瀬戸 (列車)

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サンライズ瀬戸
予讃線を走行する「サンライズ瀬戸」(2009年5月23日 国分駅 - 端岡駅間)
予讃線を走行する「サンライズ瀬戸」
(2009年5月23日 国分駅 - 端岡駅間)
運行鉄道事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
東海旅客鉄道(JR東海)
列車種別 寝台特急列車
運転区間 東京駅 - 高松駅
経由線区 東海道本線山陽本線宇野線本四備讃線予讃線
使用車両
(所属区所)
285系電車後藤総合車両所大垣車両区
運転開始日 1998年7月10日

サンライズ瀬戸(サンライズせと)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)および東海旅客鉄道(JR東海)が、東京駅 - 高松駅間を東海道本線山陽本線宇野線本四備讃線予讃線を経由して運行している寝台特急列車である。

本項では、「サンライズ瀬戸」の前身にあたる寝台特急「瀬戸」(せと)についても説明する。

目次

[編集] 概要

1950年10月に四国連絡列車として東京駅 - 宇野駅間で急行列車の運転を開始した。1951年12月には「せと」の名称が付けられ、1956年11月に「瀬戸」に改められた。

1972年3月には特急に格上げされ、1988年4月の本四備讃線(瀬戸大橋線)開通後は、同線を経由して運転区間を東京駅 - 高松駅間の運転に変更された。

1998年7月には24系25形客車を使用した客車寝台(いわゆるブルートレイン)を285系電車に置き換える形で「サンライズ瀬戸」の運転を開始し、それまで単独で運転されていた東京駅 - 岡山駅間を、同じく特急「出雲」から置き換えられた特急「サンライズ出雲」とともに併結して運転されるようになった。

2009年3月14日のダイヤ改正により東京駅発着のブルートレインが全廃されたため、「サンライズ出雲」とあわせて唯一の東京駅発着、大阪駅以西を運転する寝台列車(寝台特急)となっている。

[編集] サンライズ瀬戸

[編集] 運行概況

本四備讃線(瀬戸大橋線)を走行する「サンライズ瀬戸」
(2009年5月3日 茶屋町駅)

東京駅 - 高松駅間で運転されているが、1999年7月20日(上りは7月21日)から、多客時には松山駅発着で延長運転されている。

この際には長距離利用客を優先するため、高松駅 - 松山駅間の予讃線内延長区間のみの利用はできない。そのため、高松駅では下り列車到着時にはここからの乗車がないよう、「回送」と表示されている。この時は、営業上の特例として、坂出駅(正式には宇多津駅、同駅の項目および本四備讃線デルタ線も参照のこと) - 高松駅間は2回走行することになるが、本来の停車駅である坂出駅での客扱いは、通常運転時に行われる1回のみで、延長運転時は停車しない。また、高松駅の改札を出ない限り、宇多津駅 - 高松駅間の運賃・特急料金は不要となっている。

設定当初は、夏休み期間中ほぼ毎日運転されたり、春休みゴールデンウィークや秋季にも運転されていたことがあったが、年々運転日が減少していった。秋季に続いて2002年限りで春季の運転がなくなった後はお盆年末年始にそれぞれ数日運転されるのみとなっていたが、2009年 - 2010年の冬季以降は運転されていない。

「瀬戸」が、宇高連絡船を利用し首都圏東海道本線の各沿線都市と四国を結ぶ列車として、本州側でダイヤが考慮されていたことや、四国側にも同名の列車が運行されたこと、瀬戸大橋線開業以降も四国旅客鉄道(JR四国)管内の坂出駅・高松駅で特急列車と接続が計られており、それゆえ東海道山陽新幹線の列車と同様に特急券乗り継ぎ料金制度が存在する。ただ、2010年現在のダイヤでは高徳線との接続が完全に無視されたものとなっている。

列車番号は、5031M・5032Mと運転線区等で変更がなく、下りが5031M、上りが5032Mとなっている。多客期の延長運転区間(高松駅 - 松山駅間)の列車番号は9000番台で、下りが9031M、上りが9032Mとなっている。

[編集] 停車駅

東京駅 - 横浜駅 - 熱海駅 - 沼津駅 - 富士駅 - 静岡駅 - (浜松駅) - 〈大阪駅〉 - 〈三ノ宮駅〉 - 姫路駅 - 岡山駅 - 児島駅 - 坂出駅 - 高松駅

