NHK金沢放送局
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![]() NHK金沢放送会館(2020年11月撮影) | |
所在地 | 〒920-8644 |
---|---|
金沢市広岡3丁目2-10 | |
総合テレビ | |
開局日 | 1957年12月23日 |
放送対象地域 | 石川県 |
コールサイン | JOJK-DTV |
親局 | 金沢 15ch (キーID 1) |
Eテレ | |
放送対象地域 |
全国放送 (名古屋放送局管轄) |
コールサイン | JOJB-DTV |
親局 | 金沢 13ch (キーID 2) |
ラジオ第1 | |
開局日 | 1930年4月15日 |
放送対象地域 | 石川県 |
コールサイン | JOJK |
親局 | 金沢 1224kHz |
ラジオ第2 | |
放送対象地域 | 全国放送 |
コールサイン | JOJB |
親局 | 金沢 1386kHz |
FM | |
放送対象地域 | 石川県 |
コールサイン | JOJK-FM |
親局 | 82.2MHz |
主な中継局 | |
デジタルテレビ ○ 総合 七尾 52ch ○ Eテレ 七尾 53ch | |
ラジオ ○ 第1 七尾 540kHz、輪島 1584kHz、加賀山中 1026kHz ○ 第2 七尾 1467kHz、輪島 1359kHz ○ FM 七尾 84.4MHz、輪島 83.9MHz、珠洲 83.2MHz、加賀山中 84.2MHz |
NHK金沢放送局(エヌエイチケイかなざわほうそうきょく)は、石川県を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。テレビとラジオで県域放送を行っている。
概要[編集]
開局は福岡局よりも先で、昭和時代九州の管理を担った熊本局を含めた拠点局以外では初めてであった。その歴史は古く、中部管内(東海北陸7県)の序列としては名古屋局の次となる。
その後、放送局舎は築半世紀に達し、老朽化が目立っていた。しかし、耐震化策による延命が図られ、これまで移転・建替えの計画はなかったが[注 1]、2013年に入って駅西方面への移転計画が持ち上がり、移転が決定。新放送会館は2018年3月30日に竣工し、同年10月9日に移転した[1]。
現社屋は一部4階建て、鉄塔の高さは70m、1階壁面に220インチの8Kモニターや記念撮影コーナーなどを備えた「ハートプラザ」を設けている[2]。
沿革[編集]
- 1930年(昭和5年)4月15日 - 社団法人日本放送協会金沢放送局開局。
- 当初は一般的な北陸3県を管轄としていた。その後段階的に県ごとに分離、なお福井県は当初大阪管轄だった。
- 1947年(昭和22年)8月21日 - ラジオ第2放送開局。
- 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い、社団法人日本放送協会解散。同時に特殊法人としての日本放送協会が設立され、一切の権利義務を継承。
- 1957年(昭和32年)12月23日 - 本州の日本海側初となる総合テレビの放送開始。
- 1961年(昭和36年)2月28日 - 金沢放送会館(旧局舎)完成。
- 1962年(昭和37年)
- 1964年(昭和39年)4月1日 - 教育テレビカラー化。
- 1969年(昭和44年)3月1日 - FM放送開始。
- 1972年(昭和47年)2月1日 - テレビ放送のカラー化完了。
- 1978年(昭和53年)11月23日 - ラジオ第1・ラジオ第2の周波数変更。
- 1985年(昭和60年)3月1日 - 総合テレビ、音声多重放送を開始[3]。
- 2006年(平成18年)7月1日 - 地上デジタルテレビ放送開始。
- 2009年(平成21年)7月24日 - 地上アナログテレビ放送終了2年前に併せて、珠洲中継局で県内のテレビ局5局6チャンネル共通で10:00から11:00までの1時間、試験的にアナログ放送休止(デジタル放送は通常放送)。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)7月24日 - 正午でアナログ放送を終了。翌25日の午前0時完全停波。
