グリーンライト

グリーンライト (英語: Green-light) とは、プロジェクトを推進するために「進め」または「進んでも良い」との指示を与えることである[1]。この用語の由来は、信号機の青信号である。
映画・テレビ番組製作[編集]
映画およびテレビ番組の製作においてグリーンライトとは、正式にその製作費を承認し執行を委ねることを意味する。製作のGOサインを得ることにより、このプロジェクトは企画書段階からプリプロダクションや撮影段階まで前進することとなる。
プロジェクトにグリーンライトを与える権限は通常、プロジェクトの権限者または組織内の財務管理者に特有な権限である。Project Greenlightという大ヒットリアリティ番組は、プロジェクトの売り込みセールストークからグリーンライトを与えるまでの過程を放送するものである[2]。
その他の用法[編集]
野球[編集]
野球においては、監督が選手に積極的なプレイの許可を与える場合に使用される。
主に、打者が出塁した場合に自分の判断で自由に盗塁できることを指す[3]。通常の盗塁は監督のサインにより行われる。
警察[編集]
人質救出作戦において、犯人との交渉の余地がなくなった場合に、現場本部(判断は警察本部長レベル)からSWATの狙撃手に対して最後の手段として銃撃命令が下る。この時の発砲許可の暗号に使われる。例:"Sierra, green light." sierraとはNATOフォネティックコードにおける"s"であり、狙撃手 (sniper) を意味する。
小説[編集]
小説『グレート・ギャツビー』においては、グリーンライトが古くからの資産家の住宅地イースト・エッグに住むデイジー・ブキャナン邸の船着き場の端にあり、主人公ジェイ・ギャツビーが住む成金の住宅地ウェスト・エッグの大邸宅から湾越しに微かに見えている[4]。このグリーンライトは、希望とアメリカン・ドリーム、すなわち成功と幸せのための苦闘を非常にうまく象徴している[5]。
反社会的勢力[編集]
組織犯罪、ギャングおよび刑務所でのスラングにおいては、人の暗殺を認可することを意味する。この用法の例として、2008年の映画『プリズン・サバイブ』でヴァル・キルマーが演じるジョン・スミスの台詞がある[6]。もう一つの使用例は、2012年の映画「エンド・オブ・ウォッチ」で見られ、ギャングが2人の警官に対して「グリーンライトが灯った」と警告する。
出典[編集]
- ^ “Green light (dictionary definition)”. Encyclopedia.com. 2009年1月17日閲覧。
- ^ “Green light”. HBO. 2008年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月17日閲覧。
- ^ “侍は阿部も走る!米でも「オール・グリーンライト」作戦”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2013年3月12日). 2013年3月18日閲覧。
- ^ “SparkNotes: The Great Gatsby: Themes, Motifs & Symbols”. SparkNotes. 2012年11月19日閲覧。
- ^ Sara Rimer (2008年2月17日). “Gatsby’s Green Light Beckons a New Set of Strivers”. The New York Times 2012年11月19日閲覧。
- ^ “Felon”. The Sam Sheppard Web Site. 2012年8月10日閲覧。