穴見陽一

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穴見 陽一
あなみ よういち
衆議院議員 穴見陽一.jpg
生年月日 (1969-07-24) 1969年7月24日(49歳)
出生地 大分県佐伯市
出身校 法政大学中退
前職 株式会社ジョイフル代表取締役相談役(現任)
現職 厚生労働委員会
経済産業委員会
環境委員会
消費者問題に関する特別委員会
所属政党 自由民主党細田派
公式サイト 自民党公認 衆議院議員 穴見陽一 オフィシャル ホームページ

選挙区大分1区→)
比例九州ブロック→)
大分1区
当選回数 3回
在任期間 2012年12月 - 現職
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穴見 陽一(あなみ よういち、1969年7月24日 - )は、日本政治家実業家自由民主党所属の衆議院議員(3期)。株式会社ジョイフル第2代・第5代代表取締役社長。ジョイフル創業者の穴見保雄の長男。同社顧問(元社長)でアメイズ副社長の児玉幸子は叔母、現社長の穴見くるみは妻、アメイズ現社長の穴見賢一は実弟である。

来歴[編集]

大分県佐伯市出身(現在は大分市中島西に在住[1])。大分県立大分上野丘高等学校卒業、一浪後入学した法政大学経済学部を3年で中退。大学時代、幸福の科学の学生部に所属[2]

1994年に父が経営するジョイフルに入社。1997年に地域子会社の中国ジョイフル(岡山県倉敷市)の社長に就任(ジョイフル本社はこの時点で一旦退職)。

2001年までの6年間で、外食市場は1991年の規模にまで縮小。その頃、ジョイフルは急激な出店に人材が追い付かず業績の低迷に喘いでいた。その中でも中国ジョイフルは独自に立ち上げたメニューが大好評となり、驚異的な発展を見せていた。この事も相まって陽一の要望から、競争が厳しいチェーンストア経営を息子に継がせてよいものかと迷う父の思いをふっ切る形で経営を譲り受けていくことになる。2002年11月陽一は中国ジョイフル社長兼務のままジョイフル副社長に就き、ドリンクバーや新メニュー導入を全社的に実施、業績の回復に大きく貢献した。」[3]

2002年11月に中国ジョイフルはジョイフル本社に合併され、2003年3月に父の後を継いでジョイフル社長に就任[要出典]

2007年自由民主党衆議院大分1区の候補者公募に応募。当初選ばれた候補者が辞退したため、最初の選考委員会の決選投票で次点だった穴見が繰り上げで選ばれた。 FACTAは、穴見が幸福の科学信者であり、候補者として選ばれた背景には、幸福の科学の豊富な資金力と教団の選挙支援への期待があった、と報じている[2]。選挙活動中は社長を退任することを表明し、同年12月13日に2008年1月1日付で代表権のある会長に就任することとなった。2009年3月26日をもって会長を退任。

2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙に自民党公認として大分1区より立候補。公明党の推薦も受けたが[4]民主党吉良州司に約6万票という大差を付けられ落選し、比例復活も叶わなかった[5]

落選後はジョイフルの顧問に就任している。なお、陽一はジョイフルの第4位の大株主(2.99%)で、穴見個人の資産管理会社[6]であるアナミアセット有限会社名義(4.57%。この数字は第2位)と合わせると8%弱の株式を保有している[要出典]2011年3月24日のジョイフルの定時株主総会で取締役に復帰し[7]、直後の取締役会で代表取締役社長に復帰した[8]

2012年3月23日の定時株主総会直後の取締役会で社長を妻のくるみに譲り、自らは相談役となったが[9]、代表権は陽一のみが引き続き持っていた。[10] (陽一の総選挙当選を受け、翌年の2013年3月24日の定時株主総会で共同代表制を復活させて、くるみにも代表権を与えている)[11]

2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙に自民党公認・公明党推薦で大分1区から立候補し、吉良を破って初当選した。

2014年12月の第47回衆議院議員総選挙において、大分1区から立候補し、小選挙区では敗れたものの、比例復活で再選[12]

2017年10月22日の第48回衆議院議員総選挙では、再び小選挙区の議席を奪還し3選を果たした[13]

政策[編集]

論議を呼んだ発言[編集]

「異物混入は珍しくない」発言[編集]

