大野元裕

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大野 元裕
おおの もとひろ
埼玉県 知事 大野元裕.jpg
内閣府地方創生推進室より
公表された肖像
生年月日 (1963-11-12) 1963年11月12日(59歳)
出生地 日本の旗 日本 埼玉県川口市
出身校 慶應義塾大学法学部政治学科卒業
国際大学国際関係学研究科修士課程修了
前職 財団法人中東調査会研究員
ゼネラルサービス専務
日本テレビ・ニッポン放送コメンテーター
参議院議員
現職 埼玉県知事
所属政党民主党→)
民進党国軸の会)→)
国民民主党→)
無所属
称号 修士(国際大学・1989年
親族 祖父・大野元美(元川口市長
サイン Ono signature.png
公式サイト 大野もとひろ 埼玉県知事公式サイト

埼玉県の旗 第61代(公選制第20代)埼玉県知事
当選回数 1回
在任期間 2019年8月31日 - 現職

選挙区 埼玉県選挙区
当選回数 2回
在任期間 2010年7月26日 - 2019年8月5日
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大野 元裕(おおの もとひろ、1963年昭和38年〉11月12日 - )は、日本外交官政治家埼玉県知事(第61代〈公選制第20代〉)。学位修士国際大学1989年)。

参議院議員(2期)、財団法人中東調査会研究員、外務省国際情報局分析第二課専門分析員、在ヨルダン大使館一等書記官、在シリア大使館一等書記官、株式会社ゼネラルサービス取締役統轄本部本部長、財団法人中東調査会上席研究員、株式会社ゼネラルサービス専務取締役内閣府大臣政務官防衛大臣政務官などを歴任した。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

埼玉県川口市生まれ。川口市立朝日東小学校明治大学附属中野中学校慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科卒業、国際大学国際関係学研究科中東地域研究専攻)修士課程修了[1]1989年4月に外務省に入省し、在イラク日本大使館専門調査員1990年より在アラブ首長国連邦日本大使館専門調査員。1993年から2年間、財団法人中東調査会研究員を務める。その後も外務省国際情報局分析二課専門分析員、在カタール日本大使館専門調査員、ヨルダンシリアの日本大使館で書記官を務めた。また1989年から国際大学中東研究所非常勤研究員を務めたほか、東京大学教養学部青山学院大学大学院でも非常勤講師、日本テレビのコメンテーターを務め、2005年より5年間、防衛省防衛戦略委員会委員。ニッポン放送のコメンテーターとしても活躍。

政治家として[編集]

防衛大臣政務官着任時に栄誉礼を受ける(2012年10月4日)
防衛大臣政務官離任時に栄誉礼を受ける(2012年12月27日)

2010年第22回参議院議員通常選挙民主党公認で埼玉県選挙区(定数3)から立候補[2]。民主党は埼玉県選挙区で現職の島田智哉子、新人の大野の2人を擁立し、序盤では島田、自由民主党関口昌一がトップ当選を争い、公明党西田実仁、大野が追う展開だったが[3]、大野が得票数3位で初当選。一方の島田は約1万票大野に及ばず、次点で落選した[4]

2011年8月26日、菅直人首相が民主党代表辞任を正式に表明[5]。菅の辞任に伴う代表選挙(8月29日実施)では鹿野道彦の推薦人に名を連ねた[6]

2012年10月1日野田第3次改造内閣内閣府大臣政務官に任命され、10月2日には防衛大臣政務官にも任命された。12月16日の第46回衆議院議員総選挙で民主党は議席を「231」から「57」に減らし、野田佳彦代表は同日夜、引責辞任を表明[7]。野田の辞任に伴う代表選挙(12月25日実施)では馬淵澄夫の推薦人に名を連ねた[8]

2015年1月の民主党代表選挙では、元幹事長細野豪志の推薦人に名を連ねた[9]が、細野は決選投票で岡田克也に敗れた[10]

2015年埼玉県知事選挙に際し、埼玉県知事の任期を連続3期までとする多選自粛条例を自ら制定していた上田清司知事らが大野の擁立を模索し、一時は大野側も知事選への立候補に意欲を示していたが、埼玉県内の自治体の首長らの支持が得られず、最終的に立候補を断念した[11]。なお、知事選は多選自粛条例を破る形で4選へ向けて立候補に踏み切った上田が当選した[12]

