NHKニュース

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NHKニュース(読み: エヌエイチケイ・ニュース、英字: NHK NEWS)は、日本放送協会(NHK)のテレビラジオニュース番組の総称、及び実際に放送される際の番組名である。定時に放送されるものだけを指す場合は『定時ニュース』、放送時間を特定する必要がある場合は『○時ニュース』・『正午ニュース』と呼ばれ[1]、重大事件災害報道のため急遽編成されたものは『特設ニュース』と呼ばれる。[2]

全体概要[編集]

国内は54の放送局のほかに支局、駐在・報道室などを通じて取材活動を行う。記者クラブの多くにも在籍している。海外の支局においてはニューヨークアメリカ総局、パリヨーロッパ総局、北京中国総局、バンコクアジア総局をそれぞれ構え、10か所に支局を、21か所に駐在・事務所を設置して取材活動を行っている。

このほか、約400か所にのぼるロボットカメラ東京ニュースセンター大阪放送局にて一元管理するシステムを導入している(もちろん各放送局でも自局管理のカメラを操作可能)[3]。映像・音声は24時間伝送されているため、地震発生時や航空機不時着時などたまたま映っていた映像をニュース素材として使用することができる体制が整っている。

NHKが取材する映像素材は原則としてすべてハイビジョンカメラ(ハイビジョンカメラによるニュース取材は1999年頃から順次開始)によるものとなり、駐在・報道室と、海外支局のほとんどの地域でハイビジョンカメラによるニュース取材が行われている。

公共放送であるNHK特有の事由として、放送法第83条の広告放送禁止規定により、基本的に商標(主に商品名)は一般的な呼称に言い換えられている点が挙げられる。ただし、人命や安全に関わる内容を中心に、商品や商品名、またその製造元の企業の名前などがそのまま放送されることがある。

年号の使用について、国内のニュースについては原則元号で使われ、海外のニュースについては西暦が使われている。

テレビ放送[編集]

テレビに関しては、報道局のみで制作するニュース番組は全て『NHKニュース』として放送し、他の部署(解説委員室、社会情報部など)や番組専属の部署(おはよう日本部など)が担当した際は『ニュースセンター9時』や『NHKニュースワイド』などの番組名がつく、という慣習があった。2000年の組織改編により、日中の定時ニュースは「ニュース7部」から改称した「テレビニュース部」が、夜間早朝の分は「おはよう日本部」が担当する。なお、『NHKニュース7』の開始までは、19時のニュースも『NHKニュース』としての放送だったが、新聞では「7時のニュース」と表記されていたこともある。

1995年度は昼の定時ニュースの気象情報BGMを流したり、1995年度から1996年度までの昼間・夜間の一部時間帯で『NHKニュース』のロゴや現在時刻を示すパターンデザインが置かれていたことがあった。

2015年度より、定時ニュースのタイトルを英字で「NHK NEWS」に改められるとともにニュースの伝え方が一新され、時刻表示の実施時間帯を拡大。『NHKニュース』放送中は常時時刻表示されることとなった。

ローカルニュースについて、それぞれの放送局で制作のローカルニュースについても『NHKニュース』のタイトルで放送。しかし、『NHKニュース645』では『首都圏ニュース』や広島放送局ひろしまニュース645』など、独自タイトルで放送するケースがあり、平日夕方18時台のローカルニュースは『首都圏ネットワーク』などの番組名がつく。

書体は2015年度より、フォントワークス社のニューロダンを用いている。タイトルロゴは初代ロゴは不明 - 1989年度(直線で角張った文字)。2代目は1990年度 - 2008年度まで使用(後に曲線調に変更されたが、一部の地方放送局では現在も使用)。3代目は2009年度より使用。2015年度より3代目と平行して英字表記『NHK NEWS』の使用も開始した。ニュースVTR本編で画面から見て右上に表示されるタイトルは青線枠がかかった長方形サイズで表示される[4]

さらに2017年4月8日から土日祝日の夕方6時のニュースが5分短縮され、18:05までの放送になった。これにより後続番組が5分拡大して放送されることとなる。

歴史[編集]