- 2018年(平成30年)10月9日 - 金沢市広岡三丁目の新放送会館に移転[4][5]。先行して放送業務は10月8日から開始。
放送局データ[編集]
親局[編集]
系統 | コールサイン | 周波数/ チャンネル |
空中線電力 | 送信所所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
ラジオ | 第1 | JOJK | 1224kHz | 10kW | 野々市テレビ・ラジオ放送所 (野々市市本町6丁目19番地) |
第2 | JOJB | 1386kHz | |||
FM | JOJK-FM | 82.2MHz | 1kW | ||
アナログテレビ | 総合 | JOJK-TV | 4ch | 映像3kW | |
教育 | JOJB-TV | 8ch | |||
デジタルテレビ | 総合 | JOJK-DTV | 15ch | 1kW | 金沢観音堂テレビジョン放送所 (金沢市観音堂町ト1番地) |
教育 | JOJB-DTV | 13ch |
- 野々市放送所はアナログテレビ放送・AMラジオ放送・FMラジオ放送一体型の送信所であった。AM波送信用とFM波送信用の2塔のアンテナ塔を敷地内に持ち、FM波送信用の塔は日本初のテレビ・ラジオ共用アンテナであったが、FMで送信されていたアナログテレビ放送終了後は結果として2塔ともラジオ用となった。それぞれがAMラジオ用とFMラジオ用である。
- 金沢観音堂放送所はテレビ金沢・北陸朝日放送と共用。近くに送信所を社内に置いた石川テレビ放送があり、受信に必要なUHFアンテナが1本で済む視聴地域を増やす目的で相乗りした。
中継局[編集]
テレビ[編集]
中継局名、チャンネル(総合テレビ/教育テレビ)、出力の順で表記。
- 七尾 52ch/53ch 50W
- 山中 19ch/20ch 0.3W
- 羽咋 29ch/31ch 10W
- 輪島 24ch/31ch 10W
- 珠洲 33ch/31ch 30W
- 舳倉 45ch/31ch 3W
- 大聖寺 24ch/34ch 1W
- 富来 19ch/18ch 3W
- 東門前 24ch/31ch 1W
- 能登鹿島 24ch/18ch 3W
- 輪島町野 24ch/31ch 0.3W
- 粟津 15ch/13ch 0.1W
- 小松金平 19ch/20ch 0.05W
- 小松尾小屋 30ch/29ch 0.05W
- 塩屋 15ch/13ch 0.3W
- 鶴来 19ch/20ch 0.3W
- 鳥越 19ch/20ch 1W
- 尾口 19ch/20ch 1W
- 白山下 15ch/13ch 0.01W
- 白峰 19ch/20ch 0.1W
- 加賀東谷口 40ch/39ch 0.05W
- 片山津 35ch/39ch 0.05W
- 津幡竹橋 29ch/31ch 0.01W
ラジオ[編集]
中継局名、周波数、出力の順で表記。
- ラジオ第1放送
- 七尾 540kHz 1kW
- 山中 1026kHz 100W
- 輪島 1584kHz 100W
- ラジオ第2放送
- 七尾 1467kHz 100W
- 輪島 1359kHz 100W
- FM放送
- 七尾 84.4MHz 100W
- 輪島 83.9MHz 100W
- 山中 84.2MHz 1W
- 羽咋 83.0MHz 100W
- 珠洲 83.2MHz 100W
- 富来 85.3MHz 3W
- 東門前 84.8MHz 10W
- 輪島町野 83.6MHz 1W
アナログ放送[編集]
中継局名、チャンネル(総合テレビ/教育テレビ)の順。いずれも2011年(平成23年)7月24日に運用終了した時点のもの。
- 加賀地方
- 金沢卯辰山 51ch/49ch
- 金沢御所 45ch/47ch
- 金沢神谷内 60ch/62ch
- 金沢伏見ヶ丘 41ch/39ch
- 金沢吉原 59ch/61ch
- 津幡南中条 59ch/61ch
- 津幡竹橋 59ch/61ch
- 鶴来 43ch/45ch
- 吉野谷瀬波 43ch/41ch
- 鳥越 51ch/49ch
- 白山下 60ch/62ch
- 尾口 1ch/10ch
- 白峰 2ch/9ch
- 鍋谷 54ch/58ch