2016年第24回参議院議員通常選挙民進党公認で埼玉県選挙区で再選。

2017年7月27日、民進党代表の蓮舫が、同月の東京都議会議員選挙の結果を受けて辞任を表明[13]。蓮舫の辞任に伴う代表選挙(9月1日実施)では枝野幸男の推薦人に名を連ねた[14][15]

同年10月27日、民進党代表の前原誠司が、同月の衆院選で党を分裂させる形で戦う原因をつくったことについて陳謝し、引責辞任を正式に表明[16]。前原の辞任に伴う代表選挙(10月31日実施)では大塚耕平の推薦人に名を連ねた。

2018年5月7日、民進党と希望の党の合流により結党された国民民主党に参加[17]5月8日、国民民主党の財務局長に就任した[18]

2019年6月5日、記者会見を開き、同年の埼玉県知事選挙への立候補を表明[19]。同月18日に国民民主党に離党届を提出し[20]、26日に受理された[21]。その後、第199回国会が召集された同年8月1日に参議院議員の辞職願を提出した[22][23]。大野の辞職願提出がこの日になった理由として「参議院議員通常選挙中は議員の半数が欠ける状況となるので、(突発事態が発生した場合など)危機管理上問題があった」ためだったという[22]。8月5日付で辞職が許可された[24]。選挙戦では「上田県政の継承と発展」を前面に掲げて挑んでおり、前知事である上田清司も応援団長として協力した[25][26]8月25日の投開票の結果、自由民主党公明党が推薦するスポーツライター青島健太ら4候補を破り、初当選した。選挙終盤まで接戦が報じられ、青島86万6021票に対し、大野92万3482万票と僅差での当選であった[27]。なお上田は大野の辞職に伴う補欠選挙に立候補し当選、参議院議員に転出したが、大野が参院選の公示前に辞職した場合は第25回参議院選挙の際に埼玉県選挙区の定数を増員する形で合併選挙として行われていたため、参院転出は事実上不可能となっていた。

2019年8月31日、埼玉県知事に就任[28]

政策・主張[編集]

参議院議員時代の政策・主張[編集]

防衛大臣政務官就任に際して公表された肖像写真
防衛大臣政務官就任に際して公表された肖像写真

埼玉県知事としての公約・政策[編集]

所属団体・議員連盟[編集]

人物[編集]

家族・親族[編集]

家族は妻、子供3人。祖父は元川口市長大野元美[1]

出演[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『「今の中東」がわかる本――ベールに包まれた国々の「素顔」』(三笠書房[知的生き方文庫]、2007年)

共・編著[編集]

  • 大野元裕・山内昌之『イラク戦争データブック――大量破壊兵器査察から主権移譲まで』(明石書店、2004年)
  • 福田安志編『GCC諸国の石油と経済開発――石油経済の変化のなかで』(アジア経済研究所、1995年)
  • 森本敏編『イラク戦争と自衛隊派遣』(東洋経済新報社、2004年)
  • 立山良司編『「対テロ戦争」から世界を読む』(自由国民社、2005年)

監訳[編集]

