事件
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事件(じけん)とは、
- 事柄、事項(広辞苑では1番目に挙げている[1])。
- (行政用語・法令用語)事柄・案件のこと。官公庁におけるある種の個別の手続を「事件」と呼び事件番号を付すなどして管理されることがある。住民票の請求、情報公開請求、許可申請、戸籍訂正申立て、損害賠償請求、犯罪捜査など、いずれも事件である。裁判実務上は、訴訟事件の略としても使用される。 → #行政用語・法令用語を参照。
- (意外な)できごと、もめごと[1]。争い・犯罪・騒ぎ・事故など、人々の関心をひく出来事[2]。これについては、岩波国語辞典は「人々の話題になるようなものを指すことが多い」との解説文を付している。[3]。 → #もめごとを参照。
概説[編集]
日本語の「事件」という語は、事(こと。「事柄」の「事」の字)、および「件」(「案件」などの「件」の字)から構成されている。 元来は、その程度の言葉である。(ありきたりの言葉、平板な言葉である)
役所で仕事をしている人間にとっては、「事件」という言葉は、上のようにきわめてありきたりの言葉である。
(役所で勤務していない)普通の人々は、「事件」の中の特定の傾向のものばかりを「事件」だという印象を持っている。役所で扱われている普通の「事件」は一般人に知られることはない(役所内部のこまごまとしたことは、外部の一般の人には公表しないことになっている)。訴訟「事件」だけは、役所の外の一般人も新聞記事などで読むことになるので、そうしたものばかりが一般人の目に触れるので、一般人は「事件」というのは「特に大きなもめごと(なのだろう)」と誤解し、それが積み重なって、一般人たちの間では「特に大きなもめごと」というような意味で使う、ということが行われている。
行政用語、法令用語[編集]
- 届出事件 → 住民課への届出(戸籍法)
- 警察の捜査対象となる案件、及び立件後の一般名称。結果として犯罪性があると認められた出来事。
- 刑事事件:司法組織で、刑法にもとづいて扱うようなことがら。各国の立法府が国内の秩序安定のため刑罰法規に定めた禁止行為を行う事を犯罪と言い、警察のような実力組織が犯罪を覚知した場合に、そうした組織が「事件化」する。証拠隠滅の恐れがある場合、警察が個人の身柄拘束を行うこともある。検察官により起訴され有罪判決が出た場合、被告人には刑罰が言い渡され、前科が付く[4]。→刑事訴訟
- 民事事件:司法組織で、民法にもとづいて扱うようなことがら。私人間の紛争について、裁判を通して私人間の権利関係を明確にする事件。たとえば損害賠償請求事件などがある。→民事訴訟
- 非訟事件
- 行政事件 → 行政事件訴訟
- 犯則事件 → 国税通則法
など
もめごと[編集]
概説でも説明したように、一般の人々が読んだり聞いたりする文章では特定のこと(裁判沙汰になるようなこと、特に大きなもめごと)ばかりが選択的に提示されているので、一般人は次のようなことを(漠然と)「事件」だとしている。
推理小説・ミステリーが好きな人などが特に興味を示すのは次のような「事件」。