八俣送信所

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八俣送信所(やまたそうしんじょ)(正式名称:KDDI八俣送信所)(所在地:茨城県古河市東山田字八俣4428)はKDDIが所有する送信所である。

日本放送協会(NHK)がNHKワールド・ラジオ日本(NHK World Radio Japan)の送信に使用している。

位置関係[編集]

送信施設概要[編集]

放送局名 呼出符号 周波数kHz 空中線電力 放送対象地域
NHKワールド・ラジオ日本 JOB6〜JOB21 下記外部リンクを参照 最大300kW 国際放送
日本国内でも聴取可能)
しおかぜ JSR 下記外部リンクを参照 300kW 北朝鮮全域を中心とした世界各地
(日本国内でも聴取可能)
  • 送信空中線:カーテンアンテナ×16、ログペリアンテナ(対数周期アンテナ)×4
    • カーテンアンテナ―多線式折り返しダイポールを放射素子となす一種のアレイアンテナ。形状からこの名がある。八俣送信所のカーテンアンテナは6〜12MHz周波数帯が1面と12MHz〜22MHzの周波数帯の1面、合計2面で1式、反射器もある。入力インピーダンスは平衡300Ω、利得は16.5dBiまたは14dBi。最大瞬間風速60mに耐えられるように設計。送信機から同軸ケーブルで出力された不平衡50Ωを野外にあるバラン(アンテナ整合装置)で平衡300Ωに変換されて平行4線でアンテナに給電されアンテナ切替装置で最適な方向に送信されるアンテナを選ぶ
  • 空中線支え鉄柱:張られるカーテンアンテナを支える鉄塔は、約35m〜70m自立式トラス鉄柱35本、うち35mクラスが13本、70mクラスが22本
  • 送信機:300kW送信機7台、100kW送信機4台。300kW送信機のうち2台のPWM(Pulse Width Modulation)変調器はドイツ製、残り9台が国産。うち300kW送信機5台が国際電気(現:日立国際電気)TA-3001でプレート変調方式。
    • TA-3001(国際電気) 真空管を用いた終段プレート変調式300kW短波送信機。SSB送信にも対応。送信周波数範囲は5.9〜21.9MHz。四極管3本使用。うち変調器にTH573(グリッド電圧1000V、フィラメント電圧15V、フィラメント電流500A、使用可能周波数26MHz、重量53kg)を2本を使用、電力増幅器にTH558(4CM500000G)(プレート損失500000W、フィラメント電圧23V、フィラメント電流500A(最大1000A)、使用可能周波数110MHz(CWは50MHz)、重量70kg)が1本。音声入力は600Ω(0dBm)。音声周波数特性は50〜7500Hz(フラットは150〜3500Hz)、80%変調時で歪率3%以下、95%変調時で歪率5%以下。送信機総重量7500kg
  • 番組伝送回線:(NHKワールド・ラジオ日本の場合)NHK放送センターから専用デジタル回線(768kbps)をメインに64kbps程度の伝送量回線が十数回線
  • 送信局舎:敷地のほぼ中央に集中。送信機棟は鉄筋コンクリート平屋建て。第1送信機棟は延べ面積2700m2(送信機8台他)、第2送信機棟は970m2(送信機3台他)。局舎にくぼんだ痕が有るのは、第二次世界大戦アメリカ軍機銃掃射を受けた弾痕のため。
  • 電源:66kV送電線より2回線にて受電。送信機棟の受配電設備に6.6kV
  • 備考:いずれのデータも1995年当時であり更新された可能性がある。
  • 老朽化した既存の送信機を置き換えるため、Thomson社製の300kW短波送信機TSW2300Dを4基導入することになった。設置は日立国際電気が担当し、最初の1台は2013年4月の稼働を目指す。Thomson 社製が選択された理由は、省エネ性能・信頼性・カスタマイズのし易さである。これらの送信機は、リモート操作やDRM送信も可能である。残りの3台は、2013年から2015年までに、各1台ずつ順次稼働予定(ただしDRM放送については、今のところ日本総務省から許可されていない)。

沿革[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ KDDI八俣送信所隣接地においてメガソーラーシステムを稼働開始(KDDI公式サイト トピックス 2014年1月24日)

外部リンク[編集]