福島競馬場

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福島競馬場
福島競馬場スタンド前
福島競馬場スタンド前
施設情報
所在地 福島県福島市松浪町9-23
座標 北緯37度45分52.4秒
東経140度28分57.1秒
座標: 北緯37度45分52.4秒 東経140度28分57.1秒
開場 1918年
所有者 日本中央競馬会
管理・運用者 日本中央競馬会
コース
周回 右回り
馬場 芝・ダート
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福島競馬場(ふくしまけいばじょう)は、福島県福島市にある中央競馬競馬場である。

概要[編集]

福島競馬場付近の空中写真。1975年撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

開設は1918年(初開催は同年6月28日)で、1997年にリニューアルされた。

毎年4月、6月 - 7月、11月の3ヶ月間に渡って22日間開催される。このうち、夏の開催は東日本地区の主場開催として開催される。

中央競馬を開催する競馬場では最も小さく、レースの大半を500万円以下条件戦と未勝利戦が占めている。ドイツバーデンバーデン競馬場と提携しており、交換競走も行われている。

薄暮競走は行われていない(2011年以後、薄暮開催は省エネ対策の一環で実施していない)が、2013年から第2回相当の7月の開催について、「準薄暮」の位置づけで最終競走の発走を16時半に繰り下げて開催している。

歴史[編集]

静岡県藤枝競馬倶楽部から移転の形で公認競馬を誘致した福島競馬倶楽部が使用する競馬場として、1918年に建設され同年6月に初の競馬が開催された。1937年の秋季開催からは主催が日本競馬会に移行されたが第二次世界大戦のため1943年限りで競馬開催が休止。終戦後には食糧難対策として農場として使用された。国営競馬移管後の1949年9月に競馬開催が再開。1954年からは日本中央競馬会に移管され現在に至っている。

  • 1923年から1937年の春季開催には帝室御賞典が施行された。日本競馬会移管以降は重賞に相当する競走は施行されなかったが、1965年にオープン特別として施行されていた七夕賞福島記念が格上げされる形で創設された。
  • 1929年6月8日、現在までに史上唯一となる全頭落馬による不成立レースが発生。
  • 1972年は前年からの馬インフルエンザ騒動の影響で1月、2月の中央競馬関東開催が中止された振替として急遽春季開催が組まれ、例年正月競馬重賞として組まれている日刊スポーツ賞金杯が当競馬場で4月30日に施行された。
  • 1931年春季開催には日本で初めての複勝式馬券を発売、1999年第3回開催にはワイド(拡大馬連)の先行発売、2006年第2回開催には馬単・3連複の先行発売と全国導入に先駆けて新種の馬券を導入することが多かった。
  • 1987年6月に大型映像ディスプレイ竣工。
  • 2007年に行われた競馬法施行規則の改定で、全10競馬場年間288日間の開催日程の範囲であれば原則8日間の1開催の日程を調整したうえで増減できるようになったことから、2008年以後「馬場保護と競走馬の安定した出走サイクル確保」の観点という名目で4月の第1回開催を6日間、10-11月の第3回開催を10日間にそれぞれ変更している。(これに付随して、中京競馬場での開催も3月の第1回を10日間、12月の第3回を6日間にそれぞれ変更している)
  • 2010年4月17日に前晩からの降雪で、開催中止となった。福島競馬場において競馬開催が降雪で中止になったのは初めて。また、福島を含むJRAの全競馬場(中央競馬)において、4月に競馬開催が降雪で中止になった前例もない[1]
  • 2011年
  • 2012年
  • 2013年
    • 4月21日 - 降雪で、開催中止となった。福島競馬場での降雪による中止は2010年4月17日以来3年ぶりであり、積雪による中止の最も遅い日の記録を更新した。代替開催は4月29日に施行されたため第1回の最終週は3日間開催となった。

コース概要[編集]

福島競馬場のゴール板(2006年4月22日撮影)
福島競馬場のバンケット(2006年4月22日撮影)
福島競馬場第1号障害(置き障害、2008年7月13日撮影)

周回コースでコースが外側、ダートコースが内側に配置されており、ともに平地競走では右回りでレースが施行される。1997年に完成したスタンド改装工事と同時に馬場の全面改修も行われた。

芝コース[編集]

