式[編集]

軸配置0-4-4-0(BB)

テンダー機関車[編集]

B形(動軸2軸)[編集]

軸配置0-4-2(B1)[編集]
軸配置2-4-2(1B1)[編集]
軸配置4-4-0(2B)[編集]
軸配置4-4-2(2B1)[編集]

C形(動軸3軸)[編集]

軸配置0-6-0(C)[編集]
軸配置0-6-2(C1)[編集]
軸配置2-6-0(1C)[編集]
軸配置2-6-2(1C1)[編集]
軸配置4-6-0(2C)[編集]
軸配置4-6-2(2C1)[編集]
軸配置4-6-4(2C2)[編集]

D形(動軸4軸)[編集]

軸配置2-8-0(1D)[編集]
軸配置2-8-2(1D1)[編集]
軸配置2-8-4(1D2)[編集]

マレー式[編集]

軸配置0-4-4-0(B+B)[編集]
軸配置2-4-4-0(1B+B)[編集]
軸配置0-6-6-0(C+C)[編集]

電気機関車[編集]

蓄電池機関車[編集]

直流用電気機関車[編集]

交流用電気機関車[編集]

交流直流両用電気機関車[編集]

ディーゼル機関車[編集]

機械式[編集]

液体式[編集]

電気式[編集]

電車[編集]

旧形電車[編集]

1928年改番以前の系列[編集]

1928年改番以前の形式[編集]

1928年改番以降の系列[編集]

1928年改番以降の形式[編集]

新性能電車[編集]

通勤形[編集]

近郊形[編集]

準急形・急行形[編集]

特急形[編集]

非旅客用・試験用・事業用[編集]

内燃動車[編集]

蒸気動車[編集]

天然ガス動車[編集]

機械式気動車[編集]

電気式気動車[編集]

液体式気動車[編集]

一般形[編集]

特急形・急行形以外の普通列車用気動車は一般形気動車と総称され、さらに一般形通勤形近郊形に細分されることもある。国鉄時代には正式な分類がなかったため、どの形式がどの分類に属するか文献により相違がみられる。

準急形・急行形[編集]

特急形[編集]

試験用・事業用[編集]

客車[編集]

国有化以前の客車(雑形客車)[編集]

旧型客車[編集]

10系以前の客車には急行形や一般形に分類される車種を種別ごとに分類していない[注 1]

新系列客車[編集]

一般形[編集]

急行形[編集]

特急形[編集]

皇室用[編集]

非旅客用・試験用・事業用[編集]

貨車[編集]

下記の一覧は1928年(昭和3年)に行われた称号規定変更後の形式をまとめたものである。

営業用[編集]

ウ:豚積車[編集]

カ:家畜車[編集]

ク:車運車[編集]

コ:コンテナ車[編集]

  • コム1(15t積。10ftコンテナ2個積載。北海道の支線用にトム150000を改造。)
  • コラ1(19t積。10ftコンテナ3個積載)
  • コサ900(21t積。国際海上コンテナ用試作車。)
  • コキ1000(国際海上コンテナ用。20ftコンテナ2個積載。1968年度登場)
  • コキ5500系
    • コキ5000(←チキ5000。28t積。10ftコンテナ5個積載→12ftコンテナ4個積載)
    • コキ5500(←チキ5500〈初代)。28t積。10ftコンテナ5個積載→12ftコンテナ4個積載。コキとしての新造車あり)
  • コキ9000(←チキ9000。25t積。フレキシバン方式コンテナ2個積載)
  • コキ9100(41t積。国際海上コンテナ用試作車。)
  • コキ9200(37t積。フレートライナー輸送用試作車。)
  • コキ9300(61t積。国際海上コンテナ及び10ftコンテナ用試作車。)
  • コキ10000系
    • コキ10000(28t積。10ftコンテナ5個積載→12ftコンテナ4個積載。1994年度消滅)
    • コキフ10000(緩急車。10ftコンテナ4個積載→12ftコンテナ3個積載。1995年度消滅)
    • コキ19000(28t積。12ftコンテナ4個積載。初の5t/10tコンテナ兼用車。1994年度消滅)
  • コキ50000系
    • コキ50000(37t積。12ftコンテナ5個積載)
    • コキフ50000(緩急車。12ftコンテナ4個積載。1994年度消滅)
  • コキ60000(12ftコンテナ5個積み。コキ5500改造。1998年度消滅)

