玉木雄一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
日本の旗 日本の政治家
玉木 雄一郎
Yuichiro Tamaki IMG 5649-1 20160903.jpg
生年月日 (1969-05-01) 1969年5月1日(48歳)
出生地 日本の旗 香川県大川郡寒川町(現さぬき市寒川町)
出身校 東京大学法学部
ハーバード大学ケネディスクール
前職 国家公務員大蔵省財務省
現職 香川県総支部連合会代表
香川県第2区総支部代表
所属政党 民主党→)
民進党
称号 法学士
公式サイト たまき雄一郎オフィシャルサイト

選挙区 香川2区
当選回数 3回
在任期間 2009年8月31日 - 現職
テンプレートを表示

玉木 雄一郎(たまき ゆういちろう、1969年5月1日 - )は、日本の政治家、大蔵財務官僚民進党所属の衆議院議員(3期)。民主党香川県連代表・副幹事長・政策調査会副会長、民進党幹事長代理を歴任。

概要[編集]

香川県大川郡寒川町(現さぬき市)神前生まれ[1]。父は獣医師で公益社団法人香川県獣医師会の副会長等を歴任[2][3]。寒川町立神前小学校(現・さぬき市立神前小学校)、寒川町立天王中学校(現・さぬき市立天王中学校)、香川県立高松高等学校東京大学法学部卒業[4]

1993年大蔵省に入省した。1997年アメリカ合衆国ハーバード大学ケネディスクールに官費留学。外務省への出向(中近東第一課)を経て、2001年より大阪国税局総務課長。2002年より内閣府へ出向[5]第1次小泉内閣規制改革担当大臣を務めていた石原伸晃の下で内閣府特命担当大臣秘書専門官を務める[6]

2005年財務省主計局主査を最後に財務省を退官[5]。同年、第44回衆議院議員総選挙民主党公認で香川2区から出馬したが、自由民主党前職の木村義雄に敗れ、落選した[7]

2009年第45回衆議院議員総選挙に民主党公認で再び香川2区から出馬。前回敗れた木村を下し、初当選した[8]

2010年、民主党香川県連代表に就任。同年10月、民主党政策調査会長に就任した前原誠司の下で政調会長補佐に起用される[9][10]

2012年第46回衆議院議員総選挙では、民主党に猛烈な逆風が吹き荒れる中[11]、香川2区で自民党新人の瀬戸隆一を僅差で破り、再選(瀬戸も比例復活[12]。なおこの総選挙において、中国四国九州地方で民主党が小選挙区の議席を獲得したのは香川2区のみである[13]。選挙後、民主党副幹事長及び政策調査会副会長に就任[14]

2014年第47回衆議院議員総選挙では、香川2区で再び瀬戸を下し、3選(瀬戸も比例復活)[15]

2016年民進党代表選挙に立候補し1回目の投票で116ptを獲得したが、その時点で蓮舫が過半数を獲得したため敗れた[16][17]

政策・主張[編集]

