第36回衆議院議員総選挙

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第36回衆議院議員総選挙
日本
1979年 ←
1980年5月19日 (1980-05-19)
→ 1983年

内閣 第2次大平内閣
解散日 1980年5月19日
解散名 ハプニング解散
改選数 511議席
選挙制度 中選挙区制
Japanese General election, 1980 ja.svg
選挙後の党派別勢力図

  第1党 第2党 第3党
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党首 大平正芳 飛鳥田一雄 竹入義勝
政党 自由民主党 日本社会党 公明党

  第4党 第5党 第6党
  Gray - replace this image male.svg Kenji Miyamoto.jpg Gray - replace this image male.svg
党首 佐々木良作 宮本顕治 田川誠一
政党 民社党 日本共産党 新自由クラブ

  第7党
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党首 田英夫
政党 社会民主連合

選挙前内閣総理大臣

大平正芳
自由民主党

選挙後内閣総理大臣

鈴木善幸
自由民主党

第36回衆議院議員総選挙(だい36かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1980年(昭和55年)6月22日に行われた衆議院総選挙。自民党が過半数を占める中で提出された内閣不信任案が事前の予測に反して可決され、解散に至ったことから、この解散は、「ハプニング解散」という俗称で知られている[1]

概説[編集]

内閣不信任案が可決するという不測の事態で突如行われた解散総選挙であり(ハプニング解散)、前回の第35回衆議院議員総選挙からわずか8か月後に実施された。結果として第12回参議院議員通常選挙と同日に実施されたが、これは史上初の衆参同日選挙であった。

この選挙期間中の6月12日に現職の大平正芳首相が急死するという事態が起こった。日本国憲法は一般に衆議院議員総選挙が行われる場合においては、総選挙によって新たに衆議院が構成されることになることから、たとえ同一の者が内閣総理大臣に指名されるとしても内閣は新たにその信任の基礎を得るべきであるとの趣旨から[2]、衆議院議員総選挙後に初めて国会の召集があった時に内閣は総辞職するものと定めている(日本国憲法第70条)。一方で日本国憲法は内閣総理大臣が欠けたときには内閣はその中核的存在を欠くことになるため当然に総辞職しなければならないとしている(日本国憲法第70条[3][4]。そこで、憲法解釈上、衆議院解散から国会召集時までに「内閣総理大臣が欠けたとき」となった場合(総辞職すべき事由が重なる場合)については、このような場合には内閣総理大臣が欠けたときではあるが国会召集時までは総辞職すべきでないと解する学説と直ちに総辞職すべきで国会召集時に重ねて総辞職する必要はないと解する学説が対立している[5]。この6月12日の大平正芳首相の急逝においては同日中に内閣は総辞職し国会召集時には総辞職を行わなかった[6]。これは衆議院解散後から総選挙後初めての国会の召集時までに死亡等により内閣総理大臣が欠けることとなった場合には直ちに総辞職すべきで、内閣は内閣総理大臣が欠けた時点で既に総辞職しており国会召集時に重ねて総辞職することは不可能との解釈をとったものである[7]。なお大平の選挙地盤からは、大平の女婿で第一秘書をつとめていた森田一補充立候補して当選している。

選挙データ[編集]

内閣[編集]

解散日[編集]

解散名[編集]

公示日[編集]

  • 1980年(昭和55年)6月2日

投票日[編集]

  • 1980年(昭和55年)6月22日

改選数[編集]

  • 511議席

選挙制度[編集]

同日実施の選挙等[編集]

選挙結果[編集]

投票率[編集]

  • 74.57%(無効票を除いた投票率72.94%)

党派別獲得議席[編集]

党派別勢力図
党派 得票数 得票率 議席
候補 当選
自由民主党 28,262,441 47.88 310 284
日本社会党 11,400,747 19.31 149 107
公明党 5,329,942 9.03 64 33
民社党 3,896,728 6.60 50 32
日本共産党 5,803,613 9.83 129 29
新自由クラブ 1,766,396 2.99 25 12
社会民主連合 402,832 0.68 5 3
諸派 109,168 0.18 42 0
無所属 2,056,967 3.48 61 11
合計 59,028,836 100.00 835 511

