笠松競馬場
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笠松競馬場(かさまつけいばじょう)は岐阜県羽島郡笠松町(一部施設は岐南町にまたがる)にある地方競馬のための競馬場である。
1931年(昭和6年)、恵那郡中津町(現・中津川市)に存在した中津競馬場を笠松町に移転したのが前身である。
戦前、岐阜県には各務原競馬場、養老競馬場が存在していたが、1938年(昭和13年)に笠松競馬場に統合されている。
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[編集] 概要
競馬の主催者は岐阜県地方競馬組合(岐阜県、笠松町、岐南町で構成される一部事務組合)。オッズパーク、D-Net加盟競馬場。名古屋競馬と交互に開催され名古屋競馬開催時は場外発売を行う。2004年に「名馬・名手の里 ドリームスタジアム」の愛称がつけられ、各種PRに用いられている。
最寄駅は名鉄名古屋本線の笠松駅。木曽川のほとりに位置する。コースは一周1100メートルの右回り。
地方競馬から中央競馬への移籍第1号騎手である安藤勝己騎手が在籍していた競馬場として知られ、また昭和から平成にかけては「怪物」フェートノーザン、「名馬」オグリキャップや「女傑」マックスフリート、その後もオグリローマン・ライデンリーダー・レジェンドハンターなどを輩出しており、中央地方の枠を超えて注目を集める事が多い競馬場の一つである。
2006年3月7日からインターネットストリーミングライブ放送が開始された。
トータリゼータシステムは日本ベンダーネットである。
[編集] 現状
笠松競馬は上述の通り数々の名騎手や名馬を輩出し、全国地方競馬でも確かな存在感を持つ競馬場である。しかし、1990年代後半から単年度赤字が続いていたことや売り上げ好転の見通しも暗いことなどから、2004年に将来的な廃止も含めた検討が行なわれるなど中長期的な見通しが不透明な状態になっている。
2005年度は黒字売り上げが見込めない場合は廃止を検討するという案が岐阜県議会に上程されたが、関係者の賃金や競走賞金を減らしたり(オグリキャップ記念・全日本サラブレッドカップのダートグレード競走からの撤退もその一環である)3連単馬券の発売を開始し、2005年度は8,000万円の黒字となり今後も黒字売り上げが見込めると判断されたため、2006年度も開催が継続することとなった。楽観視はできないものの2007年度の開催も同年度の予算が作成されることが決まったため開催は継続されるものと思われる。
しかし、県議会に廃止案が出され大幅な賞金カットが実施されるなどした事もあり、競馬場の先行きや自身の生活に現在も不安を抱いたままの厩舎関係者は非常に多い。騎手については安藤勝己以後も川原正一・柴山雄一・安藤光彰と人材の流出が止まらず続いている。実際、安藤光彰などは中央競馬の騎手免許試験合格の際のマスコミのインタビューの際、中央競馬への移籍の最大の動機として笠松競馬の先行きが不透明な事を挙げており、岐阜県や笠松競馬側が中長期的な経営展望を打ち出せなかったことが流出を招いた一因になったといえる。
現在では、これら移籍していった者たちの他にも将来的な中央競馬の騎手試験の受験希望を明言する者もいる。この事もあり、競馬場運営の早急な安定は騎手の確保やファンの維持にとって早急に解決すべき課題として様々な競馬マスコミからも指摘を受けるところとなっている。
[編集] 土地施設賃貸借問題
笠松競馬場は、建設時に地主との交渉がうまくいかなかったため、競馬場の敷地の98%が全国では珍しく私有地になっており、コース内側にはテニスコートや運動場、畑や水田に墓地まで存在する。この為に土地施設賃貸料が発生しており、赤字が続くようになった笠松競馬場の大きな足枷となった。黒字が見込めなければ廃止という条件が課された2005年度には地主らが笠松競馬存続に協力する形で賃貸料を固定資産税相当額に引き下げたが、笠松競馬が単年度黒字を計上した2006年度以降の賃貸料を巡って、増額を求める地主らの一部と低く抑えたい競馬組合が対立[1]。賃貸借契約が合意に達しないまま笠松競馬が開催を続けたため、敷地の約30%を占める一部の地主らが、賃貸借契約終了の確認とこれまでの賃貸料支払い並びに原状回復を求めて競馬組合を提訴するに至った。2008年5月の岐阜地裁一審判決では地主側が勝訴[2]。競馬組合側は控訴した。第2審の名古屋高裁では和解協議が持たれ、2010年度まで坪当たり賃料1200円とすることで合意した。しかしながら2011年度以降は固定資産税評価額など客観的基準に基づき賃料を算出することになっており、笠松競馬場の存続見通しが不透明なのは変わりがない[3]。
[編集] 発売する馬券の種類
○…発売 ×…発売なし
| 単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
※2005年12月5日(名古屋競馬場場外発売)より3連複、3連単の発売が開始された。
