遠藤利明

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日本の旗 日本の政治家
遠藤 利明
えんどう としあき
生年月日 1950年1月17日(65歳)
出生地 日本の旗 日本 山形県上山市
出身校 中央大学法学部
前職 山形県議会議員
所属政党 自由民主党谷垣グループ
公式サイト えんどう利明 Official Web Site

日本の旗 東京オリンピック競技大会・
東京パラリンピック競技大会担当大臣
内閣 第3次安倍内閣
在任期間 2015年6月25日 -

選挙区 山形1区
当選回数 7回
在任期間 1993年 - 現職

当選回数 2回
在任期間 1983年 - 1990年
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遠藤 利明(えんどう としあき、1950年1月17日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(7期)、東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣、自民党山形県連会長・スポーツ立国調査会長[1]、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事[2]

文部科学副大臣第1次安倍内閣)、山形県議会議員(2期)等を歴任した。

叔父は元上山市長の鈴木行男。

来歴[編集]

山形県上山市出身。山形県立山形東高等学校中央大学法学部法律学科卒業。山形東高時代の同級生には、現:山形県副知事である細谷知行らがいた[3]近藤鉄雄衆議院議員秘書を経て、1983年から山形県議会議員を2期務める。県議時代は自由民主党に所属していた。1990年第39回衆議院議員総選挙旧山形1区(定数4)から出馬したが、6位で落選。1993年第40回衆議院議員総選挙では無所属日本新党推薦)で再び旧山形1区から出馬し、3位で初当選する[3]

当選後、自民党に復党。自民党復党後は、同じ山形県選出の加藤紘一の側近となる[要出典]小選挙区比例代表並立制導入後初めて実施された1996年第41回衆議院議員総選挙では山形1区から出馬し、小選挙区では鹿野道彦に敗れたが、重複立候補していた比例東北ブロックで復活した。2000年第42回衆議院議員総選挙では山形1区で鹿野に敗れ、比例復活も叶わず落選。同年、第2次森内閣不信任決議案をめぐる「加藤の乱」による加藤派分裂後は谷垣グループに所属し、以降は谷垣禎一の側近となる[4]2003年第43回衆議院議員総選挙及び2005年第44回衆議院議員総選挙では連続で鹿野を破り当選。

2006年自由民主党総裁選挙では谷垣陣営の選挙対策を取り仕切り、安倍晋三麻生太郎に次ぐ3位に終わったものの予想を上回る議員票66票の獲得に貢献した。第1次安倍内閣では文部科学副大臣に就任[1]

2007年10月、自民党政務調査会に設置されたスポーツ立国調査会の事務局長に就任[1]

2009年第45回衆議院議員総選挙では、山形1区で9年ぶりに鹿野に敗れるが、比例復活により5選。2011年10月、幹事長代理(総括)に就任した。2012年10月、党国際局長に就任した。同月に宏池会を脱退し、前自民党総裁・谷垣禎一による勉強会「有隣会」に参加。同年12月の第46回衆議院議員総選挙では、山形1区で前回敗れた鹿野を破り6選。

2013年5月21日、スキーの普及、振興と競技力向上を目的としたスキー議連を発足させ、会長に就任[5]。10月にはスポーツ庁設置を検討するプロジェクトチームの座長に就任[1]し、15日には青少年問題に関する特別委員長に就任した。また、自民党山形県連会長として、鈴木憲和大沼瑞穂落下傘候補を衆院選・参院選に擁立し、当選を支援した[3]

2014年12月の第47回衆議院議員総選挙では、山形1区で7選。

2015年6月25日、東京五輪・パラリンピック特別措置法の施行を受け、第3次安倍内閣に東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣として初入閣[6]

活動[編集]

学校教育[編集]

2013年3月28日、自民党教育再生実行本部長として教育改革案を提出。大学の入学・卒業要件にTOEFLの導入、文系を含む全大学入試への理数科目必修化、小中高校へのタブレットPC配布などを盛り込んだ。これに対し、TOEFLがアメリカNPOが実施している点や「英語よりも日本の歴史を重視するべき」などの反対意見が挙がり提言案了承を見送った[7]が、4月8日には英語教育の抜本改革、理数教育の刷新、情報通信技術教育に重点を置き、実現のために1兆円の集中投資を行うべきとした提言を安倍首相に提出した[8]。5月には2次提言案をまとめ、学校制度の「5・4・4」制への転換や、大学入試センター試験に代わる「達成度テスト」の導入、教員の指導力向上を目的とした「教師インターンシップ制度」の導入を掲げた[9]