投票率と党派別議席数、得票数/率は“石川真澄著『戦後政治史 新版』(岩波新書)”より引用

党役職[編集]

自由民主党[編集]

派閥

日本社会党[編集]

公明党[編集]

民社党[編集]

日本共産党[編集]

新自由クラブ[編集]

社会民主連合[編集]

議員[編集]

この選挙で当選[編集]

 自民党   社会党   公明党   民社党   共産党   新自由クラブ   社民連   無所属 

北海道 1区 地崎宇三郎 箕輪登 小林恒人 横路孝弘 斎藤実 2区 川田正則 五十嵐広三 上草義輝 安井吉典
3区 阿部文男 塚田庄平 佐藤孝行 4区 池端清一 三枝三郎 高橋辰夫 渡辺省一 岡田春夫
5区 中川一郎 安田貴六 岡田利春 北村義和 島田琢郎
青森県 1区 竹中修一 田名部匡省 関晴正 津島雄二 2区 竹内黎一 田沢吉郎 木村守男
岩手県 1区 鈴木善幸 玉沢徳一郎 小野信一 工藤巌 2区 小沢一郎 椎名素夫 北山愛郎 志賀節
宮城県 1区 愛知和男 戸田菊雄 伊藤宗一郎 三塚博 武田一夫 2区 日野市朗 長谷川峻 内海英男 菊池福治郎
秋田県 1区 佐々木義武 佐藤敬治 石田博英 川口大助 2区 根本竜太郎 村岡兼造 笹山登生 川俣健二郎
山形県 1区 鹿野道彦 木村武雄 渡辺三郎 近藤鉄雄 2区 加藤紘一 近岡理一郎 阿部昭吾 佐藤誼
福島県 1区 亀岡高夫 石原健太郎 粟山明 天野光晴 2区 伊東正義 渡部恒三 八田貞義 渋谷直蔵 渡部行雄
3区 斎藤邦吉 上坂昇 菅波茂
茨城県 1区 中山利生 葉梨信行 久保三郎 狩野明男 2区 梶山静六 塚原俊平 城地豊司
3区 中村喜四郎 丹羽雄哉 赤城宗徳 登坂重次郎 竹内猛
栃木県 1区 渡辺美智雄 船田元 森山欽司 広瀬秀吉 稲葉誠一 2区 稲村利幸 武藤山治 藤尾正行 植竹繁雄 神田厚
群馬県 1区 熊川次男 久保田円次 田邊誠 2区 長谷川四郎 中島源太郎 小川省吾
3区 福田赳夫 中曽根康弘 山口鶴男 小渕恵三
埼玉県 1区 松永光 浜田卓二郎 渡辺貢 2区 山口敏夫 小宮山重四郎 松本幸男
3区 荒船清十郎 鴨田利太郎 高田富之 4区 三ッ林弥太郎 青木正久 野中英二
5区 福永健司 和田一仁 沢田広
千葉県 1区 泰道三八 始関伊平 臼井日出男 鳥居一雄 2区 水野清 山村新治郎 小川国彦 林大幹
3区 石橋一弥 中村正三郎 池田淳 森美秀 吉浦忠治 4区 友納武人 染谷誠 新村勝雄
神奈川県 1区 小此木彦三郎 三浦隆 伊藤茂 伏木和雄 2区 田川誠一 小泉純一郎 岩垂寿喜男 市川雄一 中路雅弘
3区 戸沢政方 加藤万吉 甘利正 4区 大出俊 佐藤一郎 高橋高望 草野威
5区 亀井善之 河野洋平 平林剛
山梨県 全県 金丸信 田辺国男 鈴木強 堀内光雄 中尾栄一
東京都 1区 与謝野馨 大塚雄司 飛鳥田一雄 2区 石原慎太郎 上田哲 大内啓伍 鈴切康雄 榊利夫
3区 小坂徳三郎 越智通雄 小杉隆 山本政弘 4区 粕谷茂 松本善明 和田耕作 金子みつ 大久保直彦
5区 中村靖 長田武士 高沢寅男 6区 天野公義 柿沢弘治 有島重武 不破哲三
7区 菅直人 小沢潔 大野潔 長谷川正三 8区 深谷隆司 鳩山邦夫 金子満広
9区 浜野剛 中島武敏 依田実 10区 島村宜伸 竹入義勝 鯨岡兵輔 小林政子 田島衛
11区 石川要三 伊藤公介 山花貞夫 岩佐恵美
新潟県 1区 小沢辰男 近藤元次 米田東吾 2区 佐藤隆 松沢俊昭 渡辺紘三 阿部助哉
3区 田中角栄 桜井新 渡辺秀央 村山達雄 小林進 4区 白川勝彦 高鳥修 木島喜兵衛
富山県 1区 住栄作 玉生孝久 野上徹 2区 綿貫民輔 片岡清一 木間章
石川県 1区 森喜朗 奥田敬和 嶋崎譲 2区 瓦力 稲村佐近四郎 坂本三十次
福井県 全県 牧野隆守 平泉渉 福田一 横手文雄
長野県 1区 小坂善太郎 清水勇 倉石忠雄 2区 羽田孜 中村茂 井出一太郎
