岸信夫
岸 信夫 きし のぶお | |
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生年月日 | 1959年4月1日(61歳) |
出生地 |
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出身校 | 慶應義塾大学経済学部卒業 |
前職 | 住友商事従業員 |
所属政党 | 自由民主党(細田派) |
配偶者 | 岸智香子 |
親族 |
祖父・安倍寛 祖父・岸信介 父・安倍晋太郎 養父・岸信和 兄・安倍寛信 兄・安倍晋三 |
公式サイト | 衆議院議員 岸信夫 |
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内閣 | 菅義偉内閣 |
在任期間 | 2020年9月16日 - 現職 |
選挙区 | 山口2区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2012年12月19日[1] - 現職 |
選挙区 | 山口県選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2004年7月26日 - 2012年11月30日 |
岸 信夫(きし のぶお、旧姓安倍、1959年(昭和34年)4月1日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(3期)。防衛大臣(第21代)、自由民主党山口県支部連合会会長。公益社団法人日本犬保存会理事。
参議院議員(2期)、衆議院外務委員長、外務副大臣、防衛大臣政務官、自民党外交部会長、衆議院安全保障委員長などを歴任した。初入閣は防衛大臣となったが、「国防族というよりは外交族」と言われ、主として外交関係のポストで地歩を築いてきた[2]。
実父は外務大臣・内閣官房長官を歴任した安倍晋太郎、実母は安倍洋子。実兄に安倍晋三、祖父に岸信介、大叔父に佐藤栄作を持ち、いずれも内閣総理大臣を務めている。
経歴[編集]
生い立ち[編集]
東京都に安倍晋太郎・洋子夫婦の三男として生まれた(現在の本籍は山口県熊毛郡田布施町)。長兄は、安倍寛信、次兄は晋三。生後間もなく母・洋子の実家、岸家の信和・仲子夫婦に養子として迎えられた。夫婦に子供ができず、信和自身が小児麻痺を抱えて政治活動が困難だったことに伴う縁組だった[3]。
松濤幼稚園、慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学経済学部に進む[4]。1981年(昭和56年)に大学を卒業後、住友商事に入社し、2002年(平成14年)まで勤めた[4]。信夫自身は、食料調達のため世界中を飛び回った商社マン時代であったと回顧している[5]。
晋三と実の兄弟であることは知らずに育った。晋三との関係を知ったのは大学進学に際し戸籍謄本を取り寄せたときで、岸は「大学入学前だったと記憶するが、提出書類として必要な戸籍謄本を取り寄せて見ると『養子』とあった。見た瞬間アレッて思いました。そのときのショックは、それは大変なものがあった。それからひと月ほど『何で教えてくれなかったんだ』という思いもあって、頭のなかが一種錯乱状態に陥りました」と言っている[6]。信夫の政界入りに兄の晋三は賛成ではなかったとされる[5]。
政治家として[編集]
参議院議員[編集]
2004年(平成16年)7月の第20回参議院議員通常選挙に山口県選挙区から自民党公認で出馬し、民主党公認の大泉博子(元山口県副知事)らを破り初当選。その後福田改造内閣、麻生内閣において防衛大臣政務官を務めた。麻生おろしに際しては両院議員総会開催を要求する署名に署名するも、後に撤回[7]。2010年(平成22年)7月の第22回参議院議員通常選挙で民主党公認の原田大二郎らを破り再選。
2011年(平成23年)4月14日、東日本大震災の復興補正予算が議論される中、復興予算捻出のためのODA削減案に反対する超党派連合のメンバーとして名を連ねる[8][9]。
衆議院へ鞍替え[編集]
2012年(平成24年)、第46回衆議院議員総選挙に山口2区から立候補したため参議院議員を辞職[10]。民主党前職の平岡秀夫らを破って初当選した。
2013年(平成25年)9月30日、外務副大臣に就任。2014年12月14日投開票の第47回衆議院議員総選挙で再選。
2016年(平成28年)1月4日、衆議院外務委員長に就任[11]。
2016年(平成28年)8月5日、再び外務副大臣に就任[12]。
2017年(平成29年)10月22日投開票の第48回衆議院議員総選挙で3選。
2018年(平成30年)10月、衆議院安全保障委員長に就任[13]。
2019年(令和元年)9月26日、衆議院議院運営委員会筆頭理事に就任。
2020年(令和2年)9月16日、菅義偉内閣で初入閣。防衛大臣に就任。
主張[編集]
- 憲法改正に賛成[14]。
- 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈を見直すことに賛成[14]。
- 日本の核武装について今後の国際情勢によっては検討すべきとしている[14]。
- 女性宮家の創設に反対[14]。