  • 2015年1月7日、当時多く報道されていたファストフード店などの外食・市販食品への異物混入をめぐり、Facebookに「異物混入自体はけっして珍しくない」と投稿した[18]。ファミリーレストラン運営会社の代表者である穴見のこの投稿に対し、「異物混入はあってはならないことで、どこにでもあるという考えは甘いのでは」といった批判もあった。穴見は大分市内での取材に対し「表現に行き過ぎた点はあるかもしれないが、今回の事態への違和感に一定の考えを示した」と説明した[19]

「いい加減にしろ」発言[編集]

2018年6月15日の衆院厚生労働委員会において、日本肺がん患者連絡会の理事長であり、自身も肺がん患者でもある男性が、参考人として受動喫煙対策についての意見を述べている最中、穴見が参考人に対し「いい加減にしろ」と野次を飛ばして問題となった。

6月15日
  • 委員会に出席していた与党議員は、「穴見議員は“いい加減にしろよ”とか、“そんなキレイ事ばかり言うならたばこを禁止にしろ”とかブツブツ言っていた。それがだんだんと大きくなってきたから気になった」と穴見の様子について証言している[20]
  • 穴見は周辺に「理事長の言ったことに腹を立てていた。俺は確信犯的に『いいかげんにしろ』と2回言った。本人の目を見て言った」と話をしていた[21]
  • 同じく参考人として出席していた東北大学の統括産業医も、どの議員かはわからないとしながらも野次を飛ばされたことを告白している。同参考人は「意見を聞くために招いた参考人にヤジるというのはどう考えても普通ではありません」と述べている[22]
6月16日~20日
  • BuzzFeed Japanは6月16日に発言の意図などを聞く質問状を送ったが、20日までに回答はなく、穴見の秘書は「回答するかどうかもわからない」と話していた[23]
6月21日
  • BuzzFeed Japanの報道により問題が発覚したため、穴見は自身のホームページとFacebookに「お詫び」とする文章を掲載した[24][25]
  • 発言の意図については、「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いたものです」として、真に悪いのは参考人であり参考人が愛煙家を差別する差別主義者であると指弾している[26]
  • 厚生労働委員会高鳥修一委員長は、穴見を口頭で厳重注意し、参考人全員に謝罪文を送る考えを示した[27]
  • 全国がん患者団体連合会の理事長は、「参考人肺がん患者の立場から受動喫煙を全てなくしてほしいという思いを抱えながら、それでもむしろ喫煙者の思いに理解を示していたはずです。それにも関わらず、喫煙者を必要以上に差別していると誤解されるとは、彼の思いと異なるでしょう。コルセットを外し、体を賭けて受動喫煙対策への思いを訴えた患者の思いに耳を傾け、真摯に議論していただきたい」と抗議した[26]
6月22日以降
  • 6月22日、穴見が2007年の発足当初から理事を務めていた公益法人大分がん研究振興財団に対し、問題の責任を取る形で理事辞任の届け出を提出した[28]。同財団の事務局長からは、「一般常識からしておかしい発言で、びっくりしている。我々の活動は多くの方々の理解と寄付で成り立っており、発言で財団のイメージが悪くなってしまわないか」と懸念を示されており[29]、同財団の理事長からは「参考人の方がいろんなことを考えながら発言されていたのに対し、全くそぐわない発言だった。謝罪談話の(喫煙者への)『差別』という言葉もピンとこない」と苦言を呈されていた[30]
  • 6月25日、厚生労働委員会に出席した5人の参考人に対し、高鳥修一の手紙と穴見の詫び状が届けられた。詫び状の内容はホームページなどで公表された「お詫び」が元になっており、「不快な思いを与えたとすれば」として仮定形にしていた箇所を「不快な思いを与えてしまいました」と修正したり、「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いたものです」として参考人が喫煙者を差別したかのような表現を削除したりと、批判を浴びた箇所を修正した内容となっている[31]
  • 6月26日に都内ホテルで予定していた政治資金パーティー「穴見陽一君を励ます会」の開催を延期した[32]
  • 6月28日、野次を受けた参考人に対し、穴見から個別の詫び状が届けられた。詫び状には「勘違いをしていた私の不徳に気が付き、汗顔の至りであります」として参考人の発言内容を理解しないまま野次を飛ばした旨が書かれていた。詫び状を受け取った参考人は、「やはりご本人の口から直接、この問題に関心をもっている皆さんにご説明いただくのが望ましいのではないか」と述べている[33]
  • 7月10日、野次を受けた参考人が参院厚生労働委員会に出席した際、石田昌宏三原じゅん子が穴見に代わり参考人に謝罪した[34]