3区 小川平二 串原義直 宮下創平 林百郎 4区 唐沢俊二郎 小沢貞孝 下平正一
岐阜県 1区 武藤嘉文 松野幸泰 大野明 簑輪幸代 山本幸一 2区 渡辺栄一 金子一平 古屋亨 楯兼次郎
静岡県 1区 大石千八 原田昇左右 佐野嘉吉 薮仲義彦 栗田翠 2区 勝間田清一 斉藤滋与史 栗原祐幸 木部佳昭 渡辺朗
3区 塩谷一夫 足立篤郎 柳沢伯夫 竹本孫一
愛知県 1区 春日一幸 今枝敬雄 横山利秋 柴田弘 2区 丹羽兵助 久野忠治 青山丘 草川昭三
3区 海部俊樹 江崎真澄 佐藤観樹 4区 渡辺武三 浦野烋興 中野四郎 稲垣実男
5区 村田敬次郎 上村千一郎 近藤豊 6区 塚本三郎 水平豊彦 石田幸四郎 安藤巌
三重県 1区 山本幸雄 木村俊夫 川崎二郎 田口一男 中井洽 2区 田村元 藤波孝生 野呂恭一 角屋堅次郎
滋賀県 全県 山下元利 宇野宗佑 野口幸一 西田八郎 瀬崎博義
京都府 1区 奥田幹生 田中伊三次 永末英一 藤原ひろ子 竹内勝彦 2区 前尾繁三郎 谷垣専一 玉置一弥 寺前巌 西中清
大阪府 1区 湯川宏 正森成二 沖本泰幸 2区 中山正暉 浅井美幸 東中光雄 井岡大治 中村正雄
3区 原田憲 井上一成 中野寛成 村上弘 4区 塩川正十郎 矢野絢也 三谷秀治 上田卓三
5区 木野晴夫 西村章三 藤田スミ 正木良明 6区 左藤恵 中馬弘毅 北側義一
7区 北川石松 四ツ谷光子 春田重昭
兵庫県 1区 砂田重民 石井一 河上民雄 渡部一郎 浦井洋 2区 永田亮一 原健三郎 土井たか子 岡本富夫 堀昌雄
3区 渡海元三郎 塩田晋 永井孝信 4区 河本敏夫 戸井田三郎 松本十郎 後藤茂
5区 佐々木良作 谷洋一 伊賀定盛
奈良県 全県 奥野誠亮 前田正男 辻第一 川本敏美 吉田之久
和歌山県 1区 中西啓介 野間友一 坂井弘一 2区 正示啓次郎 早川崇 大島弘
鳥取県 全県 相沢英之 野坂浩賢 武部文 古井喜実
島根県 全県 竹下登 細田吉蔵 桜内義雄 栂野泰二 吉原米治
岡山県 1区 平沼赳夫 逢沢英雄 矢山有作 大村襄治 山田太郎 2区 橋本龍太郎 藤井勝志 水田稔 加藤六月 林保夫
広島県 1区 灘尾弘吉 岸田文武 大原亨 2区 中川秀直 池田行彦 谷川和穂 森井忠良
3区 宮沢喜一 亀井静香 福岡義登 佐藤守良 岡田正勝
山口県 1区 安倍晋太郎 林義郎 田中龍夫 枝村要作 2区 佐藤信二 吹田あきら 高村正彦 山田耻目 部谷孝之
徳島県 全県 三木武夫 後藤田正晴 秋田大助 森下元晴 井上普方
香川県 1区 藤本孝雄 前川旦 木村武千代 2区 森田一 久保等 加藤常太郎
愛媛県 1区 塩崎潤 湯山勇 関谷勝嗣 2区 藤田高敏 森清 越智伊平
3区 田中恒利 毛利松平 今井勇
高知県 全県 大西正男 田村良平 井上泉 山原健二郎 平石磨作太郎
福岡県 1区 山崎拓 楢崎弥之助 太田誠一 田中昭二 辻英雄 2区 三原朝雄 麻生太郎 宮田早苗 大橋敏雄 小沢和秋
3区 古賀誠 楢橋進 細谷治嘉 稲富稜人 山崎平八郎 4区 田中六助 中西績介 鍛冶清 三浦久
佐賀県 全県 保利耕輔 三池信 八木昇 愛野興一郎 山下徳夫
長崎県 1区 倉成正 中村重光 西岡武夫 小渕正義 久間章生 2区 石橋政嗣 中村弘海 白浜仁吉 金子岩三
熊本県 1区 野田毅 森中守義 藤田義光 北口博 松野頼三 2区 園田直 坂田道太 福島譲二 馬場昇 東家嘉幸
大分県 1区 村上勇 羽田野忠文 畑英次郎 木下敬之助 2区 佐藤文生 阿部未喜男 田原隆
宮崎県 1区 大原一三 米沢隆 江藤隆美 2区 堀之内久男 小山長規 瀬戸山三男
鹿児島県 1区 長野祐也 山崎武三郎 宮崎茂一 新盛辰雄 2区 小里貞利 有馬元治 村山喜一
3区 二階堂進 山中貞則 橋口隆 奄美 保岡興治
沖縄県 全県 上原康助 玉城栄一 小渡三郎 国場幸昌 瀬長亀次郎