2015年5月12日、教員の質の向上のため教員免許を国家資格に格上げし、医師免許に類似した仕組みを取り入れることを政府に求めた[10][11]。また、低所得世帯からの大学進学者数の増加を目指し、年収500万円以下の世帯や多子世帯からの私立大学入学者のための給付型奨学金を創設するべきとした[12]

スポーツ振興[編集]

2014年2月27日、文部科学省の外局として2015年4月までにスポーツ庁を設置することを明言し、民間人を長官に迎える考えを示した[13]。5月28日には骨子案をまとめ、公的な選手強化費を競技団体に配分する役割を日本オリンピック委員会(JOC)から分離し、日本スポーツ振興センター(JSC)を改組した独立行政法人に一元化するとした[14]。JOCから選手強化費配分の役割を分離する理由として「JOC傘下の競技団体の不祥事が相次いでおり、ガバナンスや事務局の体制の観点から無理がある」と述べている[15]

2014年12月、新国立競技場の建設費調達とスポーツ振興のための財源を確保するため、スポーツ振興くじの対象に野球を加えることを自民党が検討[16]。2015年4月13日にはスポーツ議員連盟の会合で、「非予想系くじ」として野球を加えることを決め、売り上げを2014年度(1,107億円)の2割増を目指すとした[17]

6月25日、五輪相就任に先立ち、「セキュリティー・インフラ整備、メダル獲得、国民総参加のための取り組みを考えたい」と抱負を述べ[18]、追加種目やキャンプ地を東日本大震災の被災地・東北地方への誘致にも言及した[19]。就任翌日の26日には舛添要一東京都知事竹田恆和JOC会長、鳥原光憲日本パラリンピック委員会会長と会談し、連携強化や選手強化について意見交換した[20]

人物[編集]

与野党に幅広い人脈を持つ調整型の政治家と言われており、東日本大震災の際には民主党と交渉を重ね復興政策をまとめ上げた[21]。また、「山形のドン」と一部で呼ばれていることについては、「加藤さんや鹿野さんが引退し、誰もいなくなったから言われているだけ」と述べている[22]

大学時代にラグビー部に所属していた経験からスポーツ振興政策を得意としており、森喜朗とはラグビーを通じて親交を深め師弟関係を築いている[21]。「他国とくらべ、世界と戦う選手の強化策がハード、ソフト両面で手薄過ぎる」という持論を持ち、ナショナルトレーニングセンターの設置やスポーツ庁設置法の成立に関わる一方、政治がスポーツに介入することには反対している[21][22]

政策[編集]

所属団体・議員連盟[編集]

政治資金[編集]

