樋渡啓祐

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日本の旗 日本の政治家
樋渡 啓祐
ひわたし けいすけ
生年月日 1969年11月18日(46歳)[1]
出生地 佐賀県武雄市[2]
出身校 東京大学経済学部卒業[2]
前職 ふるさとスマホ株式会社(CCC子会社代表取締役社長
現職 樋渡社中株式会社代表取締役一般社団法人巨樹の会理事、株式会社地域経済活性化支援機構社外取締役武雄市地方創生アドバイザー(特別顧問非常勤[要出典]、ふるさとスマホ株式会社会長
所属政党 無所属[3]
称号 学士(経済学)(東京大学・1993年

当選回数 4回(3期)
在任期間 2006年4月16日 - 2014年12月3日
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樋渡 啓祐(ひわたし けいすけ、1969年(昭和44年)11月18日 - [1])は、日本政治家、後に起業家、一般社団法人理事、経営者。樋渡社中株式会社代表取締役[5]宇多津町まちづくりアドバイザー[6][7]、前武雄市長(3期)、一般社団法人巨樹の会理事、株式会社地域経済活性化支援機構社外取締役、武雄市地方創生アドバイザー(特別顧問)[要出典]、2015年にふるさとスマホを設立し[8]2016年から会長[9]

佐賀県武雄市朝日町生まれ、東京大学卒業[2]

総務省沖縄振興特別措置法に関わるなどした後[10]、高槻市市長公室長を経て[11]、2006年に武雄市に当選し、当時日本で現役最年少の市長になった[12]。日本で初めて市のホームページをフェイスブック化したと称したこと[13]SNSとの関わりの項を参照のこと。)、「佐賀のがばいばあちゃん」の誘致[14]などで知られる[13][14]。市民病院の民間移譲や武雄市図書館のリニューアル(「ツタヤ図書館」[15])などで民間業者を使う斬新な施策を実施し注目を集めたが[16][17]、その手法が「独善的」「話題先行」などとして批判も受けた[18][19]

来歴[編集]

生い立ち[編集]

以下の経歴には、本人の著書の内容や自称などに基づく、客観的に確認できない情報が含まれています。

兼業農家の家庭に3人兄弟長男として生まれたと語る。両親は「県庁職員」であったとすることもあれば、「サラリーマン」とし「政治には全く縁遠い立場」とすることや、「私は兼業農家の小せがれ」とだけ演説することもある[39][2][40]

保育園は中退し[41]、小学校・高校時代は不登校[39][41][42][43][44][45][46]、大学入学当初も引きこもり気味[41][47]だったと、さまざまな媒体で述べている。武雄市議会でも、「保育園中退小学校不登校中学校もあまり行ったり行かなかったり、高校になると、もう本当に進学でね、武雄高校進学でもうフォアグラ状態ですよ。ですので、それに反発して不登校。大学時代は、みんな頭がよすぎて、僕寝たきり床ずれができましたよ。」と答弁している[48]。一方、学生時代に海外へ40か国くらい行ったともしている[49]

人物[編集]

政治家として[編集]

「政策は商品。市民はお客さん。スピードは最大の付加価値[50]「逆風も体の向きを変えれば順風になる」[51]などのキャッチフレーズを繰り返し唱えるその政治姿勢は、マスコミにより「樋渡流」と呼ばれ[52][53]、賛否が分かれた。

