コンテンツにスキップ

映画産業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

映画産業(えいがさんぎょう、英語: motion picture industry[1])は、映画を主軸とする産業である。

拠点

[編集]

世界各国に存在しているが、そのなかでも有名なものはアメリカ合衆国の西海岸・ロサンゼルスハリウッドである[1]。ほかにもイタリアのチネチッタ、中国の青島東方影都のような都市レベルで設計された拠点がある。

インドでは1288本が製作されて2009年時点でアメリカの2倍弱に上る。インドの映画製作の中心はムンバイ(旧名ボンベイ)であり、ここの映画業界はボリウッドと呼ばれるが、インド映画界は各言語別に映画業界が成立しているため、ムンバイ以外にも映画製作地は多数存在している[2]

日本では概ね東京西部に多く、大泉東映撮影所)や調布市日活撮影所角川大映スタジオ)や東宝スタジオ)などがある。アニメ会社も西武鉄道線・中央線沿線地域にかけて集結している。時代劇は京都の太秦に大規模な撮影所兼テーマパークの東映太秦映画村がある。

ビジネスとしての特徴や統計的な評価

[編集]

映画産業は、「不況に強い」産業となっている[3]。2000年代に、ビデオDVDの普及、ファイル共有ソフトの隆盛が、映画産業を破滅に追い込むといった考えが出たが、現実では観客動員数は減るどころか、逆に増えた[3]。こうした観客動員数の増加については、「大画面で見た方が楽しめる大作を作ることによって、観客の足を映画館へ運ばせている」との指摘がある[3]

ただし元々の人口が増えている国の場合など、それが直ちに映画産業の好調を示すものではないことに留意する必要がある。映画産業も他の産業同様、全体として需給のバランスが崩れ始めれば衰退が始まる。需給バランスの客観的な指標としては、観客動員数や総興行収入や全国のスクリーン数ではなく、「国民一人当たりの年間映画館利用回数」を用いるべきだという指摘もある[4]

各国の市場規模

[編集]

各国の映画市場規模リスト

[編集]

MPA調べによる上位10か国[5]

  • 単位は10億US$
順位 2021年
1 中華人民共和国の旗 中華人民共和国7.3
2 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国4.5
3 日本の旗 日本1.5
4 イギリスの旗 イギリス0.8
5 フランスの旗 フランス0.8
6 ロシアの旗 ロシア0.6
7 大韓民国の旗 韓国0.5
8 インドの旗 インド0.5
9 オーストラリアの旗 オーストラリア0.5
10 ドイツの旗 ドイツ0.4

脚注

[編集]
  1. 1 2 映画産業とは”. コトバンク. 2022年3月20日閲覧。
  2. 「世界地誌シリーズ5 インド」p75 友澤和夫編 2013年10月10日初版第1刷 朝倉書店
  3. 1 2 3 「今夏の売上は好調:映画業界は不況にもファイル交換にも強い?」WIRED VISION、2008年9月3日付配信
  4. 西周成著『映画 崩壊か再生か』、アルトアーツ/星雲社、ISBN 978-4-434-15949-7、2011年、41-42頁。
  5. THEME REPORT 2021”. MPA. 2022年6月22日閲覧。

外部リンク

[編集]