  • チャールズ・トリップ『イラクの歴史』(明石書店、2004年)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 大野もとひろ埼玉県知事 公式ホームページ - 略歴
  2. ^ “【参院選2010】<乱戦>(1)民主 カギ握る区割り作戦 2議席獲得へ新人に重点”. 東京新聞. (2010年6月19日). http://www.tokyo-np.co.jp/hold/2010/saninsen10/saitama/CK2010061902100004.html 2016年1月11日閲覧。 
  3. ^ “【参院選2010】本紙世論調査 島田、関口氏競り合う 3割強は投票先未定”. 東京新聞. (2010年7月7日). http://www.tokyo-np.co.jp/hold/2010/saninsen10/saitama/CK2010070702100006.html 2016年1月11日閲覧。 
  4. ^ “【参院選2010】民主2氏明暗 大野氏当選、島田氏は涙”. 東京新聞. (2010年7月12日). http://www.tokyo-np.co.jp/hold/2010/saninsen10/saitama/CK2010071202000046.html 2016年1月11日閲覧。 
  5. ^ “菅直人首相が退陣を正式表明、民主代表選が事実上スタート”. ロイター. (2011年8月26日). https://www.reuters.com/article/idJPJAPAN-22883120110826 2021年11月27日閲覧。 
  6. ^ 2011年8月29日投票 民主党代表選挙 推薦人一覧”. 江田五月 - 新たな出発. 2021年11月27日閲覧。
  7. ^ “野田首相、民主党代表辞任を表明 「最大の責任は私に」”. 朝日新聞. (2012年12月16日). http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/news/TKY201212160137.html 2021年11月29日閲覧。 
  8. ^ “馬淵氏と海江田氏の推薦人 民主代表選”. 日本経済新聞. (2012年12月25日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2500L_V21C12A2EB1000/ 2021年11月29日閲覧。 
  9. ^ “民主代表選候補の推薦人名簿”. 時事通信社. (2015年1月7日). オリジナルの2015年1月7日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/20150107162414/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015010700415&g=pol 2015年1月8日閲覧。 
  10. ^ “民主代表選:新代表に岡田氏 挙党態勢を重視”. 毎日新聞. (2015年1月18日). オリジナルの2015年1月18日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/20150118162014/http://mainichi.jp/select/news/20150118k0000e010143000c.html 2015年1月18日閲覧。 
  11. ^ “【上田知事4選出馬(上)】崩れた「上田勇退、大野後継」シナリオ…支援団体の理解得られず”. 産経新聞. (2015年6月20日). https://www.sankei.com/article/20150620-CO43MCSKYBJ37ITJSBJ5MR3IWI/2/ 2016年1月11日閲覧。 
  12. ^ “埼玉知事に上田氏4選 投票率は26.63%の低率”. 産経新聞. (2015年8月9日). http://www.asahi.com/articles/ASH847DK6H84UTNB018.html 2016年1月11日閲覧。 
  13. ^ “民進 蓮舫代表 記者会見で辞任を表明”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2017年7月27日). オリジナルの2017年7月28日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/hJ7sa 2017年7月28日閲覧。 
  14. ^ 枝野幸男 推薦人名簿 (PDF)”. 民進党 (2017年8月21日). 2021年11月26日閲覧。
  15. ^ “前原・枝野両氏の会見要旨と推薦人 民進代表選”. 朝日新聞. (2017年8月21日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASK8P41N1K8PUTFK00P.html 2017年12月25日閲覧。 
  16. ^ “民進党の前原誠司代表が辞任表明「政治は結果責任」”. 日刊スポーツ. (2017年10月27日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201710270000492.html 2021年12月7日閲覧。 
  17. ^ “国民民主党、結党大会を開催”. Qnewニュース. (2018年5月7日). https://qnew-news.net/news/2018-5/2018050702.html 2018年5月24日閲覧。 
  18. ^ “役員人事を了承 両院議員総会”. 国民民主党. (2018年5月8日). https://www.dpfp.or.jp/2018/05/08/役員人事を了承%e3%80%80両院議員総会/ 2018年5月24日閲覧。 
  19. ^ 国民民主の大野氏、埼玉県知事選出馬を表明 - 産経新聞、2019年6月5日
