この記事は半保護されています。(半保護の方針による半保護)

今村雅弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
日本の旗 日本の政治家
今村 雅弘
いまむら まさひろ
Masahiro Imamura 201608.jpg
復興大臣就任に際して公表された肖像写真
生年月日 (1947-01-05) 1947年1月5日(70歳)
出生地 日本の旗 日本 佐賀県鹿島市
出身校 東京大学法学部卒業
前職 JR九州関連事業本部企画部長
所属政党 自由民主党→)
無所属→)
自由民主党(二階派
称号 法学士(東京大学・1970年

日本の旗 第6代 復興大臣
内閣 第3次安倍第2次改造内閣
在任期間 2016年8月3日 -

選挙区 佐賀2区→)
比例九州ブロック→)
(佐賀2区→)
比例九州ブロック
当選回数 7回
在任期間 1996年10月21日 - 現職
テンプレートを表示

今村 雅弘(いまむら まさひろ、1947年1月5日 ‐ )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(7期)。

国土交通大臣政務官第2次森改造内閣)、外務大臣政務官第1次小泉内閣)、農林水産副大臣第1次安倍改造内閣福田康夫内閣)、衆議院決算行政監視委員長、衆議院国土交通委員長復興大臣第6代)、福島原発事故再生総括担当大臣等を務めた。

来歴

生い立ち

佐賀県鹿島市生まれ。佐賀県立鹿島高等学校東京大学法学部卒業。1970年日本国有鉄道に入社した。国鉄では主に人事・労務関係の部署に所属し、民営化後の九州旅客鉄道では経営管理室長や関連事業本部企画部長を務めた[1]

政治家として

1996年第41回衆議院議員総選挙自由民主党公認で佐賀2区より立候補し、新進党新人の横尾俊彦らを破り初当選した。2001年省庁再編後の第2次森改造内閣国土交通大臣政務官に、2002年第1次小泉内閣外務大臣政務官にそれぞれ任命された。

2005年7月、郵政民営化法案衆議院本会議における採決で造反し、反対票を投じる。そのため、同年9月の第44回衆議院議員総選挙では自民党の公認を得られず無所属で立候補。佐賀2区で民主党新人の大串博志らを破り、4選。2006年12月に、郵政民営化に賛成する趣旨の誓約書及び復党届を自民党に提出[要出典]。党紀委員会で今村ら郵政造反組11議員の復党が認められ、自民党に復党した。2007年、自民党佐賀県連会長に就任した。同年8月、第1次安倍改造内閣農林水産副大臣に任命され、福田康夫内閣まで務める。

2009年第45回衆議院議員総選挙では、佐賀2区で民主党の大串博志に敗れたが、重複立候補していた比例九州ブロックで復活し、5選。選挙後、衆議院決算行政監視委員長に就任。2012年第46回衆議院議員総選挙では、佐賀2区で前回敗れた大串を破り、6選(大串も比例復活)。

2014年第47回衆議院議員総選挙に際しては、一票の格差是正のための区割変更による佐賀2区・佐賀3区の合区に伴い、当初は新・佐賀2区からの立候補を模索していたが、10月に比例名簿での上位優遇を条件に、比例九州ブロックへの転出を受け入れた[2]。しかし、比例名簿単独31位に登載され、「上位優遇」は事実上反故にされた[3]ものの自民党大勝の煽りを受け、比例九州ブロックで自民党が獲得した8議席のうち、最後の1議席を獲得し、7選。

2015年佐賀県知事選挙では、自民党の推薦を受け、武雄市長を辞職して立候補した樋渡啓祐を党本部の決定に反して支持せず、元総務官僚山口祥義を支援し[4]、山口が樋渡を約4万票差で破って初当選した[5]

2016年8月、第3次安倍内閣第2次改造内閣で、復興大臣福島原発事故再生総括担当として初入閣した[6]

2017年4月25日、所属する自民党二階派のパーティーで講演した際、東日本大震災の被害に関し「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。」と発言したことが引き金となり、復興大臣を辞任する意向を固めた(後述)[7]