第1回のNHKニュースは、1953年2月1日の開局当日15時から15分間『NHKテレビジョンニュース映画』と銘打って放映された。これは週間ニュース番組で、日本映画新社へ制作を委託し放送したものである(実際は同社の『朝日ニュース』をテレビ放送用に再編集したものだったとされている[5])。またデイリーニュースも、1日に2回、正午と19時に放送されたが、内容は、ニュース項目や事件現場の地図に書き、写真とともにテレビカメラで写した上で、ラジオニュース原稿に合わせてアナウンサーナレーションをするものであった。一方、フィルム映像によるニュースは、国内・海外ともに「週間ニュース」の放送枠にて放送された。

1954年には、まず東京局で自前で映像取材可能な態勢が整い、本格的な映像入りのデイリーニュースの放送を開始したが、この時点でNHK内部にフィルム現像設備がなかったため、外部の現像所(横浜シネマ商会、現在のヨコシネ ディー アイ エー)に現像を依頼し、その後編集の上放送したこともあって、速報性には乏しかった。また地方局が取材した映像も、未現像のまま東京に空輸した上で現像されてから放送されたため、取材日より数日遅れで放送されることになっていた。

このような状況に対し、まず1957年6月の組織改正で報道局をラジオ部門から独立させ、テレビ部門でニュースを担当していた映画部の人員を統合したことで「テレビ部門が独自にニュース取材を行える」体制がようやく実現[5]。さらにカメラマンや現像設備を各中央局に設け、マイクロ波回線網の整備が進むことで改善され、1960年には速報性も兼ね備えたテレビニュースの放送が可能となった[5]

1957年10月に放送開始した『けさのニュース』(7時 - 7時15分)では、これまでとは異なりアナウンサーがテレビカメラの前でニュースを読む、いわゆる「顔出しニュース」の放送形態が採用された。また1960年4月に放送開始した『NHKきょうのニュース』(22時 - 22時20分)では、スライド(後にアイドホールの使用により、フィルム映像の映写も可能となった)に表示されたニュースタイトルや写真が、アナウンサーとともに一つの画面に映される、現在のニュース番組の原型となる形態が、NHKでは初めて登場した。『きょうのニュース』は、後に19時から30分の番組となり、現在の『NHKニュース7』の原型となった。

1974年4月、『ニュースセンター9時』の放送が開始され、アナウンサーではないキャスターがニュースを読むという、新たな形のニュース番組が登場した。また1980年4月には、朝の時間帯に放送されていたニュースと『スタジオ102』を統合して、『NHKニュースワイド』の放送を開始した。

1988年4月に大改編を実施。『NHKモーニングワイド』『イブニングネットワーク』『NHKニュースTODAY』が放送開始された。しかし、1時間20分の長時間番組であった『NHKニュースTODAY』は、半年後に60分に短縮、1990年4月に『NHKニュース21』に変更。23時台にはニュースショー的な番組である『ミッドナイトジャーナル』の放送を開始した。

1993年4月の番組改編で『NHKニュース おはよう日本』が放送を開始。21時台は互いに30分のニュース番組である『NHKニュース9』と『クローズアップ現代』となる。一方で19時台のニュースが1時間枠に拡大、『NHKニュース7』となった。それぞれの番組は、『おはよう日本』が「おはよう日本部」、『ニュース7』など夜の全国向けニュースを「ニュース7部」と呼ばれる部門が担当するようになった。

2000年4月の番組改編では、『ニュース7』が30分に短縮。ニュース10プロジェクトによる『NHKニュース10』が登場した。

2000年から『ニュース7』と『ニュース9』で字幕放送を開始。生放送の字幕放送は音声認識ソフトを使用する方法しかなく、認識しやすいキャスターの音声のみを認識するものだった。VTRの収録映像には対応しないため、外国語翻訳だけでなく、日本語のコメントも字幕スーパーの表示で済ませることが多くなった。その後リスピーク方式や速記ワープロなどの技術の登場によりVTR部分も対応するようになった。これらの対応は聴覚障害者への配慮が前提である。[6]

