国鉄ホキ9500形貨車

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国鉄ホキ9500形貨車
ホキ9500形 小野田セメント所有車
ホキ9500形 小野田セメント所有車
全長 10,000mm
全幅 2,870mm
全高 2,498mm
軸距 6,150mm
専用種別 砕石石灰石
常備駅 重安駅名古屋南港駅、他
荷重 35t
実容積 20.4
自重 15.0t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.4
軌間 1,067mm
ホッパ材質 普通鋼
台車 TR213
最高速度 75km/h
製造年 1970年(昭和45年)
製造メーカー 日本車輌製造汽車製造、他
製造数 212両
車体色 赤3号

国鉄ホキ9500形貨車(こくてつホキ9500がたかしゃ)は、砕石輸送用の私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)・日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を有する 35 t 積の貨車ホッパ車)である。

概要[編集]

ホキ9500

新東京国際空港(現:成田国際空港)(成田空港)の建設工事用として、1970年(昭和45年)から1972年(昭和47年)までの3年間に193両(内訳:日本車輌製造本店65両(ホキ9500 - ホキ9564)、汽車製造宇都宮50両(ホキ9565 - ホキ9614)、日立製作所33両(ホキ9615 - ホキ9647)、川崎重工業25両(ホキ9648 - ホキ9672)、三菱重工業20両(ホキ9673 - ホキ9692))が製作された。

私有貨車として製作されたが、社名及び専用種別は標記されず、車体も私有貨車では初の赤3号で塗装された。 空港工事終了後は社名及び専用種別を標記のうえで石灰石輸送用として転用・譲渡された。

平成6年度より、国鉄→JR貨物所有の同形車ホキ2500形からの編入改造がなされた。編入車は既存車の続番に振られており、原番号との関連はない。

ホキ19500
ホキ9500形19500 矢橋工業所有車

矢橋工業により1996年(平成8年)に、3両(ホキ19500 - ホキ19502)が増備されたもの。日本車輌製造製である。基本的な仕様は同一だが、台車がライトグレーに塗られていることでその他のホキ9500形と区別できる。

運用の変遷[編集]

落成した車両は新東京国際空港公団の所有となり、成田駅千葉県)を常備駅として日本国有鉄道に車籍編入された。

製造当初は新東京国際空港(現・成田国際空港)建設用の砕石輸送に使用された。19両編成の専用貨物列車で運行され、成田駅 - 葛生駅栃木県)間で1日3往復運用された他に、金島駅群馬県)・箱根ヶ崎駅東京都)・初狩駅山梨県)からも1往復ずつ運用された。成田駅では、荷役が容易に行えるように新設された高架式専用線を通って現場へ出入りしていた。

空港建設終了後は各社に移籍し(日本石油輸送奥多摩工業矢橋工業河合石灰工業小野田セメントなど)専用種別は石灰石に変更された。

奥多摩工業所有の車両は1998年(平成10年)の石灰石輸送終了後に矢橋工業などに移籍のうえで使用中である。太平洋セメント所有車は、前身の小野田セメント表示のまま重安駅山口県)から宇部岬駅(山口県)への石灰石輸送に2009年(平成21年)10月18日まで使用されていた。 2014年(平成26年)3月現在、定期運用があるのは矢橋工業所有車による、西濃鉄道乙女坂駅より新日鐵住金名古屋製鉄所内への石灰石輸送のみである。

矢橋工業所有車では、1996年(平成8年)に製造されたホキ19500 - 19502を除き、すべて経年40年以上と老朽化し、ホキ2500形の編入車に至っては更新が行われたとはいえ経年45年前後の車両も存在している。代替としてホキ2000形の導入が進んでおり、西濃鉄道の機関区周辺では不要となった車両の解体が行われている。

参考文献[編集]

  • 鉄道公報
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目[編集]