助教授
助教授(じょきょうじゅ)は、教員の職階の一種。
日本の大学では2007年(平成19年)4月の学校教育法改正によって准教授に移行し、助教授の職階が廃止された[1][注 1]。同時に導入された助教(アシスタント・プロフェッサー)は、助教授とは異なる職階である[1]。
日本以外の職階の訳語として[編集]
助教授は、訳語として使われる場合、2007年4月1日の学校教育法改正施行より前には、教授の1つ下の職階に対して用いられる場合(アメリカのAssociate Professor, イギリス連邦のReader、フランスの Maître de conférences)と、2001年の文科省資料のように、英語を直訳して教授の2つ下の職階に対して用いられる場合(アメリカ、カナダのAssistant Professor)があった[2]。しかし、逆に日本語から英語へ直訳したAssistant Professorでは当時の日本の助教授が、米国の大学では3番目の職位になってしまうこと、更に、日本のアカデミアの改革のために、研究助手の独立性を高め、Principal Investigator(PI)とする必要性が、この2001年の文科省資料により、中央教育審議会大学分科会「大学の教員組織の在り方に関する検討委員会(第4回)、2003年12月19日にて明らかになった。その結果、2007年4月1日に学校教育法が改正施行され、米国の3教授職位制であるAssociate Professor, Assistant Professorをモデルに助教授が廃止され、准教授(Associate Professor)だけでなく、Principal Investigator(PI)となることが出来る助教(Assistant Professor)職位が新設された。2007年4月1日の学校教育法改正施行以降、米国のAssistant Professorの直訳である「助教授」の訳語は日本の「准教授」と誤解されるため、大学アカデミア等では殆ど用いられず、「助教」の訳語だけが用いられる。
関連項目[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典 [編集]
- ^ a b 矩子幸平「<芸名?自称?>日本最後の「助教授」成田悠輔氏の謎」『エキサイトニュース』エキサイト、2023年1月10日。
- ^ “諸外国における大学教員の職の在り方について” (PDF). 文部科学省. 2023年6月20日閲覧。