2000年12月のBSデジタル放送開始を皮切りにデジタルハイビジョンによる放送を開始。NTSC(アナログ地上波、アナログBS、NHKワールド・プレミアム)はレターボックスではなくハイビジョン画質をNTSC標準画質にダウンコンバートした上で両端をサイドカットした4:3サイズで放送していた(ワイドニュース番組・スポーツニュース番組も同様)が、2010年7月5日のおはよう日本以後は全ての番組がレターボックス16:9サイズに変更となった。[7]

2004年4月より地上デジタル放送とアナログ放送で数秒のタイムラグが生じることから時報表示と時報音を取りやめた。総合テレビでは時報を7時、正午、19時の3回実施していたが、それぞれニュース番組の直前(ないしは最中)に放送する形になっていた。神戸局では、兵庫県内のうち特に阪神地方において大阪局の電波も届いていることから、どちらを受信しているかを明確にするため、その時刻になった瞬間に、風見鶏に見立てたオリジナルロゴのテロップをテレビ画面の右下に流していた。地上デジタル放送では受信機によって確認することができるため、アナログ放送終了と同時に廃止された。

国会会期中は、その日の一番早い(午前0時以降の)ニュースでその前日に成立した法律の概要が紹介される。

時刻出しの常時表示は、早朝番組では早朝放送開始当初より実施(4時半 - 8時の『おはよう日本』の時間帯相当)。夕方は1990年代後半からローカル枠や情報番組『ゆうどき』を中心に18時台の表示を開始、2000年代以後はほぼ全国で表示。更に2015年度(3月30日)から、正午のニュースの時間帯[8][9]、および定時ニュース枠でも常時表示されるようになった。[10]

定時ニュースをはじめとするほとんどの番組を担当の男性アナウンサーは基本スーツ・ネクタイ姿(スポーツコーナー担当アナウンサーは除く)ではあるが、『おはよう日本(土日祝日版)』や『ニュース シブ5時』[11]のようにメインキャスターの男性アナウンサーもノーネクタイ・カジュアルジャケット姿(重大事件・事故・大規模災害発生時は東京以外の地方局も含めスーツ・ネクタイ姿で登場)となっている[12]。また地方放送局[13]では夏季にクールビズを実施しているところもある。

総合テレビ以外での放送[編集]

Eテレは独自に手話通訳者によるニュースを放送。

NHK BS1(旧・衛星第1)はテレビニュース部による定時ニュースを放送。2010年度までは総理大臣の記者会見や皇室関連・重大ニュースがあった場合は総合テレビの同時放送を実施。

NHKワールドTVでは日本語英語の双方でテレビニュース番組を放送していたが、2009年2月2日からは完全独自編成による英語のテレビニュースを放送している。また状況により、画面下に英語字幕をティッカー形式で表示して放送されている。

衛星第2テレビは閉局した2011年3月31日まで難視聴対策用に総合テレビの一部ニュース番組の同時放送を実施していた。重大ニュースによる放送時間延長にも対応していた。デジタル放送では2003年12月の地上デジタル放送の開始にあわせて16:9サイズでの放送になった。

衛星ハイビジョンは2000年12月1日の開局から2006年12月31日の正午のニュースまで、BS2同様に総合テレビ同時放送を実施した。プロ野球中継大晦日のデジタル紅白歌合戦前説番組)その他、特別番組(2005年に1回だけ「NHK音楽祭」の生中継があった)がある時、『NHKニュース7』が休止となっていた。また、総合テレビとの同時放送を行っていた期間は、画面右上部に「ハイビジョン同時放送」(主に朝帯)又は「ハイビジョン同時」(主に昼帯)のアイコン表示があった。

NHKワールド・プレミアムは原則として総合テレビとBS1のニュース番組を同時放送する。2009年2月に無料放送のNHKワールドTVが英語放送に転換することを受け、有料放送のワールド・プレミアムは2008年10月から一部時間帯でノンスクランブル放送(無料放送)を実施。配信サービス対象外の日本国内を含め、ワールド・プレミアム未契約者も無料で視聴できる[14]。ノンスクランブル放送は地震や津波などの緊急報道時にも適用される。

ラジオ放送[編集]

