牧原秀樹
牧原 秀樹 まきはら ひでき | |
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生年月日 | 1971年6月4日(49歳) |
出生地 |
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出身校 |
東京大学法学部 ジョージタウン大学ロースクール |
前職 | 経済産業省通商政策局通商機構部 |
現職 | 経済産業副大臣 |
所属政党 | 自由民主党(旧谷垣G・菅義偉G) |
称号 | 法学修士 |
公式サイト | 衆議院議員牧原ひできオフィシャルサイト |
選挙区 | 比例北関東ブロック(埼玉5区) |
当選回数 | 4回 |
在任期間 |
2005年9月11日 - 2009年7月21日 2012年12月16日 - 現職 |
牧原 秀樹(まきはら ひでき、1971年6月4日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(4期)。自由民主党環境部会長[1]。第3次安倍第3次改造内閣・第4次安倍内閣経済産業副大臣。衆議院内閣委員長、厚生労働副大臣。麻布中学校・高等学校、東京大学法学部卒業。弁護士(埼玉弁護士会、牧原総合法律事務所)、アメリカ合衆国ニューヨーク州弁護士。
来歴[編集]
東京都新宿区に生まれる(現住所はさいたま市)[2]。麻布中学校、麻布高等学校を経て、1995年(平成7年)3月東京大学法学部卒業[3]。
弁護士として[編集]
日本では主として企業法務や国際紛争を専門としつつ、証券、金融、独禁法、知的所有権、国際援助、労働、破産などほぼ全ての分野の事件を担当し、さらには刑事弁護やストーカー事件、セクハラ防止、ヤミ金対策、家族法、民事訴訟なども手がける。留学に出てからは、国際通商法を軸に、米国で訴訟に巻き込まれた日本企業のために、知的所有権、強制労働、あるいは証券訴訟なども担当。
帰国後は、経済産業省通商機構部及び経済連携課において、WTO紛争やFTA交渉を担当し、日本の経済の生命線ともいうべき貿易・通商問題に尽くした[4]。
- 2002年8月 Masuda & Ejiri(旧あさひ・狛法律事務所のニューヨーク事務所)入所。同年9月 に ニューヨーク州弁護士登録。
政治家として[編集]
2003年9月、2005年8月真で、通商協定などを所管する 経済産業省通商政策局通商機構部に所属(任期付採用)。
2005年9月、 第44回衆議院議員総選挙に埼玉5区から出馬し、初当選[5]。 経済産業省通商政策局通商機構部在職期間中、公募の面接で当時幹事長代理であった安倍晋三と面接をおこなう。
衆議院経済産業委員会委員就任。また、郵政民営化特別委員会委員就任[3]。同年12月青年局次長、女性局次長、財政・金融・証券関係団体副委員長就任。
2007年、ダボス会議運営の世界経済フォーラムから、「ヤンググローバルリーダー(若き世界的指導者)」に選出される。同年10月、法務・自治関係団体副委員長就任。教育・文化・スポーツ関係団体副委員長就任[6]。2008年4月にインターアクション・カウンシル(OBサミット)主催のヤング・リーダーズサミットの第1回日本代表(世界の20人)に選出される
2009年8月、第45回衆議院議員総選挙に埼玉5区から自民党公認、公明党の推薦を受けて出馬も、落選[7]。同年10月、東北大学院客員教授に就任する。さらに11月、政策研究大学院大学客員研究員に[8]。
2011年4月、仲間とともに東日本大震災の被害にあった子どもたちの教育支援のため、「一般財団法人 beyond tomorrow]を立ち上げ、発起人・理事に就任[9]。
2012年12月、第46回衆議院議員総選挙に埼玉5区から自民党公認で出馬し、当選。(2期)
2013年9月、環境大臣政務官に就任。翌年9月 、 自民党副幹事長に就任[3]。
2014年12月、 第47回衆議院議員総選挙に埼玉5区から自民党公認で出馬し、当選。(3期)
2015年、自民党青年局長就任。
2017年8月、第3次安倍第3次改造内閣にて厚生労働副大臣に就任[10]。主として労働・年金分野を担当する[11]。
2017年10月、第48回衆議院議員総選挙に埼玉5区から自民党公認で出馬し、小選挙区で落選するも比例で復活当選[12]。(4期)
2019年9月、第4次安倍第2次改造内閣にて経済産業副大臣に就任[14]。
2020年10月、自民党環境部会長に就任。
