野党

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野党(やとう)とは、「政府から離れた在野政党」を意味する、政権内閣行政を担わない政党のことであり、それを担う与党と対峙する。

概要[編集]

単純小選挙区制の議会においては、デュヴェルジェの法則に従って二大候補が形成される傾向にあり、従って議会を占める政党は二大政党制がとられることになる。このような場合には政権の奪取に失敗した野党も未来の政府を構成する可能性が高く、公的な性格を帯びると認識される。

より比例代表制に重点をおいた選挙システムにおいては、複数の野党が形成される。このような多数野党は世界の一般である。

長期に渡って単一の党派による支配が続いている組織化の進んだ民主政体一党優位政党制)においては、野党が名目・形式・体裁だけの平等主義に弱体化され、ゲリマンダーによって野党に不利な選挙システムを構築される場合がある。

公式野党[編集]

イギリスなどウェストミンスター・システムに基づいた議院内閣制の諸国においては、野党第一党に女王陛下の野党Her Majesty's Loyal Opposition)、又は、公式野党Official Opposition)と呼ばれる公式な地位が与えられ、その党首にも同時に「野党指導者(Leader of the Opposition)」の称号が与えられて特別な歳費も支給されるなどすることがある。

この場合、野党第1党の党首らは、公式な制度として影の内閣を組織する事例が多い。

日本の国政野党[編集]

※令和2年11月8日現在

(以下、政党助成法上の政党要件を満たしていない政治団体)

ゆ党[編集]

与党の政策に対し常に批判的・対立的な姿勢を示しつつ、次期政権政党を目指して活動する政党もあれば、与党に対し常に対立的な姿勢を示すわけではなく、是々非々で臨む政党もある。

日本では「野党」という場合、前者のような姿勢をとる政党のみを示すこともある[1]。これに対して、後者のような政党をゆ党(漢字表記は「癒党」)と呼ぶことがある[2][3]。「ゆ」は五十音順では「や」と「よ」の中間にある文字であり、すなわち「ゆ党」とは「野党(や党)」と「与党(よ党)」の中間に位置するという意味である。この用語は主に反与党の立場を取る人物・団体が使用し、その際には若干の軽蔑のニュアンスが含まれることが多い。平成8年に連立与党の社民党新党さきがけの所属議員が離党して旧民主党が発足した当初、分離の主な理由は橋本内閣そのものとの対立ではなかったことから内閣に対する姿勢が曖昧であり、ゆ党という表現が使われるようになった。

平成28年1月には衆議院本会議の代表質問において、おおさか維新の会が「私たちは与党でもない野党でもない」と述べた。民主党がこの発言を問題視し、維新および当時友好関係にあった改革結集の会[4]の2党は野党ではなく「ゆ党」であると主張し、衆院予算委員会で野党の質問時間に含めない考えを示し、最終的に与野党が2党に時間を譲り合う“ゆ党”扱いとなった[5]。これに対し維新は「政権に参加していない党は野党だ」と主張し、抗議として与党からの配分時間のみを返上したうえで予算委員会を欠席する事態となった[6]

現在「ゆ党」と呼ばれている政党[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]