村田晃嗣

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村田 晃嗣
(むらた こうじ)
生誕 村田 晃嗣
(むらた こうじ)
(1964-07-13) 1964年7月13日(53歳)
日本の旗 日本 兵庫県神戸市
国籍 日本の旗 日本
研究分野 政治学
国際政治学
研究機関 同志社大学
広島大学
出身校 同志社大学法学部
ジョージ・ワシントン大学
神戸大学
主な受賞歴 第2回読売論壇新人賞優秀賞(1996年
サントリー学芸賞1999年
アメリカ学会清水博賞(1999年)
吉田茂賞2000年
プロジェクト:人物伝

村田 晃嗣(むらた こうじ、1964年7月13日 - )は、日本の国際政治学者同志社大学法学部教授、第32代学長(2013年4月~2016年3月31日)。専攻アメリカ外交安全保障政策に関する研究。各種メディアへの出演が多く親米派の論客として知られている[1][2][3]

兵庫県神戸市出身。同志社大学で麻田貞雄神戸大学木村修三に師事した。学術活動の他、一般月刊誌、新聞紙上への主張の掲載に加え、『朝まで生テレビ』などテレビ等でも積極的に発言している。朝日放送番組審議会委員、京都経済同友会特別会員、衆参両院の憲法調査会参考人を歴任。

経歴[編集]

略歴は以下のとおり[4]

学歴[編集]

職歴[編集]

  • 1995年10月 - 広島大学総合科学部専任講師
  • 1999年04月 - 広島大学総合科学部助教授[5][1][2]
  • 2000年10月 - 同志社大学法学部助教授[1][2]
  • 2005年04月 - 同志社大学法学部教授[1][2]
  • 2011年04月 - 同志社大学法学部長・法学研究科長(2013年3月まで)[1][2] 
  • 2013年04月 - 第32代同志社大学学長に就任(2016年3月31日まで)[1][2]

主張[編集]

  • イラク戦争をめぐる論争では、アメリカの先制攻撃の正当性を否定する東京大学教授・姜尚中小林よしのりとは意見が衝突している。2005年元日の『朝まで生テレビ!』で、イラクが大量破壊兵器を持っているかのように装ったことがアメリカの先制攻撃を引き起こした旨を主張。この、実際には兵器を所有していなくても、そのように振舞うだけで脅威を与えているという、村田のイラク戦争支持の論旨は物議を醸した[6]。また、イラク戦争を湾岸戦争の延長と位置づけている一方で、ブッシュ政権が大量破壊兵器の「備蓄」をあまりに強調したこと、高官があまりに過激な言動をしたことで同盟国の反感を買ってしまったこと、イラクの戦後統治に関する計画があまりに杜撰であったことを誤りであったと分析している[7]
  • 安全保障問題における核武装については「日本の国力の限界を見定めていない」として反対の立場をとっている。論議においても「民間ならまだしも、政治家が核武装論議をすることはナンセンスだ」という発言をしている。これは、「政治や戦略にとっては優先順位が重要」との認識から、集団的自衛権の問題や、国連安保理の常任理事国入りの問題、包括的核実験禁止条約の問題等、外交課題が山積している中での安直な核武装論を戒めるものである[8]
  • 核武装論支那事変、太平洋戦争は侵略戦争であるか否かについて田母神俊雄とは『朝まで生テレビ!』や『たかじんのそこまで言って委員会』等でしばしば意見が衝突する。田母神は著書『国防論』において村田を批判している。
  • 第3次安倍内閣が成立をめざしていた平和安全法制について、2015年7月13日の衆議院の特別委員会が開いた中央公聴会に与党推薦の委員として出席し、「憲法の精神を守るのは言うまでもないことだが、これは安全保障の問題でもある。安保の学会では多くの専門家が肯定的回答をするのではないか」等、法制への理解を示した[9]。これに対して、同志社大学の教授や准教授ら教員有志51人が「良心教育を基軸とした大学のイメージを大きく損なった。心から恥ずかしく思う」等、村田の発言を批判する声明を発表した[10]。その後、村田は同志社大学学長選で落選し、学長の座を退いた。

