現像

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白黒写真の現像。画像が顕現する瞬間。

現像(げんぞう)とは、銀塩写真において、露光することによって撮影された写真映画の感光材料(フィルム乾板印画紙)を薬品現像液)で処理して、画像映像潜像)を出現・可視化(顕像)させることである[1][2][3]。この定義は、英語等でいう developing [4]であって、日本語では、英語でいう processing の指す範囲、つまり、 developing から fixing定着)まで(現像を開始したフィルムが感光性を失い安定するまで)の一連の行程を指す[5][6]。したがって、広義の「現像」を日本語でもプロセスとも呼ぶ[5]

デジタルカメラの場合、RAWデータ(イメージセンサで発生した情報をほぼそのまま保存した「生の」データ)から画像を生成し、JPEGTIFFなどの一般的な画像フォーマットに変換(及び、目的によってはレタッチなどをする)処理・過程を現像という[1][2]。(⇒ 現像#RAW現像)。⇒ RAW現像

半導体素子等の分野のフォトリソグラフィでも、現像の語を用いるが[6]、本項では扱わない。⇒ フォトリソグラフィ#現像・リンス

本項ではおもに、デジタルな現像ではなく、フィルム等の感光材料を化学的に処理するものを扱う。

概要[編集]

現像[編集]

フィルムの感光剤には、主に臭化銀が使われている。臭化銀にがあたる(感光)と、その一部が分解してになる。感光したフィルム上には、像の形になるように、銀を含む臭化銀の結晶ができている。これを潜像という。感光した臭化銀中に含まれている銀を潜像核という。潜像核(潜像に含まれている銀)は極微量であり、肉眼で見ることは不可能である。これを目に見える量まで増やしてやるのが、フィルム現像である。

現像から定着までの工程は、フィルムにまだ感光する能力が残っているため暗室で行う必要がある。

感光したフィルムを還元剤(現像主薬メトールハイドロキノンが用いられる)を含む薬品に浸すことによって、臭化銀を銀に変化させる。このとき、ハロゲン化銀粒子の還元速度は速いため、潜像核の銀から還元反応が進行し、潜像核を含む臭化銀の結晶だけが還元されてすべて銀となり、黒化する[3]。いっぽう、光が当たらなかった潜像核を含まない臭化銀の結晶はそのまま残る。このようにして目に見える量まで銀の量が増幅される。現像主薬の還元力は、アルカリ性で強くなり、酸性で弱くなる。そのため現像液の助剤には、アルカリ性の塩が添加されている。

現像の進行は現像薬の量(濃度)、配合と温度によって影響される。従って適切な現像を行うためには、現像薬と温度の厳格な管理が必要となる。

なかでも、発色現像、つまり、カラー写真の場合は現像主薬として芳香族ジアミンなどが用いられる。この芳香族ジアミンが臭化銀を銀に還元すると同時に酸化される。酸化された現像主薬は、カプラーと呼ばれる化合物と反応し各色の色素を形成する。このカプラーがフィルムに乳剤に含まれ塗布されている方式を内式(うちしき)という。カプラーを現像液に含ませる場合を外式(そとしき)と言う。

現像停止[編集]

長時間現像液にフィルムを漬けていると、ついには光が当たらなかった臭化銀までもが還元反応をはじめてしまう。そこで、化学変化を止めるための処理を行う。通常は弱酸性の現像停止液に漬けることで現像主薬の還元力を落とすことで行う。現像停止液には通常は酢酸を薄めて使うが、臭気が強く嫌われる。クエン酸を使用する方法もあり、また1分ほどの流水水洗でも十分である。一般に、定着液にも酢酸を加えて現像停止効果を持たせた酸性定着液が主流であり、現像停止浴は省略することが可能であるが、定着液の疲労を極力減らすためにも、専用の現像停止処理を間に挟んだほうが良い。

定着[編集]

現像しただけでは感光しなかった部分に感光剤がそのまま残っている。この部分は光を当てるとまた感光してしまう。そこで、感光しなかった部分の感光剤を除く処理が定着である。感光剤の臭化銀は水にほとんど溶けないが、チオ硫酸塩の水溶液には錯イオンを形成して溶解する。そこでこれを定着液として用いフィルムを浸漬することによってフィルム上から未反応の臭化銀が除去される。しかし、数十分以上も浸漬したままにしておくと、定着処理された黒化銀部分まで溶け出すので注意が必要である。なお定着液に溶解した銀はDPE店などではフィルムメーカーが回収してフィルムに再利用されている。廃液(特に定着液)は銀が多量に溶解しており、下水と混ざると不溶性の硫化銀になり、泥滓(スラッジ)となる。硫化銀の泥滓はリサイクル使用が困難であるので、資源価値がなくなり、また下水処理施設によっては泥滓は処理が困難な場合があるが、それ以上の害はないと思われる[要出典]

なかでも、発色現像、つまり、カラー写真の場合には、漂白・定着の工程が必要である。必要なのは現像主薬とカプラーが反応して生成した色素だけであり、還元で生成した銀が残っているとモノクロ写真のようになってしまう。そこで現像で生成した銀も未反応の臭化銀も両方とも溶解させてしまう。漂白と定着を一浴で済ませる Blix (Bleach + Fix) 処理には、漂白剤としてFe (III) EDTA (エチレンジアミン四酢酸鉄)を含むポリカルボン酸アミン類錯体を、定着剤としてチオ硫酸塩(ハイポなど)をそれぞれ用いた水溶液を漂白定着液として用いる。(かつては漂白剤としてフェリシアン酸塩(赤血塩)が使われた。しかし、赤血塩はチオ硫酸塩と混ぜると保存性が著しく悪く、漂白のあとで定着を別個に行なわなければいけなかった。また、シアン公害の問題もあった。そのため、現在では Fe (III) EDTA 等が使われている。)

現像(developing)から定着(fixing)、そして、水洗(定着が終わったフィルムから薬品を取り除く。この時、薬品を取り除くことを促進する薬品を使う場合がある)と乾燥(水分を取り除く)までが、現像工程(プロセス、processing)である。

行程[編集]

白黒ネガ現像[編集]

  1. 現像時にフィルム表面に気泡が付いて現像斑を起こすのを防ぎ、またゼラチン層を膨らませるためにフィルムを水に浸す浸漬を行う。ただこれは昔から行う事に否定的な意見もある。
  2. 現像液 (developer)で、潜像を銀像に変換する[7]
  3. 停止浴 (stop bath)、酢酸クエン酸の1.5%の希薄溶液を用いて現像液の活動を停める。清水での洗浄で代用できる。
  4. 定着液 (fixer)で、残留するハロゲン化銀を溶かして除き、画像に永続性と光耐性をもたせる。
  5. 水洗して残留した定着液をすべて洗い流す。定着液の後にハイポ・クリーニング液(亜硫酸ナトリウム)を用いれば、水洗時間が削減され、定着液がよりよく落ちる。
  6. 非イオン系の界面活性剤の希釈溶液で洗浄すると、硬水による乾燥染み斑を除去でできる。
  7. ハウスダストのない環境でフィルムを乾燥させる

白黒リバーサル現像[編集]

ネガの行程に以下の行程が加わる。

  1. 停止浴(3.)の次に、フィルムを漂白し、現像されたネガ像を除去する。感光せず現像されていないハロゲン化銀から形成された、潜像のポジ像がフィルムに含まれている状態にする。
  2. fogging(カブリのこと)。感光させるか、あるいは化学的に、反転像を得る。
  3. 残っているハロゲン化銀を「第二現像液」で現像し、ポジ像に変換する。
  4. 最後に、定着、洗浄、乾燥を行う[8]

カラーネガ現像[編集]