ラジオ放送NHKラジオ第1放送ラジオセンターから毎正時(00分)に『NHKニュース』を放送。『NHKニュース』という番組名でないものには、7時の『NHKけさのニュース』・19時の『NHKきょうのニュース』・平日22時の『NHKジャーナル』がある(祝日の場合は22時10分までNHKニュース)。平日と土曜朝(祝日と年末年始を除く)には毎時30分からも放送している。災害報道などの緊急時には、土日祝日でも毎時30分からニュースが放送される場合がある。大部分の時間帯はNHKワールド・ラジオ日本でも同時放送されている。

FMではラジオ第1との同時放送を実施、毎日7時、正午、19時と、ラジオ深夜便枠内の1時、2時、3時、4時の7回放送(うち、前者は15-30分のワイドニュース、深夜便は5分)。2006年3月までは23時にも放送。場合によってはFM独自放送となる。なお、8月15日正午のニュースは、ラジオ第1で「全国戦没者追悼式」の模様を総合テレビと同時放送するため、FMとラジオ第1それぞれ単独での放送となり、キャスターもFMとラジオ第1で異なる体制をとる。

NHKワールド・ラジオ日本の場合、国際放送局が制作する日本語ニュースを放送。以前は全時間帯で行っていたが、ラジオ第1放送同時放送枠の拡大により、昼間の時間帯の1日3回に縮小。そのほか、英語など各国の言語で伝える外国語ニュースもある。その中の英語・中国語朝鮮語スペイン語ポルトガル語のニュースについては、ラジオ第2放送で同時あるいは時差放送が行われている。

地上デジタルラジオでもラジオ第1の正午のニュースと午後7時のニュースを実用化試験として同時放送していた。

ラジオ第1・FM同時放送である7時、正午、19時(今日のニュース)にはオープニングのタイトルテーマ(それぞれ同じメロディーではあるが、若干時間帯に応じたアレンジが加えられている)と、それをアレンジしたアタック音がある。

1950年代前半頃までは、8時と20時の定時ニュースは、ラジオ第1ではなく、ラジオ第2で放送されていた。[15]

特別編成[編集]

ニュース内容が社会的に大きな出来事である場合には通常編成を変更して特別編成が組まれる。首班指名選挙や東京都知事選などの政局、突発的事件など重要性のあるニュース(スポーツ関連も含む)、台風地震津波などの自然災害などに対し、ニュース速報や定時ニュースの時間拡大および特設ニュースの設置といった対応をとる。

基本的に、重要な事件・災害などが発生した場合や、日本への台風の上陸・通過が予想される場合は、総合テレビ・ラジオ第1・BS1・NHKワールドなどの総合編成を実施するチャンネルで通常編成を変更して対応する。大相撲などのスポーツ中継は短縮したりEテレやFM放送に振り替えて放送する。過去には「臨時ニュース NHK」のタイトル画面を表示していたこともある。

全波一斉放送[編集]

また原則として、東海地震警戒宣言が発表された場合、最大震度6弱以上の地震が発生した場合、または津波警報が発表された場合[16]は、東京渋谷NHK放送センターにある「ニュースセンター」制御卓で送出「開始」ボタンを押すことにより、NHKの送信している国内放送および国際放送NHKワールド(NHKワールド・プレミアム、NHKワールド・ラジオ日本)で全ての通常放送を強制中断し(NHK EテレNHKラジオ第2放送NHK-FMは別の番組を放送している場合がほとんどな為)、全波一斉に放送する「七波全中」[17]を行う。この一斉放送を開始する際にチャイム音が流れる。大津波警報・津波警報の発表が臨時ニュース開始より先にあった場合は、緊急警報放送の信号音のみでチャイムは省略する。

地震、津波以外に全波一斉放送した事例として、次の4件がある。

なお、東京のニュースセンターでは、交替制でアナウンサーが24時間待機しており、いつでも放送に対応できるようになっている。ラジオ・テレビ同時放送となった場合、当然ながら映像のないラジオ放送に配慮し、アナウンサーが「テレビの画面は○○の映像です」という注釈をつけて、同時放送であることを意識して放送することが多い。この注釈を忘れる・または放送内容によって注釈を省略することもあるため、状況によってはラジオセンター側で音声をかぶせて注釈をつける(ボイスオーバー)こともある。

