榛葉賀津也
榛葉 賀津也 しんば かづや | |
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生年月日 | 1967年4月25日(56歳) |
出生地 |
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出身校 | オタバイン大学政治学部・国際問題研究学部卒業 |
所属政党 |
(自由民主党→) (民主党(民社協会→自誓会)→) (民進党→) (旧国民民主党→) 国民民主党 |
称号 | 政治経済学士 |
親族 | 父・榛葉達男(静岡県議会議員・菊川町長) |
公式サイト | 参議院議員 しんば賀津也 |
選挙区 | 静岡県選挙区 |
当選回数 | 4回 |
在任期間 | 2001年7月29日 - 現職 |
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当選回数 | 1回 |
在任期間 | 1994年 - 1998年 |
その他の職歴 | |
![]() 代表:玉木雄一郎 (2020年9月15日 - 現職) | |
![]() 代表:玉木雄一郎 (2022年8月31日[1] - 2023年9月8日[2]) | |
![]() 代表:玉木雄一郎 (2018年5月8日 - 2020年9月11日) |
榛葉 賀津也(しんば かづや、1967年4月25日 - )は、日本の政治家。国民民主党所属の参議院議員(4期)、同党幹事長(初代)。
外務副大臣(野田第3次改造内閣)、防衛副大臣(鳩山由紀夫内閣・菅直人内閣)、菊川町議会議員(1期)、参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員長、同内閣委員長、同政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長、同外交防衛委員長、国民民主党選挙対策委員長、旧国民民主党参議院幹事長、民進党参議院国会対策委員長、民主党参議院国会対策委員長などを歴任[1][3][4]。父は静岡県議会議員、菊川町長を務めた榛葉達男。
来歴[編集]
静岡県小笠郡菊川町で生まれる。父親の意向で5歳の時から牛乳配達を始め、中学入学まで続けた[5][6]。イラン・イラク戦争の報道を契機として中東に興味を持ち[5]、静岡県立掛川西高等学校を卒業後、英語を学ぶためにアメリカ合衆国オハイオ州のオタバイン大学政治学部・国際問題研究学部に入学する。イスラエルテルアビブ大学留学を経て1991年にオタバイン大学を卒業し、イスラエルのエルサレム・ヘブライ大学大学院国際政治学部へ留学[7]する。
1994年に菊川町議会議員選挙へ出馬し、初当選して自由民主党に所属する。2001年の第19回参議院議員通常選挙に民主党公認で静岡県選挙区から出馬して初当選する。2007年の第21回参議院議員通常選挙で、静岡県選挙区でトップ当選する。
2009年に鳩山由紀夫内閣で防衛副大臣に任命され[7]、2010年発足の菅直人内閣で再任された。2010年9月の民主党代表選挙で、現職の菅直人の再選を支持する。菅直人第1次改造内閣発足に伴い、防衛副大臣を退任した。2011年の民主党代表選挙で海江田万里経済産業大臣を支持したが、海江田は野田佳彦財務大臣に敗れた。
2012年10月に野田第3次改造内閣で外務副大臣に任命される。2012年12月の第2次安倍内閣発足に伴い、外務副大臣を退任した[8]。
2013年の第23回参議院議員通常選挙で、民主党公認で静岡県選挙区から立候補して得票数2位で3選[9]される。。
輿石東の参議院副議長就任に伴う同年8月の民主党参議院議員会長選挙で、郡司彰元農林水産大臣の推薦人に名を連ねる。北澤俊美元防衛大臣を破り参院議員会長に選出された郡司の下で、参議院国会対策委員長に起用された[10]。8月2日に開会した第184回国会で参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員長に就任した。2014年に細野豪志を中心に結成された自誓会に参加した[11][12]。
2015年の民主党代表選挙で、元幹事長の細野豪志の推薦人に名を連ねた[13]。
2016年9月15日の民進党代表選挙で、蓮舫の推薦人に名を連ねた[14]。
2017年7月27日に民進党代表の蓮舫は、同月の東京都議会議員選挙の結果を受けて辞任を表明[15]する。蓮舫の辞任に伴う9月1日の代表選挙で、前原誠司の推薦人に名を連ねた[16]。
2017年10月27日に民進党代表の前原誠司は、同月の衆院選で党を分裂させる形で戦う原因をつくったことについて陳謝して引責辞任を正式に表明[17]する。前原の辞任に伴う10月31日の代表選挙で、大塚耕平の推薦人に名を連ねた。
2018年5月7日に民進党と希望の党の合流により結党された国民民主党に参加[18]して国民民主党の参議院幹事長に就任した[19]。
2019年7月の第25回参議院議員通常選挙で、2人区で唯一立憲民主党に対立候補を立てられるも得票数2位で4選[20]される。