武雄市長在任時は[54]トップダウン型の改革派[55][56]としてメディアでもてはやされ[57][58]自民党衆議院議員河野太郎が「私は『樋渡教』の信者です」と演説したのをはじめ、樋渡を信奉する政治家が一時は増えた[59]。樋渡自身も、同じ改革派政治家と言われる橋下徹を「友人」と称している[60]。ある武雄市議によれば、その政治スタイルから「佐賀の橋下徹」とあだ名されていたという[61]。その他、実業界では孫正義を筆頭とするソフトバンクグループ各社の要職者との接触、あるいはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の増田宗昭との交友関係も、樋渡自身からの働きかけをきっかけに実現したとされる[62][63]。一方で、堀江貴文のように武雄市図書館(後述)を訪ねて来たことがきっかけで交流が始まったと樋渡が主張している者もいる[64][65]収監経験を持つ堀江のことを、樋渡は「まだあの麦飯(日本の刑務所における主食)の香りがしてた」と揶揄した。[66][67]。学術界には慶應義塾大学中村伊知哉東洋大学松原聡グロービス経営大学院大学堀義人といった知己がいる[68][69]。また、元スポーツライタータレント乙武洋匡とも親交がある[70]。武雄市への行政視察は樋渡が市長になった平成18年度から平成25年度までは単純増加ではないが増加傾向にあったものの、平成26年度には数を減らしていた[71]

樋渡のこうした積極的な交友関係づくりは、逆に、例えば仲川元庸奈良市長が疑惑を持たれた行動のきっかけとして樋渡を指弾する新聞論評記事が書かれるという負の側面をももたらした[要出典][72][出典無効]

そうした負の側面に留まらず、言動や政治手法には批判もあった。他の首長の選挙における応援演説では、対立候補を徹底的にこき下ろしたとされる[73]。2013年1月27日投票の松阪市長選挙で樋渡は現職の山中光茂を応援し、対立候補を応援した当時の自民党幹事長石破茂について「政権与党の幹事長なんかが、地方の首長選に肩入れするなっての。」とブログに記した[74]。また2013年6月30日投票の横須賀市長選挙でも樋渡は現職の吉田雄人を応援する上で自公推薦小泉進次郎が選対本部長を務めた対立候補に対して「談合相乗り」と非難し[75]、この応援を歓迎した吉田ともども横須賀市議会議員の藤野英明から抗議されたが[76][77]、吉田も樋渡も謝罪することはなかった[78]

2012年4月、香川県綾歌郡宇多津町の「まちづくりアドバイザー」に就任[79]。3年間の就任期間中、宇多津町にて講演を行った[80]。就任に際して「無償なので、お受けする」と述べた[81]が、樋渡講演会経費には謝金が計上され[82]謝金が支払われた[要出典]

武雄市長選挙では2008年の出直し選挙(市民病院民間移譲問題の項を参照のこと。)も含め、毎回「独善」「独断専行」と批判を受け続けてきた[83][84][85]。市長を辞職して出馬した2015年1月投票の佐賀県知事選挙でも、県農政協議会幹部から「独善的だ」と評されるなど批判が根強く、対立候補が立てられた[86][87]。樋渡は、過去に他の自治体の首長選を応援した際に対立候補への自公の推薦・応援を痛罵したことがあるにもかかわらず自公推薦を受け、選挙戦に臨んだ。なお、樋渡の武雄市長辞職から佐賀県知事選立候補の告示までの間に、佐賀市と武雄市の建設会社から各百万円の寄付が自民党佐賀県武雄市第二支部に対して行われ、さらにその寄付金計二百万円が「ひわたし(樋渡)啓祐後援会」へと寄付されたことが迂回献金ではなかったかと指摘されている[88]選挙期間中は、自民党幹事長谷垣禎一をはじめとする国会議員が次々と応援に入り樋渡を支えたが[89]、結果は落選となった。落選直後には与党政権の推し進める農協改革に地元農協が一致結束して抵抗した結果との評価もあったが[90]、やがて自民党の副総裁高村正彦は「人選の仕方に問題があった」[91]選挙対策委員長茂木敏充は「自民党が推薦した候補の政治手法が争点となった」[92][93]、さらに経済再生・TPP担当相甘利明は2014年12月14日に行われた衆院選で政策は支持されたとしつつも「候補者が支持されなかった」[94][95]とそれぞれ評した。また、ジャーナリスト山田厚俊は自民党衆院議員の「なぜ、あんなヤツを推薦したんだ」という声とともに選挙プランナー松田馨の「候補者個人の資質の問題といっていいのではないか」という分析を伝えた[96]。一方、対立候補を推した佐賀県農政協議会会長中野吉實は、勝因分析として県民が樋渡の政治姿勢に「脅威を感じて」いるとした[97]。この佐賀県知事選挙への立候補について、樋渡自身は「知事選に出たことも反省していません。むしろ良かったと思ってます」「自公から支援を受けたのが失敗の原因」と、落選後間もない頃に行われた講演で語っている[98]

