戦後レジーム

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戦後レジーム(せんごレジーム)とは戦後第二次世界大戦後)に確立された世界秩序の体制(ヤルタポツダム体制=YP体制)や制度の事を指す。「レジーム(Regime)」は「体制・政治体制」などの意味で、フランス革命以前の旧体制を意味したアンシャン・レジームなどの用例が存在し、政権交代などにより体制転換が行われることを「レジーム・チェンジ」と呼ぶ。

現代の日本では主に、大東亜戦争太平洋戦争)での日本の降伏後、GHQによる占領下で出来上がった日本国憲法を始めとする法令等を意味する言葉として使われている。

戦後、GHQによる日本占領政策は1945年から1952年に主に実施された[1]。 具体例では、最初にGHQが日本に行った占領政策は検閲である。1945年(昭和20年)9月に発した「プレスコード」などで軍国主義的、戦前から戦中の日本を肯定、連合国軍の行為を批判、原子爆弾や無差別空襲の被害、などの内容が放送・掲載されているラジオや新聞と雑誌、一般市民発行の本などを厳しく取り締まり[2]、言論を検閲した。 プレスコード通達直前には「言論及び新聞の自由に関する覚書」(SCAPIN-16) を発し、言論の自由の制限は最小限度に止める、GHQ及び連合国批判にならずまた世界の平和愛好的なるものは奨励とされたが、これに違反したとして朝日新聞社は1945年9月18日に二日間の業務停止命令 (SCAPIN-34[3])を受けた。

つまり、体制は憲法や法令だけではなく、ラジオや雑誌や一般市民発行の本や新聞を含めた情報媒体やマスコミに対して含まる[4]

安倍晋三がこの体制からの脱却を唱え[5]、またその先輩たる中曽根康弘も「戦後政治の総決算」を繰り返し唱えた[6]。GHQを批判する意味でアメリカ対日協議会と主張が似ている。

脚注[編集]

  1. ^ [1] 国立国会図書館憲政資料室の所蔵資料 Supreme Commander for the Allied Powers Directives to the Japanese Government (SCAPINs)
  2. ^ 検閲物はGHQの文官プランゲ博士がアメリカ合衆国メリーランド大学へ移管して後年にプランゲ文庫として公開されている。
  3. ^ [2]国立国会図書館憲政資料室の所蔵資料 SCAPIN-34: SUSPENSION OF TOKYO NEWSPAPER ASAHI SHIMBUN 1945/09/18
  4. ^ [3] 国立国会図書館憲政資料室の所蔵資料 Supreme Commander for the Allied Powers Directives to the Japanese Government (SCAPINs)
  5. ^ 憲法改正 安倍公式サイト
  6. ^ 憲法改正の歌」まで作詞している

関連項目[編集]