第15回参議院議員通常選挙

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第15回参議院議員通常選挙
日本
1986年 ←
1989年7月23日 (1989-07-23)
→ 1992年

内閣 宇野内閣
任期満了日 1989年7月9日
改選数 126
選挙制度 選挙区制76
拘束名簿式比例代表制 50
Japanese House of Councillors election, 1989 ja.svg
選挙後の党派別議席数

参議院252議席(改選126議席)
  第1党 第2党 第3党
  Sosuke Uno 1977.png Takako Doi in Tokyo congressist election 2.jpg Gray - replace this image male.svg
党首 宇野宗佑 土井たか子 石田幸四郎
政党 自由民主党 日本社会党 公明党

  第4党 第5党 第6党
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党首 不破哲三 山田耕三郎 永末英一
政党 日本共産党 連合の会 民社党

  第7党
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党首 野末陳平
政党 税金党

第15回参議院議員通常選挙(だい15かいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ)は、1989年平成元年)7月23日に行われた日本参議院議員通常選挙である。

概説[編集]

史上最多の40政党が候補を立てた選挙であった。

自民党竹下登内閣下でのリクルート問題消費税宇野宗佑総理の女性問題などが焦点になった選挙であり、野党である日本社会党は女性党首である土井たか子委員長による活躍で46議席を獲得し、与野党逆転を収め「マドンナ旋風」と呼ばれるブームをまきおこした。土井はこの選挙結果を「山が動いた」と表現した。自民党は幹事長橋本龍太郎が「ちくしょー」と思わず憤るほどの惨敗であった。自民党は、結党以来初めて追加公認を合わせても参議院での過半数を失った。特に、それまで絶対的な強さを誇った1人区(事実上の小選挙区)で、前回の25勝1敗から一転して3勝23敗と惨敗した。日本社会党は第15回参議院議員通常選挙では、消費税反対でもって勝利していたが、6年後に1995年に社会党の村山富市総理大臣は社会保障の維持には「やむを得ない」として消費税5%引き上げ閣議決定した。それまで3%だった消費税を1997年に5%にするという法律を成立させた。 増税分2%のうち1%は地方消費税とした[1]

自民党は2016年第24回参議院議員通常選挙後に平野達男が入党するまで27年間参議院での単独過半数を回復できず、非自民連立政権を経た後は2009年(平成21年)の再下野に至るまで、2012年(平成24年)に政権復帰した後も、公明党との連立政権を組んで過半数を確保していた[2]

選挙データ[編集]

内閣[編集]

公示日[編集]

  • 1989年(平成元年)7月5日

投票日[編集]

  • 1989年(平成元年)7月23日

改選数[編集]

選挙制度[編集]

  • 選挙区
    • 小選挙区制 ‐ 改選数26
      • 2人区(単記投票) - 26
    • 中選挙区制 ‐ 改選数50
      • 4人区(単記投票) - 15
      • 6人区(単記投票) - 4
      • 8人区(単記投票) - 2
  • 秘密投票
  • 20歳以上の男女
  • 有権者 stub( 男性: 女性: )

政党名[編集]

ちきゅうクラブ世界浄霊会社会主義労働者党税金党大行社政治連盟日本社会党スポーツ平和党日本共産党年金党、人間党、太陽の会UFO党新政クラブ大日本誠流社主権在民党新自由クラブ新自由党全婦会救国党ミニ政党悪税消費税反対大連合進歩党みどりといのちのネットワークエイズ根絶性病撲滅国民運動太陽新党老人福祉党道州制推進会議MPD・平和と民主運動緑の党教育党日本青年社、自由民主党、福祉党サラリーマン新党原発いらない人びと二院クラブ、公明党、雑民党、民社党、国会議員を半分に減らす会、世直し党政事公団太平会環境党日本国民権利擁護連盟 [3]

その他[編集]

  • 立候補者 ( 地方区: 全国区: )

主な争点[編集]

選挙結果[編集]

投票率[編集]