  1. 発色現像液でネガ銀像を現像し、副産物として、染料結合英語版がフィルムの乳液層それぞれの染料を活性化する。
  2. 漂白液(再ハロゲン化漂白液)で、現像された銀像をハロゲン化銀に変換する。
  3. 定着液で、銀塩を除去する。
  4. 最後に、洗浄、安定化、乾燥を行う[9]

RA-4現像英語版現像では、漂白と定着が結合して漂白定着として行うので、上記の行程が1つ減る[10]

カラーリバーサル現像[編集]

(内式カラーリバーサル)

  1. 白黒と同じ現像液で、フィルムの各層にある銀を現像する。
  2. 洗浄あるいは停止浴で、現像を停める。
  3. fogging(カブリのこと)。感光させるか、あるいは化学的に、反転像を得る。
  4. ハロゲン化銀を現像し、現像液をつかいきりフィルムの各層にある染料を結合させる。
  5. 最後に、漂白、定着、安定化、乾燥を上記同様に行う[9]

現像薬[編集]

現像に使う薬品にはいろいろあるが、ここでは白黒フィルム現像(developing)用の代表的な薬品を説明する。

単体の薬品[編集]

メトール英語版[11] (MetolN-methyl-p-aminopenol hemisulphate)
ハイドロキノンやグリシンパイロ、などと同じく古くから現像主薬として利用されている。一般に「急性現像薬」に分類され、その代表格の単薬であり、促進剤(アルカリ剤)を加えなくとも現像作用を現すが、その場合(特に炭酸ナトリウムを加えない場合)「緩性現像薬」としての作用しか持たない。陰影部・半調部・陽明部で同時に作用が進行していくが、陽明部を適正に現像するには時間が掛かり、通常の現像時間では短すぎる為、陰影部のディテールはよく表すかわりに陽明部は肉乗りに欠けてしまい、結果として軟調に仕上がる。その為その欠点を補う意味で、反対の作用を現すハイドロキノンと組み合わせるのが一般的である。体質によっては中毒を起こし、手指に水虫に似た症状を呈し激しい痒みを感じ皮膚が鱗片状に剥離する。この様な症状が出たときは、メトール(メトール単薬のみならず、メトールが使用されている現像液も含めて)の使用を止めれば自然に治癒する。またその場合の治療薬としてイヒチヨール軟膏があるが、市販されていないのでワセリン3g、ラノリン4g、ホウ酸4gを混ぜ合わせて自製しておくと良い。
ハイドロキノン (hydroquinone)
メトールやグリシン、パイロなどと同じく古くから現像主薬として利用されている。単体では現像作用をほとんど現さず、促進剤を加えることで現像作用を現すが、その作用は緩慢である為「緩性現像薬」の一つに数えられている。作用が緩慢であると共に先ず陽明部から作用していくので、陰影部のディテールを表す力には欠けるが、逆に陽明部の肉乗りは良くコントラストが強くなり、結果として硬調に仕上がる。その為その欠点を補う意味で、反対の作用を現すメトールと組み合わせるのが一般的である。温度に影響されやすく、16℃以下では温度が低くなるにつれ作用が徐々に減退し5℃以下ではほとんど作用しなくなり、逆に20℃以上では温度が高くなるにつれ徐々に増進する。非常に硬調な原板をつくる場合に単液処方の現像液が使用される。黄血塩と組み合わせた珍しい現像液「レインナー ハイドロキノン・黄血塩現像液」が存在する。
フェニドン[12] (Phenidone1-phenyl-3-pyrazolidone)
比較的新しく現像主薬として使われる様になった単薬。単独では現像作用に乏しく単液処方は珍しい。通常はハイドロキノンか、その代替のアスコルビン酸と組み合わせて使う。難溶性であり、また使用量がごくわずかである為、あらかじめアルコールに溶解して1割液などを作っておくと良い。増感性能がある。若干軟調に仕上がるがメトールよりも微粒子で粒状性が良い傾向がある。近年国内では非常に入手が難しくなっており、個人輸入も出来にくくなっている。
ダイメゾン類 (DimezoneDimezone SPhenidone B)
フェニドンにはアルカリ性溶液中で加水分解する欠点があるが、これを改良したもの。ピラゾリドン環の4位置がメチル基やヒドロキシルメチル基で置換されている。
アスコルビン酸塩(ビタミンC)とその異性体
ハイドロキノンの代替として使用するが、多くは原処方のハイドロキノンをこれに代える。またこの場合メトールをフェニドンに代えるのが通例である。使用量はハイドロキノンの1.6倍である。ネガの微細な描写に優れるが、感度が出にくい場合がある。また環境に対する負荷も優れているが保存性に劣り、性能の安定した現像液の処方は難しい。また液性を酸性に傾かせるので、ホウ砂が原処方にある場合はその5倍を加える必要があり、それが無い場合は炭酸ソーダなどの量を増やす必要がある。また現像結果によってはさらにホウ砂などのアルカリ剤を加える必要がある他、フェニドンが入手出来ない時はメトールの量を増やすなどの工夫も必要である。
亜硫酸ソーダ
現像液の酸化を防ぐ保恒剤として古くから使われている単薬である。また濃厚な熔液は臭化銀の粒子を幾らかなりと熔削(熔銀)する熔削剤(熔銀剤)としての作用があるので、その効果を求めるため微粒子現像液には大量に加えられる。それに促進剤としても大いに効果がある。他にも若干の増感効果や、エッジ効果により画像をシャープネスにする作用がある。また酸性定着液調合において、酢酸によるハイポの分解を防ぐ目的で添加される。また最終水洗する前のフィルムを亜硫酸ナトリウム2 - 5%液に水洗促進浴として1分ほど漬けてやると、フィルムに残存するチオ硫酸銀錯塩をより水溶性の高い亜硫酸塩に置換できるので、水洗時間を大幅に短縮できる。
メタカリ
保恒剤の一つだが、パイロ現像液以外では処方される事はあまりない。
ロダンカリ
熔削剤の一つだが、処方される事はあまりなく、されても少量である。
硼砂
古くから促進剤として利用されてきた単薬。常に一定量のアルカリイオンを放出する緩衝作用があり、現像液の寿命までアルカリ度を一定に保つ様働くので、緩衝剤としても使用される。促進剤としては炭酸ナトリウムが主に使用される為、処方されない場合も多く、されても少量である。pH9前後でアルカリ度は高いが、その作用は柔らかく主に微粒子現像液に用いられることが多い。7水塩や10水塩など、結晶水の数によって効果が上下するので、添加量には注意が必要である。
炭酸ソーダ
古くから促進剤として利用されてきた単薬で、これの代表格である。多くの処方で使用されている。pH 10 前後で緩衝作用があるので緩衝剤としても主薬として使用される。フェニドンを現像主薬に用いる場合や、亜硫酸ナトリウムが大量に加えられる時は使用されない事が多い。
重炭酸ソーダ
いわゆる重曹である。促進剤として稀に処方される。硼砂と同じく、炭酸ソーダよりも作用が柔らかい。
アミン
二級アミンと三級アミン(特にアミノアルコール類)は、特にフィルム現像液の高濃縮度の製品中で、アルカリ剤、溶剤などと多機能に活用される。一級アミンはハロゲン化銀の溶解作用が強く、適さない。
ブロムカリ
抑制剤の一つだが、本来の抑制剤に求められる作用(弱感光部への現像液の作用を抑制する作用)は持たない。カブリの発生を抑制するので抑制剤に分類されている。また感度を幾分遅くする効果がある。これが加えられた現像液は幾らかなりとも現像時間が長くなるが、現像液は反復使用するとブロムソーダなどの臭化物が副産物として生成され、それにより現像時間が少し長くなるのと同じ原理である[13]。ただ古くからブロムカリは不要との考えがあり、露出が特別過度の時や感光膜の腐敗変質の時以外は使わなくとも良いともされている。特に微粒子現像液では処方されない事が多い。
硼酸
抑制剤の一つだが、本来の抑制剤に求められる作用は持っていない。アルカリ度が高く現像の進行が早い場合、これを加える事によってその進行を遅らせる事ができる。また原液を反復使用すると、少しアルカリ度が高くなる傾向が現像液にはあるが、それを抑える働きもある。その意味で抑制剤に分類されている。硼砂の量との組み合わせで、硼砂の役割を阻害せずにアルカリ度を適正に抑える事ができる。
メタホウ酸ナトリウム
促進剤の一つで、かつて「コダルク」(イーストマン・コダック)、「ナボックス」(富士写真フイルム)、「コニグレイン」(小西六写真工業)などの名で販売されていたアルカリバランス剤の主成分に当たる。現在はこれらは入手できないので、この単薬で代用する。アルカリ度は炭酸ナトリウムより少し低い程度なので、処方されても少量であり、処方されない事の方が多い。また硼砂でそれらに代用される場合もある。これは上記の「コダルク」などに硼砂も含まれているからで、特に微粒子現像液ではその柔らかな作用から硼砂が代わりとされる場合が多い。
ベンゾトリアゾール (Benzotriazole)
カブリ防止に使われる。印画紙現像液に用いると、現像銀の色調が冷黒調になる傾向がある。
ハイポ
定着液の主薬であり、一浴現像定着液にも処方される。また通常の現像液に熔削剤として少量処方される場合が少ないがある。
赤血塩
露出過度の原板の減力法として、もっとも一般的な「ファーマー減力液」に使われる単薬。ハイポの1割液50mlに、この赤血塩の1割液5~10mlを加えて使用する。
塩化アンモニウム
昔から迅速定着液の主薬として使用されてきた。一般に膨張剤の一つして売られており、入手しやすい。
チオ硫酸アンモニウム
迅速定着液の主薬である。チオ硫酸ナトリウムよりも定着作用が強力で、定着処理時間を大幅に短くすることができる。
酢酸
現像停止液の主要薬品である。現像液のアルカリ性を酢酸の酸性で中和させて現像能力を停止させる。
クエン酸
酢酸に代えて現像停止薬に使用する場合がある他、定着液にも使用される場合がある。
ホルムアルデヒドホルマリン
強い硬膜化作用を有している。かつて高温時に於いて定着中もしくは定着後水洗の際の膜面の軟化を防ぐ目的で、定着前に固膜液に浸漬させる固膜法が行われていたが、その主成分がこのホルマリンである。またその性能を利用して硬膜化定着液に用いられることもあった。しかし現在では環境への負荷などの問題やフィルム自体の性能の向上などもあり、使われる事は極めて稀になっている。