  20. ^ “’19知事選:戦いの構図固まる 青島氏「魅力ある埼玉に」 大野氏「政策の議論を」 行田氏「草の根で戦う」 /埼玉”. 毎日新聞. (2019年6月19日). https://mainichi.jp/articles/20190619/ddl/k11/010/182000c 2019年6月27日閲覧。 
  21. ^ “国民民主、山井元国対委員長代行を除籍へ”. 産経新聞. (2019年6月26日). https://www.sankei.com/article/20190626-3ZPFXDOOURL2RNWZQGXAQYUIUQ/ 2019年6月27日閲覧。 
  22. ^ a b “大野氏、埼玉県知事選告示待たずに議員辞職へ 補選は10月27日投開票”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社. (2019年8月1日). https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190801/k00/00m/010/115000c 2019年8月2日閲覧。 
  23. ^ 大野参院議員が辞職願提出 - 日本経済新聞 2019年8月1日
  24. ^ 『官報』第66号8頁 令和元年8月7日号
  25. ^ 埼玉県知事選挙、大野もとひろ決意表明”. 埼玉県知事候補 大野もとひろ 特設サイト (2019年8月9日). 2019年10月13日閲覧。
  26. ^ “知事選を振り返って 劣勢覆した大野さん 上田色、前面に選挙戦”. 東京新聞 (東京新聞社). (2019年8月27日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201908/CK2019082702000148.html 2019年10月13日閲覧。 
  27. ^ 歴代の埼玉県知事選挙で最も僅差での当選となっている。
  28. ^ “初登庁前に初仕事 埼玉県の大野新知事、防災訓練視察”. 日本経済新聞. (2019年8月31日). https://r.nikkei.com/article/DGXMZO49262450R30C19A8000000 2019年9月1日閲覧。 
  29. ^ “橋下氏にバッサリ切られた海江田氏 “野党第一党死守”も足元バラバラ”. 産経新聞. (2014年6月7日). http://www.sankei.com/politics/news/140607/plt1406070014-n1.html 2014年6月10日閲覧。 
  30. ^ “国民の生命を守るために憲法第9条に自衛権を明記せよ”. 中央公論. (2017年11月10日). http://www.nagashima21.net/media/2017/20171110chuo_kouron.pdf 2017年11月10日閲覧。 
  31. ^ 朝日新聞2016年参院選候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査)、(2016年6月23日閲覧)
  32. ^ 選択夫婦別姓アンケート、mネット、2014年
  33. ^ 第198回国会 参議院外交防衛委員会 第3号 (平成31年3月12日)発言№116 大野元裕”. 国会会議録検索システム. 国立国会図書館 (2019年3月12日). 2020年2月7日閲覧。
  34. ^ 京都アニメーションは埼玉県にも大きな宝物を与えてくれた” (日本語). 政治山 (2019年8月7日). 2019年8月13日閲覧。
  35. ^ a b c d “大の煙草嫌いの松原仁代議士 屋内禁煙規制に反対する理由”. NEWSポストセブン (小学館). (2017年4月5日). https://www.news-postseven.com/archives/20170405_507672.html?PAGE=3 2018年7月18日閲覧。 
  36. ^ “喫煙文化研究会の働きかけで、民進党分煙推進議連が発足”. 愛煙家通信 (喫煙文化研究会). (2017年2月10日). http://aienka.sakura.ne.jp/info/%E5%96%AB%E7%85%99%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A%E3%81%AE%E5%83%8D%E3%81%8D%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%A7%E3%80%81%E6%B0%91%E9%80%B2%E5%85%9A%E5%88%86%E7%85%99%E6%8E%A8%E9%80%B2%E8%AD%B0/ 2018年7月18日閲覧。 
  37. ^ 候補者へのアンケート(’19年8月25日投開票)埼玉県知事・秦野市・八街市” (日本語). https://www.tabaco-manner.jp/. 受動喫煙撲滅機構 (2019年8月22日). 2019年8月23日閲覧。
  38. ^ パチンコ・チェーンストア協会(PCSA)
  39. ^ 有志議員による建設職人の安全・地位向上推進議員連盟の役員
  40. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 公式ページ:委員会、党役職、議員連盟
  41. ^ 大野もとひろ 埼玉県知事 Twitter - 2019年12月25日

外部リンク[編集]

公職
先代
上田清司
埼玉県の旗 埼玉県知事
第61代:2019年 -
次代
現職
先代
園田康博
郡和子
大串博志
稲見哲男
北神圭朗
日本の旗 内閣府大臣政務官
加賀谷健
郡和子
金子恵美
稲見哲男
岸本周平
本多平直
高山智司と共同

2012年
次代
山際大志郎
亀岡偉民
島尻安伊子
北村茂男
平将明
秋野公造
先代
下条みつ
神風英男
日本の旗 防衛大臣政務官
宮島大典と共同

2012年
次代
左藤章
佐藤正久