延長運転区間の停車駅
高松駅 - 丸亀駅 - 多度津駅 - 観音寺駅 - 川之江駅 - 伊予三島駅 - 新居浜駅 - 伊予西条駅 - 壬生川駅 - 今治駅 - 伊予北条駅 - 松山駅
  • ( )は下り列車のみ停車、〈 〉は上り列車のみ停車
  • 浜松駅(上り)・豊橋駅・名古屋駅米原駅・大阪駅(下り)は運転停車を行う。

なお、大幅な遅延が生じた場合は品川駅で運転を打ち切ることがある。この場合、小田原駅 - 品川駅間は東海道貨物線経由で運転して横浜駅を経由しないため、小田原駅に臨時停車する。

[編集] 使用車両・編成

1998年7月10日からの編成図
PJRPJRNC
サンライズ瀬戸・サンライズ出雲
← 出雲市・高松
松山・東京 →
号車 1 2 3 4 5 6 7
座席
種類
BS   BS   A1   BS   BS
B1/2 B1C B1 L B2 BS B1/2 B1/2
下り サンライズ瀬戸
上り サンライズ出雲
8 9 10 11 12 13 14 号車
BS   BS   A1   BS   BS 座席
種類
B1/2 B1C B1 L B2 BS B1/2 B1/2
サンライズ出雲 下り
サンライズ瀬戸 上り
凡例
A1=1人用A個室寝台「シングルデラックス」
B1=1人用B個室寝台「ソロ」(一階式)
BS=1用B個室寝台「シングル」(二階式・一部車端部)
B1/2=1 - 2人用B個室寝台「シングルツイン」(車端部)
B1C=1 - 2人用B個室寝台「シングルツイン」バリアフリー対応(車端部)
B2=2人用B個室寝台「サンライズツイン」
指=普通車座席指定席「ノビノビ座席」(簡易寝台・座席車扱い)
L=ミニロビーシャワー室・自動販売機付)

JR西日本の後藤総合車両所および、JR東海の大垣車両区所属の285系電車を使用している。7両編成で個室A寝台シングルデラックス」、個室B寝台「サンライズツイン」「シングルツイン」「シングル」「ソロ」、普通車指定席「ノビノビ座席」で組成されている。また、3号車と10号車にはミニサロンが設けられている。

東京駅 - 岡山駅間は「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」を併結して岡山駅で増解結を行うため、車両の運用は一巡するように組まれており、「サンライズ出雲」東京行→「サンライズ瀬戸」高松行→「サンライズ瀬戸」東京行→「サンライズ出雲」出雲市行の順に運用されている。この運用形態は1994年 - 1999年までの「さくら」、2005年 - 2009年までの「はやぶさ」「富士」で見られた。

シャワー室は、3号車・4号車・10号車・11号車にあるが、4号車・11号車は個室A寝台利用客専用となっており、シャワーカードにより6分間利用することができる。個室A寝台利用客は車掌から配布されるシャワーカードで利用できるが、個室B寝台・ノビノビ座席利用客は、車掌から310円のシャワーカードを購入することにより、シャワー室を利用することができる。また、タオルと歯ブラシのアメニティセットも200円で車掌から購入することができる。

ノビノビ座席の様子


[編集] 担当乗務員

車掌は、東京駅 - 児島駅間をJR西日本の岡山車掌区が、児島駅 - 高松駅間をJR四国の高松車掌区が担当している。運転士は各旅客会社が自社区間を担当する。そのため、熱海駅・米原駅・児島駅などで運転士が交代する。

[編集] 瀬戸

EF65 1019牽引による「瀬戸」
(1995年10月 高松駅)

「瀬戸」は、1950年10月に東京駅 - 宇野駅間に、初の宇野線直通列車となる四国連絡の急行列車がそのルーツで、東京駅 - 岡山駅間は、東京駅 - 広島駅間急行の「安芸」に併結して運転されていた。一方、四国側の連絡列車は、高松桟橋駅 - 宇和島駅間に準急せと」が設定された。準急「せと」は、高松桟橋駅 - 多度津駅間で、高松桟橋駅 - 窪川駅間の準急「南風」を併結していた。