処方[編集]

単体の薬品を組み合わせて様々な現像液が作られている。
以下はその例で、イーストマン・コダックイルフォード富士フイルムアグファ(1964年にアグファと事業統合したゲヴァルト写真製造。および1928年にアグファと合併したアンスコを含む)、小西六写真工業(のちのコニカ、現在のコニカミノルタホールディングス)、オリエンタル写真工業(現在のサイバーグラフィックス)、三菱製紙、その他の順に列挙している。
現像液は製造会社及び銘柄により処方が異なり、また乾板、フィルム、印画紙で処方が各々指定されている物もかつては多かっただけでなく、タンク[14]と平皿でも処方が異なっていた。
以下に列挙したものは一部を除いて「水を足して1000ml」で完成する処方の現像液である。
なお調合に使用する「水」は、一旦煮沸して溶け込んでいる空気を追い出してから自然に冷ましたものを使うと良い。
調合の際には処方に従い、その表記順に薬剤を混和していく事を守らなければならない。また一つの薬剤が完全に溶解してから次の薬剤を投入しなければならず、これを守らないと混濁などの故障を引き起こし、最初から新たに作り直す事となるので注意が必要である。

イーストマン・コダック[編集]

型番 特徴 水 (50℃) メタノール メトール英語版 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 重亜硫酸ソーダ 無水炭酸ソーダ[15] 苛性ソーダ ブロムカリ[16] ホウ砂 ホウ酸 メタホウ酸ナトリウム[17] ロダンカリ 枸櫞酸
D-8 乾板フィルム用超硬調現像液 90g 45g 38g 30g
32℃の水に表記順に薬品を熔解していく。酸化しやすく保存性が悪いため使用の度に調合する必要がある
D-9 A液 500ml 22.5g 22.5g 22.5g
B液 52.5g
B液は必ず冷水1000mlに熔解すること。苛性ソーダは温湯に溶解することは厳禁である。A液B液等量を混和して使用する。現像と定着の間に中間水洗をよく行うこと。標準現像時間は18℃で2分
D-11 硬調現像液 500ml 1g 75g 9g 25.5g 5g
原液のまま使用。硬調すぎた場合は1:1希釈
D-19 迅速硬調現像液 500ml 2g 96g 9g 56g 5g
D-23 微粒子現像液 750ml 7.5g 100g
D-25 超微粒子軟調現像液 750ml 7.5g 100g 15g
D-28 印画紙用青黒調現像液 A液 500ml 4.1g 45g 8.2g 3.4g
B液 97.5g
B液は水1000mlに熔解する。A液B液等量を混和して使用する。標準現像時間は18℃で7分
D-32 印画紙用(ランターン、スライド指定)温調現像液 A液 500ml 6.2g 6.9g 3.4g 0.7g
B液 30g 4.1g
B液は水1000mlに熔解すること。A液B液等量を混和して使用する。より温調を望む時はA液1部にB液2部の割合で混和し使用する。標準現像時間は約21℃で5~6分
D-34 印画紙用(ランターン、スライド指定)現像液 A液 500ml 4.1g 15g 15g
B液 15g 2.1g
B液は水1000mlに熔解すること。A液B液等量を混和して使用する。一層軟調を望む時はA液B液それぞれ1に水1の割合で希釈し使用する。標準現像時間は約21℃で1.5~3分
D-52 印画紙用温黒調現像液 750ml 1.5g 22.5g 6.2g 15g 1.5g
D-61 MQ現像液 500ml 3.1g 90g 5.8g 2.1g 11.3g 1.6g
原液1に水1の割合で希釈して使用する。標準現像時間は18℃で約7分
D-64 印画紙用軟調/中庸調/硬調現像液 A液 500ml 4.7g 33.8g 5.2g 26.4g 2.4g
B液 500ml 33.8g 18.8g 26.4g 2.4g
A液、B液それぞれ最後に水を加え総量1000mlにする。軟調を求める時はA液360mlに水600mlを加える(3:5の割合)。中庸調を求める時はA液180ml、B液180ml、水600mlを混和する(3:3:10の割合)。硬調を求める時はA液180ml、B液360ml、水420mlを混和する(3:6:7の割合)。各原液1000ml毎にブロムカリ10%液4ml(0.4g)を添加すること。
D-72 印画紙用現像液(万能現像液) 750ml 3g 45g 12g 67.5g(一水塩80g) 2g
かつては「万能現像液」として乾板、フィルム、印画紙のいずれにも使用できるとされていた。アルカリ度が高く、現像時間が短くて済むので新聞で使われる写真など、現像に時間の取れない分野で広く使われていた。ただ粒子が粗びる、コントラストが早く立ち上がり硬調になりやすい、適正感度が出にくいなどの難点があり、今では高コントラストを望むなどの場合を除きフィルムの現像には使用されない。原液1に水2の割合で希釈し、20℃4分がフィルム現像での標準。濃縮現像液ではないので高希釈での使用は勧められない
D-73 印画紙用(アゾ紙指定)帯青黒調現像焼付業及び商業写真向け現像液 500ml 2.8g 40g 10.6g 75g 0.8g
D-76 一般微粒子現像液 750ml 2g 100g 5g (3g or 5g) 2g
レシピが公開されているので自家調合が可能。1927年以来長らく銀塩写真フィルムの世界標準。現在のコダック製パッケージ版D-76は改良で微妙に成分が違う。ブロムカリは露出過度のフィルムを現像する場合に加える。(1000mlあたり)3g添加で2倍程度、5g添加で3倍程度の露出過度のフィルムを救済できる
D-76d 中性硼砂現像液 750ml 2g 100g 5g 8g 8.8g
D-76f 増感現像液 750ml 2g 100g 5g 20g
改変d-76 2g 100g 5g 2g 14g
水1000mlに熔解する。標準現像時間は20℃で19分
D-82 露出不足用最強力現像液 750ml 50ml 14g 52g 14g 9g 9g
保存性が悪く、遮光瓶に満たしても数日間しか貯蔵できず、皿やタンクに入れたものは2時間位しか持たない
D-96 一般フィルム及び映画フィルム用MQ現像液 750ml 1.5g 75g 1.5g 0.4g 4.5g
D-76を希釈した状態に近いが、ブロムカリが調合されているのでカブリをより抑えることができる。微粒子性は落ちるが、鮮鋭度が高くエッジ効果もやや高くなる。疲労しやすいので注意が必要
DK-20 超微粒子現像液 750ml 5g 100g 0.5g 無水2g(原処方ではコダルク2g) 1g
DK-20変型 超微粒子現像液 750ml 5g 100g 0.5g 3.4g 1g
DK-50 750ml 2.5g 30g 2.5g 0.5g 無水10g(原処方ではコダルク10g)
SD-26 特別迅速現像液 750ml 20g 60g 20g 20g 10g
標準現像時間は21℃1分である
T-Maxデベロッパー コダックT-Max専用現像液。富士フイルムのモノクロフィルムの中には、この現像液を使用した際の処理時間が書かれているものがある


