JR西日本キハ127系気動車

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JR西日本キハ127系気動車
2両編成のキハ127系
2両編成のキハ127系
編成 両運転台付単行車(キハ122系)
2両編成(キハ127系)
営業最高速度 100km/h
編成定員 113人(キハ122系)
268人(キハ127系)
車両定員 113人(キハ122形)
130人(キハ127形0番台)
138人(キハ127形1000番台)
最大寸法
(長・幅・高)
20,800(キハ122形)20,700(キハ127形)
×2900×4040(mm)
車体材質 ステンレス
編成質量 40.5t(キハ122形)
76.0t(キハ127形)
車両質量 40.5t(キハ122形)
38.5t(キハ127形0番台)
37.5t(キハ127形1000番台)
編成出力 331kW(450ps)(キハ122形)
662kW(900ps)(キハ127形)
機関出力 331kW(450ps)
SA6D140HE-2形(1両あたり1機)
駆動装置 DW21(変速1段直結4段)
台車 円錐積層ゴム式ボルスタレス台車
WDT65形 (動力台車・2軸駆動)
WTR248形(付随台車)
制動方式 機関ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(増圧付き)
保安装置 ATS-SWEBTE装置
製造メーカー 新潟トランシス
備考 ATS-P準備工事済み

キハ127系気動車(キハ127けいきどうしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の一般形気動車[1]。なお、本項では同時に同じコンセプトで製作されたキハ122系気動車(キハ122けいきどうしゃ)についても記述する。

概要[編集]

姫新線輸送改善工事に伴って導入されたもので、事業費の一部を兵庫県姫路市たつの市佐用町が負担している(同様の資金調達法は湖西線北陸本線521系125系電車山陰本線キハ121系・126系でも行われた)。

2008年平成20年)8月26日に、JR西日本から本系列を19両(1両編成7本、2両編成6本)新製することが発表され[2]2009年(平成21年)3月14日から営業運転を開始した[3]。メーカーは新潟トランシス

営業開始を前にして、2008年9月20・21日には糸魚川駅の赤レンガ倉庫で[4]、同年10月10日には網干総合車両所の公開に合わせて展示された[5]

構造[編集]

キハ127系は、キハ121系・126系を基本に多くの改良点が見られる。車両情報制御システムとして、TICS が搭載されている。

車体[編集]

車体は骨組み、外板等にステンレス鋼を使用したオールステンレス車両で、安全への対応として車体強度を高めた設計とし、また車体断面形状や外板部材は321系や521系と可能な限り共通化をはかっている。運転台部は普通鋼製で、前面強化をはかっている。運転台は貫通型で、221系223系の流れを汲む意匠とした[6]。客用扉は、片側2箇所に押しボタン式の半自動両開き扉を設置しており、ステップは廃されている(そのため、使用線区ではプラットホームを嵩上げして対応した)。キハ127形の非運転台側車端部には転落防止幌が設置されている。連結器は、当系列のみで独立運用を組むことから、電車と同様の密着連結器としている。

外観デザインは、編成のラインに稲穂をイメージしたイエロー赤とんぼをイメージしたオレンジの間に透明感を出すアクセントとしてホワイトを配している。

主要機器[編集]

走行機関としてコマツ製SA6D140HE-2 (450ps/2,100rpm) が1台搭載されている。過給機および吸気冷却装置が備えられ、コモンレール燃料噴射システムにより、排気ガス中の窒素酸化物や、ばい煙などを低減している。

空調装置などのサービス用電源装置として、エンジンの駆動力を利用した発電機 (WDM112) と整流装置 (WARS30, WARS31) が搭載されており、用途に応じて、三相交流 440V・38kVA交流 100V・10kVA、直流 100V・5kW、直流 24V・2kW の4種類が供給できる。

空気圧縮機には、実績のあるベルト駆動式 (C600) が採用されている。キハ121系・キハ126系で採用されたベルトレス式は、油上がりに起因する不具合が発生したことから採用が見送られた。

台車は、円錐積層ゴム式軸箱支持方式を採用したボルスタレス台車である。1両につき動力台車と付随台車を1台ずつ使用し、動力台車は2軸駆動式の WDT65、付随台車は WTR248 である。

ブレーキには、台車ごとの制御となる機関ブレーキ排気ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されており、基礎ブレーキ装置は踏面ユニットブレーキ(動軸)・ディスクブレーキと踏面ユニットブレーキの併用(従軸)となっているほか、キハ121系・キハ126系からの改良点として滑走防止機能が追加されている。

内装・設備[編集]

アーバンネットワークの快速・新快速として広く運用されている223系電車を基に設計された521系・125系電車の設備やレイアウトを取り入れ、扉を両開きドア、扉付近の段差の解消、座席は1列+2列の転換クロスシート(ただし車端部は、下記設備の在る部位を除きロングシート)としている。

移動制約者に配慮し、車椅子対応トイレと車椅子スペース(キハ122形・キハ127形0番台)が設置されている。

車外の正面・側面にLED式行先表示機、車内にLED式案内表示機の設置ともに、ワンマン運賃表示器が設けられ、ワンマン運転に対応している。

編成[編集]

両運転台形のキハ122系(キハ122形)と片運転台形のキハ127系(キハ127形)の2系列(形式)が存在する。キハ127系は、基本的にトイレつきの0番台とトイレなしの1000番台で2両編成を組むが、キハ122形+キハ127形で2両編成を組むこともできる[7]

キハ127系 キハ127形0番台
Mc1
キハ127形1000番台
Mc2
キハ122系 キハ122形0番台
cMc

配置と運用線区[編集]

新製当初からキハ127系は2両編成6本12両、キハ122系7両が姫路鉄道部に配置され、姫新線姫路駅 - 上月駅間で運用されている。輸送改善工事完了後の2010年3月13日から、最高速度100km/hでの営業運転が開始された。この速達化で所要時間が短縮されている。

今後の予定[編集]

北陸新幹線の開業に伴い経営分離される北陸本線の新潟県区間を引き受けるえちごトキめき鉄道は、日本海ひすいライン向けの車両としてキハ122形をベースとした車両を導入する予定である[8]

脚注[編集]

  1. ^ データで見るJR西日本 - 西日本旅客鉄道、p.119
  2. ^ キハ122、127系気動車の新製投入についてインターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2008年8月26日付
  3. ^ 平成21年春ダイヤ改正について (PDF) (インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道神戸支社プレスリリース 2008年12月19日付
  4. ^ 姫新線用新形気動車が糸魚川に - 『鉄道ファン交友社 railf.jp鉄道ニュース 2008年9月21日
  5. ^ 新型車両の公開が行われました - 姫新線姫路上月駅間電化促進期成同盟会
  6. ^ キハ126系・キハ187系を投入した際に、在来線の非電化単線トンネルでもトンネル微気圧波が確認された事から、本系列ではその対策も兼ねた形状としている。
  7. ^ 姫新線キハ127系 ユニットを外して運転 - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年6月15日
  8. ^ 「鉄道ファン」2014年6月号p.70。
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参考文献[編集]

  • 新車ガイド「JR西日本キハ122・127系」・巻末図面『鉄道ファン』2009年1月号、Vol.49、No.573、交友社
  • 「キハ122・127系気動車の概要」『鉄道ジャーナル』2009年1月号、No.507、鉄道ジャーナル社

関連項目[編集]