亀岡偉民
亀岡 偉民 かめおか よしたみ | |
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![]() 公式肖像写真(2020年公表) | |
生年月日 | 1955年9月10日(66歳) |
出生地 |
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出身校 | 早稲田大学教育学部 |
前職 | 衆議院議員秘書 |
所属政党 |
(自由民主党→) (無所属→) (無所属の会→) 自由民主党(安倍派) |
称号 | 教育学士 |
親族 | 養父・叔父:亀岡高夫 |
公式サイト | 亀岡よしたみ公式HP |
選挙区 |
(福島1区→) 比例東北ブロック |
当選回数 | 5回 |
在任期間 |
2005年9月11日 - 2009年7月21日 2012年12月16日 - 現職 |
亀岡 偉民(かめおか よしたみ、1955年9月10日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(5期)。
衆議院文部科学委員長、自由民主党文部科学部会長、内閣府大臣政務官・復興大臣政務官 (第2次安倍内閣)、文部科学副大臣兼内閣府副大臣(第4次安倍第2次改造内閣)、復興副大臣(菅義偉内閣・第1次岸田内閣)などを歴任。旧姓は小倉。
来歴[編集]
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栃木県下都賀郡国分寺町(現・下野市)生まれ。偉民が中学3年に進級する直前の1970年3月に、自身の実姉・睦美が亀岡高夫衆議院議員の実兄・金一の三男・隆之と結婚(二人は1983年に離婚)。
高校時代は作新学院高等部野球部の捕手として江川卓とバッテリーを組み、甲子園に2度出場[1]。進学した早稲田大学野球部では同学年のエースだった難波秀哉とバッテリーを組み、山倉和博の控え捕手であった。
早稲田大学教育学部(専門は幼児教育[2])卒業後は株式会社熊谷組に入社し、熊谷組野球部に所属[1]。のちに、母校である早稲田大学野球部の助監督を務める[3]。
1986年秋に前出の亀岡高夫と養子縁組し[要出典]、選挙地盤を引き継ぐ後継者として1990年の第39回衆議院議員総選挙から1996年の第41回衆議院議員総選挙を除いて4回に渡り立候補するも、すべて落選した。1991年11月に田名部匡省農水相の秘書となり、1993年の第40回衆議院議員総選挙では自由民主党の公認を得て、田名部の属する政真会(加藤六月グループ)の新人候補として立候補した[要出典]。亀岡高夫の秘書を経る。
2003年11月9日の第43回衆議院議員総選挙で偉民を公認した無所属の会は2004年夏に解党。2005年9月11日の第44回衆議院議員総選挙では、自民党は偉民と選挙区が競合する佐藤剛男を比例東北ブロックに回したため、偉民は福島1区から自民党公認で出馬し、初当選。当選後に清和政策研究会へ入会した[要出典]。
2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙では、公明党の推薦を受け、前回と同じ福島1区で立候補したが、比例復活もならず落選[4]。
2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙で前回の屈辱を晴らして2度目の当選を果たし、国政に復帰。同年12月発足の第2次安倍内閣では内閣府大臣政務官(女性活力・子育て支援、食品安全、男女共同参画、少子化対策の担当[5])に任命される(2014年9月退任)。その後自由民主党政務調査会内閣部会部会長代理、同農林部会部会長代理に就任。
2014年12月14日の第47回衆議院議員総選挙で3選[6]。
2016年8月、自由民主党政務調査会文部科学部会長に就任[7]。
2017年10月22日の第48回衆議院議員総選挙では、無所属で立候補した金子恵美に敗れたものの比例復活で4選(惜敗率89.618%)[8]。
2019年9月、 第4次安倍第2次改造内閣で文部科学副大臣(主に教育とスポーツを担当[10][注 1])兼内閣府副大臣に就任[12]。
2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で再び金子に敗れるも比例復活で5選[13][14][15][注 2]。
政策・主張[編集]
憲法問題[編集]
- 憲法改正について、2017年、2021年のアンケートで「賛成」と回答[16][17]。
- 改正すべき項目として「自衛隊の保持を明記する」「緊急事態に関する条項を新設する」と主張[18]。
- 安全保障関連法の成立について、2017年のアンケートで「評価する」と回答[16]。
- 集団的自衛権の行使容認に賛成[19]。