政策・主張[編集]
環境問題[編集]
- 2019年4月、議員ら4人名でエナジープールジャパンへ視察。中長期の温暖化対策が課題となる中で、同社の産業用デマンドレスポンス(DR)事業が環境負荷の軽減に役立つことなどを指摘し、意見交換をおこなった。[15]
- 10年程電気自動車の普及活動をおこなう。日本がEU技術を整えて中国・インドなどに普及すれば、温暖化を抑制する意味でもプラスになると本郷との対談にて語る[16]。
- 環境大臣政務官時、エコドライブ推進のため、東京モーターショーでのキックオフイベントを開催し、その際、「自動車からの二酸化炭素排出削減は、重要な問題で、なかでもエコドライブがカギになる」と語り、「日本中のドライバーがエコドライブに取り組めば、ベルギー1か国分の二酸化炭素が削減できる計算になる」と指摘し、エコドライブの重要性を訴えた[17]。
- 2019年11月下旬、CO2を地中に封じ込める技術「CSS」を苫小牧CSS実証試験センターにて視察。「CSS」について「地球温暖化防止の切り札になる」と強調した。視察後「(試験で)技術はかなり確立され、日本のCSSは極めて安全で地球温暖化防止に有益なことを世界に発信したい」と述べた[18]。
動物愛護[編集]
- 牧原を中心に環境省では2013年11月、犬猫の殺処分ゼロを目指し「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」を立ち上げ、2014年6月3日、アクションプラン(牧原プラン)とロゴマークを発表した。牧原は記者会見で、「今まで別々だった取り組みをつなげていきたい。2020年の東京五輪までに、動物先進国の人に対しても恥ずかしくないよう(なレベル)にしたい」と語っている[19]。
- 動物愛護法改正への取り組み
- 牧原は「犬猫殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」に所属し、動物愛護法改正に尽力した。2019年、動物愛護法の法改正により以前は殺傷への罰則が2年以下の懲役(または200万円いかの罰金)を5年以下の懲役(または500万円以下の罰金)に引き上げた。また、マイクロチップ装着の義務化が成立したことにより、遺棄防止や自然災害で迷子になった犬猫にも役立つ[20]。牧原は、改正動物愛護法の成立に「繁殖業者にマイクロチップ装着を義務付けたことが実務的に1番大きい。保健所にきたペットがいつ生まれて、誰に飼われたかも分かる。迷子になった犬猫も発見できる。殺傷への罰則を5年以下の懲役または500万円以下の罰金に引き上げたのも重要だ」と話している[21]。
外政[編集]
東アジア地域との経済連携交渉[編集]
2019年11月1日、タイのバンコクで、日本・中国・韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)・インドなど16か国が参加する東南アジア地域包括的経済連携(RCEP)閣僚会合に経済産業副大臣として出席[22]。梶山弘志経済産業大臣が出席しない理由は経済産業省のHPには記載されていないが、新聞報道では「国会対応のため」表明したとなっている[23][24]。なお、日本経済新聞は梶山経済産業大臣が「牧原副大臣は経産省にいた経験があり通称・交渉のプロ。成果を託す」と発したと報道している[25]。
その他[編集]
- 2008年11月18日、国籍法改正案を議題とした本会議では、法務委員会での審議が不十分として赤池誠章・西川京子らと共に採決前に退席した[26]。
- 野党や野党時代の自民党でも行われていた、国会での日程闘争について、全国民の代表である国会議員が日程闘争で審議が止まり、ただ待機しているだけというのは、急速な社会の変化の中で苦労している国民に対して今や説明できないやり方で、もったいないことだと述べ、そうした国会の仕組みや慣習を見直すべきと衆院本会議で演説している[27]。
- 青少年の健全育成を理由としたインターネット規制強化の請願を国会に提出した[28][リンク切れ]。
以下は複数の選択肢の中から一つを選ぶ形式のアンケートへの回答。
人物・発言[編集]
- 見沼たんぼに日本一の桜並木を作ろうとする、市民団体及びさいたま市が20キロの桜並木の整備を目指しており、見沼たんぼ桜ロードプロジェクト第3回記念植樹式に来賓として参加し、記念植樹を行った[32]。