一旦全波一斉放送となった場合、ニュースの緊急度が下がるにつれて、全波一斉から段階的にチャンネルが離脱する。離脱が早い順にEテレ、BSプレミアム、ラジオ第2、FM。総合テレビ、BS1、ラジオ第1が最後まで残る。ただしBS1は離脱する場合もある。

2008年7月24日午前0時26分ごろ発生した岩手県沿岸北部で発生した地震の際に、同日午前0時28分から臨時ニュースが放送されたが、教育テレビの放送は同日午前1時17分で予定通り終了したほか、2009年8月11日午前5時07分に発生した駿河湾での地震でも同日午前6時00分から通常編成を行った。このように、臨時ニュースでも、チャンネルによっては放送時間は守られる傾向にある。

2011年3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)においても、午後2時46分の地震発生直後から数時間、八波全中による速報を行った後、総合テレビ・BS1では3月19日5:00まで、BShiは3月14日4:30まで連続して放送。ラジオ第2は3月13日の津波警報解除まで、総合テレビの副音声で放送していた在日外国人向けの津波警報のアナウンスを同時放送し、通常放送に復帰。教育テレビは3月14日7:00まで地震関連のニュースを放送した後は、視聴者保護のための7:00 - 9:00と16:00 - 18:00の児童向け番組の放送と午前0:00 - 5:00の休止時間以外は震災生活関連情報(BS2同時)を3月19日0:00(19日24:00)まで行い、3月19日5:00から通常番組に復帰した。その後も総合・BS1は3月31日まで、深夜フィラーを含めた定時ニュースを同時放送し、BS1独自内容の『NHK BSニュース』も休止した。[18]

NHKワールドTVは2010年より英語放送による完全独自編成となっているため、緊急報道は『NEWSLINE』の放送スタジオから英語による臨時ニュースを放送、英語字幕のティッカー表示で情報提供する。

NHKワールド・プレミアムは国内向け放送の強制的な切り替えから数秒の遅れが生じる。また、スクランブル放送の状態になっている場合は直ちにノンスクランブル放送に切り替える操作も行う。また、ワールド・プレミアムでは緊急警報放送の信号音は流れないが、NHKワールド・ラジオ日本では回線の都合で信号音が流れる。離脱の際、NHKワールド・プレミアムは断り書きのテロップが画面上に表示したのち、通常編成に戻る。NHKワールド・ラジオ日本ではラジオ第1放送との同時放送をほぼすべての時間で行っているため独自編成の放送がない限り離脱することはない。

通常番組が臨時ニュースによって一時中断や途中打ち切りあるいは全編放送できなかった場合、後日改めて放送される。再放送番組に関しては場合によっては放送されないこともある。ラジオ第2放送の株式市況気象通報については緊急地震速報で中断になった場合でも再放送は行われない。

NHKニュース速報[編集]

総合テレビBS1では定時ニュース番組を含む通常番組放送中に「NHKニュース速報」というニュース速報テロップを出すことがある。ラジオ第1では番組を中断する形で放送する。主に重大な事件事故の発生や進展、一審・控訴審・上告審の判決があった場合、死刑の執行、皇室政治(重要法案可決衆議院解散組閣など)、国際情勢に大きな動きがあった場合、都道府県知事・主要都市の市長両院議員の補欠選挙開票当選確実と判断した場合、プロ野球のリーグ優勝や日本一が決定した時や大相撲幕内優勝力士が出た時、またオリンピックにおいて日本人メダリストが誕生した時など注目度の高いスポーツニュース、その他国民的関心の高い内容などこれらを速報として放送する。定期的なニュース速報では日銀関連の情報が放送される。また気象警報警戒情報気象情報(大雨による避難指示)、交通機関鉄道高速道路)の不通や復旧に関する交通情報も放送する。

