中根一幸

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中根 一幸
なかね かずゆき
生年月日 (1969-07-11) 1969年7月11日(54歳)
出生地 埼玉県鴻巣市
出身校 日本体育大学体育学部健康学科
専修大学大学院法学研究科公法学修了
前職 議員秘書
現職 自由民主党総務部会長
衆議院議員
所属政党 自由民主党安倍派→無派閥)
公式サイト 中根一幸ウェブサイト

選挙区比例北関東ブロック→)
埼玉6区→)
比例北関東ブロック
当選回数 5回
在任期間 2005年 - 2009年
2012年 - 現職

当選回数 1回
在任期間 1995年 - 1999年
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中根 一幸(なかね かずゆき、1969年7月11日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(5期)、自由民主党総務部会長。

自由民主党内閣部会長、自由民主党国土交通部会長、外務大臣政務官第2次安倍改造内閣第3次安倍内閣)、外務副大臣第3次安倍第3次改造内閣第4次安倍内閣)、内閣府副大臣第4次安倍改造内閣)、衆議院国土交通委員長を歴任した。

埼玉県立伊奈学園総合高等学校日本体育大学体育学部健康学科卒業。専修大学大学院法学研究科公法学修了。

経歴[編集]

外務副大臣在任時の発言[編集]

  • シンポジウム「再生可能エネルギー100% の社会の実現に向けて-日本のマルチステークホ ルダーの取り組み-」において開会挨拶を行い、日本における気候の変化に言及した上で、日本政府が、世界の脱炭素化を牽引するとの考えの下、温室効果ガス排出削減の為の長期戦略を策定している等、日本の政策を紹介した[6]
  • OSCE外相理事会に出席した際、北朝鮮に言及し、国際社会の強い連携の下、北朝鮮から非核化に向けた対話を求めてくる状況を作ることの重要性を訴え、OSCE諸国の協力を要請し、拉致問題についても早期可決にOSCE諸国の理解と協力を求めた[7]
  • 平成30年2月14日、訪日中の国連世界食糧計画バレリー・グァルニエリ事務局次長の表敬を受けた。この表敬訪問を受けた際に、アクセスが困難な地域において,WFPが最前線で活動していることを高く評価する旨述べるとともに,紛争発生後の対応のみならず,紛争の根本原因への対処を行う「人道と開発と平和の連携」の推進等を通じ,WFPとの協力関係を一層拡大していきたい旨を伝えた[8]
  • スリランカを訪問した際、コロンボ港を訪れ、無償資金協力でスリランカ沿岸警備庁に供与する巡視艇の引き渡し式に出席。その際、同じアジアの海洋国家として,自由で開かれ,安定かつ繁栄したインド洋の実現のため,引き続き手を携えていきたい旨述べた[9]
  • イタリアを訪問中、バチカン市国のポール・リチャード・ギャラガー外務長官を表敬訪問した。その際、ギャラガー外務長官が広島から平和の尊さを発信したことに感謝を伝えつつ,是非フランシスコ法王に日本へお越しいただきたいと伝え、ギャラガー外務長官に協力を依頼した[10]

内閣府副大臣在任時の発言[編集]

  • 平成30年の台風24号による被害からの早期復旧を図る為、平井伸治鳥取県知事から財政支援について要請を受けた。この要請について、「被災地の早期復旧・復興のためには被災自治体が財政面で不安なく事業に取り組めるようにすることが重要であり、適切に対応していく」を述べている[11]
  • 平成30年12月、国家戦略特別区域合同会議に出席。5区域の区域計画等について議論がなされ、9事業の認定申請が了承された。このことを受けて、「今後とも規制改革による地方創生を加速するため、積極的な改革提案、特区メニューの更なる活用をお願いしたい」と述べている[12]

政策[編集]

不祥事[編集]

暴力行為[編集]

2006年12月15日夜、友人らと一緒に訪れた池袋飲食店で店側とトラブルとなり、女性店主に暴力をふるったとして被害届が出されていると報じられたが[15]、その後示談が成立し起訴猶予処分となった。

不適正報酬[編集]

学校法人敬愛学園が運営する私立幼稚園・箕田幼稚園の理事長と事務長とを兼任しているが、2012年11月から12月にかけての計22日間に亘り、欠勤していたにもかかわらず、無欠勤の場合と同様に報酬を受け取っていたことが、2014年に判明した。埼玉県は、が定めた給与規定に違反するとして同園に改善指導を行い、中根は欠勤分を返還している[16]

秘書問題[編集]

2015年公設秘書が「逮捕監禁致死罪」で懲役6年の実刑判決を受けた人物であることが報じられた。同秘書は、議員会館の中で、「俺は人を殺している」などとうそぶき、恐れをなした同僚秘書が何人も辞めていると報じられた同年7月に辞職している[17]

裏金問題[編集]

政治資金パーティー収入の裏金問題で、中根は2018~2022年の5年間で、清和会のパーティ券の販売ノルマを超過した分のキックバックとして計1860万円を受け取ったが、政治資金収支報告書に記載漏していなかったと書面で発表した。1月31日に訂正した収支報告書で寄付収入などとして新たに記載した。一方で、20~22年の報告書はいずれも、前年からの繰越金を記入する欄に「不明」と記入している[18]。2024年4月4日、自民党は中根を半年間の党役職停止とする処分を決定した[19]