決勝線手前には高低差1メートルほどの登り坂がある。障害競走が行なわれる時はレース開始前に芝コース上に非常設の竹柵障害が5つ設置され、終了後に撤去される。

  • 1周距離:Aコース1600.0m、Bコース1614.4m、Cコース1628.1m[5]
  • 直線距離:Aコース292.0m、Bコース297.5m、Cコース299.7m[5]
  • コース幅員:Aコース25-27m、Bコース22.5-25m、Cコース20-23m[5]
  • 距離設定:1000m、1200m、1700m、1800m、2000m、2600m[5]
  • 出走可能頭数(フルゲート):1200m、1800m(A・B)、2000m、2600m(A・B)は16頭、その他は14頭[6]

ダートコース[編集]

2004年に同コースの改修が行なわれた際に、第2コーナー方向にポケット地点が設けられ1,150メートルの発走地点が新たに設定された。同距離はスタート後に約100メートルほど芝の上を走りその後ダートに入るコースとなっており、中山競馬場ダート1,200メートルに似た形態となっている。また同時に向正面のコース幅が20mから25mに、正面スタンド前のコース幅が20mから23mに拡幅され、出走可能頭数(フルゲート)の増加を実現した。フルゲートは1000mが12頭、1700mが15頭、1150mと2400mが16頭。

  • 一周距離:1444.6m[5]
  • 直線距離:295.7m[5]
  • コース幅員:20-25m[5]
  • 距離設定:1000m、1150m、1700m、2400m[5]
  • 出走可能頭数(フルゲート):1000mは12頭、1150mと2400mは16頭、1700mは15頭[6]

障害コース[編集]

新潟競馬場中京競馬場と同様に、障害競走実施時は芝コースの一部を使用する。第3コーナーから第1コーナーには馬場を斜めに横切る形で、障害競走に使用されるコースが設けられており、山型のバンケットが配置されている。バンケットの馬場側にはツツジで「FKC」の文字が施されているが、これは福島競馬倶楽部(福島競馬場創設時の主催団体)のローマ字表記の頭文字である。1996年の馬場改修工事の際に撤去する方針であったが、地元からの要望があり残すこととなった。障害競走の場合、発走地点から襷コースに入るまでは逆回りで走り、同コースを通過後は順回り(右回り)となる。

過去には第2コーナーから第4コーナーにかけての襷コースも存在し、生垣障害が3つ配置されていた(1989年の走路改修工事の際に廃止)。現存する襷コースと合わせてクロス状に襷が走っている構成だった。2007年までは埒が設置されておらず、植え込みでコースを区切っていたが2008年開催より内外ともに埒が設置されるようになった。以前の襷にあった2号障害は水壕だったが、その後人工竹柵障害に変更。さらに2008年よりグリーンウォールに変更となった。オープン戦と未勝利で高さを変更できるユニット式である。

2013年までは、年間の障害競走数は主場扱いとなる夏季の6レースのみであった。2014年からは、障害競走の開催が第3場を基本とすることに伴い、基本的に全ての開催で行われるようになる。

  • 距離設定:2750m(Aコース)、2770m(Bコース)、2800m(Cコース)、3350m(Aコース)、3380m(Bコース)、3410m(Cコース)[5]
  • 出走可能頭数(フルゲート):14頭(距離・コース問わず)[6]

アクセス[編集]

国道4号から見た福島競馬場
公共交通機関
  • 福島駅東口2・3番のりばから福島交通バスで約15分「年金事務所入口」(200円)もしくは「競馬場前」(220円)下車。
  • 福島競馬開催日もしくは有馬記念など特定のGI競走開催日には無料駐車場が東北自動車道福島飯坂IC付近の福島北警察署隣に設けられる(競馬場までは無料送迎バスで約10分)。
    • ただし、2010年以降、休止になっている。

スタンド[編集]

建物の中にあるパドックは世界的にも珍しい

スタンドは6階建てで、1階から3階までは一般席・シニア席、4階が指定席・シニア席、5階が馬主・貴賓席、指定席、6階は業務区域となっている。2階以上はガラス張りである。道路を挟んで向かい側に立体駐車場がありスタンド2階とは連絡通路で直結している。

指定席はA指定席(4階559席、1500円・入場料別)とB指定席(4階608席、1000円・入場料別)C指定席(5階616席、500円・入場料別)がある。A指定席とB指定席の違いはゴールに近いかどうかだけで座席の仕様は同じである。2009年7月12日の開催までは4階のA・B指定席は喫煙可能であったが、2009年10月24日以降は各階に別途設けられる喫煙所を除いて全面禁煙となっている[7]。2012年6月9日から指定席のすべてのエリアで無線LANが利用可能になっており、コンセントのある座席も4階A指定席34席、4階B指定席58席、5階B指定席(当時)76席と増席された。それまでは、4階B指定席の20席のみであった。2013年11月2日より5階B指定席はモニター撤去によりC指定席となった。