緊急地震速報と震度3以上を観測した地震に関する情報は国内のテレビ全波でテロップを通じて速報する。緊急地震速報では自動で警戒アナウンスが流れるがスポーツ中継生放送の場合は出演者が改めて警戒アナウンスを行い、地震情報を伝える。なお、テレビの全国ニュース放送時に緊急地震速報が出された場合は震源域に近い地域の情報カメラ(ロボットカメラ)の映像を流すこともある。また、テレビの全国ニュース放送時(気象情報や首都圏のローカルニュース放送時も含む)に震度3以上の地震情報があった場合、映像部分の表示を避けるためにニュースセンターの副調整室から出される逆U字型画面の青色スペース部分に表示される。これ以外にも中継映像を含めた生番組では速報テロップが入った場合、被写体部分とかぶらないようカメラのレンズをずらすなどの対応をとることもある。

テレビでの「ニュース速報」は以前は民放と同様、2回繰り返しで出していたが現在は表示時間を1分程度と長めにして1回表示としている(交通情報でも同様。地震情報・気象に関する警報は従来どおり2回繰り返しで表示される)。マルチ編成時はメインチャンネル・サブチャンネルとも表示される。関東地方以外の総合テレビでは、地域独自編成(全国放送番組の時差放送も含む)が行われている場合、東京からの送出より数秒から1分ほど表示が遅れる(場合によっては地域独自編成でも関東地方とほぼ同じタイミングで表示されることもある)。総合テレビ、BS1が放送休止中で停波していない状態の灰色画面でも情報が入った場合、速報テロップは表示される。全国送出の速報テロップに加え地方放送局から出されるローカルでのテロップも表示される場合、横文字は画面下に、縦文字は画面左右のどちらかに表示される。速報には2回鳴るチャイム音と「NHKニュース速報」ロゴが用意されているが、使用しないこともある。Eテレでも高校野球中継時や大相撲中継(代替放送時のみ)は速報テロップが送出される。2012年12月12日の北朝鮮ミサイル発射に関するニュース速報ではBSプレミアムでも送出され、国内向けテレビ放送の全チャンネル一斉表示となった。2012年12月16日 - 17日未明の総合テレビにおける衆議院議員総選挙の開票速報では2回鳴るチャイム音のみ流れ、スタジオから詳しい情報が伝えられた。[19]

ラジオ第1放送では、ローカル放送の場合、通常の番組の最中に主音量を落としてニュース内容をかぶせてしまう。全国放送で速報する場合は、生放送中では進行役が番組を中断(「ここでニュースが入りました」などコメント)してニューススタジオからニュースを伝えることが多い(番組によっては進行役のアナウンサーがそのまま担当する場合もある)。ラジオ第1放送と同時放送を行うNHKワールド・ラジオ日本でも全国向けの内容がそのまま放送される。FM放送でも大規模な地震があった場合は番組の途中でも地震関連のニュースが放送されることがある[20]。なお、高校野球地方大会などローカルでのスポーツ中継を行っている場合は全国規模・地域規模を問わず送出元の地方局のスタジオからフォローされる形で伝えている。

NHKワールド・プレミアムではニュース速報および地震情報といった速報テロップは一切表示しない。また、地震情報の際に表示する逆U字型画面は青色スペース部分のみそのまま表示される。ただし、選挙開票速報放送時はNHKワールドでデジタル総合テレビ(関東広域放送)の放送映像を使用して当選確実者の速報テロップを流す関係上、ニュース速報(全国向け・首都圏向けに関係なく)のテロップもそのまま表示される(2012年の衆議院議員総選挙の開票速報では当選確実者と獲得議席数の速報テロップのみ表示)。これは東日本大震災の特設ニュースでも発生翌日の3月12日8:53以降、同様の対応をとった。

データ放送[編集]

NHKテレビデジタル放送では、データ放送を通じてニュース配信を行っている。デジタル総合テレビは全国分と受信機で設定した地域分の2種類。BS1は全国分のみ。いずれも記事(文字情報)のみで、写真等はない。24時間更新が行える体制ではあるが、深夜帯では更新頻度がかなり落ちるようである。また、地上デジタル放送・BSデジタル放送の全チャンネルでインターネット回線を利用して視聴者が希望する地域ごとのニュース配信も行っている(NHKデータオンライン)。