[編集] 主な競走
- 2歳
- 秋風ジュニア(準重賞)
- ジュニアクラウン(SP2)
- プリンセス特別(牝馬限定・SP3)- 東海・北陸・近畿・中国地区交流
- ライデンリーダー記念(SP1)- 以前はジュニアグランプリの競走名で実施
- 3歳
- 新緑賞(SP2)
- オッズパーク・ファンセレクションin笠松 (SP3)- ファン投票により出走馬を決定する
- クイーンカップ(牝馬限定・SP3)- 東海・北陸・近畿・中国地区交流
- 岐阜金賞(SP1)- 東海・北陸・近畿・中国地区交流
- ゴールドジュニア(SP3)- 弥生賞、スプリングステークスの東海・北陸・近畿・中国地区トライアル
- 3歳(4歳)以上
- スプリング争覇(SP3)- オグリキャップ記念トライアル
- オグリキャップ記念(SP1)- 地方競馬全国交流
- ローレル争覇(準重賞)
- サマーカップ(SP3)- サマースプリントシリーズの東海・北陸・近畿・中国地区トライアル
- くろゆり賞(SP1)- 東海・北陸・近畿・中国地区交流
- オータムカップ(SP2)- 東海・北陸・近畿・中国地区交流
- スプリント(SP3)- 笠松グランプリトライアル、東海・北陸・近畿・中国地区交流
- 笠松グランプリ(SP1)- 東海・北陸・近畿・中国地区交流、以前は全日本サラブレッドカップの競走名で実施
- 東海ゴールドカップ(SP1)
- 白銀争覇(SP3)- シルクロードステークス、阪急杯、オーシャンステークスの東海・北陸・近畿・中国地区トライアル
- ウインター争覇(SP3)
- マーチカップ(SP2)
※SP=スーパープレステージ(Super Prestige)の略
なお、2008年までフローラステークスの東海・北陸・近畿・中国地区トライアルとして行われてきた若草賞は2009年より福山競馬場で実施されることになった。
[編集] 所属騎手
- 岐阜県地方競馬組合を参照。
[編集] 場外馬券売場
[編集] 主な出身馬
- オグリキャップ
- ワカオライデン(中央競馬会から移籍)
- ライデンリーダー
- フェートノーザン(中央競馬会から移籍)
- レジェンドハンター
- マックスフリート
- トミシノポルンガ
- スズノキャスター
- オグリローマン
- ハカタビッグワン(船橋競馬場から移籍)
- ミツアキタービン
- ミツアキサイレンス
[編集] その他
- 厩舎は離れた所にあり調教の際は馬を延々と歩かせて競馬場まで移動させる。笠松競馬から強い馬がよく出てくるのはこの移動で足腰が鍛えられているからだと言われている。
- 周辺の公道には馬横断注意の標識がある。
- オグリキャップの子の活躍を描いたテレビドラマ『オグリの子』(ドラマ愛の詩、1998年放送)が同競馬場とその周辺で撮影された。
- 発売締切前に流れる曲はフランク・ミルズの『愛のオルゴール(Music Box Dancer)』である。
- 馬がパドック(下見所)周回中に予想紙記者による解説が行われている。
- 予想紙は『競馬エース』と『競馬東海』の2紙で価格はいずれも500円である(以前は穴予想で有名だった『ケイシン』もあった)。
- 実況は弘報館の畑野謙二や河村憲広が中心だったが、最近は主に岸和田競輪場の岸和田BBスタジオでキャスターをしている岸根正朋が行っている。
- 全国でも珍しい滞在型交流を実施している。冬季期間中、金沢競馬場所属の競走馬が所属変更することなく笠松競馬場・名古屋競馬場の両方の馬房に滞在してレースに出走する。馬だけでなく調教師などの関係者も滞在をする。また、騎手も毎年10名前後滞在してレースに参加する。
- 2007年4月より、「TRIPLE DREAMS」として今までの笠松競馬場・名古屋競馬場に金沢競馬場も加えた相互発売体制になった。基本として月曜日は金沢競馬場のレースを笠松競馬場・名古屋競馬場にて、火・水・木曜日は笠松競馬場・名古屋競馬場のレースを金沢競馬場にてそれぞれ場外発売する。なお、シアター恵那でも金沢競馬場のレースを発売する。
- 2007年6月より、他地区のナイター競走で行われるダートグレード競走の日を中心にリレーナイターを実施。実施当日には笠松・名古屋競馬のレース終了後に大井競馬場や川崎競馬場などのレースを発売する。なお、シアター恵那でも発売をする。
- 最寄りの駅は東笠松駅であり競馬開催日には優等列車が停車することもあったが、2005年1月29日をもって廃止になった。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
- ^ 『笠松競馬場に明け渡し命令』 CBC NEWS i、2008年5月29日。
- ^ 『笠松競馬場土地明け渡し訴訟、岐阜地裁が地主側の請求認める』 YOMIURI ONLINE(読売新聞)、2008年5月29日。
- ^ 笠松競馬訴訟和解へ 地主側と組合が合意、中日新聞 2009年2月5日
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