- 弁護士となって以来、憧れの恩師である桝田淳二氏の言葉を大切にしており、「我々にとっては数ある案件の一つでも依頼者にとって一生に一度のことだ」という言葉は、政治家になった今も仕事の信条の1つとなっている[33]。 また、「人生は階段を一つ一つ上るようなものだ」という言葉は、落選した時も含めて支えになっている[33]。
エピソード[編集]
- 浪人生時代に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の企画「勉強して東大に入ろうね会」に出演しており、広瀬伸哉のライバル的役回りを演じていた。
- 2017年10月の衆議院選挙前に、さいたま市内の認可外保育所の存続を求める署名に応じた複数の市民に対し、牧原から保育所存続を知らせる葉書が送付された。牧原は要望提出の際に紹介者となっていたが、署名には「要望の提出以外に使用しない」と明記されており、牧原が個人情報を無断で流用したのではないかとの指摘が出ている[34]。
- 2018年3月1日、厚生労働副大臣として出席した自民党厚労部会において、裁量労働制に係る法案を巡る厚労省不適切データ問題における野党ヒアリングについて「全面テレビ公開で、公開リンチのようにやる」「『そうやって隠すのか』と一部の人が大騒ぎをして大変なことになる。ほぼ帰ってない職員がいる」としたが、その後、「部下を思うあまり、非常に不適切な表現をした」と釈明し発言を撤回。「野党の皆さんが議論するのは正当な権利。こちら(厚労省)に落ち度があったことは事実で、大変申し訳なく思っている」とした[35]。立憲民主党の逢坂誠二は牧原の「公開リンチ」発言に係る質問主意書において、牧原の発言は日本国憲法第63条ないし国会法104条に反するとした上で、政府全体の見解として、「国会議員が提出予定法案について関係省庁に事前説明を求めること」が、リンチの定義である「法的手続きを経ない暴力的制裁」であったり、「一部の人が」という発言から「特定の私的集団による要求」といった思考に陥っていないかを質した[36]。
所属団体・議員連盟[編集]
- 空手道推進議員連盟[37]
- 猫殺処分ゼロをめざす動物愛護連盟[38]
- エネルギー・化学産業振興議員連盟[39]
- LED普及促進議員連盟[40][41]
- 海事振興議員連盟[42]
- 自民党たばこ議員連盟[3]
- 日本会議国会議員懇談会[43]
- 神道政治連盟国会議員懇談会[43]
- 創生「日本」[43]
- 子どもの貧困対策推進議員連盟[44]
- 北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟
- 国際観光産業振興議員連盟(カジノ議連)[45]
- 国際連帯税創設を求める議員連盟
- 83会
- 再チャレンジ支援議員連盟
- 自民党動物愛護管理推進議員連盟
- トラック輸送振興議員連盟
- 日中友好議員連盟
- 日AU友好議連[46]
脚注[編集]
- ^ “自由民主党 役員 | 議員” (日本語). 自由民主党. 2020年10月9日閲覧。
- ^ “牧原秀樹君_衆議院”. www.shugiin.go.jp. 2020年6月26日閲覧。
- ^ a b c d 牧原秀樹 公式ホームページ プロフィール
- ^ “衆議院議員牧原ひできオフィシャルサイト”. hmacky.net. 2020年6月26日閲覧。
- ^ “第193回国会 予算委員会 第8号(平成29年2月7日(火曜日))”. www.shugiin.go.jp. 2020年7月30日閲覧。
- ^ “衆議院議員牧原ひできオフィシャルサイト|プロフィール”. hmacky.net. 2020年7月30日閲覧。
- ^ 比例貢献が基準?公明が自民92候補を推薦 読売新聞 2009年7月30日
- ^ “衆議院議員牧原ひできオフィシャルサイト|プロフィール”. hmacky.net. 2020年7月30日閲覧。
- ^ “衆議院議員牧原ひできオフィシャルサイト|プロフィール”. hmacky.net. 2020年7月30日閲覧。
- ^ “改造内閣 副大臣と政務官の顔触れ”. 毎日新聞 (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
- ^ “第195回国会 厚生労働委員会 第1号(平成29年11月22日(水曜日))”. www.shugiin.go.jp. 2020年7月31日閲覧。
- ^ 埼玉-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
