香林坊

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日本 > 中部地方 > 石川県 > 金沢市 > 香林坊

座標: 北緯36度33分44秒 東経136度39分13秒 / 北緯36.56222度 東経136.65361度 / 36.56222; 136.65361

香林坊
こうりんぼう
日章旗 日本
地方 中部地方北陸地方
都道府県 石川県
自治体 金沢市
郵便番号 920-0961
隣接町丁 金沢市 : 片町広坂南町
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香林坊(2012年)

香林坊(こうりんぼう)は、石川県金沢市中心部に位置する地域の名称である。

概要[編集]

香林坊交差点に立てられている石碑。香林坊の由来が記されている。

町名の由来は、比叡山の僧であった香林坊還俗して、この地の町人向田家の跡取り向田香林坊(むこうだこうりんぼう)となり、以来目薬の製造販売に成功して「香林坊家」として繁栄したという説が有力である。再開発された映画街の広場には、この由来にちなんで、メグスリノキが植生されている。

歴史[編集]

江戸時代には、金沢城に近い地の利を生かし北陸街道沿いに商店が建ち並ぶ商店街として、同様に街道沿いの橋場町、尾張町、武蔵ヶ辻などと共に発展[1]明治時代になり、近くに旧制第四高等学校が出来たことから、学生向けのカフェ映画館などが集積することとなり、北陸最大の繁華街となった。

1923年大正12年)片町宮市百貨店が、1930年昭和5年)武蔵ヶ辻三越が開店し、相対的に客足が遠退いた。しかし、1986年(昭和61年)、市街地再開発事業である香林坊アトリオのキーテナントとして、宮市百貨店を前身とする大和が香林坊に移転し、再び金沢市の中心的商店街となった。このほか、同時期の市街地再開発事業で誘致された香林坊東急スクエアなどの商業施設があり、若者の集まる街になっている。

2009年までの15年にわたって石川県における路線価が最も高額な地点であったが、2010年にはその地位を金沢駅東口(堀川新町)に譲ることとなった[2][3]

町域の変遷[編集]

実施後 実施年 実施前
香林坊2丁目 1965年(昭和40年)9月1日[4] 石浦町、南町、高岡町、高岡町上藪ノ内の各一部
香林坊1丁目 1966年(昭和41年)2月1日[4] 石浦町、南町、上松原町、仙石町の各一部

主な施設[編集]

香林坊アトリオ
香林坊東急スクエア(※写真は改装前のもの)

商業施設[編集]

事業所[編集]

金融機関
マスメディア

その他[編集]

交通[編集]

バス[編集]

香林坊バス停留所[編集]

香林坊バス停留所は、香林坊交差点、日銀前交差点および中央公園前交差点周辺にあるバス停留所である。

6地点にバス停がある。金沢ふらっとバス菊川ルート専用のバス停以外にはそれぞれ、「アトリオ前」、「日銀前」、「中央公園前」、「市役所前」、「東横イン前」の副称がある。所在地は、「アトリオ前」が石川県金沢市香林坊1丁目、「日銀前」と「東横イン前」が石川県金沢市香林坊2丁目、「中央公園前」が石川県金沢市広坂2丁目、「市役所前」が石川県金沢市広坂1丁目、金沢ふらっとバス菊川ルート専用のバス停が石川県金沢市片町1丁目である。

北陸鉄道グループバス(能登方面特急バス加賀温泉方面特急バス小松空港連絡バス城下まち金沢周遊兼六園シャトルを含む)、西日本ジェイアールバス2011年4月8日より)、高速バス各路線、金沢ふらっとバス菊川ルート、金沢ライトアップバスが発着する。

金沢市内を運行するバスの多くがこのバス停を通過し、このバス停を始発・終点とする運行系統も多い。事実上、金沢駅東口、金沢駅西口、武蔵ヶ辻、兼六園下と並ぶ、金沢市内の一大バスターミナルとして機能している。

香林坊・仙石通りバス停留所[編集]