  • 39歳以下の子育て世代が、将来不安を理由に消費を抑制している現状が、個人消費が伸びない理由の一つであることを踏まえて、子育て・教育の完全無償化を目指すための「こども国債」の発行を提唱している。国債の発行は短期的には国の借金となるが、中長期的にみると、子育て・教育がしやすい環境を整えることにより、個人消費の拡大、出生率の上昇などが期待され、そして、その子どもたちが将来は納税者となることで、返済をまかなえると述べ、中長期的な視点でみた「人への投資」の重要性を持論としている[18][19]
  • 憲法改正については、立憲主義の強化の観点から議論を進めるとしている。加えて、憲法裁判所の設置、衆参両院のそれぞれのあり方、地方自治についての統治機構改革についても議論を深める必要があると述べている。また、自民党憲法草案については、立憲主義の観点からみて、基本的人権国民主権の理念を軽視していると述べ、加えて、自衛隊の海外での武力の行使を認めないという自身の立場から、反対の考えを示している[18]
  • 安全保障について、離島防衛やミサイル防衛サイバー防衛に対応するため、「領域警備法」などの法整備の必要性を主張している。また、対等な日米関係を目指すために、「軍属」の定義の見直しなど、日米地位協定等について新しい提案を行うとしている[18]
  • 日本の伝統や文化、共助の精神を大切にすると同時に、国際化の時代に必要な多様性や先見性も尊ぶ、「リベラル保守政党」としての民進党の確立を目指すとしている。また、党内改革の一環として、国政候補者の選考に予備選を導入し、その中で「女性専用選挙区」「20代、30代専用選挙区」を設けるとしている[18]
  • 報道への国家権力の介入防止のため、記者クラブ制度の廃止。日本のアニメ・漫画・ゲーム、それらの二次創作も含めたポップカルチャー振興のため、表現の自由を最大限保証。アメリカのフェアユースを参考にして、著作権の行き過ぎた規制を抑制。また、著作権の非親告罪化には反対の考えを示している[18]
  • 北朝鮮が島根、広島、高知各県の上空を通過させグアム島周辺に向け弾道ミサイルを発射することを予告したことを受け、2017年8月10日の衆議院安全保障委員会閉会中審査にて空白地帯となっている四国へのPAC-3の配備の必要性を主張する[20]

以下は主に複数の選択肢から一つを選ぶ形式のアンケートへの回答。

日本獣医師会との関係[編集]

獣医師問題議員連盟事務局長を務める玉木[25]は、香川県獣医師会副会長の父親を持ち、日本獣医師会から2012年に100万円の政治献金を受けている[26]。日本獣医師会は日本の大学に獣医学部を新設することに強く反対をする立場であり、日本獣医師会第72回通常総会に参加し、「このような教育の分野、あるいは医療の分野は、そもそも特区として、地域の例外を作り、 進めるべき話ではないと思います。もし、おかしな方向に向かいそうになった際は、 しっかりと止めることもわれわれの責任と思っておりますので、十分な監視もしていきたいと思っております。 」と述べている[27]ことや、獣医師である父と弟も家族ぐるみで獣医師学部の新設に反対しているとしていること[28][29]などから、産経新聞から「日本獣医師会との深いつながりがある。」と報じられている[28]

日本獣医師会が強く反対している加計学園の獣医学部新設問題では、朝日新聞が入手した「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」という題名の文書を5月17日に報じ、同日に玉木が朝日新聞の内容を元に国会質問を行って、野党の追及の先鞭をつけた。7月24日の衆議院の閉会中審査でも、加計学園の獣医学部新設の白紙撤回を安倍晋三総理大臣に求めた。[30]

人物[編集]

  • 妻・恵理は首相自民党総裁だった大平正芳の親戚であり、この縁で大平の孫娘である渡辺満子(元・日本テレビプロデューサー、元日本テレビ取締役専務執行役員・渡辺弘の妻)が玉木の公設秘書を務めている。また、地盤である現在の香川2区はかつての大平の地盤(中選挙区時代の香川2区)の一部を引き継いだ地区でもある[31]
  • 2009年の国会初登院の際は、一番乗りでの登院を目指したものの民主党の同僚議員であった三宅雪子に先を越されたが、2012年に再選された後の国会開会日には一番乗りで登院した[32]

脚注[編集]