これまで標準画質放送だったデジタル衛星第1・第2テレビのデータ放送は気象情報(受信機で設定した地域)のみとなっていたが、2011年4月にBS1とBSプレミアムとしてハイビジョンチャンネル化される際、BS1でもデータ放送を通じた、ニュース配信を行うようになった(内容は総合テレビとほぼ同じであるが、以前のBSハイビジョンと同様、全国分のみとなる)。一方、BSプレミアムのデータ放送は番組情報が中心となっている。データ放送トップページ画面のフォーマットは全チャンネル共通。

画面を通じてスイッチを入れておくことで、日本のどこかで震度3以上の地震があった場合には速報させることが出来る。表示は地震速報→津波情報(発生する恐れがあるかないか)の順となる。

インターネット[編集]

基本は放送素材の2次利用。データ放送を開始したのち、2001年からデータ放送の内容をインターネット「NHKオンライン」を通じて再配信する形で開始、2011年のNHK NEWS WEB立ち上げ時には放送素材の掲載やインターネット独自のニュース特集も行う。パソコン端末と携帯電話端末向けのサービスを実施。映像配信も実施(画角は16:9のワイドサイズ。全国ニュースおよびローカルニュースを配信[21])。

2013年4月から、Eテレ『NHK手話ニュース845』の動画配信を開始した。

また、その日に放送されたラジオニュース(7:00・12:00・19:00・22:00)を準備が出来次第音声配信を行っている。再生速度を「ふつう」「おそい」「はやい」から選択することができる[22]。 平日22時の「NHKジャーナル」は、その日のニュースを項目別に区切った音声を公式サイトで聴くことが出来る[23][注釈 1]

さらに、ポッドキャスト配信も行われている[22][注釈 1]。音声提供は、24時間に限られている[注釈 1]

台風や災害などが発生したときは安否情報のほかに、特設ページを設けて最新情報を伝える(記事のみ)。これを応用して法案成立が集中したときや、関心のある重大ニュースがあるごとに特設ページをその都度開設する。

カメラ付き携帯電話の普及に伴い、視聴者から事件・事故・地元の話題の写真や動画をインターネットで募集し、それを放送に利用することがある。その場合「視聴者提供」という字幕が表示されることがある。2013年3月12日から、視聴者が事件・事故・災害などの映像や情報の投稿をすることができる「NHKスクープBOX」の運用が開始された[24]

インターネットでのニュース配信について新聞社や他の放送局は「民業圧迫だ」と繰返し非難している。理由としてインターネット配信がNHKの主たる目的である放送事業に直接関係していないとされている。一方で新聞社や他の放送局がインターネット事業の収益モデルを未だ確立していない現状もある。

しかし世界の事例を見ると、イギリスBBCや韓国KBSは、インターネットでの大規模なニュース配信やストリーミング配信を行っているように、公共放送としてインターネット配信を行うこと自体が、必ずしも問題視されているわけではない。

動画ニュースでもオリンピックなどのように、権利の関係上日本国内でしか再生(視聴)できないよう特殊な設定がされているものも存在するため、海外からアクセスをする場合は特に注意。

NHKデータオンラインデータ放送のうち、インターネットのLANケーブルルーターなどに接続したテレビで閲覧可能)では、所在都道府県のほか、全国各地のローカルニュースも閲覧できる機能がある(全国を9ブロックに分けて掲載。ただし、広域放送地域である東京都愛知県大阪府については、それぞれ「首都圏」「東海」「関西」として掲載しており、都府単独での掲載ではない。また東京本部の首都圏放送センター管轄下にある関東甲信越地方については関東の1都6県と甲信越地方の3県に分けて掲載)。

2015年度から、全国ニュースをインターネットで動画配信する際は、基本的にニュースリーダー部分が割愛されるようになった。ただし首都圏NEWS WEB(全国ニュースと同じ素材の動画もある)を含めた「各地のニュース」ではニュースリーダー部分も含めて配信されている。

注釈[編集]

  1. ^ a b c NHK ラジオニュース よくあるご質問”. NHK. 2017年5月26日閲覧。

脚注[編集]