市民病院民間移譲問題[編集]

樋渡が武雄市長に就任した当時の武雄市民病院は、市内随一の救急医療機関(救急指定病院とは言っていない[要出典])ながら累積赤字額が6億円を超え、新臨床研修制度の実施に伴う医師不足も深刻だったと樋渡は主張していた[99]。そのため、樋渡は「病院改革」を名目に一般社団法人巨樹の会への市民病院の移譲を強力に推進した。

樋渡の方針に反発する市民病院勤務医たちの相次ぐ離職、そして武雄市議会のみならず市民までもが市民病院民間移譲の賛成派と反対派に分裂、さらに市長リコール運動という、樋渡いわく「想定外」の事態に発展したため、2008年11月に樋渡は自ら市長を辞職し、市民病院民間移譲の是非を問う市長選すなわち出直し選挙戦が始まった。しかし、反対派は有力な対立候補を擁立できず[要出典]、樋渡は再選された。

再選を契機として樋渡は市民病院の民間移譲をより積極的に進め、ついに2010年2月1日、武雄市民病院は「一般社団法人巨樹の会 新武雄病院」と名を改め、再スタートを切った。また、翌年6月には国道沿いの交通至便地への移転新築が行われた。なお、樋渡は新武雄病院に改組してから救命救急センターになったと主張していたが、それを示す資料等は一切存在しない[100]

樋渡は、市民病院の民間移譲の賛成派と反対派が激しく争っていた頃の撮影動画を自身の講演等で引き合いに出し、反対派を指して「もう顔つき悪いでしょう。足を引っ張る奴は人相悪い奴なんですよ。」などと揶揄することがしばしばある[要出典][101]。また、佐賀県知事選立候補のための再度の市長辞職と知事選落選を経た後に、一般社団法人巨樹の会の理事に就任している。(天下り問題の項も参照のこと。)

図書館問題[編集]

武雄市長在任時の樋渡は、TSUTAYAおよびTポイントサービスを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を武雄市図書館・歴史資料館の指定管理者とすることを、求婚に例えるほど強力に推進した[102][103]。2012年には武雄市市議会で議案が可決され[104]、自ら「(当時は)ド素人でした」と回顧するほど実績のなかったCCCが指定管理者に指名された[105]。このような、自身の強い意思に基づく指定管理者制度の推進を、樋渡は「明るい癒着[106]と呼んだ。しかし、こうしたトップダウン型の指定管理者選定に対する、公共事業事業者選定の際の入札等の手続きを公正に実施したものなのかどうかといった疑問の声は、住民監査請求を経て[107]、樋渡を1億8千万円の損害賠償の被請求者とする住民訴訟の提起に至ることとなった[36]