イルフォード[編集]

型番 特徴 水 (50℃) メトール フェニドン[18] 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 無水炭酸ソーダ ブロムカリ ホウ砂 ホウ酸 グリシン
ID-2 印画紙用MQ現像液 750ml(500ml) 2g(1g) 75g(37g) 8g(4g) 43g(22g) 2g(1g)
括弧内()はこの現像液をネガフィルムの現像に用いる際の処方である。この場合は最後に水を足さず総量500mlで使用する
ID-3 メトール単液処方現像液 750ml(500ml) 6g(3g) 35g(17.5g) 44g(22g) 1g(0.5g)
括弧内()は最後に水を足さず総量500mlで使用する場合の処方である。軟調で陰影部のディテールを良く描出する。現像作用は緩慢ではあるが、温度を変化させる事で調節が可能である
ID-11 一般微粒子現像液 750ml 2g 100g 5g 2g
コダックD-76と処方は同一。
ID-15 メトール単液処方軟調現像液 3g 20g 22g 5g(0.5g)[19]
水1000mlに熔解する
ID-20 印画紙用(臭素紙指定)MQ現像液 500ml 0.75g 12.5g 3g 17.5g 1g
ID-24 印画紙用温黒調現像液 500ml 31.3g 3.4g 一水塩43.3gg 0.3g 3.4g
ID-25 印画紙用温黒調現像液 750ml 1g 12.5g 3g 一水塩10.8g 3g
ID-68 標準PQ現像液 750ml 0.13g 85g 5g 1g 7g 2g
IR-14 MQ硬調現像液 1.5g 75g 12.5g 43g 2g
水1000mlに熔解する
PQ-FGF 微粒子増感現像液 750ml 0.2g 100g 5g 1g 3g 3.5g

富士写真フイルム[編集]

型番 特徴 水 (50℃) メトール 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 無水炭酸ソーダ ブロムカリ メタホウ酸ナトリウム[20]
FD-3 一般フィルム用普通現像液 750ml 2g 40g 4g 24g 1g
FD-4 一般フィルム用普通現像液 750ml 2g 50g 4g 12g 2g
FD-5A 印画紙(利根指定)現像液 750ml 2g 24g 6g 20g 3g
FD-6 印画紙(ベロナ指定)現像液 750ml 3g 25g 8g 30g 2g
FD-7 印画紙(ブロマイド紙指定)現像液 750ml 2g 40g 6g 30g 2g
FD-8 750ml 1g 24g 8g 20g 2g
FD-9 印画紙(銀嶺・ベロナ指定)温黒調現像液 750ml 1.5g 22g 6g 15g 1.5g
FD-21 750ml 3g 90g 2g 0.5g 5g
FD-31 750ml 1g 80g 8g 24g 4g
元来はプロセス乾板指定現像液。ミニコピーフィルムをISO25とし、線画や文字の複写をする場合の指定処方。原液のまま20℃4-6分
FD-104 営業用普通現像液 500ml 3g 30g 2.5g 12g 0.5g
ミニコピーフィルムをISO6とし、写真や像画の複写をする場合の指定処方
FD-105 印画紙(利根・ベロナ・ブロマイド紙指定)現像液 500ml 2g 30g 7g 45g 1.5g
印画紙現像液「コレクトール」の処方にあたる。より純黒調に仕上げたい時は総量を750mlにする
FD-111 赤外フィルム用現像液 500ml 4g 60g 10g 45g 2.5g
FD-122 微粒子現像液 500ml 2.5g 100g 2.5g 0.5g 無水2g(原処方ではナボックス2g)
FD-131 ミニコピーフィルム用硬調現像液 500ml 1g 75g 9g 一水塩29g 6g
印画紙(富士・利根指定)現像液 2g 32g 8g 24g 2g(3g)
水1000mlに熔解する。一般用には原液1部に対して水1部の割合、人像用には原液1部に対して水2部の割合で希釈する。人像用として温黒調を望む場合は原処方にブロムカリ1gを増やす。標準現像時間は一般用20℃1分内外、人像用20℃1.5~2分である。
フジドール コダックD-76相当品、2007年生産終了
スーパープロドール フジドールの高速化タイプ。D-76に近い処理特性を持つ汎用現像液
ミクロファイン メトール単液処方現像液

アグファ・ゲバルト/アグファ・アンスコ[編集]

