神道政治連盟国会議員懇談会
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神道政治連盟国会議員懇談会(しんとうせいじれんめい こっかいぎいんこんだんかい)は、神社本庁の関係団体である『神道政治連盟』(神政連)の理念に賛同する日本の国会議員により構成される議員連盟である。
概要[編集]
詳細は「神道政治連盟」を参照
1970年(昭和45年)5月11日結成。結成時の「神道政治連盟国会議員懇談会規約」によれば、懇談会は「神道政治連盟の趣旨に賛同する国会議員をもって組織する」と規定されているものの、自身の宗教・信仰について問われることはなく、神道の布教は目的としていない[1]。
現在の会長は、自由民主党衆議院議員の安倍晋三[2]。会員数は、2020年(令和2年)12月22日時点で300名(衆議院議員:222名、参議院議員:78名)[3]。
神政連は日本会議と同様、現在の自民党及び政権運営に強烈な右翼イデオロギーを与えているとされており、2012年(平成24年)12月に発足した第2次安倍内閣以降、入閣した議員のほとんどが「神道政治連盟国会議員懇談会」もしくは「日本会議国会議員懇談会」のどちらかに所属していることが判明している[4]。2020年(令和2年)9月に発足した菅義偉内閣でも首相・菅義偉を含め21人中18人がいずれかの議連に所属しており、どちらにも属していないのは小此木八郎国家公安委員会委員長と小泉進次郎環境大臣、それに公明党から入閣した赤羽一嘉国土交通大臣の3名のみである[5]。
エピソード[編集]
- 2000年(平成12年)5月15日の国会議員懇談会・結成三十周年記念祝賀会において、森喜朗首相が行った挨拶の中の「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知をして戴く」という部分が問題視される出来事があった[6][7]。
詳細は「神の国発言」を参照
- 2000年(平成12年)5月25日、参議院法務委員会で、中村敦夫は、法務大臣の臼井日出男が懇談会の幹事を務めていることを指摘した上で、懇談会の所属議員が、懇談会の意向に沿って選択的夫婦別姓制度の導入に関する法案の賛否の立場を決めていると主張し、憲法違反なのではないかと質問した[8]。それに対し、臼井は、「一般論として申し上げるならば、そうした各宗教団体と宗教団体のカウンターパートである議連、必ずしも考え方が一緒であるということではない、それぞれお互いの意見を交換しながらより理解を深めていく、こういう形になろうかと思います。」と回答した[8]。
- 2009年(平成21年)12月14日、天皇特例会見問題で鳩山由紀夫内閣の内閣総辞職及び天皇(現・上皇)と習近平の会見中止を求める決議文をまとめ、日本会議国会議員懇談会や真・保守政策研究会と共同記者会見を開いた[9]。
- 2010年(平成22年)9月27日、尖閣諸島中国漁船衝突事件への対応をめぐり、菅直人内閣の総辞職を要求する緊急声明を発表した[10]。
会員[編集]
脚注[編集]
- ^ 神道政治連盟『神政連十五年史』神道政治連盟、1984年、161-162頁。
- ^ a b “神政連国会議員懇が総会 安倍氏「神社通じて日本人の心育った」 事務局長に城内氏”. 産経新聞. (2020年12月16日) 2020年12月20日閲覧。
- ^ a b “「応援しています!」参照”. 神道政治連盟. 2020年12月20日閲覧。
- ^ “「靖国」派ズラリ 自民閣僚/第4次安倍再改造内閣 19人中18人/小泉氏も毎年参拝”. しんぶん赤旗. (2019年9月14日) 2020年12月20日閲覧。
- ^ “菅内閣 「靖国」派ズラリ 改憲・右翼政治も“継承” 議連に18人”. しんぶん赤旗. (2020年9月21日) 2020年12月20日閲覧。
- ^ “森喜朗「日本は天皇中心の神の国である」発言は、神社業界への“おべんちゃら”だった?”. 文春オンライン (2019年4月28日). 2020年12月20日閲覧。
- ^ “「神の国」発言──森首相はただちに退陣せよ”. 志位和夫公式サイト. (2000年5月24日) 2020年12月20日閲覧。
- ^ a b 第147回国会 法務委員会 第17号議事録
- ^ “天皇会見に批判相次ぐ=自民”. 時事通信社. (2009年12月14日) 2016年5月14日閲覧。
- ^ “超党派の議員懇、尖閣問題巡り内閣総辞職求める”. 読売新聞. (2009年9月27日) 2010年9月28日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “神道政治連盟、結成50周年の式典中止”. 産経新聞. (2020年8月4日) 2020年12月20日閲覧。
関連項目[編集]
関係する議員連盟・グループ[編集]
- 慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会(旧民主党内の保守系議員が中心)
- 永住外国人の地方参政権を慎重に考える勉強会(同上)
- 親学推進議員連盟
- 家族の絆特命委員会
- 公共放送のあり方について考える議員の会
- 国家主権と国益を守るために行動する議員連盟
- 自主憲法研究会
- 人権擁護法案から人権を守る会
- 真の人権擁護を考える懇談会
- 創生「日本」
- 伝統と創造の会
- 保守団結の会(上記の「伝創会」から分派)
- 日本会議国会議員懇談会
- 日本教職員組合問題究明議員連盟
- 日本の前途と歴史教育を考える議員の会
- 日本の尊厳と国益を護る会
- 日本の領土を守るため行動する議員連盟
- 文化芸術懇話会
- 平和を願い真の国益を考え靖国神社参拝を支持する若手国会議員の会
- みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会