ジェンダー問題[編集]
- 選択的夫婦別姓制度の導入について、2017年のアンケートでは「反対」と回答[16]。2021年のアンケートでは「どちらかといえば反対」と回答[17]。
- 2021年1月、選択的夫婦別姓の導入反対を求める文書を地方議会議長に郵送した(後述)[20]。
- 同性婚を可能とする法改正について、2021年のアンケートで「反対」と回答[21]。
- 「LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、「どちらとも言えない」と回答[17]。
- クオータ制の導入について、2021年のアンケートでは回答しなかった[21]。
その他[編集]
- アベノミクスについて、2017年のアンケートで「どちらかといえば評価する」と回答[16]。
- 安倍内閣による森友学園問題・加計学園問題への対応について、2017年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[16]。
- 村山談話・河野談話を見直すべき[19]。
- ヘイトスピーチを法律で規制することに賛成[19]。
- 2013年11月26日、特定秘密保護法案の採決で賛成票を投じている[22]。
騒動[編集]
暴力団関係者との交流[編集]
- 偉民の後援会が2008年9月に偉民の誕生日を祝うためのゴルフコンペを福島県伊達市で開催し、偉民も支援者と共に参加したが、参加者の中に山口組系組長など暴力団関係者の妻が含まれていたことが2013年2月19日に判明した[23]。組長はコンペ開催の3か月前、乗用車の名義について虚偽の申請をおこなったとして、申請に協力した福島県内の不動産会社の元社長とともに県警に逮捕されており、コンペには同不動産会社の幹部も参加していた[23]。偉民は時事通信社の取材に対し、組長らについて「名前も知らず、一度も会ったことはない」と述べ、組長の妻らについては「会っているかもしれないが覚えていない。面識はない」と関係を否定した。不動産会社元社長については「付き合いがあり、ゴルフも以前に参加してもらったと思う。逮捕されたことは知らなかった」と語った[23]。偉民の後援会事務所では、コンペでは参加者から1万円前後の参加費を徴収したが、政治資金には充てていないとしている[23]。
夫婦別姓反対を求める文書を地方議会議長宛てに郵送[編集]
- 2021年1月30日、亀岡ら自民党国会議員有志50人は、47都道府県議会議長のうち同党所属の約40人に、選択的夫婦別姓の導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を郵送した。地方議員や市民団体は、地方議会の独立性を脅かす行為だとして亀岡らを批判した[20][24][25][26]。
文部科学副大臣だった期間に宮崎県の学校法人との会食[編集]
- 学校法人「豊栄学園」(宮崎県三股町)が、亀岡と藤原誠文科事務次官を、2015年から2019年にかけて繰り返し接待したとする記録を2021年3月22日に「しんぶん赤旗」が報じた[27]。計14回会食があり、総額は約95万円にのぼった[27][28]。会食の場所は都内の高級焼き肉店などで、1回の1人あたりの金額は約1万~2万8千円になる計算だった[27]。
- 亀岡が文部科学副大臣だった期間にも会食の記録があり、2019年11月に清水理事長と亀岡、宮崎県幹部の出席で、同学園から計8万4千円が支払われたことになっている[27]。
- 文科省は2018年4月、同学園が経営する都城東高校を、「教育課程特例校」に指定しており、2020年2月には、私立高校の産業教育施設を整えるための補助金約2400万円の交付を決定している[27]。
- 豊栄学園の担当者は、国会議員や官僚らとの会食について、「理事長としては『これは今後のためになる』ということであれば、会うことは何の問題もない。学校のためになるとなれば、学校の経費から出す」と説明し、亀岡らとの会食費用については「(個別の会食について)言うことはできない」とした[27]。
- 亀岡は、清水理事長とのたび重なる会食について「割り勘とか言ったりして、私が半分は出して、いつも交代、交代で昔から(会食を)やっている仲ですから」と主張。「一方的にごちそうになったことはない」と語り、接待ではないとの認識を示した[27]。
- 藤原は、会食には亀岡氏の招待で出席したとして「行ったら、そこに(清水理事長が)いらっしゃったということ。(飲食代は)亀岡先生の負担だと聞いていた。文科省に届け出はしていない」と述べ、費用の支払いをしていないことを認めた[27]。
- 萩生田光一文部科学相は3月23日の閣議後会見で、藤原誠事務次官が、文科省から補助金を受けている学校法人の理事長と亀岡の会食に同席していたことを認めた[28][29]。
