国鉄ミム1形貨車

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国鉄ミム1形貨車
基本情報
車種 水運車(水槽車)
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
旧形式名 ホミ390形
改造所 大宮工場
改造年 1928年昭和3年)*
改造数 6両
消滅 1951年(昭和26年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,920 mm
全幅 2,462 mm
全高 2,665 mm
荷重 14 t
実容積 14.8 m3
自重 12.2 t
換算両数 積車 3.0
換算両数 空車 1.4
軸距 2,584 mm
備考 *称号規程改正年
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国鉄ミム1形貨車(こくてつミム1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した水運車(水槽車)である。

本形式と同時期に同種類の種車を改造したミラ10形についても本項目で解説する。

ミム1形[編集]

1927年(昭和2年)4月中旬に廃車となった9700形蒸気機関車炭水車を種車として14 t 積み水運車6両が大宮工場にて製作された。形式名はホミ390形[注 1]と定められたが、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりミム1形(ホミ390 - ホミ395→ミム1 - ミム6)に変更された。落成後全車東京鉄道局に配属されたが後に広島鉄道局、門司鉄道局へ移動した車両もある。

塗色は、であり、寸法関係は全長は6,920 mm、全幅は2,462 mm、全高は2,665 mm、軸距は2,584 mm、自重は12.2 t、換算両数は積車3.0、空車1.4である。

1951年(昭和26年)に最後まで在籍した車両が廃車となり同時に形式消滅となった。

ミラ10形[編集]

1931年(昭和6年)3月下旬に廃車となった9300形蒸気機関車の炭水車を種車として17 t 積み水運車5両が大宮工場にて製作された。形式名はミラ10形(ミラ10 - ミラ14)に定められた。落成後全車仙台鉄道局に配属されたが後に札幌鉄道局、新潟鉄道局、広島鉄道局、門司鉄道局へ移動した車両もある。

塗色は、黒であり、寸法関係は全長は6,750 mm、全幅は2,440 mm、全高は2,660 mm、軸距は3,260 mm、自重は14.2 t - 14.4 t、換算両数は積車3.0、空車1.4である。

1957年(昭和32年)6月27日に最後まで在籍したミラ13が廃車となり同時に形式消滅となった。

注釈[編集]

  1. ^ 「ホ」は積載荷重10 t 以上20 t 未満を表す副記号である。

参考文献[編集]

  • 吉岡心平『3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 9〉、2000年4月1日。ISBN 4-87366-198-6 
  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 

関連項目[編集]