パドックはスタンド2階にある。土地を有効活用するためにこのような形式がとられた。パドックの下はファーストフードコーナーとなっている。

地方競馬の場外発売[編集]

福島競馬場内の岩手県競馬投票所(2007年6月30日撮影)

1998年から、スタンド1階の一部エリアに岩手競馬盛岡競馬場水沢競馬場)の場外発売所が設けられ、福島競馬開催日(JRAの場外発売日を含む)に岩手競馬が開催されている場合は場外発売が行われていたが、2011年3月6日をもって閉鎖された[8] 。このほか、盛岡競馬場でダートグレード競走が施行される場合はその当日にも場外発売が行われる場合もあった。

通常は岩手競馬以外の地方競馬の競走は発売されないが、2003年11月3日には大井競馬場で施行されたジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)の馬券が発売された。また、全国規模でJBCの馬券を中央競馬の施設で発売するための対応として、同日の中央競馬の開催は福島競馬1か所のみの変則日程となった。

岩手競馬の最終競走発走時刻が中央競馬よりも遅いことが多く、発売所の滞留者数は最終競走時に最も多くなっていた。

場内ミニFM[編集]

場内ではミニFM放送で各放送局の音声を送信している。周波数は以下のとおり。

高額配当金[編集]

2005年4月9日開催の第9競走にて日本の公営競技史上初めて1000万円を超える配当が発生した。14頭が出走したサラブレッド4歳以上・500万円以下クラスのレースで、1着エストレーア(12番人気)、2着ボスポラス(10番人気)、3着フューチャギャング(9番人気)がそれぞれ入線し、3連単の配当金が10,149,930円(2136番人気)の高額配当となったものである。 的中投票数はわずかに9票だけだった。

2010年6月26日開催の第2競走において、16頭中16番人気のヴィヴィアン号が3着となった。この馬の複勝式が161.1倍(的中514票/発売368,335票)となり、JRA史上1位の複勝の高額払戻金を記録した。

2014年4月26日開催の第8競走において、16頭中16番人気のリバティーホール号が1着となった。この馬の単勝式が569.4倍(的中279票/発売201,572票)となり、今度はJRA史上1位の単勝の高額払戻金を記録した。

主な競走[編集]

GIII
特別競走


かつて施行された重賞競走(変則開催等による施行は除く)

レコードタイム[編集]

出典:JRA公式サイト 中央競馬レコードタイム 福島競馬場

  • †は基準タイム。
  • 2013年11月17日終了現在

芝コース(2歳)[編集]

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:57.1 コスモユウコリン 54kg 吉田隼人 2008年6月21日
1200m 1:08.6 ヤマニンパピオネ 54kg 中舘英二 2010年11月13日
1700m 1:41.5 コンドルクエスト 55kg 北村宏司 2003年10月25日
1800m 1:48.2 ディアイッセイ 55kg 黛弘人 2013年11月9日
2000m 1:59.9 タルトオポム 54kg 横山和生 2013年11月16日

芝コース(3歳以上)[編集]

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:56.7 ブライティアリーフ 牝3 50kg 野崎孝仁 2000年7月15日
1200m 1:07.0 シルキーラグーン 牝5 54kg 田中勝春 2005年6月19日
1700m 1:40.4 スパークトウショウ 牝5 55kg 吉田豊 1998年7月4日
1800m 1:45.3 アンブラスモア 牡4 56kg 松永幹夫 1998年6月21日
2000m 1:57.3 ダイワファルコン 牡6 57.5kg 川須栄彦 2013年11月17日
2600m 2:37.3 サクセスパシュート 牡4 57kg 吉田隼人 2012年11月3日

ダートコース(2歳)[編集]

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:59.1 ベガスカラノテガミ 53kg 菊沢隆徳 1997年10月25日
1150m 1:08.5 ジャガーバローズ 55kg 松山弘平 2012年11月3日
1700m 1:46.3 ジョウテンキッズ 52kg 千葉直人 2008年10月26日

ダートコース(3歳以上)[編集]

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:58.0 オースノムスメ 牝3 50kg 黛弘人 2007年10月20日
1150m 1:06.9 チアズヒカリ 牝6 55kg 吉田隼人 2006年6月25日
1700m 1:43.3 ゼンノストライカー 牡6 57kg 柴田善臣 2006年6月24日
2400m 2:30.2 サンアスレチック 騸4 56kg 的場勇人 2008年4月20日