樋渡の市長在任時から辞職後に至るまで、武雄市図書館蔵書の入替えに伴う貴重な歴史資料等の廃棄・除籍[108]、および蔵書購入・選書リストに対する批判の声が主にネット上を中心に高かったが、2015年の夏以降は、マスコミや週刊誌等でも、指定管理者として事業委託を受けたCCCおよびそのグループ会社が過去に実施した選書方針への批判が起きた[109][110][111]。これを受け、CCCは増田宗昭社長兼CEOの名で異例の「反省」コメントを発表した[112]。さらに、その翌日には武雄市から教育長名で蔵書購入についての説明がなされた[113]。この説明では、「委託業務を進める上で、利用者の安全対策に対応した整備等が緊急に発生したため、(武雄市)教育委員会の判断により委託料の範囲内で調整を図り、中古本(756万円)を購入することで当初予定額(2056万円)を抑え、安全対策を講じることとしました。」と示されている。これは、樋渡の市長在任時に図書館のデザイン段階からネット上を中心に指摘されてきた問題への対応によるものと考えられる[要出典][114]。なお、蔵書購入以外の用途への委託料の使用につき、樋渡自身は「この決定プロセスについては、教育委員会及び現場に委ねており、当時の行政の最高責任者である私が詳細まで関知していなかった」と語っている[115]。しかし、蔵書購入に関する文書の開示請求を受けた教育委員会は、該当する文書が存在しないと回答した[116]。なお、この蔵書購入問題についても図書館リニューアルの経緯に対してと同様に監査請求が行われた[117]

この蔵書購入・選書問題は、海老名市小牧市多賀城市といった、武雄市図書館の事例を追った各自治体にも飛び火した。海老名市においては、教育長が選書やり直しを議会証言したにもかかわらず[118]、2015年10月1日にリニューアルオープンした海老名市立中央図書館はほぼ武雄市図書館の手法を踏襲したもので、以下のような問題点が指摘された[119][120]

ちなみに、高い位置の書架とダミー書籍の設置理由について、リニューアル後の海老名市立中央図書館館長でCCC執行役員図書館カンパニー長でもある高橋聡は、武雄市図書館での経験を踏まえ「高い位置に本を置くと、CCCの図書館運営の“反対派”に本を取るよう何度も頼まれるから」と説明している[121]。2015年11月5日付の日本経済新聞1面コラム「春秋」は、武雄市図書館に始まるこの選書や配架ぶりを「ずさん」「どんなに雰囲気が良くても値打ちは半減」「書物は泣いているに違いない」と表現した[122]

また、2015年10月4日に行われた小牧市の住民投票では、CCCと連携する新図書館建設計画への反対票数が賛成票数を上回り[123]、その結果を受ける形で計画が白紙に戻された[124]

自治体特選ストア問題[編集]

武雄市図書館と並行しつつ、樋渡は私企業「FB良品」(後にJAPAN satisfaction guaranteedを経て自治体特選ストアへ改称)を当時の市役所職員も駆り出しつつ推進を図った[125]。樋渡が「Amazon楽天に次ぐ、通販の第3極」を掲げて始められたFB良品は、JAPAN satisfaction guaranteedの頃には参加自治体の数が14にも及んだ(武雄市、薩摩川内市陸前高田市大刀洗町燕市三条市(燕三条として合同参加)、那須町南砺市多可町石垣市、宇多津町、関市坂戸市上板町三島市[126]。また、JAPAN satisfaction guaranteedの海外進出を目した日本自治体等連合シンガポール事務所の開設も樋渡が主導し、「やる気のある自治体が組んで、スピード感をもって打って出たい」と語った[127]

しかし、費用対効果がかんばしくないといった理由による複数自治体の相次ぐ脱退[128][129]などがあったため、現在の自治体特選ストアに至るまでにも参加自治体の数には浮き沈みがある。自治体特選ストア自体も、依然苦戦を強いられているとされる[130][131]

初等公教育への介入問題[編集]

武雄市長時代の樋渡によるもう一つの代表的な取り組みとして、2014年4月には約1億2298万円の公費を投じ、KEIAN社製のタブレットを用いたICT教育や反転授業の試みを武雄市内の11の小学校で開始した[132]。また、同年6月にはDeNAや東洋大学と共同で小学校一年生に向けたプログラミング教育を開始すると発表した[133]。さらに2015年4月には、特異な授業メソッドを提唱する学習塾花まる学習会」のノウハウを取り入れた「官民一体校」による授業が開始された[134]