人物[編集]
- 2006年11月3日に行われた日米野球の第1戦で始球式を行った安倍晋三首相の練習相手を務めた[30]。
- 2007年6月14日にワシントン・ポスト紙に掲載されたアメリカ合衆国下院121号決議の全面撤回を求める広告「THE FACTS」の賛同者に名を連ねている[31]。
- 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震にて、福島県でのボランティア活動を行った[32]。
所属団体・議員連盟[編集]
- 自民党たばこ議員連盟[33]
- 日本会議国会議員懇談会[34]
- 神道政治連盟国会議員懇談会[34]
- みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会[34]
- 創生「日本」[34]
- 自民党国際人材議員連盟
- 自民党動物愛護管理推進議員連盟
- 速やかな政策実現を求める有志議員の会
- 日韓議員連盟
- 北京オリンピックを支援する議員の会
- 歴史事実委員会
- 83会
- 再チャレンジ支援議員連盟
- ボーイスカウト振興国会議員連盟 [35]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 衆議院文部科学委員会の所信で「両大臣をしっかり支え、日本の将来を担う人を育てるための教育改革、また、国家戦略としてのスポーツ振興、さらには二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック大会を成功させるために全力を尽くしてまいります。」と述べている[11]。
- ^ 2021年の衆院選福島1区における自治体ごとの得票数は以下のとおり。
金子恵美 亀岡偉民 福島市 68,924 66,424 相馬市 8,638 9,124 南相馬市 15,837 15,695 伊達市 18,218 13,262 桑折町 2,704 3,754 国見町 2,559 2,749 川俣町 3,557 3,446 新地町 2,152 2,306 飯舘村 1,031 1,314 計 123,620 118,074
出典[編集]
- ^ a b “プロフィール”. 公式サイト 2015年5月3日閲覧。
- ^ 二〇二四年までに二回の憲法改正を実現するVol.335 2019年6月号 AppleTown
- ^ 亀岡偉民君 衆議院
- ^ 比例貢献が基準?公明が自民92候補を推薦 読売新聞 2009年7月30日
- ^ 第183回国会 内閣委員会 第2号
- ^ 福島 - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル
- ^ 自民党.部会長が内定 農林部は小泉進次郎氏が留任 毎日新聞 2016年8月18日
- ^ 福島-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
- ^ 自民党が衆院常任・特別委員長ら了承 予算委員長に野田聖子前総務相
- ^ 第200回国会 文部科学委員会 第1号
- ^ “副大臣決まる、第4次安倍第2次改造内閣”. Qnewニュース 2019年9月17日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2021 福島(会津若松・郡山など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
- ^ “【2021年 衆院選】東北ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
- ^ “令和3年10月31日執行 第49回衆議院議員総選挙 投票・開票速報”. 福島県選挙管理委員会. 2022年1月14日閲覧。
- ^ a b c d e “亀岡偉民”. 2017衆院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c “亀岡偉民”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ “憲法改正 改正すべき項目”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c 毎日新聞2014年衆院選アンケート
- ^ a b “【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、議員50人の一覧” (日本語). 東京新聞 TOKYO Web (2021年2月25日). 2021年2月25日閲覧。
- ^ a b “福島1区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