シ:大物車[編集]

ス:鉄側有蓋車[編集]

セ:石炭車[編集]

タ:タンク車[編集]

専用種別が標記されていない車両はガソリン専用車である。

チ:長物車[編集]

ツ:通風車[編集]

テ:鉄製有蓋車[編集]

ト:無蓋車[編集]

ナ:活魚車[編集]

パ:家禽車[編集]

ホ:ホッパ車[編集]

ポ:陶器車[編集]

ミ:水運車(水槽車)[編集]

リ:土運車[編集]

レ:冷蔵車[編集]

ワ:有蓋車[編集]

事業用[編集]

エ:救援車[編集]

  • エ1(ワム1形改造)
  • エ500(ワム3500形改造)
  • エ700(ヤ300形(客車)改番)
  • エ740(ヤ100形(客車)改番)
  • エ770(ヤ150形(客車)改番)
  • エ790(ヤ190形(客車)改番)
  • エ810(ヤ5010形(客車)改番)

キ:雪かき車(除雪車)[編集]

  • キ1(木製単線用ラッセル式雪かき車)
  • キ100(鋼製単線用ラッセル式雪かき車)
  • キ200(複線用ラッセル式雪かき車)
  • キ550(複線用ラッセル式雪かき車)
  • キ600(ロータリー式雪かき車)
  • キ620(ロータリー式雪かき車)
  • キ700(広幅雪かき車)
  • キ800(かき寄せ雪かき車)
  • キ900(かき寄せ雪かき車)
  • キ950・キ950甲(ローダー式雪かき車)
  • キ1500(木製複線用ラッセル式雪かき車)

ケ:検重車[編集]

  • ケ1(旧コ1形)
  • ケ10(コキ5500形改造)

コ:衡重車[編集]

1966年、記号「コ」をコンテナ車に譲るため、名称を検重車に変更のうえ記号を「ケ」に変更。

  • コ1(→ケ1形)
  • コ10(橋梁耐重検査用車)

サ:工作車[編集]

  • サ1(ワム1形改造)
  • サ100(ワム3500形改造)
  • サ200(ヤ520形(客車)改番)
  • サ220(ヤ500形、ヤ510形(客車)改番)
  • サ230(ヤ500形、ヤ510形(客車)改番)

ソ:操重車[編集]

  • ソ1(橋桁架設用。旧形式オソ10)
  • ソ20(事故救援用・大型)
  • ソ30(事故救援用・大型)
  • ソ50(レール積降用。トキ900形改造)
  • ソ60(レール積降用)
  • ソ80(事故救援用・大型)
  • ソ100(事故救援用・小型)
  • ソ150(事故救援用・中型)
  • ソ160(事故救援用・中型)
  • ソ200(橋桁架設用)
  • ソ300(橋桁架設用)

ヒ:控車[編集]

  • ヒ1(旧ヒ1000形)
  • ヒ100(旧ヒ1050形)
  • ヒ150(旧ヒ1100形)
  • ヒ180(旧ヒ1150形)
  • ヒ200(ハフ3323形改造)
  • ヒ300(航送用。1993年度消滅)
  • ヒ400(1979年度消滅)
  • ヒ500(航送用。1988年度消滅)
  • ヒ600(構内入換用。2002年度消滅)

ピ:歯車車[編集]

横軽(碓氷峠)用の歯車付き緩急車。1932年廃止。

  • ピ1(旧ピフ140形、ピフ146形)
  • ピ30(旧ピフ151形)

ヤ:職用車[編集]