人物[編集]

主な所属団体・議員連盟[編集]

著作[編集]

共著[編集]

  • 川崎二郎,穴見陽一『政治主導で挑む労働の構造改革』日経BP社、2016年4月7日

寄稿[編集]

  • 自民党国家戦略本部 編『日本未来図2030』、日経BP社、2014年12月、ISBN 4822225194
  • 「緊急インタビュー 九州最強FRを率いる、若き指揮官が激白! ジョイフル 穴見陽一社長 低価格だけではない新たなFRの価値をつくる」『月刊食堂』2003年7月
  • 「ジョイフルの超常識 低価格戦略に徹して地元九州から全国へ 外食ビジネス界のニューヒーロー ジョイフル--穴見陽一新社長が語る"ネバーフッド・レストラン"のミッション(使命感)とそのドミナント戦略 (超常識の経営 地方発! 新しい文化は辺境より興る!!)」『2020 AIM business design』2003年12月
  • 「トップへのインタビュー ジョイフル 代表取締役社長 穴見陽一」『資本市場』2005年1月
  • 「新世代の風 ジョイフル・穴見陽一社長 外食業界ナンバー1目指すため 資産・人材・技術の成長を図る」『財界九州』2005年2月
  • 「超高齢社会に向け、自転車を活用したまちづくりを考える 自転車活用推進法施行に向けて」『時評』2017年5月

脚注[編集]