- ^ “特定秘密保護法 国会議員の投票行動”. 東京新聞(2013年12月14日). 東京新聞社. 2014年12月13日閲覧。
- ^ a b c d “亀岡政務官、組長妻らとゴルフ=後援会主催のコンペで-「面識ない」と関係否定”. 時事通信(2013年2月19日). 時事通信社. 2013年3月23日閲覧。
- ^ “全国40議長に別姓反対文書 自民・丸川氏、高市氏ら閣僚経験者も連名”. 東京新聞. (2021年2月25日) 2021年3月2日閲覧。
- ^ 飯田樹与 (2021年2月25日). “夫婦別姓反対を求める丸川担当相らの文書 「地方の意思決定を無視、失礼だ」埼玉県議長が不快感”. 東京新聞 2021年3月2日閲覧。
- ^ “丸川大臣「残念すぎる」選択的夫婦別姓、反対議員50人へ質問状 市民団体”. 東京新聞. (2021年2月27日) 2021年3月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “本紙スクープ/文科省接待の記録/亀岡副大臣(当時)・次官らを複数回/豊栄学園 補助金2400万円” (日本語). www.jcp.or.jp. 2021年3月24日閲覧。
- ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2021年3月23日). “学校法人の副大臣接待報道、事務次官同席認める 萩生田文科相” (日本語). 産経ニュース. 2021年3月24日閲覧。
- ^ “文科次官、補助金受給の学校法人と元副大臣の会食に同席:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2021年3月24日閲覧。
- ^ “ベースボール博物館 その84 安倍晋三首相のサイン入りホームプレート”. 週刊ベースボール(2007年2月24日). 野球殿堂博物館. 2013年8月11日閲覧。
- ^ 全面広告画像
- ^ 亀岡偉民手記 亀岡よしたみ 公式サイト
- ^ “2021年7月号_6面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年6月25日) 2021年7月11日閲覧。
- ^ a b c d 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年
- ^ “ボーイスカウト振興国会議員連盟会員名簿”. 2021年1月21日閲覧。
関連項目[編集]
- 山倉和博
- 金光興二
- ドカベン プロ野球編 (自身がモデルとなったキャラクターが登場する)
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- 亀岡偉民 (@kameokayositami) - Twitter
- 亀岡偉民 (@yoshitami.kameoka) - Facebook
- 亀岡よしたみ (@yoshitamikameoka) - Instagram
公職 | ||
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先代: 菅家一郎 横山信一 御法川信英 |
![]() 横山信一 岩井茂樹→渡辺猛之と共同 2020年 - 2021年 |
次代: 冨樫博之 横山信一 渡辺猛之 |
先代: 永岡桂子 浮島とも子 |
![]() 上野通子と共同 2019年 -2020年 |
次代: 高橋比奈子 田野瀬太道 |
先代: 左藤章 田中良生 中根一幸 佐藤ゆかり 浮島智子 磯﨑仁彦 牧野京夫 秋元司 原田憲治 |
![]() 大塚拓 平将明 宮下一郎 寺田稔 石原宏高 松本洋平 御法川信英 山本朋広と共同 2019年 - 2020年 |
次代: 赤沢亮正 藤井比早之 三ッ林裕巳 田野瀬太道 長坂康正 江島潔 堀内詔子 中山泰秀 岩井茂樹 |
先代: 加賀谷健 郡和子 金子恵美 稲見哲男 岸本周平 大野元裕 本多平直 高山智司 |
![]() 山際大志郎→小泉進次郎 北村茂男→伊藤忠彦 島尻安伊子→福岡資麿 平将明→松本文明 秋野公造→磯﨑仁彦 浮島智子と共同 2012年 - 2014年 |
次代: 小泉進次郎 越智隆雄 松本洋平 岩井茂樹 福山守 |
先代: 郡和子 金子恵美 加賀谷健 橋本清仁 |
![]() 徳田毅 長島忠美 坂井学 島尻安伊子と共同 2012年 - 2013年 |
次代: 小泉進次郎 山本朋広 岩井茂樹 坂井学 |
議会 | ||
先代: 冨岡勉 |
![]() 2018年 - 2019年 |
次代: 橘慶一郎 |
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