大原一三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

大原 一三(おおはら いちぞう、1924年7月1日 - 2005年11月3日 )は、日本の政治家自由民主党所属の衆議院議員(当選7回)。議員を引退後、大原財政経済研究所を主宰。宮崎県東臼杵郡北方町(現在の延岡市)出身。行財政改革の専門家として著書も多数。

来歴・人物[編集]

大正13年7月1日宮崎県東臼杵郡北方村に生まれる。北方小学校、宮崎県立延岡商業学校(現・宮崎県立延岡商業高等学校)、台北高等学校 (旧制)第一高等学校 (旧制)を経て、1951年東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省。入省同期に、山口光秀、吉本宏(理財局長、日銀副総裁)、貝塚敬次郎(日銀政策委員)、野崎元治(十八銀行頭取)など。

1976年衆院選に無所属で出馬し初当選。当選後は新自由クラブに所属したが、1979年に離党。その年の衆院選に無所属で出馬するが落選。翌1980年の衆院選では、自民党公認で出馬し、返り咲きを果たした。

1996年第一次橋本内閣で農林水産大臣を務める。担当大臣として、住専国会を乗り切る。1998年7月に誕生した小渕政権では総理の政策ブレーンとして活躍する。1998年、衆議院国鉄・林野特別委員会委員長として、JR等改革の取りまとめに貢献する。2001年、長年所属していた橋本派を離脱、無派閥となる。2003年10月、議員を引退。引退後は政治評論・政策提言等の活動を行った。国内外において行財政に関わる講演や、著書執筆、個人ホームページを運用するなど活発に活動した。原子力発電ではないクリーンなエネルギーの推進を唱え全国小水力利用推進協議会の会長を務めた。

2005年11月3日午後5時21分、膵臓癌のため東京都港区の病院で死去、享年81。

主な政策提言と実施状況[編集]

  • 平成9 - 11年 行政改革、中央省庁改革委員長(同時に特殊法人、規制改革担当)
  • 平成9年   土地の資産再評価法 - 議員立法 → 実施(利用企業数約500社)
  • 平成10年   電力の発送電分離案 → 小売り自由化(平成11年)
  • 平成10年   大都市ガスの分離・分割案 → 小売り自由化 (平成11年)
  • 平成10年   ガスパイプライン構想 → 平成11年閣議決定
  • 平成10年   平成14年 開発銀行の中幹企業運転資金の供給(時限)(平成10年~11年)
  • 平成10年   日銀の社債購入 (平成10年実施)
  • 平成10年   円の国際化 → 円建て外債の非課税・短期市場解禁(平成11年)
  • 平成11年   市町村合併目標1000 → 樋口・競争力会議採択(平成11年)
  • 平成11年   農業の株式会社化 → 実施段階(平成14年~)
  • 平成11年   デッド・エクイティ・スワップ → 産業再生会議採択(平成12年)
  • 平成12年   一橋ビジネススクールの創設(平成12年実施)
  • 平成12年   電力、ガス、鉄道の地域独占規定の廃止(平成12年)
  • 平成12年   独禁法の改正提案 → 優越的地位の乱用規制(未)
  • 平成12年   銀行の株式保有制限 → 立法化(平成13年)
  • 平成12年   NTTの分離分割案(ドコモ・コムの分離) → 宮内規制改革委採択(平成13年)
  • 平成12年   公立学校学区制度の廃止、大学の評価制度の導入(平成14年)
  • 平成12年   大学の評価制度(平成14年)
  • 平成12年   移民受け入れの弾力化(提案)
  • 平成12年   港湾荷役の24時間化(平成14年)
  • 平成12年   証券決済の短縮化(平成14年)
  • 平成12年   申請書類の英文化(平成14年情状参入書類、平成15年特許出願)
  • 平成12年   農家の株式会社化(平成14年)

著書[編集]

  • キンメル『租税と企業』(中央経済社、1953年)
  • 『前進への条件』(経済往来社、1967年)
  • 『落日の日本』(エール出版社、1973年)
  • 『これからの日本を救う道』(エール出版社、1975年)
  • 『明日では遅すぎる―日本が甦える日』(文藝春秋、1996年)
  • 『「パンとサーカス」の時代―非常識が常識の国』(フォレスト出版,1998年)
  • 『日本経済再生の条件』(経済親和会,1998年)
  • 『日本再生の条件―政策展開と今後の課題』(東洋経済新報社,1999年)
  • 『さあ!明日を語ろう―あなたが変える日本経済』(フォレスト出版,2000年)樋口廣太郎との対談
  • 『日本の没落』(角川書店、2001年)
  • 『改革者―私の「代表的日本人」』(フォレスト出版,2001年;角川文庫、2002年)
  • 『日本人の忘れもの』(時事通信社,2003年)
  • 『官庁大改造』(扶桑社,2004年)
  • 『2050年の日本―再生か衰退か』(東洋経済新報社,2004年)
  • 『人間万事塞翁が馬』(自伝)(宮日文化情報センター、2005年)
議会
先代:
亀井静香
日本の旗 衆議院農林水産委員長
1991年
次代:
高村正彦
公職
先代:
野呂田芳成
日本の旗 農林水産大臣
1996年
次代:
藤本孝雄