型番 特徴 水 (50℃) メトール 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 無水炭酸ソーダ 炭酸カリ ブロムカリ ホウ砂
アグフア2番(アンスコ12) 軟調微粒子現像液 750ml 8g 125g 5.7g 2.5g
アグフア14番(アンスコ14) 軟調微粒子現像液 4.5g 85g 1g 0.5g
水1000mlに熔解する。液が疲労した場合は1000mlにつき0.7gの無水炭酸ソーダを少量の水に溶解して加えると良い。特に軟調を望む場合や、硬調に傾きやすいフィルムの現像に適している
アグフア15番 微粒子現像液 8g 125g 14g 1.4g
水1000mlに熔解する
アグフア16番 夏季用普通微粒子現像液 6g 100g 12g 3g
水1000mlに熔解する。現像時間は30℃2~4分。夏季の高温下でも現像できるだけであり、高温を利用して微粒子としているわけではない
アグフア17番 1,5g 30g 3g 0.5g 8g
水1000mlに熔解する
アグフア100 印画紙用万能現像液 750ml 1g 13g 3g 26g 1g
希釈せずに原液のまま使用する為の処方である
アグフア100 印画紙用万能現像液 750ml 3g 39g 9g 90g 3g
こちらは原液1に水2の割合で希釈して使用する為の処方である
アグフア108 印画紙用硬調現像液 750ml 5g 40g 6g 一水塩40g 2g
アグフア120 印画紙用温褐色調現像液 750ml 60g 24g 75g 2g
原液1に水5の割合で希釈する。露出は約4倍とし、20℃で5~7分現像すると美しい温褐色調印画が得られる
アグフア125(アンスコ125) MQ万能現像液 750ml 3g 44g 12g 65g 2g
印画紙を現像する場合、原液1に水2の割合で希釈し、標準現像時間は20℃で1~2分。ブロマイド紙もしくは軟調に仕上げる場合は原液1に水4の割合で希釈し、標準現像時間は20℃で1.5~3分。硬調とするには露出を短くして現像時間を長くし、軟調とする場合はその反対にする事。フィルムを現像する時は、原液1に水1の割合で希釈し、20℃で3~5分現像するのが標準である。軟調に仕上げる時は原液1に水3の割合で希釈し、20℃で3~5分現像する
印画紙(ガスライト紙)青黒色調現像液 2g 25g 6g 33g 0.5g
水1000mlに熔解する
アンスコ17 硼砂微粒子現像液 1,5g 80g 3g 0.5g 3g
アンスコ22 ポジフィルム用硬調現像液 750ml 0.8g 40g 8g 一水塩50g 5g
アンスコ40 一般用普通現像液 750ml 4.5g 54g 7.5g 一水塩54g 3g
アンスコ47 一般用普通現像液 750ml 1.5g 45g 45g 一水塩6g 0.8g
アンスコ110 印画紙用温黒調現像液 750ml 57g 22.5g 一水塩75g 2.75g
アンスコ120 印画紙用軟調現像液 750ml 12.3g 36g 一水塩36g 1.8g
コダックセレクトールソフトとほぼ同一の処方。
アンスコ135 印画紙用温調現像液 750ml 1.6g 24g 6.6g 24g 2.8g
原液1に水1の割合で希釈するが、特に軟調を望む場合はさらに同量の水で希釈する。また一層の温調を望む時はブロムカリを2倍にすると良い
ゲバルトメトール現像液 ロールフィルム/フィルムパック用(パンクロモーザ・パンクロモーザスペシャル指定)微粒子現像液 4g 100g 5g 2g
水1000mlに熔解する。原液のまま使用する。標準現像時間は16~18℃で約8分である。
ゲバルトMQ現像液 ロールフィルム用(ライカフィルム指定)微粒子現像液 2g 100g 4g 2g
水1000mlに熔解する。原液のまま使用する。標準現像時間は16~18℃で8分である。
ゲバルトMQ現像液 印画紙用(ゲバルックス紙指定)軟調原板用現像液 1.5g 25g 6g 40g 1g
水1000mlに熔解する。原液のまま使用する。標準現像時間は16~18℃1~2分である。
ゲバルトMQ現像液 印画紙用(ゲバルックス紙指定)硬調原板用現像液 2g 25g 3g 20g 1g
水1000mlに熔解する。原液のまま使用する。標準現像時間は16~18℃1~1.5分である。
ゲバルトMQ現像液 印画紙用(ノバブローム紙指定)軟調原板用現像液 1.2g 20g 4g 20g 1.2g
水1000mlに熔解する。原液のまま使用する。標準現像時間は18℃3分である。
ゲバルトMQ現像液 印画紙用(ノバブローム紙指定)硬調原板用現像液 6g 32g 2g 22g 1.2g
水1000mlに熔解する。原液のまま使用する。標準現像時間は18℃3分である。
ゲバルトMQ現像液 印画紙用(ビテックス紙指定)現像液 1.5g 25g 6g 40g 1g
水1000mlに熔解する。原液のまま使用する。標準現像時間は一般用18℃1~1.5分である。
ロジナール 世界的に知られた濃縮タイプの現像液。1892年に販売が開始されてから2007年までの115年間アグファが販売しつづけたロングセラーで、我が国にも大正年間には既に輸入されていた。現在はアドックスがアグファのレシピに基づきリメイクした同名の製品と、旧東ドイツのORWO(アグファ・ボルフェン工場)製のクラシカルタイプのロジナール「ORWO R09」を、その1950年代のレシピに基づきリメイクした製品とを販売している。また既に特許が切れている為、チェコのフォマ・ボヘミアなどがそのレシピに沿って調製し「R09」銘で販売している。また現在はレシピが一部公開されているので、クラシカルタイプにはなるが自家調合も可能である[21]

小西六写真工業[編集]

型番 特徴 水 (50℃) メトール 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 無水炭酸ソーダ 重炭酸ソーダ(重曹) ブロムカリ ホウ砂 ホウ酸 メタホウ酸ナトリウム[22]
六櫻社D-1 フィルム用MQ現像液 850ml 3g 50g 6g 35g 2g
六櫻社D-5 フィルム用(さくらクロームスペシャル・さくらパンF指定)MQ現像液 500ml 3g 20g 3g 20g 1g
六櫻社D-6 フィルム用(さくらU.Sクローム・さくらオーソ・赤外750指定)MQ現像液 500ml 2g 50g 6g 25g 1.5g
六櫻社FD-1 メトール単液処方微粒子現像液 3g 100g 6g
水1000mlに熔解する
六櫻社MQ現像液 印画紙(八重・御室・染井指定)温黒調現像液 2g 25g 6g 25g 4g
水1000mlに熔解する。原液1部に対して水1部の割合で希釈して使用する。標準現像時間は20℃1分30秒位である。
六櫻社MQ現像液 印画紙(八重・御室・染井指定)温褐黒調現像液 1.5g 30g 10g 25g 8g
水1000mlに熔解する。原液1部に対して水1部の割合で希釈して使用する。標準現像時間は20℃1分20秒前後である。
SDM-1 コニマイクロ用指定処方 750ml 1g 75g 9g 1水塩27g 5g
SDX-1 赤外フィルム用現像液 750ml 3.5g 60g 9g 45g 2.5g
SD-1 一般フィルム用現像液 750ml 2g 30g 5g 20g 1g
SD-2 万能現像液 750ml 2g 25g 6g 25g 2g
SD-3 実用微粒子現像液 750ml 2g 60g 6g 3g 1g (2g)[23]
SD-4 ポートレート・パンクロマティック乾板/フィルム用現像液 750ml 2g 50g 4g 20g 1g
SD-5 印画紙(八重・染井・日之出指定)現像液 750ml 2g 40g 8g 40g 2g
SD-6 印画紙(真珠指定)現像液 750ml 1.5g 24g 6g 17g 3g
SD-20 やや軟調の普通微粒子現像液 750ml 1.5g 100g 3g 0.5g 無水2g(原処方ではコニグレイン2g)
SD-21 普通微粒子現像液 750ml 4g 80g 0.5g 無水2g(原処方ではコニグレイン2g)
SD-28 一般ネガ用MQ現像液 750ml 2g 100g 5g 0.4g 8g 8g

オリエンタル写真工業[編集]

型番 特徴 水 (50℃) メトール 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 無水炭酸ソーダ ブロムカリ ホウ砂 ホウ酸
OD-2 フィルム用硬調現像液 700ml 2g 75g 12g 50g 4g
OD-51 印画紙(ピラミッド指定)現像液 700ml 2g 24g 6g 24g 3g
OD-52 印画紙(OK指定)現像液 700ml 2g 24g 8g 30g 3g
OD-53 印画紙(ブライト指定)現像液 700ml 2g 28g 8g 25g 3g
OD-62 印画紙用純黒調現像液 700ml 2.5g 30g 6g 45g 1.5g
OD-100 普通微粒子現像液 750ml 2.5g 100g 5g (1g)[24] 3g(2g)[25] 2g

三菱製紙[編集]