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  1. ^ 第2部第1章2節 V.1.「主なニュース番組」、『NHK年鑑2012』NHK放送文化研究所日本放送出版協会、2012年
  2. ^ 地上デジタル放送番組表での番組名は「ニュース」、もしくは「ニュース ○○関連」。
  3. ^ 平樹・田嶋亨「ロボットカメラモニタリングシステムの更新」、『放送技術』第67巻(2014年5月号)、兼六館出版、2014年5月、 ISSN 0287-8658
  4. ^ 関東・関東甲信越ローカルは青線枠ではなく緑線枠に変わり、さらに横幅が長くなったものになる。
  5. ^ a b c テレビジョン放送における「映画」の変遷 - 古田尚輝(成城文藝・第196号)
  6. ^ 多言語からの翻訳同様に省略部分を補い、方言や訛りなどを修正を加えて読みやすいようにする。
  7. ^ ただし、その後も全ニュースでテロップがサイドカットを意識した配置になっているが、同時期から一部の全国・ローカルニュース番組で、2010年9月27日以降はNHKワールドTVの英語ニュース番組全般を除いた全ニュース番組(NHK BSニュースも含む)が画面いっぱいにした配置となっている。
  8. ^ NHK_PRのツイート (582381884849537024)
  9. ^ それまで12時台はニュース明けの定時番組のみだった。また地域によってこれ以前から、11時台の地域情報枠と12時台のローカルニュースのパートのみ時刻表示した局もある。
  10. ^ ローカルニュースの時間帯を含む。ただし、ワイド番組の『NHKニュース7』と『ニュースウォッチ9』、『ニュースチェック11』では時刻出しを行わない。
  11. ^ これ以外にもウィークエンド関西ひめポン!(金曜のみ)が該当。
  12. ^ 山形局「やままる」でも不定期で中谷文彦がネクタイ着用・カジュアルジャケットで出演することもある。
  13. ^ 大分以外の九州・沖縄ブロック、山口局が該当。
  14. ^ ノンスクランブル放送される番組のうち、一部のニュース番組と「日曜討論」、「NHKのど自慢」がかつてBS2でも同時放送されていたためNHKワールド・プレミアムの受信環境があり、かつBS2も視聴できる環境にあった世帯では難視聴対策放送があったときの名残が見られる。
  15. ^ 1953年10月6日から12日の東奥日報ラジオ欄の「ラジオ第2」番組表より。
  16. ^ 日本国内で地震動が観測されなかった場合でも同様。各地方放送局・支局・報道室は緊急地震速報の「高度利用者向け」を用いる予測ソフトパソコンインストールしている。
  17. ^ BSが3波体制(旧BS1・BS2・BShi)だった2011年3月31日までは、「八波全中」だった。
  18. ^ 通常、本州に影響を及ぼす台風や、大規模地震が発生した場合、総合テレビの深夜フィラーは、1989年6月の本放送開始後は基本的にBS2と同時放送していたが、東日本大震災は大津波・原発事故を伴う大規模災害だったため、その例外として、開局当初のBS1と総合テレビ、BS2と教育テレビの組み合わせの同時放送を行った。
  19. ^ サイマル放送のNHKワールド・プレミアムでもそのままニュース速報のチャイム音が流れた。BS1は通常放送と同じく2回鳴るチャイム音と「NHKニュース速報」のロゴを出してテロップ表示された。
  20. ^ 2012年12月12日の北朝鮮のミサイル発射に関するニュース速報ではラジオ第2放送やFM放送でも通常番組を中断して速報を伝えた。
  21. ^ ただし、北海道ブロックでは「北海道のニュース」として一括りしているため函館旭川帯広釧路北見室蘭各局発の分も含め、すべて札幌局が対応。そのため、函館・旭川・帯広・釧路・北見・室蘭各局発のローカルニュースの動画配信は行っていない。
  22. ^ a b NHK ラジオニュース”. NHK. 2017年5月15日閲覧。
  23. ^ NHKジャーナル”. NHK. 2017年5月26日閲覧。
  24. ^ 日本放送協会 理事会議事録(平成25年 4月16日開催分)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]