統一教会との関係[編集]

2021年11月7日に行われた、統一教会系の国際勝共連合勝共UNITEが共催して開催中の憲法改正イベント「救国救世勝共大会2021」において、ビデオメッセージを寄せた。

2世信者が中心である勝共UNITEの会員に向け、「今日は若い方々がたくさん参加をされているということでございます。次の時代にしっかりと守るべきものは守り~(中略)わたくし衆議院議員中根一幸も皆さまと一緒にしっかりとそういった素晴らしい日本を作っていきたいと思います」と述べた[20]

国政選挙歴[編集]

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
比当 第44回衆議院議員総選挙 2005年9月11日 36 比例北関東埼玉6区 自由民主党 12万1665票 45.09% 1 2/3 3/9
第45回衆議院議員総選挙 2009年8月30日 40 埼玉6区 自由民主党 8万4654票 30.59% 1 2/3 /
第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 43 埼玉6区 自由民主党 9万871票 37.94% 1 1/5 /
比当 第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 45 比例北関東(埼玉6区) 自由民主党 9万4303票 41.90% 1 2/3 3/8
比当 第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 48 比例北関東(埼玉6区) 自由民主党 9万2222票 40.50% 1 2/3 1/7
比当 第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 52 比例北関東(埼玉6区) 自由民主党 10万5433票 43.98% 1 2/2 7/7

所属団体・議員連盟[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 公式ページ プロフィール
  2. ^ Facebook
  3. ^ 自民、1億推進本部長に逢沢元国対委員長 産経新聞 2015年10月23日
  4. ^ 自民党 部会長が内定 農林部は小泉進次郎氏が留任 毎日新聞 2016年8月18日
  5. ^ 外務副大臣に「ヒゲの隊長」佐藤正久元防衛政務官 副大臣・政務官名簿発表”. 産経新聞 (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
  6. ^ “シンポジウム「再生可能エネルギー100%の社会の実現に向けて-日本のマルチステークホルダーの取り組み-」中根副大臣 開会挨拶”. 外務省. (2018年8月23日) 
  7. ^ “OSCE外相理事会における中根副大臣ステートメント”. 外務省. (2017年12月11日) 
  8. ^ グァルニエリ国連世界食糧計画事務局次長による中根一幸外務副大臣表敬”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2021年10月1日閲覧。
  9. ^ 中根外務副大臣のベトナム,スリランカ及びパキスタン訪問(結果)”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2021年10月1日閲覧。
  10. ^ 中根外務副大臣によるギャラガー・バチカン外務長官表敬”. Ministry of Foreign Affairs of Japan. 2021年10月1日閲覧。
  11. ^ 平井伸治鳥取県知事による要請 - 内閣府”. 内閣府ホームページ. 2021年10月1日閲覧。
  12. ^ 東京圏(第23回)・関西圏(第18回)・福岡市・北九州市(第17回)・仙北市(第7回)・愛知県(第9回)国家戦略特別区域会議 合同会議について - 内閣府”. 内閣府ホームページ. 2021年10月1日閲覧。
  13. ^ 毎日新聞 2014年衆院選候補者アンケート
  14. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  15. ^ 自民議員が暴行と被害届 東京・池袋の飲食店で 47NEWS 2006年2月4日
  16. ^ 自民・中根議員:不適正報酬得る 毎日新聞 2014年7月7日
  17. ^ 永田町て 蠢く「不良議員」と「無頼秘書」が日本の政治をダメにする”. ライブドアニュース. 2020年7月7日閲覧。
  18. ^ 裏金問題 安倍派4衆院議員報告書訂正 柴山氏が埼玉県連会長辞意 東京新聞web 2024年2月2日
  19. ^ “自民裏金で処分の大塚氏反発「強く憤り覚える」 埼玉では柴山氏ら3議員も対象”. 東京新聞. (2024年4月5日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/319404 2024年4月14日閲覧。 
  20. ^ https://twitter.com/cult_and_fraud/status/1457359784634511361”. Twitter. 2022年7月14日閲覧。
  21. ^ “2021年7月号_6面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年6月25日). http://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2021/07/2021%E5%B9%B47%E6%9C%88%E5%8F%B7_6%E9%9D%A2.pdf 2021年7月11日閲覧。 
  22. ^ 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年

外部リンク[編集]

公職
先代
越智隆雄
赤間二郎
田中良生
坂井学
葉梨康弘
水落敏栄
武藤容治
秋元司
伊藤忠彦
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田中良生
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2017年 - 2018年
次代
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佐藤正久
先代
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木原誠二
牧野京夫
日本の旗 外務大臣政務官
薗浦健太郎
宇都隆史と共同

2014年 - 2015年
次代
黄川田仁志
濱地雅一
山田美樹
議会
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日本の旗 衆議院原子力問題調査特別委員長
2023年 -
次代
現職
先代
赤間二郎
日本の旗 衆議院国土交通委員長
2021年 - 2022年
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木原稔