- 粟津 51ch/49ch
- 小松金平 59ch/61ch
- 小松尾小屋 59ch/61ch
- 片山津 52ch/54ch
- 片山津南 58ch/56ch
- 加賀東谷口 60ch/62ch
- 大聖寺 45ch/47ch
- 大聖寺西 56ch/54ch
- 塩谷 59ch/61ch
- 山中 10ch/2ch
- 山中南 59ch/61ch
- 能登地方
- 七尾 9ch/5ch
- 能登鹿島 41ch/47ch
- 中島 60ch/62ch
- 羽咋 48ch/46ch
- 富来 9ch/11ch
- 二所の宮 54ch/52ch
- 志賀上棚 59ch/61ch
- 志賀徳田 54ch/52ch
- 柳田 9ch/5ch
- 七尾灘浦 49ch/51ch
- 能都鵜川 60ch/62ch
- 門前 9ch/5ch
- 東門前 45ch/47ch
- 門前阿岸 49ch/41ch
- 門前剣地 60ch/58ch
- 門前暮坂 54ch/52ch
- 門前皆月 48ch/46ch
- 穴水 42ch/44ch
- 穴水比良 60ch/62ch
- 穴水甲 60ch/62ch
- 内浦小木 60ch/58ch
- 能都 4ch/8ch
- 輪島 3ch/12ch
- 舳倉 56ch/54ch
- 輪島町野 4ch/8ch
- 輪島三井 60ch/62ch
- 珠洲 4ch/8ch
- 珠洲狼煙 48ch/46ch
- 珠洲大谷 43ch/45ch
- 珠洲鈴内 45ch/49ch
- 珠洲東若山 54ch/52ch
- 珠洲若山 53ch/51ch
- 珠洲森腰 42ch/44ch
- 珠洲三崎 54ch/52ch
お天気カメラ設置ポイント[編集]
すべてハイビジョン対応。
支局[編集]
支局の位置についてはNHK金沢放送局の公式サイトでは公表していない。
ことじろう[編集]
「ことじろう」は、金沢局が2010年(平成22年)に開局80周年を記念し制定したマスコットキャラクター。
兼六園の名物、徽軫灯籠(ことじとうろう)をモチーフに金沢局がデザインを、視聴者からの公募で名前を、それぞれ決定した。夕方のニュースなど金沢局制作の番組に登場するほか、局の広報紙のタイトルにもなっていて、石川県内では認知度が上昇している。
主な金沢局制作番組[編集]
現在[編集]
- 総合テレビ
- おはよう石川(平日 6:55 - 7:00、7:45 - 8:00)
- かがのとイブニング(平日 18:10 - 18:59)
- ニュースいしかわ845(平日 20:45 - 21:00)
- いしかわ令和プレミアム(不定期金曜日 19:30 - 19:55、再放送:不定期土曜日 9:30 - 9:55)
- いしかわの壺(土曜日 11:15 - 11:20、祝日・年末年始を除く)
- ニュースいしかわ645(土曜日・日曜日・祝日 18:45 - 18:59)
- ラジオ第1
過去[編集]
- 平日昼前の情報番組
- 北陸くらしのニュース
- くらしのガイド( - 2005年3月)
- かがのとしゅんしゅん便(2005年4月 - 2010年3月)
- かがのと情報丼(2010年4月 - 2011年3月)
- おーい!ことじろう(2011年4月 - 2013年3月)
- こと金!(2013年4月 - 2014年3月)
- 平日夕方のローカルニュース
- ニュースかがのと
- かがのと630
- イブニングネットワーク金沢
- JKニュース1
- イブニングワイド610・イブニングワイド630
- 山ちゃんの600
- みまっしワイド600( - 2004年3月)
- いしかわワイド ニュースいしかわ610(2004年4月 - 2006年3月)
- デジタル百万石(2006年4月 - 2010年3月)
- 特別番組
- NHK特集 のぞみ5歳 ~手探りの子育て日記~ - 1986年NHK金沢放送局制作のドキュメンタリー。金沢市に住む全盲の夫婦が手探りで子育てをする姿を5年間地道に取材。第2回文化庁芸術作品賞、第13回放送文化基金賞奨励賞ほか、多くの賞を受賞。[6]
- よせがき☆テレビ かいてみんけ↑(2009年から2011年まで放送された特別番組)