型番 特徴 水 (50℃) メトール 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 無水炭酸ソーダ ブロムカリ
MD-1 印画紙(都指定)現像液 750ml 1.5g 25g 7g 20g 2g
原液1に水1の割合で希釈する
MD-51 印画紙(光V・銀河・月光GV・月光V・複写CB.CH.L.PS指定)現像液 750ml 2g 30g 8g 45g 1.5g
原液1に水1の割合で希釈する
MD-101 印画紙(複写U・I指定)現像液 750ml 1g 25g 10g 40g 2g
原液1に水1の割合で希釈する
MD-201 印画紙(複写PS指定)現像液 750ml 2g 40g 9g 60g 2g
原液1に水1の割合で希釈する
印画紙(月光指定)現像液 750ml 2g 28g 6g 25g 3g
原液1に水1の割合で希釈する
印画紙(光指定)現像液 750ml 2g 28g 6g 32g 2g
原液1に水1の割合で希釈する

その他[編集]

型番 特徴 水 (50℃) 水 (40℃) メトール フェニドン 無水亜硫酸ソーダ ハイドロキノン 重亜硫酸ソーダ 無水炭酸ソーダ 重炭酸ソーダ(重曹) 苛性ソーダ ブロムカリ ホウ砂 ホウ酸 メタホウ酸ナトリウム ロダンカリ グリシン ベンゾトリアゾール ハイポ 苛性カリ 黄血塩
クロウリーFX-5 モノクロ一般フィルム用超微粒子現像液 (沸騰後50℃まで冷ました水)750ml 5g 125g 0.5g 3g 1.5g
クロウリーFX-5b モノクロ一般フィルム用超微粒子現像液 (沸騰後50℃まで冷ました水)750ml 4.4g 125g 1g 0.5g 2.2g(原処方ではコダルク2.2g)
クロウリーFX-11 モノクロ一般フィルム用微粒子増感現像液 700ml 0.25g 125g 5g 0,5g 2.5g 1.5g
クロウリーFX-19 モノクロ一般フィルム用標準現像液 0.75g 100g 7g
約24℃の水700mlにまず表記順に溶解する事。
クロウリーFX-37 モノクロ一般フィルム用標準現像液 600ml 0.5g 70g 5g 一水塩5g 0.5g 2.5g 0,2%水溶液25ml
Kodak T-MAXやILFORD DELTAなどのTグレイン(平粒子)フィルムの現像に適している
シュワルツMQ現像液 微粒子現像液 2.5g 25g 1.25g 15g 0.5g
水1000mlに熔解する
ディフェンダー54-D 印画紙用冷黒調現像液 500ml 2.7g 40g 10.6g 一水塩88g 0.8g
ディフェンダー55-D 印画紙用温黒調現像液 500ml 2.5g 37.5g 10g 一水塩45g 13g
デュポンXD-20 強力MQ現像液 5g 63g 7.5g 50g 4.5g
水1000mlに熔解する
ナミアスMQ現像液 一浴現像定着液 1.5g 30g 4.5g 5g 60g
水1000mlに熔解する
バートン195 超軟調現像液 750ml 1g 10g 2g 1g
コピーフィルムなどの硬調フィルムで普通の階調を現すための現像液である
ペルツMQ現像液 ペルツフィルム指定處方現像液 3g 80g 2g 0.5g 5g
水1000mlに熔解する。標準現像時間は18℃5~6分
ミモザMQ現像液 硬調/軟調/強力現像液 A液 500ml 7g 35g
B液 500ml 25g 8.5g
C液 500ml 40g
A液、B液、C液それぞれ完全に溶解する。それぞれ50mlを取って150mlにし、そこに水150mlを加えて総量300mlにし、ブロムカリ1割液5mlを加えて使用する。液温20℃を守る事。A液を減らすと硬調に、B液を減らすと軟調に、C液を増やすと強力にと液性を変えることができる。
レイモンドMQ現像液 一浴現像定着液 4g 30g 8g 35g 6g
水1000mlに熔解する
レインナー・ハイドロキノン・黄血塩現像液 軟調迅速現像液 A液 20g 10g 120g
B液 50g
A液、B液それぞれ水1000mlに熔解する。A液10部にB液1部の割合で混和して使用する。一般ではさらに等量の水で希釈して使用する方が良い。標準現像時間は約20℃で1分
レインナー・ハイドロキノン・黄血塩現像液 軟調迅速現像液 75g 50g 165g 175g
こちらは2液に別けず1液にて調合するための処方である。水1000mlに熔解する。原液1部に対して水4部の割合で希釈して使用する。
ID-11Type 新万能普通微粒子現像液 750ml 0.13g 85g 5g 1g 7g 2g
Microphen-Type 普通~増感現像液 750ml 0.2g 100g 5g 1g 3g 3.5g
POTA 超軟調現像液 750ml 1.5g 30g 1g(軟調すぎる場合のみ添加)
コピーフィルムなどの硬調フィルムをこれで現像すると普通の調子(トーン)に現像される。硬調フィルムが元来低感度である為銀塩粒子などが微細であり、結果超微粒子現像したのと同じ結果が得られる。この現像液自体には銀塩粒子などを微細化させる効果は無い
旭日AH-2 MQ現像液 500ml 1g 25g 4g 17g 10%液4ml(0.4g)
他の現像液の様に最後に水を加えて総量1000mlにはしない。原液1部に水2部の割合で希釈し使用する。標準現像時間は18℃4~6分
旭日グリシン・メトール現像液 印画紙用純黒調/温黒調現像液 500ml 0.1g 26g 9.7g 40g 1.2g 2.4g
純黒調を求める時は露出を通常の2倍とし、原液1部に水2部の割合で希釈し、21℃3~4分現像する。温黒調を求める時は3~4倍の露出を与へ、原液1部に対し水4部の割合で希釈し、ブロムカリ10%液を適宜加える。この添加量に拠り色調が変化する。21度4~6分現像する。
岡内グリシン・ハイドロキノン現像液 印画紙用温黒調~セピア調現像液 30g 10g 40g 4~10g 7g
原液1部に対して水2~10部の割合で希釈し使用する。焼付時に焼度を増加させ、水の量とブロムカリの添加量を増やせば漸次温調となりセピア調に至る
寫專上野MQ現像液 一浴現像定着液 1.1g 8g 0.5g 73g 21g
水1000mlに熔解する
昭和寫眞工業MQ現像液 印画紙用(真珠・彌生・琥珀指定)現像液 普通調現像液 1.5g 24g 6g 17g 3g
温調現像液 1.5g 22g 7g 15g 3g
硬調現像液 1g 25g 12g 35g 4g
軟調現像液 2g 22g 2.5g 12g 3g
水1000mlに熔解する。いずれも原液1部に対して水1部の割合で希釈して使用する。標準現像時間はいずれの場合も18℃1~2分である
昭和寫眞工業MQ現像液 印画紙用(日之出・千鳥指定)現像液 温調現像液 1.5g 22g 7g 15g 3g
黒色調現像液 4g 30g 6g 50g 2g
水1000mlに熔解する。いずれも原液1部に対して水1部の割合で希釈して使用する。現像時間はいずれの場合も21℃にて1分以内に完了するよう焼度を調節する
佐和M.Q.B.B140 微粒子現像液 2g 140g 5g 8g 8g
「コダックD-76」を改良した処方である。上記順に70℃温湯950mlに熔解する。調合後2~3時間以上置くこと。感光度は20%くらい低くなるが、粒子を微細にする力に優れ安定性も良い
森MQ現像液 強力MQ現像液 5g 50g 8g 80g 5g
水1000mlに熔解する
中外現像液4 微粒子現像液 750ml 0.2g 100g 5g 1g 1g 2g
原処方では中外写真薬品製の“ピラミン”をフェニドンの代わりに使用する事になっていた。ピラミンはフェニドンの同等品で、フェニドンと比べて中毒症状やカブレを起こさず、指や衣類を汚すことが少なく、phを上げなくとも有効に作用するなどの利点があったが現在は入手が不可能であり、フェニドンに読み替えて記述した
東邦寫眞工業MQ現像液 印画紙用(芙蓉・五十鈴指定)現像液 500ml 1.5g 15g 4g 15g 3g
水1000mlに熔解する。原液1部に水1部の割合で希釈し使用する。
日本寫眞学会(MSG)標準現像液 標準MQ現像液 3g 50g 6g 25g 1g
水1000mlに熔解する。原液1部に水1部の割合で希釈し使用する。
日本寫眞工業MQ現像液 印画紙用(アサヒ印画紙・ヤマト印画紙指定)現像液 500ml 2g 30g 8g 30g 3g
アサヒ印画紙の場合原液1部に水1部の割合で希釈し、標準現像時間は18℃1.5分である。ヤマト印画紙の場合は原液1部に水1部の割合で希釈し、標準現像時間は18℃において1分20秒で現像が完了するよう焼度を調節する
日本寫眞工業MQ現像液 写真乾板・ロールフィルム用現像液 300ml 2g 30g 4g 10g 0.5g
最後に水を加えて総量500mlにする。原液1部に水1部の割合で希釈し、標準現像時間は18℃約4分である。深タンク現像の場合は原液1部に対して水5部を加え、18℃において15分現像する
鈴木MQ現像液 万能現像液 500ml 1g 18g 3g 16g 0.5g
他の現像液の様に最後に水を加えて総量1000mlにはしない