2020年8月27日に国民民主党と立憲民主党が合流して結成される新・立憲民主党に参加せず、国民民主残留組の新党に参加する意向を表明した[21]。9月15日に新・国民民主党の結党大会が行われ、幹事長に就任した[22]。2022年8月31日から党選挙対策委員長も兼任[23]し、2023年9月8日の党役員人事で選対委員長を退任[24]する。
政策・主張[編集]
憲法[編集]
- 9条改憲について、2013年の毎日新聞社のアンケートで回答しなかった[27]。「憲法9条を改正して、自衛権を明記し、国防軍の保持を規定すべきだ」との問題提起に対し、2013年の朝日新聞社のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[25]。
外交・安全保障[編集]
- 「集団的自衛権を行使できるよう、憲法解釈を見直すべきだ」との問題提起に対し、2013年の毎日新聞社のアンケートで、回答しなかった[27]。
- 普天間基地の移設問題について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「名護市辺野古に移設すべき」と回答[27]。
その他[編集]
- 永住外国人への地方参政権付与について、2013年のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[25]。
- 消費税率を10%より高くすることについて、2019年のアンケートで「反対」と回答[26]。
- 2013年9月4日に最高裁判所が下した相続において婚外子を差別する民法規定の違憲判断[28] を受け、結婚していない男女の婚外子の遺産相続に関する格差規定を撤廃する民主党の民法改正案提出を主導した[29]。
- 2015年2月6日の参議院本会議で、ISILによる日本人拘束事件を受けたテロ行為を強く非難する決議の全会一致採択直前に投票を棄権して本会議場から退席した山本太郎について、同日の記者会見で「わが国が結束してテロを許さないという意思を示し、テロに強く抗議するのが趣旨だ」と述べた上で、「大変残念だ。決議の意味が分かっているのか」「わざわざ目立つ形で退席した。理解できない。間違ったメッセージが送られなければいいなと懸念している」批判した[30]。
人物[編集]
- 蓮舫元行政刷新担当大臣との間に確執がある。自由民主党の参議院幹部と親交のある榛葉と政権と対決色を強めたい蓮舫は、民進党時代からそりが合わず、榛葉が国民民主党、蓮舫が立憲民主党の参院幹事長にそれぞれ就任した後は、蓮舫が「榛葉だけは絶対に許さない」と述べるなど両者の確執が露呈し、2019年の参院選で立憲民主党が榛葉への刺客候補を擁立する一因となった[31]。立憲と国民両党は参院選後の2019年9月に統一会派を結成したが、これらの経緯から会派の幹事長は大塚耕平国民民主党参院議員会長が務め、榛葉と蓮舫はいずれも会派の役職から外れた[32]。
- 幼少期は極度の吃音症であった[5]。
- 趣味は飼育するヤギの世話[5][6]のほかに落語、講談を聴くことで神田伯山のファンである[33]。
- 静岡県野球連盟1級審判員である[7]。
- リアルジャパンプロレスのコミッショナーを務める[34] 。2015年3月20日に後楽園ホール大会で場外乱闘に巻き込まれて軽傷を負う[35][36]。
所属団体・議員連盟[編集]
著書[編集]
- ウイン・ナイン、榛葉賀津也『ミャンマーという特別な国』富士社会教育センター(2010)、ISBN 9784938296513
脚注[編集]
- ^ a b “国民民主党、榛葉幹事長が選対委員長を兼務”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2022年8月31日) 2023年5月19日閲覧。
- ^ “国民民主党、新執行部が発足 前原氏は代表代行続投”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2023年9月8日) 2023年9月9日閲覧。
- ^ “国会議員情報 榛葉 賀津也(しんば かづや)”. 時事ドットコム (時事通信社) 2023年5月19日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 参議院議員 しんば賀津也. 2023年5月19日閲覧。
- ^ a b c d “5候補 こんな人:参院選2019”. 中日新聞. (2019年7月6日) 2020年9月25日閲覧。
- ^ a b “参院選2019:立候補者の横顔 /静岡”. 毎日新聞. (2019年7月10日) 2020年9月25日閲覧。
- ^ a b c d 公式プロフィール
- ^ 『官報』 平成24年(2012年)12月26日付 特別号外 第35号 p.2
- ^ 平成25年(2013年)7月23日静岡県選挙管理委員会告示第71号「平成25年7月21日執行の参議院静岡県選出議員選挙において当選した者の住所及び氏名」:『静岡県公報』選管号外第48号)