2015年6月に行われた第1次検証報告会では、「タブレットを使った反転授業が成績向上に寄与した可能性がある」と市側から発表された[135]。しかし、タブレット機種選定の過程やタブレット授業の現場の様子については、実際の授業を参観した人たちから「教科書やプリントでやったほうがずっと効率的でわかりやすい。時間の無駄だし、端末なんていらんよ」「もっとすごいのかと思っていたのに、がっかり」といった感想が聞かれたりするなど、疑問の声が上がった[136][137][138]。さらに同年9月に行われた第2次検証報告会では、「(武雄市)ICT教育が効果を上げ始めている」とした[139]

発言[編集]

武雄市長在任中の2012年5月に、かねてからブログ等で樋渡を批判していたセキュリティ研究者の高木浩光に対し「君の上司(経済産業省)や国会議員に報告する」旨のTwitter投稿を行い[140]、2013年2月には同じくTwitter上で樋渡に批判的なユーザを「ゴキブリ以下」と言及した[141]。また、Facebook上では2013年12月、武雄市職員がGumblarウィルスに感染して他のユーザにスパムメッセージを発信してしまったことを指摘したユーザを「ひまじんうんこ」と侮辱した[142]。これらSNS上での発言姿勢は、自ら武雄市の「情報発信に関するガイドライン」[143]を破るものであった[要出典]

こうした一連の言動に対しTwitter上でなされた批判を、樋渡は自身への「誹謗」と称した上で、「誹謗だらけのあの連中がのさばるから、地域は萎縮してちっとも良くならない。だから、僕はあの連中と戦う」と主張している[144]。市長辞任後に、「Twitterはバカばっかですから、もうやめた(笑)」と回顧する一方でこれまでの自身の行動への批判者を「敵」と称しつつ、「でももう市長でもなんでもないし、どんなことも好きにできるから、もっと彼ら(敵)がイライラすることをやっていこうって考えてますよ(笑)」と語っている[11]

2014年6月の武雄市議会会期中に、自民党所属の谷口攝久議員に対し「借金を踏み倒している」などと発言し、あわせて自身のブログ「武雄市長物語」(当時)で「その市議は、自分の議席で、ヘラヘラ笑っていました。許さん。また、いつも偉そうにご高説を曰わる御仁なだけに、その態度は許せないし、情けなさすぎる。」などと記した[145]。谷口議員とその妻が樋渡のこれらの言動を自分たちへの名誉棄損として提起した訴訟で、2016年4月、佐賀地裁は樋渡と武雄市に計61万円の賠償金の支払いを命じる判決を下した[38]

2015年8月22日、兵庫県川西市の集合施設「アステ川西」で開かれた川西青年会議所による講演会で、「あほな医者ども」[146]市民病院民間移譲問題の項を参照のこと。)「ホリエモン麦飯日本の刑務所における主食)の香り」[67]と発言した[147]

2015年9月に岐阜県可児市で開かれた可児青年会議所による講演会で、「民放金魚のフン」「(増田宗昭)CCC社長は女郎屋の息子」などの発言を行い、後で樋渡自身が「反省」を表明した[148][149]

2005年12月19日高槻市議会で、総務省から高槻市へ出向していた樋渡が奥本務市長の意を受け学園まちづくり連絡協議会で関西大学平安女学院大学との連携協定締結について発言、関西大学の高槻市進出の契機となったと認識していると答弁した[150]。2008年11月17日に関西大学政策創造学部で「地域再生へのシナリオ〜武雄市の戦略〜」[151]を講演する。

韓国との関係[編集]

何度も韓国を訪れ[152][153][154]、韓国の地方自治体の人々と知己を得ているとしている[155]