現像液の中には上表に列挙されていない薬品を使用して調合するものも幾つかある。
以下にその中で主たる現像液を挙げる事とする。

社名 型番 特徴 水 (75℃) 冷水 p-アミノフェノール塩酸ナトリウム メタ重亜硫酸カリウム(メタカリ) 苛性ソーダ
アグファ・ゲバルト ロジナール(1941年) 微粒子現像液 A液 750ml 20g 60g
B液 150ml 25g
A液、B液それぞれ完全に溶解できたら、A液を攪拌しながらB液を徐々に加え、最後に水を加えて総量1000mlにする。
型番 特徴 水 (52℃) 亜硫酸水素ナトリウム(乾燥) 苛性ソーダ p-アミノフェノール塩酸ナトリウム
ロジナール・オリジナル・フォーミュラ 微粒子現像液 750ml 50g 25g 5g
型番 特徴 水 (50℃) 冷水 無水亜硫酸ソーダ 苛性ソーダ アセトアミノフェン(タイレノール[26])
ロジナール[注釈 1] 微粒子現像液 A液 200ml 50g
B液 200ml 20g 50錠(15g換算)[28]
A液、B液それぞれ完全に溶解できたら、A液を攪拌しながらB液を徐々に加える。


型番 特徴 水 (50℃) フェニドン 無水亜硫酸ソーダ メタホウ酸ナトリウム アスコルビン酸 一水塩炭酸ソーダ ブロムカリ ホウ砂 メタ重亜硫酸ナトリウム
E-72 ビタミンC現像液 750ml 0.3g 45g 19g 90g(無水67.5g) 1.9g
コダックD-72の代替現像液。使用法はD-72に準ずる
E-76 ビタミンC現像液 750ml 0.2g 100g 8g 10g
コダックD-76の代替現像液。使用法はD-76に準ずる
Mytol ビタミンC現像液 750ml 0.15g 60g 4g 13g 3g
コダックXtolの代替現像液。使用法はXtolに準ずる


型番 特徴 無水炭酸ソーダ アスコルビン酸 ブロムカリ インスタントコーヒー
Caffenol-C-M コーヒー現像液 750ml 54g 16g 40g
Caffenol-C-M(rs) コーヒー現像液 750ml 40g 16g 40g
Caffenol-C-H コーヒー現像液 750ml 54g 16g 0.5~1g 40g
Caffenol-C-L コーヒー現像液 750ml 16g 10g 0.5~1g 40g


現像方法[編集]

現像は、現像を専門に行なっている現像所で行うのが通常である。カラー写真のネガフィルムの現像はC-41現像、リバーサルフィルム(スライド)の現像はE-6現像を行うのが標準であるが、フィルムの製造会社・フィルム製品によって、現像の方法、薬品等は指定されている。コダック等が公開している現像方法、現像液等の薬品のキットが製造販売されており、自家現像を行うことも可能である。

白黒フィルムの現像は、現像に使う薬品もさほど多くはなく、処方も公開され、工程管理も比較的楽であるため、自家現像も行なわれている。大きなカメラ専門店に行けば、個人レベルで行う現像器具や薬品を購入することができる。 またカラーフィルムも内式の製品であればそれ程難しくなく自家現像が可能である。カラーの場合は色バランス等への影響を考えると標準処理に出来るだけ忠実に処理するのが好ましく、その意味では処理系に創作性が入り込む余地は少ない。白黒の場合は意図的な制御によって様々な効果が得られるため、芸術写真家などにおいてはこの過程を創作的に利用する場合がある。この場合当然ながら白黒でも工程管理を厳しく行なわなければ意味はない。

小型タンク現像[編集]

現像用タンク
リールにフィルムを渦巻状にセットし、タンクに納めて蓋をしてから現像液を注ぐ。
小型タンクでの現像のイメージ図。

個人レベルで一番よく行われている方法である。専用のタンクを使って現像する。プラスチック製の物とステンレス製の物がある。複数本同時に処理できる物もある。

タンク内には渦巻き状をしたリールが入っていて、そのリールにフィルムを巻き込んで現像する。一般的な現像タンクにはリールへの巻き込み方に数方式あり、プラスチックのベルトと共に巻き込んでいくベルト式、片側のフィルム端を引っ掛けていく片溝式、フィルム両端を沿わせる両溝式、などがある。また、処理時の撹拌では、容器全体を反転させるタイプと、撹拌ノブを廻しこみ液流を生じるタイプがある。リールへの巻き取りとタンクへの組み込みは暗室、又は光が入らないようにした専用の箱や袋の中で行うが、それ以降の作業は通常の室内環境で行える。

現像タンクはふたを開け閉めしないでも中の液体を出し入れするための特殊な機構や、中のリールを回して攪拌効果を起こさせるための回転軸などが備わっている。

処理中は温度管理が重要であるが、プラスチック製のタンクは保温性に優れるため初心者でも扱いやすいことが特徴である。しかしステンレス製タンクでは熱の伝わりやすさから全体を保温バットなどに漬けて温度をコントロールすることが容易なため、特殊な処方を用いたり、より緻密な処理を行うのに向いている。

パトローネを直接使う現像方法[編集]

富士写真フイルムは以前に、ダークレスという商品名で簡易現像器を市販していた。(ネオパンSSの終了と時を同じくして2013/03に出荷終了)これは、パトローネが入るくらいの簡易現像器に撮影済みフィルムの入ったパトローネをそのまま入れて、専用の現像液で現像と定着を行うものである。遮光ケースであるパトローネに入ったまま処理できるため暗室が不要であるが、処理中に薬品をパトローネ内部で循環させるためハンドルを常に回転させ続ける必要があり、薬液の循環がうまくいかなくなると現像ムラが出やすい。また、回転方向を間違えたまま無理に回すとフィルムが内部で折れ曲がってしまう、などの欠点がある。しかし、使用する薬液の量が通常のタンク現像より少なくて済み、暗室を持たない初心者や、暗室のない場所で現像を要求される場合にも対応できるという点で、手軽な簡易現像器であった。本来はネオパンSS専用のモノクロ現像キットであるが、薬液を入れ替えることでカラー現像に応用するアマチュアもいる。なお、以前から「割りばしとドンブリ法」と名付けられた、ドンブリ鉢に現像液を入れ、パトローネを沈めて割り箸で回転させながら現像を行う方法は書籍で紹介されていた。フィルムを完全に巻き取ってパトローネに入れてしまうのではなく、端を少し残してテープで固定しておくことや、現像前にパトローネごと水洗いしておくといった工夫も知られており、これはダークレス現像キットにおいても有効な方法である。現在ダークレスの入手は困難であるが、富士写真フィルムのフィルムケースを加工して同様のことを行う方法がある。