- 真相回転!どいね寿司 (2011年から2013年まで放送された特別番組。上記の「よせがき☆テレビ」の後継番組)
- 今・おも・ラジオ〜石川のラジオは今も面白い〜(2010年12月18日、北陸放送・エフエム石川との共同制作番組)
- 石川アーカイブス(開局80周年記念番組。2010年から2012年2月まで放送)
- FMジュークボックス
- いよっ!弁慶(2018年10月31日、BSプレミアムにおいて「石川発地域ドラマ」として放送)[7][8]
アナウンサー・キャスター[編集]
- 氏名の後の*は、過去に金沢局勤務経験があるアナウンサー。
氏名 | 前任地 | 担当番組 |
---|---|---|
アナウンサー | ||
中尾晃一郎* | 放送文化研究所 | 放送部副部長 石川県のニュース |
松岡忠幸 | 東京アナウンス室 | かがのとイブニング (キャスター) |
鈴木貴彦 | 石川県のニュース じわもんラジオ | |
宮崎浩輔* | 奈良 | |
大村和輝 | 山口 | |
守屋瞭 | 初任地 | |
シニアスタッフ | ||
二見和男[注 2] | 元正職員アナウンサー | じわもんラジオ 石川県のニュース (ラジオ) |
契約キャスター | ||
熊谷彩香 | かがのとイブニング (キャスター) | |
高畠菜那 | 元Jumpin' 、アドバンス社所属モデル | かがのとイブニング じわもんラジオ |
川野優里亜 | 元テレビ金沢学生リポーター | |
気象予報士 | ||
池津勝教 | かがのとイブニング じわもんラジオ |
その他[編集]
- 衆議院議員総選挙の比例北陸信越ブロックの報道は金沢局が統括担当になる[9]。なお、比例北陸信越ブロックを構成する5県はNHKの地域ブロックにおいて、東京の本部直轄となる長野・新潟と、名古屋放送局管轄となる富山・石川・福井に分かれネットワーク回線も別々のため、これら5県のブロック放送を行うため通信衛星を利用した放送が行われ、金沢局が送信元となる[10]。
- 石川県の放送局では唯一、岐阜県の天気予報を伝えている(ただし、飛騨地方のみで、注意報・警報のアナウンスは行われない)。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 一時期、旧石川県警察本部跡や旧石川県庁(現:石川県政記念しいのき迎賓館)への移転も検討されたが、景観などの問題から白紙に戻された経緯がある。
- ^ 元正職員アナウンサー。1989年8月から1992年6月に一度目の金沢赴任。2006年6月より再び金沢局赴任。2008年からは嘱託職。2012年10月より「二見アナウンサー」から「二見キャスター」と紹介されている。
出典[編集]
- ^ NHK金沢放送局 新放送会館オープン記念特設ページ 新会館情報
- ^ 富山新聞 2018年10月10日付4面『新放送会館オープン NHK金沢』より。
- ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部 『NHK年鑑'85』日本放送出版協会、1985年、101頁。
- ^ “金沢放送局跡地売却へ NHK、4月3日に新会館竣工”. 北國新聞 (2018年3月28日). 2018年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月27日閲覧。
- ^ NHK金沢放送局 新放送会館オープン記念特設ページ
- ^ NHK特集 のぞみ5歳 ~手探りの子育て日記~ - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
- ^ “戸次重幸、温泉シーンのノウハウ明かす「温度を低めに…」『石川発地域ドラマ「いよっ!弁慶」』10・31放送”. TV LIFE web. (2018年10月25日) 2020年2月24日閲覧。
- ^ “大迫力の子供歌舞伎に情緒あふれる街並み! 石川発地域ドラマの魅力を徹底解剖”. ザテレビジョン. (2018年10月30日) 2020年2月24日閲覧。
- ^ 日本放送協会放送文化研究所 編集 『NHK年鑑'97』日本放送出版協会、1997年、123頁。
- ^ 日本放送協会放送文化研究所 編集 『NHK年鑑'97』日本放送出版協会、1997年、325頁。