香林坊・仙石通りバス停留所は、石川県金沢市広坂2丁目にある、金沢ふらっとバス材木ルートのバス停留所である。かつて副称が「派出所交番前」であった香林坊バス停の跡地にある。

香林坊大和・アトリオバス停留所[編集]

香林坊大和・アトリオバス停留所は、石川県金沢市香林坊1丁目にある、まちバス片町方面行きのバス停留所である。副称が「アトリオ前」の香林坊バス停と同一地点にある。

香林坊東急スクエア・日銀前バス停留所[編集]

香林坊東急スクエア・日銀前バス停留所は、石川県金沢市香林坊2丁目にある、まちバス金沢駅方面行きのバス停留所である。副称が「日銀前」の香林坊バス停と同一地点にある。

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香林坊地下駐車場

駐車場[編集]

県営の香林坊地下駐車場(977台)がある。

道路[編集]

鉄道[編集]

商店街の特徴と傾向[編集]

香林坊の位置(金沢市内)
香林坊
香林坊
金沢駅
金沢駅
金沢市における位置

通常、香林坊は香林坊・片町地区と称される場合が多いため以下の説明では香林坊・片町界隈として紹介する。また、以下の五つの商店街では、2007年から金沢5タウンズと称し、中心商店街の活性化運動を行っている[5]

香林坊商店街[編集]

香林坊交差点を中心とした商店街であり、若者から観光客まで幅広い客層をターゲットとしている。大和の本店がある「香林坊アトリオ」、ファッションビル「香林坊東急スクエア」が中核の商業施設である。

竪町商店街[編集]

広坂振興会(商店街)[編集]

柿木畠振興会(商店街)[編集]

香林坊・竪町・広坂の間に位置し接続点となっている。現在、金沢21世紀美術館との相乗効果を期待して、21世紀ロード柿木畠と称している。主要店舗にはうつのみや書店がある。

片町商店街[編集]

その他[編集]

香林坊商店街の香林坊東急スクエア側の裏手にせせらぎ通り商店街、竪町商店街の延長線上に新竪町商店街などがあり、これらの商店街は中心商店街とは違い、独特の特徴を示している。せせらぎ通り商店街はせせらぎと名が付くように、金沢特有の曲線状の水路(鞍月用水)沿いにある商店街で、景観整備により落ち着いた雰囲気で商店的にも大人の街的な商店街である。金沢の観光地である武家屋敷跡に隣接している。

新竪町商店街は竪町商店街の延長的な商店街が列びつつも、老鋪の商店もあり、他の商店街にはない新旧入り混じった個性的な雰囲気の商店街である。

向田香林坊[編集]

元は、朝倉氏の家臣であったが、朝倉氏滅亡の後、比叡山延暦寺の僧になっていた。同じく朝倉氏の元家臣で金沢城の近くで薬屋を営んでいた向田家に養子に入るために還俗した。

脚注[編集]

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  1. ^ 山本周五郎の小説『ひやめし物語』(田坂具隆監督の映画『冷飯とおさんとちゃん』)の主人公・柴山大四郎はある日、片町通りにある古本店を出た時に運命の人に出会ってしまう。「香林坊のほうからそのひとが来た」という。武家の四男で「冷や飯食い」なので、諦めるしかない。しかし、その学識が認められ、文庫の購書取り調べ役に取り立てられることになった…。
  2. ^ 県内路線価、下落幅5.7%に拡大 最高地点は金沢駅前”. 朝日新聞 (2010年7月2日). 2010年7月3日閲覧。
  3. ^ 路線価:北陸3県、算定地点9割で下落 金沢・香林坊は“トップ転落”/北陸”. 毎日新聞 (2010年7月2日). 2010年7月3日閲覧。
  4. ^ a b 『官報』号外第123号、昭和40年11月12日「自治省告示第156号」
  5. ^ 金沢5タウンズの歩み

関連項目[編集]

外部リンク[編集]