  • ヤ1(ブレーキ試験車、車両運動試験車、軌道試験車、構造物試験車。旧ヤ400形客車。ワム23000形改造)
  • ヤ10(青函連絡船石炭積込用車。トム4500形、トム5000形、トム16000形、トム50000形改造)
  • ヤ50(バラスト交換工事用電源車)
  • ヤ80・ヤ81・ヤ82(走行特性試験車。新製、ワサ1形改造、ワム80000形改造)
  • ヤ90(積付試験車。ワム50000形改造)
  • ヤ100・ヤ110・ヤ150(バラスト交換工事用職用車)
  • ヤ200(脱線試験車。ワキ1000形改造)
  • ヤ210(軌道検測試験車)
  • ヤ230(レール探傷車)
  • ヤ250(リニアモーター敷設車。クサ9000形、コキ9200形改造)
  • ヤ300ヤ310・ヤ320・ヤ330(ロングレール輸送車。チキ800形、トキ15000形改造)
  • ヤ350(ロングレール輸送車。チキ4000形改造)
  • ヤ360・ヤ370・ヤ380ヤ390ヤ395(電化工事用職用車。トキ15000形、キヤ90形、キヤ91形改造)
  • ヤ400(信号機器輸送用職用車。ワム60000形改造)
  • ヤ450(電化工事用職用車)
  • ヤ500(除草薬散布用職用車。ミム100形改造)
  • ヤ550(除草薬散布用職用車。トキ25000形改造)

ヨ:車掌車[編集]

新幹線車両[編集]

ディーゼル機関車(新幹線)[編集]

電車(新幹線)[編集]

貨車(新幹線)[編集]

  • 923形(レール探傷車)
  • 931形(←3000形。ホッパ車)
  • 932形(←5000形。軌きょう敷設車)
  • 933形(レール研削車)
  • 934形(分岐器運搬車)
  • 935形(保守用車の救援車・工事用貨車の緩急車)
  • 936形(積雪対応の散水タンク車)
  • 937形(自動散布ホッパ車)
  • 938形(道床交換車)
  • 939形(ロングレール輸送更換車)
  • 942形(救援貨車)

特殊狭軌線車両[編集]

蒸気機関車(特殊狭軌線)[編集]

タンク機関車(特殊狭軌線)[編集]

テンダー機関車(特殊狭軌線)[編集]

電気機関車(特殊狭軌線)[編集]

ガソリン機関車[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 10系以前の客車は三等車についてはその大部分がデッキ付きのボックスシートで製造され、実質的に普通列車用として製造された戦災復旧車と鋼体化改造車の三等車を除いて新車の投入は優等列車(特に急行列車)が優先され、後継車の増備や置き換えにつれて捻出した客車は普通列車にも使用されるようになっている。国鉄の現場などでは「一般形客車」「在来形客車」「旧型客車」という表現を便宜的・慣例的に使ったことがあるが、旧型客車が製造された時点での規程ではこの区分は存在しないため、正式な呼称ではないが[9]、便宜上、旧型客車と表現する。

出典[編集]

  1. ^ 幻の国鉄車両 2007, pp. 80–81.
  2. ^ 幻の国鉄車両 2007, p. 96.
  3. ^ 幻の国鉄車両 2007, p. 84.
  4. ^ a b 幻の国鉄車両 2007, pp. 94–95.
  5. ^ 幻の国鉄車両 2007, pp. 92–93.
  6. ^ 幻の国鉄車両 2007, pp. 108–109.
  7. ^ 幻の国鉄車両 2007, pp. 187–188.
  8. ^ 幻の国鉄車両 2007, pp. 172–174.
  9. ^ 岡田誠一『国鉄鋼製客車Ⅰ』JTBパブリッシング〈キャンブックス, 鉄道 88-1〉、2008年12月、239頁。ISBN 9784533073182 
  10. ^ 幻の国鉄車両 2007, pp. 124–125.

参考文献[編集]

  • 石井幸孝、小野田滋、寺田貞夫、福原俊一、齋藤晃、杉田肇、星晃、沢柳健一、岡田誠一、高木宏之『幻の国鉄車両』JTBパブリッシング〈キャンブックス, 鉄道 81〉、2007年11月。ISBN 9784533069062 
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目[編集]