選挙当日有権者:89,891,358名

  • 65.0%(有効票のみの実質的投票率は選挙区63.30%、比例区は62.49%)

議席数[編集]

政党/無所属 改選 非改選 合計
与党 36 73 109
自由民主党 36 73 109
野党 90 53 143
日本社会党 45 22 67
連合の会 11 0 11
公明党 11 11 22
日本共産党 5 9 14
民社党 3 5 8
税金党 2 1 3
第二院クラブ 1 1 2
スポーツ平和党 1 0 1
サラリーマン新党 0 1 1
沖縄社会大衆党 1 0 1
無所属 10 3 13
合計 126 126 252
党派別得票数及び(改選)議席数
比例区 選挙区 比+選
議席数
得票数 得票率 議席数 得票数 得票率 議席数
自由民主党 15,343,455 27.32 15 17,466,406 30.70 21 36
日本社会党 19,688,252 35.05 20 15,009,451 26.38 25 45
公明党 6,097,971 10.86 6 2,900,947 5.10 5 11
日本共産党 3,954,408 7.04 4 5,012,424 8.81 1 5
連合の会 3,878,783 6.82 11 11
民社党 2,726,419 4.85 2 2,066,533 3.63 1 3
税金党 1,179,939 2.10 1 889,633 1.56 1 2
二院クラブ 1,250,022 2.23 1 337,250 0.59 0 1
サラリーマン新党 872,326 1.55 0 256,678 0.45 0 0
スポーツ平和党 993,989 1.77 1 1
太陽の会 147,090 0.26 0 11,226 0.02 0 0
進歩党 711,980 1.27 0 863,185 1.52 0 0
諸派 3,205,477 5.71 0 844,394 1.48 1 1
無所属 7,362,723 12.94 10 10
合計 56,171,328 100.00 50 56,899,633 100.00 76 126
出所:〈データ〉国会議員選挙の結果、石川真澄『戦後政治史 新版』岩波新書。なお、二院クラブの選挙区得票及び議席数は、革新統一で立候補した沖縄県選挙区の喜屋武真栄(沖縄社会大衆党)が獲得した分である。

政党・政治団体[編集]

自由民主党

総裁 幹事長 総務会長 政務調査会長 国会対策委員長 参議院議員会長
宇野宗佑 橋本龍太郎 水野清 村田敬次郎 渡部恒三 長田裕二

日本社会党

中央執行委員長 中央執行副委員長 書記長 政策審議会長 国会対策委員長 参議院議員会長
土井たか子 岡田利春
小野明
金子みつ
山本政弘
山口鶴男 伊藤茂 大出俊 小野明

連合の会

公明党

中央執行委員長 中央執行副委員長 書記長 政策審議会長 国会対策委員長 参議院議員団長 最高顧問
石田幸四郎 浅井美幸
長田武士
多田省吾
伏木和雄
市川雄一 坂口力 坂井弘一 黒柳明 竹入義勝
矢野絢也


日本共産党

議長 副議長 幹部会委員長 幹部会副委員長 書記局長 政策委員会責任者 国会対策委員長 参議院議員団長
宮本顕治 不破哲三 村上弘 市川正一
小笠原貞子
戎谷春松
高原晋一
西沢富夫
金子満広 吉岡吉典 寺前巌 橋本敦


民社党

中央執行委員長 中央執行副委員長 書記長 政策審議会長 国会対策委員長 参議院議員会長 常任顧問
永末英一 河村勝 米沢隆 中野寛成 吉田之久 藤井恒男 塚本三郎

議員[編集]

この選挙で選挙区当選[編集]