1951年9月からは単独運転となったが、同年11月から1956年11月までは東京駅 - 大阪駅間で、東京駅 - 大社駅間を福知山線経由で運転する急行「出雲」に併結して運転されていた。

1951年12月に「せと」と名付けられ、1956年11月のダイヤ改正で再び「せと」は単独運転となり、列車名は漢字の「瀬戸」に変更した。1964年10月には寝台急行列車「さぬき」が新設されて四国連絡の2本目の列車としていたが、1968年10月のダイヤ改正で「瀬戸」に統合されて「瀬戸」は2往復体制となった。

1972年3月には、特急列車に格上げされたが、1往復に減便された。

[編集] 電車化直前の運行概況(1998年)

[編集] 停車駅

東京駅 - 横浜駅 - 熱海駅 - 沼津駅 - 富士駅 - 静岡駅 - ▼浜松駅 - (名古屋駅) - (米原駅) -△大阪駅 - ▲三ノ宮駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 児島駅 - 坂出駅 - 高松駅

  • ( )は運転停車
  • ▼は下り列車のみ、▲は上り列車のみ停車。△は下り列車は運転停車・上り列車は客扱いを行なった。
[編集] 使用車両・編成図
PJRPJRNC
電車寝台「サンライズ瀬戸」運転開始による「瀬戸」廃止以前の
あさかぜ」「瀬戸」 編成図
← 下関/宇野
東京 →
スハ25形連結編成
編成 基本編成 付属編成
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
座席種別 CB B A1 LEG B B B B B B B B B
客車形式 オハネフ25
300番台
オハネ
25
オロネ25
300番台
スハ25
300番台
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
スハ25形非連結編成
編成 基本編成 付属編成
号車 (電源車) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
座席種別 EGC B B A1 L B B B B B B B B B
客車形式 カニ24
100番台
オハネフ
25
オハネ
25
オロネ25
300番台
オハ25
300番台
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
  • 「あさかぜ」は東京駅 - 下関駅間、「瀬戸」は東京駅 - 宇野駅間で運転され、「あさかぜ」「瀬戸」とも付属編成は季節により連結していなかった。
  • スハ25形非連結編成には、スハ25をオハ25の代用として、パンタを下げた状態で使用される事があった  
  • 1号車のオハネフ25は方向転換された。(車掌室が下り方向)
座席種別記号凡例
A1=A寝台「シングルデラックス」
B=開放式B寝台
L=ラウンジカーシャワー室・売店自動販売機付)
C=荷物室
EG=サービス電源発生装置

改造車についての詳細は、国鉄24系客車#「あさかぜ」3・2号、「瀬戸」用改造車を参照。


「瀬戸」として運転開始当初は10系客車を使用していたが、1971年、「瀬戸」1号・2号のB寝台車に新開発の14系寝台車を試用して、翌年には元の10系客車に戻された。1972年3月に特急列車化されたことにより20系客車に変更し、1977年9月に24系25形客車に置き換えられるまで使用された。置き換え以降は開放式B寝台のみのモノクラス編成が続いたが、1990年3月10日より、車両を共通運用していた「あさかぜ」2号・3号とともに個室A寝台「シングルデラックス」とラウンジカーが連結された。

[編集] 沿革

[編集] 四国連絡急行「せと」→「瀬戸」・「さぬき」

  • 1950年昭和25年)10月1日:東京駅 - 宇野駅間に、初の宇野線直通列車となる四国連絡の急行列車を設定。
  • 1951年(昭和26年)9月15日:「安芸」から宇野線直通の列車を分離。東京駅 - 宇野駅間を単独で運転する3039・3040列車として運行をする。
    • 11月25日3039・3040列車は、東京駅 - 大阪駅間で、東京駅 - 大社駅間を福知山線経由で運転する急行「出雲」と併結となる。
    • 12月2日:宇野線直通急行の3039・3040列車に「せと」と命名。
  • 1956年(昭和31年)11月19日このときのダイヤ改正で「せと」は単独運転となり、列車名は漢字の「瀬戸」となる。
  • 1964年(昭和39年)10月1日:東京発着としては2本目となる四国連絡寝台急行列車「さぬき」が新設される。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:このときのダイヤ改正列車名を整理。
    1. 東京駅発着の四国連絡夜行列車の列車名は「瀬戸」に統合。「瀬戸」は、名目上2往復体制となる。
      • 従来の「さぬき」は「瀬戸」1号(下り)・2号(上り)とし、「瀬戸」は「瀬戸」2号(下り)・1号(上り)とした。なお、「瀬戸」1号(下り)・2号(上り)の寝台列車指定は変わらなかったが、座席車中心の「瀬戸」1号・2号にも寝台車を連結していた。
    2. 四国列車の「せと」は「うわじま」に改称。
  • 1971年(昭和46年):「瀬戸」1号・2号のB寝台車に、新開発の14系寝台車を試用。翌年には元の10系客車に戻される。