受賞歴[編集]

  • 1996年 - 論文「変容する日米安保政策コミュニティー」で第2回読売論壇新人賞優秀賞
  • 1999年 - 『大統領の挫折』でサントリー学芸賞アメリカ学会清水博賞
  • 2000年 - 「『国際国家』の使命と苦悩--1980年代の日本外交」『戦後日本外交史』で吉田茂賞

著書[編集]

単著[編集]

  • 『大統領の挫折--カーター政権の在韓米軍撤退政策』(有斐閣、1998年)
  • 『米国初代国防長官フォレスタル--冷戦の闘士はなぜ自殺したのか』(中央公論新社中公新書]、1999年)
  • 『アメリカ外交--苦悩と希望』(講談社講談社現代新書]、 2005年)
  • 『プレイバック1980年代』(文藝春秋文春新書]、2006年)
  • 『現代アメリカ外交の変容--レーガン、ブッシュからオバマへ』(有斐閣、2009年)
  • 『レーガン--いかにして「アメリカの偶像」となったか』(中央公論社[中公新書]、2011年)

共著[編集]

共編著[編集]

  • 森孝一)『アメリカのグローバル戦略とイスラーム世界』(明石書店、2009年)

訳書[編集]

論文[編集]

  • 「ロナルド・レーガン研究――政治的魅力の源泉を問う」『同志社法學』第63巻1号、2011年6月、419-441頁
  • 「オバマ政権と日米関係――『変化』と『継続』」『国際安全保障』第37巻1号、2009年6月、65-82頁
  • 「リアリズム」日本国際政治学会編『日本の国際政治学1 学としての『国際政治』』(有斐閣、2009年)、41-60頁
  • 「共和党リアリストの退潮と復権」久保文明編『アメリカ外交の潮流』(日本国際問題研究所、2007年)、129-151頁
  • 「レーガン政権の安全保障政策――対ソ姿勢と政策プロセス」『同志社法學』第58巻4号、2006年9月、1307-32頁
  • 「防衛政策の展開――『ガイドライン』の策定を中心に」『年報政治学』1997年号、79-95頁
  • 「カーター政権の在韓米地上軍撤退政策――対韓防衛コミットメントのディレンマ」『国際政治』第107号、1994年、115-130頁

テレビ出演[編集]

CD[編集]

  • 『アメリカは再生するのか?--オバマ政権の成否』(アートデイズ、2009年)

人物[編集]

  • 趣味は映画鑑賞で、映画にテーマを絞ったブログ「Koji Murataの映画メモ」を公開している[1]
  • 2007年10月から、キリスト新聞の論壇委員として定期的に執筆していた。
  • 2008年10月から、まぐまぐプレミアムにて有料メールマガジン『ライバルに差をつけるビジネス教養 』を週刊で発行していた[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 同志社大学長に村田氏…外交・安保の論客(読売新聞、2013年1月12日配信、2013年1月13日閲覧)
  2. ^ a b c d e f g 同志社大学長に村田晃嗣氏 米国外交が専門神戸新聞、2013年1月11日22:08配信、2013年1月13日閲覧)
  3. ^ a b 博士論文要旨
  4. ^ 同志社大学次期学長について 同志社大学
  5. ^ 同志社大学長に村田晃嗣・法学部教授を選出 (MSN産経ニュース 2013年1月11日配信 2013年1月13日閲覧)
  6. ^ 暫定政権成立・主権委譲が抱える問題点 アメリカのグローバル戦略と一神教世界研究会2013年1月13日閲覧
  7. ^ 暫定政権成立・主権委譲が抱える問題点 アメリカのグローバル戦略と一神教世界研究会2013年1月13日閲覧
  8. ^ 保守は現実主義を取り入れよ ≪2人の政治学者の死に≫ 産経新聞「正論」2009年5月14日
  9. ^ 安保法制:5人中3人「違憲」…中央公聴会、有識者が意見 - 毎日新聞2015年7月13日
  10. ^ 安保関連法案:公聴会で肯定発言の同志社大学長に批判声明 - 毎日新聞2015年7月15日

外部リンク[編集]