補欠当選[編集]

この選挙で初当選[編集]

※初当選者のうち、参議院議員経験者には「※」を記した。

自由民主党
日本社会党
日本共産党
新自由クラブ
社会民主連合
無所属

この選挙で返り咲き[編集]

自由民主党
日本社会党
公明党
新自由クラブ
無所属

この選挙で引退[編集]

自由民主党
日本社会党

この選挙で落選[編集]

自由民主党
日本社会党
公明党
日本共産党
民社党
無所属

脚注[編集]

  1. ^ 1980年衆参同日選 異例の「ハプニング解散」毎日新聞 2016年8月4日
  2. ^ 伊藤正己著 『憲法 第三版』 弘文堂、1995年、518頁
  3. ^ 伊藤正己著 『憲法 第三版』 弘文堂、1995年、517頁
  4. ^ 行政制度研究会編 『現代行政全集1政府』 ぎょうせい、1983年、126頁
  5. ^ 樋口陽一・中村睦男・佐藤幸治・浦部法穂著 『注解法律学全集3 憲法Ⅲ(第41条~第75条)』 青林書院、1998年、226-227頁
  6. ^ 樋口陽一・中村睦男・佐藤幸治・浦部法穂著 『注解法律学全集3 憲法Ⅲ(第41条~第75条)』 青林書院、1998年、227頁
  7. ^ 佐藤功著 『新版 憲法(下)』 有斐閣、1984年、826頁

参考文献[編集]

  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 佐藤令 (2005年12月). “戦後の補欠選挙 (PDF)”. 国立国会図書館. 2016年5月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]