作詞家田中ユウスケが友人の出身地、武雄市の三間坂を歌詞に入れた曲を韓国の歌手リュ・シウォンが歌ったことをうけ、2007年8月7日の七夕イベントで本人不在のまま「地域振興に寄与した歌手」の認定証をリュ・シウォンに贈った[156][157]。樋渡はブログで「リュ・シウォンさんin三間坂」と題して三間坂が「リュ・シウォンさん認定第一号地域」となったことを記し、「一言でいえば、柔らかい確かな存在感。今の日本人スターにはいませんね。」と何者かの写真を掲げて評した[158]。リュ・シウォンは翌年2008年7月13日に武雄市を訪れた[159]

2012年2月に九州観光機構が韓国済州島のウォーキングコース「済州オルレ」を模し韓国人旅行客誘致のため武雄コースを含む九州オルレを選定[160]。樋渡はこの九州オルレ武雄コースを「武雄オルレ」と称し[161]、アピールにつとめた[162]

SNSとの関わり[編集]

公人ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)発信について最初期の一人を自称し、かつてはその利用を好んでいた。なかでもFacebookを利用した活動のため多くのマスメディアから「フェイスブック市長」との異名をうけた[163]

2010年8月19日に「日本ツイッター学会」と称する私的集団活動を開始し[164]、同年9月に武雄市職員390人へTwitterのアカウントを配布した[165]。2011年2月に「日本ツイッター学会」の主催でFacebook講習会を開催[166]、「日本フェイスブック学会」と称する私的集団活動を開始して、「学会長」を名乗る。ただし2012年の学会総会には武雄市物産まつり実行委員会を経由して公費を投入、職員が動員された[167]

2011年2月、市の公式Facebookページを開設させた[168]。樋渡は当時これを「市ホームページのフェイスブック化」と称していた[169]。同年8月に株式会社SIIIS及び株式会社アラタナとともに、市のウェブサイトを閉鎖しFacebookページに完全移行すると発表したが[170]、ウェブサイトは閉鎖されることなく存続し[171]、Facebookの中に表示するものであった。当初ウェブサイトにアクセスするとFacebookページに強制転送されていたが、しばらくして転送するかどうかを選ばせるように変更された[172]。さらに2012年4月には、武雄市役所内に一般的な広報広聴課に代わる形で「フェイスブック・シティ課」を設置した[173]。しかし「完全移行」されたことになっていたサイトからの転送は2015年1月27日に起きたFacebook閲覧障害[174]の後、廃止された。また「完全移行」と称している状態は「一覧性に欠け、検索しにくい」という不満の声が寄せられたとして、8月にサイトを更新し、「完全移行」と称するのもやめた。ただし、Facebook内のページも継続される[175][176]

樋渡は政策への反応を集めるのにソーシャルメディアは有用だが、匿名の罵倒が多いためソーシャルメディア上で双方向の議論をする価値はないという考え方を2013年に示した[177]

佐賀県知事選への立候補にあたって武雄市長を辞職した後、ツイートの大量削除とアカウントの非公開化を行った[178][179]。知事選に落選すると、Twitterに留まらずFacebookアカウントもいったん非公開化した。再度の公開後、Facebookプロフィールの勤務先を「素浪人」とし、合わせて自身のブログのタイトルも、樋渡社中株式会社(後述)を起業するまでの間「素浪人物語」とした。

起業家および経営者として[編集]

総務省(当時は総務庁)キャリアから職歴を始めて以降武雄市長を務めるまでは、企業勤務や起業の経験は一切なかった。とはいえ、起業や新興企業に対しては特に武雄市長時代には強い関心を示していた。例えば、武雄市の施策として100億円のベンチャーキャピタルファンドを設立すると表明してみたり[180]、2012年の夏には米国シリコンバレーAppleGoogle、Facebookの本社をそれぞれ直接訪れたりしている[181][182]

地方創生や企業経営のコンサルティングの会社「樋渡社中」[16]を2015年に起業し[183]、以後講演活動などを行う[16]