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  1. ^ 衆議院小選挙区選出議員選挙大分県第1区立候補者一覧表 (PDF)”. 大分県選挙管理委員会 (2017年10月10日). 2017年12月22日閲覧。
  2. ^ a b 「幸福の科学」が政界進出信者が自民から衆院選出馬”. ファクタ出版株式会社 (2008年). 2012年8月12日閲覧。
  3. ^ 「熱 現状打破のジョイフル創業記」岡田清治著 出版文化社 から引用
  4. ^ 比例貢献が基準?公明が自民92候補を推薦(2009年7月30日20時25分 読売新聞)
  5. ^ 九州(2-2)選挙区で初めて全敗だった自民、巻き返しは…”. 産経新聞 (2012年1月6日). 2012年3月24日閲覧。
  6. ^ 「穴見個人の」と断りが付くのは、穴見家全体の資産管理会社であるジョイ開発有限会社とは全く別個にあるためである。
  7. ^ 役員の異動に関するお知らせ ジョイフルニュースリリース2011年2月10日
  8. ^ 代表取締役及び役員の異動に関するお知らせ ジョイフルニュースリリース2011年3月24日
  9. ^ ジョイフル:社長に穴見くるみ氏が就任”. 毎日新聞 (2012年3月24日). 2012年3月24日閲覧。
  10. ^ 代表取締役の職務の変更及び役員の異動に関するお知らせジョイフルニュースリリース2012年3月23日
  11. ^ 代表取締役の選任に関するお知らせジョイフルニュースリリース2013年3月25日
  12. ^ 大分 - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル
  13. ^ 大分-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
  14. ^ a b c d e 2014衆院選 毎日新聞候補者アンケート
  15. ^ 「<憲法特集>九州・沖縄の国会議員アンケート(3)主なテーマ」、西日本新聞、2016年4月30日。
  16. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  17. ^ 2012衆院選 毎日新聞候補者アンケート
  18. ^ anamiyoichiの投稿(612639952171599) - Facebook
  19. ^ “異物混入「珍しくない」FBで自民の穴見陽一氏”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社). (2015年1月9日). https://web.archive.org/web/20150112024323/https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/01/09/130902191 2018年6月24日閲覧。 
  20. ^ “自民・穴見議員がヤジ、がん患者に「いい加減にしろ」”. TBS NEWS (TBSテレビ). (2018年6月21日). http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3402430.htm 2018年6月23日閲覧。 
  21. ^ “自民議員、がん患者にヤジ「いいかげんにしろ」”. ホウドウキョク (フジテレビ). (2018年6月21日). https://www.houdoukyoku.jp/clips/CONN00394781 2018年6月21日閲覧。 
  22. ^ “「全面禁煙に踏み切る店にこそ補助金を」 たばこが原因の病気に苦しむ患者を診てきた医師の言葉”. BuzzFeed News (BuzzFeed Japan). (2018年7月12日). https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/drkurosawa-1?utm_term=.mePVylZE8#.vtbjO0Zge 2018年7月16日閲覧。 
  23. ^ “受動喫煙対策を訴える肺がん患者にヤジ 国会議員「いい加減にしろ!」”. BuzzFeed News (BuzzFeed Japan). (2018年6月21日). https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/judoukitsuen-yaji-anami 2018年6月21日閲覧。 
  24. ^ “肺がん患者に「いいかげんにしろ」とやじ 自民党の穴見陽一衆院議員が謝罪”. 産経新聞ニュース (産業経済新聞社). (2018年6月21日). https://www.sankei.com/politics/news/180621/plt1806210015-n1.html 2018年6月21日閲覧。 
  25. ^ “自民・穴見陽一議員、受動喫煙対策を訴える肺がん患者へのヤジを謝罪 「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで」”. BIGLOBEニュース (BIGLOBE). (2018年6月21日). https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0621/blnews_180621_5091894026.html 2018年6月21日閲覧。 
  26. ^ a b c “肺がん患者にヤジ飛ばした国会議員が謝罪 しかし・・・「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという想いで呟いた」”. BuzzFeed News (BuzzFeed Japan). (2018年6月21日). https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/yaji-anami-shazai 2018年6月21日閲覧。 
  27. ^ “がん患者にやじ 厚労委員長が穴見議員を厳重注意”. NHKニュース (NHK). (2018年6月21日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180621/k10011489831000.html 2018年6月22日閲覧。 
  28. ^ “穴見氏、大分がん財団理事を辞任”. 共同通信 (共同通信社). (2018年6月22日). https://this.kiji.is/382790581552809057 2018年6月22日閲覧。 
  29. ^ “肺がん患者にヤジ「いいかげんにしろ」 穴見議員が謝罪”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2018年6月21日). https://www.asahi.com/articles/ASL6P5D8NL6PUTFK00M.html 2018年6月21日閲覧。 
  30. ^ “ヤジ問題の自民・穴見議員、がん財団の理事を辞任”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2018年6月22日). https://www.asahi.com/articles/ASL6Q5TLJL6QTPJB00X.html 2018年6月23日閲覧。 
  31. ^ “ヤジ飛ばした穴見議員、衆院厚労委員長が詫び状を送付”. BuzzFeed News (BuzzFeed Japan). (2018年6月25日). https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/yaji-wabijou?utm_term=.ofW6R1XnO#.wvepDAgK8 2018年6月30日閲覧。 
  32. ^ “肺がん患者に「いいかげんにしろ」…自民・穴見陽一衆院議員が政治資金パーティー延期”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2018年6月25日). https://www.sankei.com/politics/news/180625/plt1806250014-n1.html 2018年6月30日閲覧。 
  33. ^ “ヤジ問題の穴見陽一衆院議員 ヤジ飛ばされたがん患者に個別に詫び状”. BuzzFeed News (BuzzFeed Japan). (2018年6月29日). https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/wabijou-2?utm_term=.tw7V87oRg#.ru3mEGXld 2018年7月16日閲覧。 
  34. ^ “ヤジ飛ばされた肺がん患者、国会で再び受動喫煙対策訴え 自民党議員二人が謝罪”. BuzzFeed News (BuzzFeed Japan). (2018年7月10日). https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/sangiin-kouseiroudouiinnkai-1?utm_term=.vkb51nNKg#.awkYDXwZj 2018年7月16日閲覧。 
  35. ^ “自民議員の失言止まらず… 肺がん患者に暴言の穴見氏、首相は「勘弁して」と言ったの河村氏”. 産経新聞ニュース (産業経済新聞社). (2018年6月22日). https://www.sankei.com/politics/news/180622/plt1806220023-n1.html 2018年6月23日閲覧。 
  36. ^ a b 九州市医報(平成29年7月)第720号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その33)”. 北九州市医師会 (2017年7月1日). 2018年7月21日閲覧。
  37. ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年

外部リンク[編集]