障害[編集]

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
芝2750m 2:57.4† ネイビーダンサー 牡7 59kg 田中剛 1997年6月15日
芝2770m 3:00.1 オンワードアヘッド 牡8 60kg 田嶋翔 2004年7月3日
芝2800m
芝3350m 3:41.2 ロングランニング 牡5 62kg 嘉堂信雄 2001年6月23日
芝3380m 3:44.6 トーセンメイザン 牡6 59kg 大庭和弥 2004年7月10日
芝3410m


イベント[編集]

担当レース レース名・条件 担当アナウンサー 年齢 元所属先
7R 3歳以上500万円以下 樋口忠正 74歳 ラジオ日本
8R 3歳以上500万円以下 蜂谷薫 67歳 毎日放送
9R 3歳以上500万円以下 馬場鉄志 62歳 関西テレビ放送
10R 福島2歳ステークス 長岡一也 73歳 日本短波放送(現:ラジオNIKKEI)
11R 福島記念(GIII) 高橋雄一 64歳 福島テレビ
12R 相馬特別 白川次郎 67歳 ラジオNIKKEI

その他[編集]

  • 福島市と防災協定を結んでおり、災害時の緊急避難場所の指定を受けているほか、災害時の飲料水を確保する大型貯水槽を持つことで知られる。なお東日本大震災の際にも避難者を受け入れていた。
  • 公営競技施設(場外発売場含む)が1か所もない宮城県仙台市から最も近い競馬場となっている。このため、競馬開催日には同市より直通バス(高速バス仙台〜福島線の福島競馬場発着便)が運行されており、同市から多数の利用がある。
  • 中央競馬の競馬場で、開催日数に比して重賞競走が最も少ない。障害競走の福島ジャンプステークス(2012年を持って休止)や2歳馬限定競走の福島2歳ステークスも、新潟や小倉と異なり、重賞の格付けがないオープン特別となっている。
  • ダートのオープン競走が開催されていない唯一の競馬場でもある(なお、2002年の福島民友カップはダートコースで施行された)。
  • グレード制施行以降、唯一GII競走が行われていない競馬場である(他競馬場の振替開催含む[11])。
  • 元騎手の増沢末夫は現役時代に福島競馬場と相性がよく、増沢の通算勝利数は2016勝であるが、このうち福島だけで671勝している。
  • ゴール板の上には、福島県郡山市西田町高柴デコ屋敷伝統工芸品郷土玩具である三春駒が飾られている。
    • 場内やグリーンチャンネルで放映されるJRA公式のレース映像の右下にも三春駒のロゴが表示されている。

脚注[編集]

  1. ^ 福島競馬が降雪で中止、19日代替開催 - 日刊スポーツウェブサイト(nikkansports.com)より
  2. ^ 第3回中山競馬および第1回福島競馬の開催中止について - JRAホームページ 2011年3月22日
  3. ^ 第2回福島競馬(6月18日(土)~7月10日(日))の開催中止について - JRAホームページ 2011年4月19日
  4. ^ 4月7日(土)から福島競馬を再開します - JRAホームページ 2012年3月5日
  5. ^ a b c d e f g h i 福島競馬場(コース紹介) - 日本中央競馬会、2014年7月21日閲覧
  6. ^ a b c 平成26年競馬番組一般事項(III:出走可能頭数 - 福島競馬場) (PDF) - 日本中央競馬会、2014年7月21日閲覧
  7. ^ 福島競馬場各所に掲示された文書及び、JRAホームページによる。
  8. ^ JRA福島競馬場内岩手競馬発売所の閉鎖について - 岩手県競馬組合ホームページ 2011年3月10日
  9. ^ a b c (日本語) (asx) ターフトピックス ニュースフラッシュ. 日本中央競馬会.. (2007年7月13日). 該当時間: 0分58秒-1分42秒. http://web-cache.stream.ne.jp/web/jra/meta/070713/news_flash_h.asx 2012年2月27日閲覧。 
  10. ^ 実況マスターズが行われました 〜往年の実況アナウンサーの名調子が蘇る〜 日本中央競馬会 2012年11月18日
  11. ^ 通常日程でGII競走が開催されていない競馬場のうち函館競馬場は札幌記念、新潟競馬場はセントライト記念など、小倉競馬場は東海ウインターステークスなどを施行した年がある。

外部リンク[編集]