発言

2017年1月28日、原子力災害からの福島復興再生協議会にて挨拶
2016年8月3日復興庁が所在する中央合同庁舎第4号館での記者会見にて
「福島の復興はマラソンにたとえると30キロ地点」
2017年1月28日、福島市で行われた「原子力災害からの福島復興再生協議会」で、報道陣に公開された冒頭挨拶で「福島の復興はマラソンにたとえると30キロ地点。ここが勝負どころだ」と発言したが、会議終了後に内堀雅雄福島県知事から「避難指示区域ではまだスタートラインに立っていない地域もある。解除された地域も復興の序の口だ」と、認識相違の大きさを指摘された[8]
「本人の責任でしょう」
「裁判だ何だでもそこのところはやればいいじゃない」
「二度と来ないでください」
2017年4月4日午前の閣議後の記者会見で[9]、原発事故での自主避難者への住宅の無償提供が打ち切られたことについて、あるフリージャーナリストから、国の責任を問う質問が出た際、今村は当初は冷静に県民に寄り添う福島県を引き続きサポートするとの国の立場を説明するも、同記者からは大臣自身の不見識からくる責任逃れであると追及。さらに同様の質問が10回以上繰り返された上に発言自体が無責任であると批判されたことに対し[10]、「なんで無責任だって言うんだよ。撤回しなさい。」として発言の撤回を求めた。撤回に応じない同記者に対し、「二度と来ないでください、あなたは」と語気を荒らげた。「避難者を困らせているのはあなたです」と記者から投げかけられた今村は、「うるさい」と言い残し、一方的に会見を中止して退室した[11]。また、自主的に避難した者の避難行動は「自己責任」であるとの見解を示した[12][13]。その後「感情的になってしまいました。改めてお詫び申し上げます。今後は冷静・適切に対処していきたい。」と謝罪し今後も大臣を続投する旨表明した[14]。また、自己責任の見解についても衆議院東日本大震災復興特別委員会の場で陳謝した[15]
「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」
2017年4月25日、所属する自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災の被害に関し「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)な、甚大な額になった」と述べた。同パーティーに出席していた安倍晋三首相は、今村の発言に対して「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言だ。首相としておわびをさせていただきたい」と謝罪。
今村は講演後に記者から発言の真意を問われ、「先ほどの講演の中で私の大変不適切な発言、表現といったものにつきまして、深く反省し、皆様方におわびを申し上げます。申し訳ありませんでした」と陳謝。一時は大臣の辞任については否定していたが、その日のうちに辞意を固めた[7]

政策・主張

不祥事

年金未納

政治資金

  • 今村の資金管理団体である鉄輪21・政策研究会が、2007年4月に東京都内で開催した政治資金パーティーで販売したパーティー券約2460万円分のうち50万円分を、佐賀県発注の港湾整備工事(浚渫工事)の指名競争入札に絡む談合事件で元幹部2人の有罪判決が確定していた佐賀市の建設会社が購入しており[21]、今村事務所は「談合事件は知っていたがパーティー券購入については気づかなかった」と釈明した上で、今村自身も「道義的に控えるべきだった」として同年11月10日、建設会社に代金を返還した[21]
  • 鉄輪21・政策研究会の2006年2007年分の政治資金収支報告書において、新宿歌舞伎町キャバクラ等での飲食代計3件約17万4000円が「組織活動費」の名目で計上されていた。2006年にものまねショーがあるライブハウスに約5万1000円、2007年にキャバクラ等の2件に計約12万3000円を支払われており、2006年2008年分の政治資金収支報告書では、手品が披露されるバーでの飲食費計7件約63万7000円を同様に「組織活動費」の名目で計上していた[22]。また2009年分の政治資金収支報告書でも、キャバクラでの遊興費約5万2千円を「政治活動費」の名目で計上していた[23][24]。今村の政策担当秘書によれば今村本人は同席しておらず、また指摘を受けた出費については返金に応じる方針を表明した[25]
  • 朝日新聞の報道によれば、今村自身が代表を務める政党支部を経由させ、150万円を自身の資金管理団体に寄付し、税法上の優遇を受けていた[26]

人物

  • 2014年の第186回国会において、大臣副大臣政務官補佐官議長、副議長、委員長のいずれの要職にもついていなかったのみならず、質問、議員立法質問主意書提出のいずれもなかったことが指摘された[27][28]
  • 2017年2月28日の参議院予算委員会にて、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターを意匠したネクタイを着用していたことが明らかとなった。この理由について、今村は『エヴァ』の版権をかつて所有していたガイナックス[29][30]が2015年4月に設立した新会社「株式会社福島ガイナックス」[31][32][33]から2017年1月28日に届いたもので、「福島の企業を応援するために」使い続けているという[34]。同年4月4日の記者会見でフリージャーナリストに対し語気を荒らげた際と、4月25日のパーティーでの講演時にも着用していた。