  1. ^ 〈選択 09香川〉「真夏の天王山」始動 3選挙区に12氏が立つ - 2009総選挙『asahi.com(朝日新聞社)』2009年8月19日
  2. ^ 公益社団法人 香川県獣医師会 [1]
  3. ^ 動物保護に取り組むわけ
  4. ^ 公式ホームページ プロフィール
  5. ^ a b たまき雄一郎 略歴『たまき雄一郎ブログ』2016年2月7日閲覧
  6. ^ 【衆院予算委員会】石原担当相が「部下」と対決 民主・玉木氏が質問『産経ニュース』2016年2月4日
  7. ^ 小選挙区 香川 : 開票結果 : 総選挙2005『YOMIURI ONLINE(読売新聞)』2016年2月7日閲覧
  8. ^ 第45回衆議院議員選挙『時事ドットコム』2016年2月7日閲覧
  9. ^ 玉木雄一郎について:プロフィール『たまき雄一郎 オフィシャルサイト』2016年2月7日閲覧
  10. ^ プロフィール『前原誠司(まえはらせいじ)-ホームページ-』2016年2月7日閲覧
  11. ^ 自公大勝325、再可決可能に 民主57、維新54 - ニュース - 第46回総選挙『朝日新聞デジタル』2012年12月17日閲覧
  12. ^ 香川 小選挙区 : 開票結果 : 総選挙2012 : 衆院選『YOMIURI ONLINE(読売新聞)』2016年2月7日閲覧
  13. ^ 第46回衆議院議員総選挙『YOMIURI ONLINE(読売新聞)』2016年2月7日閲覧
  14. ^ 次の内閣・閣議に政調副会長として出席しました。『たまき雄一郎 オフィシャルサイト』2016年2月7日閲覧
  15. ^ 開票結果・速報(小選挙区・香川) : 衆院選2014(衆議院選挙)『YOMIURI ONLINE(読売新聞)』2016年2月7日閲覧
  16. ^ “民進党新代表に蓮舫氏 前原氏と玉木氏を破る”. 朝日新聞. (2016年9月15日). http://www.asahi.com/articles/ASJ9H4RP9J9HUTFK00J.html 2016年9月15日閲覧。 
  17. ^ “2016年 民進党代表選出選挙 開票結果” (PDF) (プレスリリース), 民進党, (2016年9月15日), https://www.minshin.or.jp/download/30654.pdf 2016年9月16日閲覧。 
  18. ^ a b c d e 玉木雄一郎の基本政策『たまき雄一郎 オフィシャルサイト』2016年9月10日閲覧
  19. ^ 「こども国債」の発行で日本経済は蘇る『たまき雄一郎ブログ』2016年8月16日
  20. ^ “香川選出の民進党・玉木雄一郎氏「四国にもPAC3を」”. 産経新聞. (2017年8月10日). http://www.sankei.com/smp/politics/news/170810/plt1708100023-s1.html 2017年8月16日閲覧。 
  21. ^ a b c d “2012衆院選 香川2区 玉木雄一郎”. 毎日jp (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A37002001001 2014年4月3日閲覧。 
  22. ^ a b c d “2014衆院選 香川2区 玉木雄一郎”. 毎日jp (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/47shu/meikan.html?mid=A37002003003&st=tk 2015年10月25日閲覧。 
  23. ^ “前原氏ら集団的自衛権を限定容認…海江田おろし”. 読売新聞. (2014年6月5日). http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140605-00050031-yom-pol 2014年6月10日閲覧。 
  24. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査
  25. ^ [2]『動物保護に取り組むわけ』
  26. ^ [openpolitics.or.jp/pdf/370301/2012.pdf]
  27. ^ “第72回通常総会の開催”. 日本獣医師会. (2017年5月22日). http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06808/a2.pdf 2017年5月26日閲覧。 
  28. ^ a b “「しっかり止める」 獣医師連盟から献金の民進・玉木雄一郎幹事長代理、獣医師会総会で獣医学部新設阻止を“約束””. 産経新聞. (2017年5月22日). http://www.sankei.com/premium/news/170522/prm1705220008-n1.html 2017年5月26日閲覧。 
  29. ^ “民進党に特大ブーメラン再び!加計学園を応援した過去”. ダイヤモンド. (2017年5月25日). http://diamond.jp/articles/-/129323 2017年5月26日閲覧。 
  30. ^ 朝日新聞 2017年7月24日15時10分 [3]
  31. ^ 中選挙区時代の香川2区の残りの地盤は現在の香川3区となっており、こちらは大野功統大野敬太郎の地盤となっている。
  32. ^ “衆院初登院、1番乗りはまさかの2回生「トーンが落ちているのかな」”. 産経新聞. (2012年12月26日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121226/plc12122610590007-n1.htm 

外部リンク[編集]