- 2010年の時点では、選択的夫婦別姓制度の導入に反対し[15]、2010年に反対の請願を出している[16]。一方、2014年の調査では、「どちらとも言えない」としている[17]。
- 日本軍が慰安婦を強制連行したとする主張を否定している[18]。
主な役職・所属団体等[編集]
- 国
- その他所属団体
- 自民党たばこ議員連盟[19]
- 日本会議国会議員懇談会幹事
- ボーイスカウト振興国会議員連盟(理事)
- 神道政治連盟国会議員懇談会
- 創生「日本」委員
- 日本会議山口県本部会長
- 第66回国民体育大会山口県準備委員会顧問
- NPO法人自然と釣りのネットワーク顧問
- 朝鮮通信使交流議員の会幹事
- 公益社団法人日本犬保存会会長
- 日本の印章制度・文化を守る議員連盟(副会長)[20]
家族・親族[編集]
- 祖父:安倍寛(政治家)、岸信介(官僚、首相)
- 養父(母方伯父):岸信和(西部石油会長、岸信介長男)
- 養母(義伯母):仲子(山口県議会議長田辺譲次女)
- 実父:安倍晋太郎(外相)
- 実母:安倍洋子(岸信介長女)
- 大叔父:佐藤栄作(首相)
- 長兄:安倍寛信
- 次兄:安倍晋三
- 妻、子供2人[21]
系譜[編集]
鮎川弥八 ┏━井上 馨 ┃ ┏━鮎川 弥━━━━━鮎川純太 ┃ ┣━━━鮎川義介━━┫ ┗━━━つね ┃ ┗━鮎川金次郎 ┃ ┏━━━なか ┣━━┫ ┃ ┗━━━辰 小沢正路 ┃ ┣━━━田辺 譲━━━━━━━仲子 ┃ ┃ 田辺誠民 ┃ ┣==┳━━岸 信夫 ┏━岸 信政━━━━良子 ┃ ┃ (安倍) ┃ ┃ ┃ ┃ 岸要蔵━岸信祐━ ┣━━━┳━岸 信和 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗━佐藤秀助━━岸 信介 ┗━━━━洋子 ┃ (岸) (佐藤) ┃ ┃ ┣━━╋━━安倍晋三 ┃ ┃ 安倍 寛━━━━安倍晋太郎 ┗━━安倍寛信
参考文献[編集]
- 安倍洋子「わたしの安倍晋太郎―岸信介の娘として」(1992年)ネスコ ; 文藝春秋
- 野上忠興「気骨 安倍晋三のDNA」(2004年)講談社
- 安倍晋三「美しい国へ」(2006年)文藝春秋 ISBN 4166605240
脚注[編集]
- ^ 平成24年(2012年)12月19日山口県選挙管理委員会告示第129号(衆議院小選挙区選出議員選挙において当選人となった者の住所及び氏名並びに当該当選人となった者に係る候補者届出政党の名称)
- ^ “防衛相に安倍氏の実弟起用 三つの仮説と安保のジレンマ:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2020年10月30日閲覧。
- ^ 野上忠興著『気骨 安倍晋三のDNA』62頁
- ^ a b “プロフィール”. 岸信夫. 2020年10月25日閲覧。
- ^ a b “中国を驚かせた菅義偉首相の絶妙な閣僚人事”. JBPRESS. 日本ビジネスプレス. (2020年9月24日) 2020年9月24日閲覧。
- ^ 野上忠興著『気骨 安倍晋三のDNA』63頁
- ^ “両院議員総会開催を求める署名の名簿掲載者 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)”. web.archive.org (2009年7月18日). 2020年9月17日閲覧。
- ^ 超党派議員がODA削減反対で一致 政府に申し入れへ Archived 2011年4月15日, at the Wayback Machine.
- ^ 荒井広幸 平成23年4月14日第一次補正予算におけるODA削減に関する勉強会[リンク切れ]
- ^ “岸信夫氏、衆院にくら替え「山口2区の議席奪回を」”. 山口新聞. (2012年8月7日) 2016年11月11日閲覧。
- ^ 衆院.自公、委員長人事を内定
- ^ 副大臣.20人交代 閣議決定
- ^ 自民党が衆院常任・特別委員長ら了承 予算委員長に野田聖子前総務相
- ^ a b c d “2012衆院選 山口2区 岸信夫”. 毎日jp (毎日新聞社) 2014年9月6日閲覧。
- ^ 毎日新聞2010年参院選アンケート
- ^ 第174回国会 法務委員会 請願558号、同594号、同791号
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査
- ^ しんぶん赤旗 2013年1月6日
- ^ “自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
- ^ 『現代印章 2019年4月号』(ゲンダイ出版)
- ^ “岸信夫公式ホームページ プロフィール”. 2020年10月30日閲覧。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」 - Ameba Blog
- 岸信夫 - Facebook
- 岸信夫 (@KishiNobuo) - Twitter
- 岸信夫 - YouTubeチャンネル
- 岸信夫のBLOG - 以前のブログ
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