所属団体・議員連盟

脚注

  1. ^ 時事ドットコム:国会議員 今村 雅弘(いまむら まさひろ)
  2. ^ “衆院佐賀2区の自民・今村氏が比例転出へ 0増5減受け”. 佐賀新聞. (2014年10月11日). http://www.asahi.com/articles/ASGBC4GXYGBCTTHB005.html 2015年1月12日閲覧。 
  3. ^ “=担当記者座談会=【比例】今村、名簿下位乗り越え”. 佐賀新聞. (2014年12月16日). http://www.saga-s.co.jp/senkyo/senkyosaga/30109/136475 2015年1月12日閲覧。 
  4. ^ “保守分裂激しさ 今村氏が山口候補応援 自民”. 佐賀新聞. (2015年1月9日). http://www.saga-s.co.jp/senkyo/governor/30301/143594 2015年1月12日閲覧。 
  5. ^ “<佐賀知事選>山口祥義氏、自公候補を破る”. 毎日新聞. (2015年1月11日). http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150111-00000072-mai-pol 2015年1月12日閲覧。 
  6. ^ 第3次安倍第2次改造内閣 閣僚等名簿”. 首相官邸. 2016年8月4日閲覧。
  7. ^ a b 今村雅弘復興相辞任へ 震災「東北で良かった」発言で更迭”. 産経ニュース (2017年4月25日). 2017年4月25日閲覧。
  8. ^ 「フクシマ・ファーストは第一原発連想」 復興相に苦言”. 朝日新聞 (2017年1月28日). 2017年3月4日閲覧。
  9. ^ 今村復興大臣閣議後記者会見録(平成29年4月4日(火)1000~1015 於)復興庁記者会見室)”. 復興庁 (2017年4月4日). 2017年4月7日閲覧。
  10. ^ 今村復興相「うるさい」と激高、質問打ち切り退出”. 読売新聞 (2017年4月4日). 2017年4月4日閲覧。
  11. ^ 今村復興相「報道」 メディアの呆れた実態
  12. ^ 復興相が記者に「うるさい」 官房長官 適切に対応を NHK
  13. ^ 今村復興相、記者に「うるさい」 ロイター
  14. ^ 今村復興相「出て行きなさい」 記者に激高し謝罪”. TBS NEWS (2017年4月4日). 2017年4月5日閲覧。
  15. ^ [1]
  16. ^ a b c d e “2012衆院選 佐賀2区 今村雅弘”. 毎日jp (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A41002002002 2014年4月11日閲覧。 
  17. ^ 今村復興相、東電株を8千株保有 ロイター
  18. ^ 「<憲法特集>九州・沖縄の国会議員アンケート(3)主なテーマ」、西日本新聞、2016年4月30日。
  19. ^ 第154回国会 請願2308号
  20. ^ 毎日新聞 2004年5月14日
  21. ^ a b “談合有罪の業者に券販売 今村衆院議員パーティー”. 佐賀新聞. (2008年11月11日). http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1098712.article.html 2012年10月4日閲覧。 
  22. ^ “自民の今村議員、キャバクラ代などを政治資金に計上”. 読売新聞. (2009年10月17日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091017-OYT1T00523.htm 2009年10月17日閲覧。 
  23. ^ “キャバクラを政治活動費で計上 自民・今村議員団体”. 佐賀新聞. (2009年12月6日). http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1781445.article.html 2012年10月4日閲覧。 
  24. ^ “政治資金でまたキャバクラ 09年、自民・今村議員団体”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年12月6日). http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120601000299.html 2012年10月4日閲覧。 
  25. ^ “懲りない今村雅弘議員 またキャバクラ代計上”. スポーツニッポン. スポニチアネックス. (2010年12月7日). http://www.sponichi.co.jp/society/special/2010politics/KFullNormal20101207098.html 2015年1月12日閲覧。 
  26. ^ “国会議員17人、寄付還流 党支部介し税優遇受ける”. 朝日新聞. (2013年4月19日). http://digital.asahi.com/articles/TKY201304190520.html 2014年4月19日閲覧。 
  27. ^ 「国会議員三ツ星データブック」、186国会版 国会議員三ツ星データブック、特定非営利法人「万年野党」著。ISBN-13: 978-4905239239
  28. ^ 「国会質問も議員立法も質問主意書もない『オールゼロ議員』、64人全氏名を公開、BLOGOS 2014年10月15日
  29. ^ 2014年にTVシリーズの版権はカラーに移動。
  30. ^ 庵野秀明監督が初めて語る経営者としての10年(下)
  31. ^ 国税庁 法人番号公表サイト
  32. ^ 同年12月にガイナックスとの資本関係が解消されている。
  33. ^ 12月2日の報道についてお詫びとお知らせ
  34. ^ 今村復興相が「エヴァンゲリオン」ネクタイ なんで締めてるのか? 本人に聞いた
  35. ^ a b c d 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年

関連項目

外部リンク

公職
先代:
高木毅
日本の旗 復興大臣
第6代:2016年 - 2017年
次代:
先代:
山本拓
国井正幸
日本の旗 農林水産副大臣
岩永浩美と共同

2007年 - 2008年
次代:
近藤基彦
石田祝稔
先代:
小島敏男山口泰明丸谷佳織
日本の旗 外務大臣政務官
松浪健四郎水野賢一と共同

2002年
次代:
日出英輔土屋品子新藤義孝
先代:
(創設)
日本の旗 国土交通大臣政務官
吉田六左ェ門岩井國臣と共同

2001年
次代:
木村隆秀田中和徳木村仁
議会
先代:
伊藤信太郎
日本の旗 衆議院東日本大震災復興特別委員長
第7代:2016年
次代:
吉野正芳
先代:
梶山弘志
日本の旗 衆議院国土交通委員長
2014年 - 2016年
次代:
谷公一
先代:
川端達夫
日本の旗 衆議院決算行政監視委員長
2009年 - 2010年
次代:
大村秀章