  • 2013年、政治資金の収入が山形県関係議員の中で最も多い9,389万円だった[27]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d “遠藤五輪相「スポーツ立国」を提唱”. 山形新聞. (2015年6月26日). https://www1.yamagata-np.jp/news/201506/26/kj_2015062600600.php?keyword=%E9%81%A0%E8%97%A4%E5%88%A9%E6%98%8E 2015年6月30日閲覧。 
  2. ^ 評議員会を開催 組織委員会新理事を選任 一般財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
  3. ^ a b c “《土着権力の研究》遠藤利明自民党山形県連会長(山形県) ポスト「山形のドン」最右翼”. 選択. (2014年2月). http://www.sentaku.co.jp/category/politics/post-3256.php 2014年8月28日閲覧。 
  4. ^ “極秘会談から外された人たち”. 日本経済新聞. (2012年3月9日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0801R_Y2A300C1I10000/ 2015年6月28日閲覧。 
  5. ^ “スキー議連が発足”. 日刊スポーツ. (2013年5月21日). http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20130521-1130762.html 2015年6月29日閲覧。 
  6. ^ “遠藤利明五輪担当相 正式に就任”. NHKニュース. (2015年6月25日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150625/k10010127851000.html 2015年7月1日閲覧。 
  7. ^ “「入試のTOEFL、理数必須」異論続出、了承見送り 自民教育再生本部”. 産経ニュース (産経新聞). (2013年3月28日). http://www.sankei.com/politics/news/130328/plt1303280003-n1.html 2015年6月29日閲覧。 
  8. ^ “TOEFLを大学受験資格に 自民、首相に提言書”. 日本経済新聞. (2013年4月8日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0803U_Y3A400C1CR8000/ 2015年6月29日閲覧。 
  9. ^ “5歳から小学生? 学制「5・4・4」も検討 自民教育再生本部”. 産経ニュース (産経新聞). (2013年4月8日). http://www.sankei.com/politics/news/130517/plt1305170034-n1.html 2015年6月29日閲覧。 
  10. ^ “教員免許を国家資格に 自民が政府に要請へ”. 日本経済新聞. (2015年5月11日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30H4L_Q5A510C1PE8000/ 2015年6月29日閲覧。 
  11. ^ “教員免許の国家資格化を提言 自民が首相に”. 日本経済新聞. (2015年5月12日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS12H1Q_S5A510C1PP8000/ 2015年6月29日閲覧。 
  12. ^ “教員免許を「国家資格化」 自民教育再生実行本部が第4次提言”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年5月12日). http://www.sankei.com/politics/news/150512/plt1505120024-n1.html 2015年6月29日閲覧。 
  13. ^ “スポーツ庁設置「来年4月までに」遠藤氏が見通し示す”. 産経ニュース (産経新聞). (2014年2月27日). http://www.sankei.com/sports/news/140227/spo1402270011-n1.html 2015年6月29日閲覧。 
  14. ^ “選手強化の公的資金配分、JOCから分離”. 日本経済新聞. (2014年5月29日). http://www.nikkei.com/article/DGXDZO71941570Z20C14A5UU2000/ 2015年6月29日閲覧。 
  15. ^ “「傘下団体、不祥事相次ぐ」 スポーツ議連PT座長”. 日本経済新聞. (2014年5月29日). http://www.nikkei.com/article/DGXDZO71941670Z20C14A5UU2000/ 2015年6月29日閲覧。 
  16. ^ “プロ野球にもtoto 政府・自民が検討、新国立競技場の事業費捻出狙う”. 産経ニュース (産経新聞). (2014年12月30日). http://www.sankei.com/sports/news/141230/spo1412300007-n1.html 2015年6月30日閲覧。 
  17. ^ “プロ野球軸に新くじ検討 「非予想系」とする方針”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年4月14日). http://www.sankei.com/sports/news/150414/spo1504140029-n1.html 2015年6月30日閲覧。 
  18. ^ “五輪相起用の遠藤氏「国民総参加の仕組みを」”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年6月25日). http://www.sankei.com/sports/news/150625/spo1506250015-n1.html 2015年6月30日閲覧。 
  19. ^ “遠藤五輪相、被災地での開催に意欲”. 山形新聞. (2015年6月26日). https://www1.yamagata-np.jp/news/201506/26/kj_2015062600593.php?keyword=%E9%81%A0%E8%97%A4%E5%88%A9%E6%98%8E 2015年6月30日閲覧。 
  20. ^ “遠藤五輪相、就任一夜明けから精力的な一日”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年6月26日). http://www.sankei.com/politics/news/150626/plt1506260048-n1.html 2015年6月30日閲覧。 
  21. ^ a b c “五輪相に就任した遠藤利明氏 人脈広い「調整型」”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年6月26日). http://www.sankei.com/politics/news/150626/plt1506260007-n1.html 2015年6月30日閲覧。 
  22. ^ a b “衆議院議員 遠藤利明さん”. やまがたコミュニティ新聞. (2015年1月9日). http://www.yamacomi.com/4953.html 2015年6月30日閲覧。 
  23. ^ 2012衆院選 山形1区 遠藤利明”. 毎日jp. 毎日新聞社. 2014年12月15日閲覧。
  24. ^ 2014衆院選 山形1区 遠藤利明”. 毎日jp. 毎日新聞社. 2014年12月15日閲覧。
  25. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  26. ^ 「自民党新役員にも多数、カジノ議連メンバー」、しんぶん赤旗、2014年9月15日
  27. ^ 山形新聞、2014年11月29日

外部リンク[編集]

議会
先代:
松島みどり
日本の旗 衆議院青少年問題に関する特別委員長
2013年 - 2014年
次代:
廃止
先代:
宮腰光寛
日本の旗 衆議院農林水産委員長
2008年 - 2009年
次代:
筒井信隆
公職
先代:
新設
日本の旗 東京オリンピック競技大会・
東京パラリンピック競技大会担当大臣

2015年 -
次代:
-
先代:
河本三郎馳浩
日本の旗 文部科学副大臣
2006年 - 2007年
次代:
松浪健四郎池坊保子