皿現像[編集]

大型シートフィルムや印画紙を現像する場合に使われる。プラスチックやホーロー製の、やや厚みのある平皿に現像液などを入れ、現像する。

大型シートフィルムの場合は、全暗黒中でないと出来ないが、印画紙の現像の場合は安全光(感光しない赤い光、セーフライト)下で作業することが出来る。

写真用現像機[編集]

大型現像所、プロラボ等で使われている現像機。

シネ現像機[編集]

ロール状のフイルムを135フィルムの場合だと50本 - 70本を1ロールにつなぎ合わせまとめて現像するときに使う現像機。110も流せるが10本程度繋いで流す。

  • 大量処理できると言う利点があるが、高速でローラーをフィルムが通るため傷になりやすい。
  • 現像事故に備えて現像機そのものを設置する部屋自体が暗室になるようにする必要がある。
  • 現像事故が起きた場合に多くのフィルムに増感処理されてしまうなど影響が及ぶ事がある。

吊り型現像機[編集]

  • 120フィルム220フィルム等の大きめのロールフィルム、4×5in判、8×10in判、11×14in判等の大型シートフィルムを現像する場合に用いる。
  • 増減感を行う際にも用いる現像機、ロールフィルムの場合ハンガーに掛けている状態が上下に長く吊らされるので上部と下部で厳密に言えば現像時間が異なるが、さほど影響はない。

映画用フィルム[編集]

現像場英語版」を参照。

映画用フィルムの現像は、原理的には、写真用フィルムの現像と同様である。現像される映画用フィルムの種類には、ネガフィルムで撮影される35mmフィルム16mmフィルム、おもにリバーサルフィルムで撮影される8mmフィルムスタンダード8mmフィルムスーパー8シングル8)等がある。

映画用フィルムのうち、16mmフィルムや8mmフィルムといった小型映画用のカラーフィルムは、ネガフィルムの場合にはECN-2現像、リバーサルフィルムの場合はVNF-1 E-6現像が行なわれており[29]、コダックのトライ-X等の白黒リバーサルフィルムも、白黒スライドフィルム用の現像を行うことが可能であり、白黒8mmフィルムの現像サービスではネガに現像されている[29]。原理的にはいずれも自家現像も可能である。

RAW現像[編集]

プロフェッショナル、ハイアマチュア用デジタルカメラでは、撮像素子で得られた情報をそのまま出力したRAW画像データを扱うことがある。このRAW画像データを処理し、普通に扱える画像形式に変換する行程をRAW現像、または単に現像と呼ぶ。この処理は、カメラ本体で再処理(カメラ内現像)したり、メーカーの専用ソフトやRAW画像を扱える画像処理ソフトで行うが、画像形式の変換だけではなく、コントラストホワイトバランスなどの補正を加えることができる。

フォトリソグラフィ[編集]

印刷原板、半導体や電子回路におけるフォトリソグラフィは、印刷用の原板製作やその応用技術である[6]半導体プリント基板の製造工程で、形成したい形状に露光させたレジストから必要な部分以外を除去する行程を指して、「現像」と呼ぶ[6]

脚注[編集]

  1. ^ a b デジタル大辞泉『現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
  2. ^ a b カメラマン写真用語辞典『現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
  3. ^ a b 百科事典マイペディア『現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
  4. ^ プログレッシブ和英中辞典(第3版)『現像』 - コトバンク、2011年12月3日閲覧。
  5. ^ a b デジタル大辞泉『C-41現像』 - コトバンク、2011年11月30日閲覧。
  6. ^ a b c d 『図解入門よくわかる最新半導体プロセスの基本と仕組み』、佐藤淳一、秀和システム、2010年2月 ISBN 4798025232 、p.100.
  7. ^ Wall, 1890, p.30–63.
  8. ^ Photographic Almanac, 1956, p. 149–155
  9. ^ a b Langford, Michael (2000). Basic Photography. Oxford: Focal Press. pp. 210; 215–216. ISBN 0 240 51592 7. 
  10. ^ Photographic Almanac, 1956, p. 429–423
  11. ^ "メトール"はアグファを権利者とする商標であるので、レシピによっては「エロン」(イーストマン・コダック)、「モノール」(富士写真フイルム)、「モノパトール」(小西六写真工業)、「メチノール」(オリエンタル写真工業)、「メトールミン」(中外写真薬品)、「メトールサン」(ナニワ、エヌエヌシー)などと表記されているので注意が必要である。
  12. ^ "フェニドン"はイルフォードを権利者とする商標であるので、レシピによっては「ピラゾン」(富士写真フイルム)、「フェニトール」(小西六写真工業)などと表記されているので注意が必要である。また中外写真薬品の「ピラミン」はフェニドンの同等品である。一般に“フェリドン”と呼称される場合がある。
  13. ^ これら副産物の臭化物は、現像作用そのものを抑制する作用を持っていて、結果原版が露出不足の様な感じになる。
  14. ^ 現在一般に使われている小型タンクではなく、吊り下げ式の深タンクのことである
  15. ^ 海外のレシピでは一水塩炭酸ナトリウム(炭酸ナトリウム一水和物)となっている場合が多いが、国内では入手しづらく入手の容易な無水炭酸ナトリウムに使用量を換算して代替するのが通例であるので、この一覧でもそれに準ずる事とし、特に記載の無い場合は全て無水炭酸ナトリウムの事である。
  16. ^ 特にレシピで指定のない限りは、必ず最後に溶解すること。
  17. ^ かつて「コダルク」の商品名で販売されていたアルカリ剤の主成分。現在は入手できないので、これで代用して調合する(レシピによっては“ホウ砂”で代用する。)
  18. ^ 処方にメトールが使われているものならばフェニドンに代替できる。使用量はメトールの1/10。
  19. ^ 拓大写研のレシピに依る。「寫眞處方大事典」では0.5gとなっている
  20. ^ かつて「ナボックス」の商品名で販売されていたアルカリ剤の主成分。現在は入手できないので、これで代用して調合する(レシピによっては“ホウ砂”で代用する。)
  21. ^ Homebrew Rodinal”. 2016年11月15日閲覧。
  22. ^ かつて「コニグレイン」の商品名で販売されていたアルカリ剤の主成分。現在は入手できないので、これで代用して調合する(レシピによっては“ホウ砂”で代用する。)
  23. ^ 拓大写研のレシピではコニグレイン2gを調合する事になっているが、小西六写真工業が公表したレシピには記載がない。
  24. ^ 拓大写研のレシピに記載されているが、オリエンタル写真工業の公表したレシピには記載が無い。
  25. ^ 拓大写研のレシピでは2gとなっている
  26. ^ 解熱鎮痛剤である「タイレノール」を破砕して調合する
  27. ^ https://www.youtube.com/channel/UCBnqUpcWchW-1SsHyTcFzvw]) 2016年11月27日 閲覧
  28. ^ 原処方では30錠×500mgだが、日本では300mg処方の錠剤しか無いため換算をした。
  29. ^ a b 自社現像レトロエンタープライズ、2011年12月2日閲覧。

注釈[編集]

  1. ^ “「DrFrankenfilm」のレシピに拠る [27]”。

参考文献[編集]

  • Wall, E.J. (1890). Dictionary of Photography. London: Hassel, Watson and Viney Ltd. 
  • The British Journal (1956). Photographic Almanac. London: Henry Greenwood and Co Ltd. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]