- ^ 自民党が衆院常任・特別委員長ら了承 予算委員長に野田聖子前総務相
- ^ “第4次安倍第2次改造内閣 副大臣名簿”. 2020年6月19日閲覧。
- ^ “自民党有志議員が視察 産業用DRの意義確認”. 電気新聞. (2019年4月24日)
- ^ “大樹連載「若手政治家に学ぶ!」牧原秀樹・衆議院議員インタビュー”. (2020年5月25日)
- ^ “自動車新聞 エコドライバープロジェクト始動”. (2013年12月3日)
- ^ “「温暖化防止 切り札に」”. 北海道新聞. (2019年12月19日)
- ^ [1]
- ^ “犬猫生後56日規制歩み寄り”. 読売新聞. (2019年6月4日)
- ^ “業者飼い主追跡へ一手”. 日本経済新聞. (2019年12月17日)
- ^ “東アジア地域包括的経済連携(RCEP)閣僚会合、日タイ企業連携プロジェクト署名式が開催されます (METI/経済産業省)”. www.meti.go.jp. 2020年7月2日閲覧。
- ^ “経産相、RCEP欠席を表明 国会対応で” (日本語). 日本経済新聞 (2019年10月30日). 2020年7月2日閲覧。
- ^ “RCEP閣僚会合、経産相は欠席 「国会日程」理由に:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2020年7月2日閲覧。
- ^ “経産相、RCEP欠席を表明 国会対応で” (日本語). 日本経済新聞 (2019年10月30日). 2020年7月2日閲覧。
- ^ 国籍法改正案が衆院で可決、自民一部議員が採決前に退席 読売新聞 2008年11月23日閲覧
- ^ 第192回国会 本会議 第15号(平成28年11月29日(火曜日))『衆議院』2016年11月29日
- ^ [2]
- ^ 第186回国会法務委員会21号
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ^ 毎日新聞2012年衆院選アンケート
- ^ “埼玉新聞 20キロ目指し市民が植樹”. (2013年4月27日)
- ^ a b “日本経済新聞 交遊抄”. (2018年2月11日)
- ^ 自民・牧原副厚労相 保育園存続の市民署名→選挙前に「ご報告」 個人情報、目的外利用? 毎日新聞 2018年3月29日
- ^ 「公開リンチのよう」牧原副大臣が野党を批判、のち撤回:朝日新聞デジタル
- ^ 平成三十年三月二日提出 質問第一〇八号 牧原秀樹厚生労働副大臣の「全面テレビ公開で、公開リンチのようにやる」との発言に関する質問主意書 提出者 逢坂誠二
- ^ “菅官房長官ら議員82名の応援団 2020東京五輪 空手道を正式種目に!「空手道推進議員連盟」発足” (日本語). 公益財団法人 全日本空手道連盟 (2014年6月18日). 2020年11月18日閲覧。
- ^ “牧原秀樹議員に面会しました!” (日本語). TOKYO ZEROキャンペーン. 2020年11月18日閲覧。
- ^ “活動実績2016 | 一般社団法人 国家ビジョン研究会” (英語). 2020年11月18日閲覧。
- ^ “LED普及促進議員連盟|山田美樹(衆議院議員)” (日本語). 山田みき Official WebSite. 2020年11月18日閲覧。
- ^ “衆議院議員牧原ひできオフィシャルサイト|プロフィール”. hmacky.net. 2020年11月18日閲覧。
- ^ “海事振興連盟一号会員名簿”. 2020年11月18日閲覧。
- ^ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
- ^ 「子どもの貧困対策推進議員連盟」から要望書を頂きました 厚生労働省
- ^ 自民党新役員にも多数/カジノ議連メンバー しんぶん赤旗 2014年9月15日
- ^ “カーボベルデ基礎データ” (日本語). Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2020年12月21日閲覧。
外部リンク[編集]
- 衆議院議員牧原ひできオフィシャルサイト
- 牧原秀樹 (@hmakihara) - Twitter
- 牧原秀樹 - Facebook
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