 自民党   社会党   連合の会   公明党   共産党   民社党   税金党   諸派   無所属 

北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県
竹村泰子 菅野久光 北修二 高崎裕子 三上隆雄 小川仁一 栗村和夫 細谷昭雄 星川保松
福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県
会田長栄 石原健太郎 種田誠 狩野明男 上野雄文 岩崎純三 角田義一 山本富雄 深田肇 土屋義彦
千葉県 神奈川県 山梨県 東京都
糸久八重子 倉田寛之 小林正 石渡清元 磯村修 田英夫 原文兵衛 野末陳平 黒柳明
新潟県 富山県 石川県 福井県 長野県 岐阜県 静岡県
稲村稔夫 吉川芳男 鹿熊安正 粟森喬 古川太三郎 村沢牧 下条進一郎 高井和伸 桜井規順 竹山裕
愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府
前畑幸子 吉川博 井上計 井上哲夫 中村鋭一 笹野貞子 西田吉宏 谷畑孝 横山ノック 白浜一良
兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県
旭堂小南陵 石井一二 矢原秀男 新坂一雄 世耕政隆 吉田達男 岩本久人 片山虎之助 森暢子
広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県
浜本万三 藤田雄山 山田健一 乾晴美 喜岡淳 池田治 西岡瑠璃子 小野明 木庭健太郎 合馬敬
佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
陣内孝雄 篠崎年子 紀平悌子 沢田一精 梶原敬義 野別隆俊 鎌田要人 久保亘 喜屋武真栄

比例代表選出議員[編集]

 自民党   社会党   公明党   共産党   民社党   第二院クラブ   税金党   スポーツ平和党 

1-10 松前達郎 清水嘉与子 久保田真苗 八代英太 国弘正雄 高桑栄松 岡野裕 日下部禧代子 市川正一 安恒良一
11-20 山岡賢次 大森昭 井上章平 中西珠子 佐藤三吾 足立良平 石川弘 安永英雄 須藤良太郎 堂本暁子
21-30 和田教美 橋本敦 谷本巍 成瀬守重 穐山篤 大浜方栄 清水澄子 尾辻秀久 刈田貞子 北村哲男
31-40 菅野寿 木暮山人 寺崎昭久 吉川春子 肥田美代子 石井道子 コロムビア・トップ 庄司中 中川嘉美 田村秀昭
41-50 横溝克己 村田誠醇 伊江朝雄 堀利和 翫正敏 柳川覚治 常松克安 アントニオ猪木 林紀子 三石久江

補欠当選[編集]

この選挙で初当選[編集]

  • 衆議院議員経験者には「※」の表示。
  • 現役議員には「〇」の、現役衆議院議員には「□」の表示。
自由民主党


日本社会党


公明党
日本共産党
民社党
連合の会


税金党
スポーツ平和党
無所属


この選挙で返り咲き[編集]

連合の会

この選挙で引退・不出馬[編集]

自由民主党


日本社会党
公明党


日本共産党
民社党

この選挙で落選[編集]

自由民主党


日本共産党
民社党
サラリーマン新党
太陽の会
無所属

選挙後[編集]

投票日の翌日、参院選敗北の責任を取り、宇野総理は敗北の責任をとり退陣を表明。宇野宗佑内閣は成立からわずか68日で総辞職した。会見での「明鏡止水の心境であります」との言葉が有名になった。

その後の首班指名選挙で参院は日本社会党の土井たか子を指名、衆院では自民党の海部俊樹を指名し、両院協議会で一致しなかったため、衆議院の優越で海部が首相に選出された。

1989年(平成元年)12月11日に消費税廃止法案が参議院で可決された。しかし、衆議院で議決することができず廃案となった。

同月には国民からの批判に応えるために「消費税導入の趣旨」を踏まえてゴールドプラン(高齢者保健福祉推進十カ年計画)が策定され、1990年代における介護サービス供給組織の飛躍的な拡充に繋がった。

選挙関連特別番組[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 消費税5%への決定 村山富市 元総理大臣 2010年9月1日 日本記者クラブ
  2. ^ 自民27年ぶり単独過半数=参院、「改憲4党」で3分の2-無所属・平野氏入党へ時事通信[リンク切れ]
  3. ^ 柏崎市「参議院議員選挙 柏崎地域の結果」
  4. ^ 当初は日本社会党公認だったが、選挙遊説中の不祥事により公認取り消し(当選後に復党)。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]