[編集] 四国連絡ブルートレイン「瀬戸」

客車時代はEF65形に牽引されていた「瀬戸」
24系25形で運行されていたころの「瀬戸」 1993年撮影
  • 1972年(昭和47年)3月15日:「瀬戸」は特急に格上げ。同時に1往復運転となる。使用車両を10系客車から20系客車に置き換える。
    同改正で四国初の特急「しおかぜ」「南風」が登場、宇高連絡船を利用して高松駅で両列車に接続するダイヤ設定とした。
  • 1973年(昭和48年)10月ごろ:「瀬戸」の食堂車営業休止して一時期は食堂車を編成から外す。
  • 1975年(昭和50年)3月:「瀬戸」の車両の受け持ちが品川客車区から下関運転所広島運転所に変更され、「あさかぜ」2号(下り)・1号(上り)と共通運用となる。なお食堂車の連結を復帰させたが、営業は休止していた。
1975年(昭和50年)3月 - 1977年(昭和52年)9月
あさかぜ」1号・2号、「瀬戸」 列車編成図
PJRPJRNC
← 下関・宇野
東京 →
基本編成 付属編成
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 10 11 12 13 14
カニ
21
ナロネ
21
ナハネ
20
ナハネ
20
ナハネ
20
ナシ
20
ナハネ
20
ナハネフ
23
ナロネ
21
ナハネ
20
ナハネ
20
ナハネ
20
ナハネ
20
ナハネフ
22


PJRPJRNC
「あさかぜ」(下り)2号・(上り)1号→「あさかぜ」3・2号/「瀬戸」
東京
24系25形客車
編成 基本編成(下関運転所 付属編成(広島運転所
号車   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
座席種別 EG/C B B B B B B B B B B B B B
客車形式 カニ
24
オハネフ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25


PJRPJRNC
「あさかぜ」3・2号・「瀬戸」グレードアップ編成
東京 →
スハ25形連結編成
編成 基本編成 付属編成
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
座席種別 CB B A1 LEG B B B B B B B B B
客車形式 オハネフ25
300番台
オハネ
25
オロネ25
300番台
スハ25
300番台
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
スハ25形非連結編成
編成 基本編成 付属編成
号車 EGC 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
座席種別 B B A1 L B B B B B B B B B
客車形式 カニ24
100番台
オハネフ
25
オハネ
25
オロネ25
300番台
オハ25
300番台
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
オハネフ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネ
25
オハネフ
25
座席種別記号凡例
A1=A寝台「シングルデラックス」
B=開放式B寝台
L=ラウンジカーシャワー室・売店自動販売機付)
C=荷物室
EG=サービス電源発生装置
改造車についての詳細は、国鉄24系客車#「あさかぜ」3・2号、「瀬戸」用改造車を参照。
  • 運行区間
    • 「あさかぜ3・2号」:基本編成・東京駅 - 下関駅、付属編成・東京駅 - 広島駅間連結
    • 「瀬戸」:全編成・東京駅 - 高松駅間運行
  • 運用上の特色
    • スハ25形非連結編成には、スハ25をオハ25の代用として、パンタを下げた状態で使用される事があった。また、1号車のオハネフ25は車掌室が下り下関駅・高松駅方向先頭方向に向かうよう方向転換された。
    • スハ25形連結編成にはオハネフ25 300番台が登場されるまで荷物車代用で「日本海モトとレール」用のマニ50 5000番台が下り下関駅・高松駅方向先頭に連結されたことがあった。



[編集] 電車寝台特急「サンライズ瀬戸」

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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