- ^ 参院幹事長に羽田氏=榛葉氏を参院国対委員長-民主
- ^ “民主・細野氏が派閥結成へ 野党再編狙い、党内には波紋”. 朝日新聞. (2013年10月24日) 2015年2月17日閲覧。
- ^ 自誓会 所属国会議員一覧 - 細野豪志
- ^ “民主代表選候補の推薦人名簿”. 時事通信社. (2015年1月7日) 2015年1月8日閲覧。
- ^ “蓮舫候補民進党代表選挙推薦人名簿” (PDF). 民進党 (2016年9月2日). 2021年11月26日閲覧。
- ^ “民進 蓮舫代表 記者会見で辞任を表明”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2017年7月27日). オリジナルの2017年7月28日時点におけるアーカイブ。 2017年7月28日閲覧。
- ^ “前原誠司推薦人” (PDF). 民進党 (2017年8月21日). 2021年11月26日閲覧。
- ^ “民進党の前原誠司代表が辞任表明「政治は結果責任」”. 日刊スポーツ. (2017年10月27日) 2021年12月7日閲覧。
- ^ “国民民主党、結党大会を開催”. Qnewニュース. (2018年5月7日) 2018年5月24日閲覧。
- ^ “国民民主党・新緑風会の役員構成”. 国民民主党. (2018年5月7日) 2018年5月24日閲覧。
- ^ “静岡選挙区で当確の国民・榛葉氏、“刺客”に屈せず4選目”. 産経新聞. (2019年7月21日) 2019年7月23日閲覧。
- ^ “国民民主・榛葉氏、新党不参加を表明 残留組と行動共に”. 産経新聞. (2020年8月27日) 2020年9月20日閲覧。
- ^ “新「国民民主党」 幹事長に榛葉賀津也氏(参院静岡選挙区)”. 産経新聞. (2020年9月16日) 2020年9月20日閲覧。
- ^ “国民民主党、榛葉幹事長が選対委員長を兼務”. 日本経済新聞. (2022年8月31日) 2022年9月4日閲覧。
- ^ “国民 玉木代表 前原代表代行を続投の執行部人事示し了承”. NHK NEWS WEB. (2023年9月8日) 2023年9月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g “静岡県選挙区”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2013参院選. 朝日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “榛葉賀津也”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2019参議院選挙. 朝日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ a b c d e “静岡 榛葉賀津也”. 2013 参院選. 毎日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ 「婚外子相続差別は違憲 最高裁大法廷」日本経済新聞 2013年9月4日
- ^ “「婚外子相続法案を提出へ=民主、野党に共闘呼び掛け」”. ウォールストリートジャーナル日本版. (2013年10月31日) 2015年2月7日閲覧。
- ^ “山本太郎氏のテロ非難決議棄権 民主・榛葉氏「決議の意味、分かっているのか?」連携見直しも…”. 産経新聞. (2015年2月6日) 2015年2月7日閲覧。
- ^ “立憲が国民に「刺客」=官邸参戦で対立激化-静岡【注目区を行く】”. 時事ドットコム. (2019年7月11日) 2020年2月2日閲覧。
- ^ “立・国合流、結束に不安=衆院選協力に影響も”. 時事ドットコム. (2019年9月23日) 2020年2月2日閲覧。
- ^ 【対談】榛葉賀津也 国民民主党幹事長×玉木雄一郎 野党のバトルロイヤルに参戦しない! YouTube たまきチャンネル 7:56辺りより 2023年8月1日 2023年8月29日 閲覧
- ^ “納谷幸男が矢口を撃破しKAZMAとのシングル戦を要求!岩崎孝樹がUWAヘビー王者へ!ブラック・タイガーJrがトーナメント決勝に進出!” (日本語). バトル・ニュース 2018年11月24日閲覧。
- ^ “プロレスで議員を襲撃、大仁田が介抱”. デイリースポーツ. (2015年3月20日) 2015年3月21日閲覧。
- ^ “民主党・榛葉参院議員、プロレス大会で襲われる!元議員・大仁田が救出!!”. スポーツ報知. (2015年3月20日) 2015年3月21日閲覧。
外部リンク[編集]
- 参議院議員 しんば賀津也
- 参議院議員 榛葉賀津也 事務所 (@SHIMBA_OFFICE) - Twitter
- 榛葉賀津也 (kazuya.shimba.7) - Facebook
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