2015年4月24日に開店した福岡市中央区のリラクゼーションスペース「コリニック天神店」は、樋渡が初めてプロデュースした店舗物件とされる[184][185]。しかし、同店は同年5月19日に「諸般の事情により」閉店した[186]

2015年7月28日、スマートフォンを利用した高齢者支援・健康増進などを通じた地域活性を目的とする「ふるさとスマホ株式会社(略称ふるすま)」の代表取締役社長に就任した。樋渡の説明によると、CCCとフリービット株式会社の合弁企業であるトーンモバイル株式会社が販売するMVNOサービスおよびスマートフォン・デバイス「TONE」[187](そのキャッチコピーは、「世界初!! 『持っているだけで健康になるスマホ』へ」である[188]。)を用い、スマートフォン内蔵の歩数計の記録に連動した「健康ポイント」と称する割増し型Tポイントの付与サービスなどを高齢者や学生をターゲットとして展開するとしている[189]。ふるさとスマホ株式会社設立当初のサイトは、一枚画像トップページメールアドレスへのハイパーリンクのみで構成されていた。

群馬県下仁田町は、町長の金井康行自らが音頭を取り、ふるさとスマホが主体的に実施する実証事業を全国に先駆けて2016年3月に開始した。しかし、町民の間には「携帯電話で十分」「企業の営利活動を町が後押しするのか」などの反対意見も見られた[190]

天下り問題[編集]

市長退任後の2015年6月、在職中に市民病院を移譲した一般社団法人巨樹の会の理事に就任。これに対して、天下りではないかと市民から非難が出た[191]

また、ふるさとスマホ株式会社代表取締役社長就任人事については、この会社はCCC子会社であるCCCモバイル株式会社の100パーセント出資で設立されたものであり、武雄市長在任時に樋渡自身が武雄市図書館・歴史資料館の指定管理者にCCCを指名した経緯から、就任早々ネット上を中心に「天下り」「露骨」との批判が起き[192]週刊誌女性誌の記事にも取り上げられた[191][193]

これを受け、樋渡は自身の有料メールマガジンで「武雄市役所のような弱小自治体からCCCのような日本を代表する企業の子会社の社長になったということは、僕的には下克上(笑)」と記した[191]

一方、これらの「天下り」と呼ばれた一連の人事に対し、事後収賄を懸念する者もいる[194]

受賞・選出[編集]

  • 2012年
    • 1月 - 「アエラが選ぶ 日本を立て直す100人」に選出(AERA:2012年1月2-9日合併号)
      • AERAは以下の点を98字に納めて記し、それ以外のことは書いていない。
        • 氏名または名称[195]が「樋渡啓祐」であること。
        • (当時)42歳であったこと。
        • 肩書きが(当時)「佐賀県武雄市長」であったこと。
        • 総務省を経ていること。
        • 2006年に武雄市長に初当選したこと。
        • 当時2期目であったこと。
        • 「日本フェイスブック学会会長も務め」としていること(SNSとの関わりの項を参照のこと。)。
        • 「ソーシャルメディアを使った政治を提言」としていること(いつどこでどのように提言したのかは分かっていない)。
        • 「市のホームページもフェイスブックに移行させた」としていること(SNSとの関わりの項を参照のこと。)。
    • 10月 - 「次代を創る100人」にREVOLUTIONISTとして選出(日経ビジネス:2012年10月29日号)
      • 陸前高田市長の戸羽太が紹介文を書き、具体例として「武雄市立図書館〔ママ〕にスターバックスを誘致した」ことのみを挙げ、「従来の常識では、公立図書館に民間企業を入れるなどということはあり得ない」と評した(図書館条例の正式名称でも略称でも「立」は付かず、実際には指定管理者であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の目的外使用である蔦屋書店の一部として同社が経営するライセンス店舗のスターバックスが設置され、また雑誌発行時点において武雄市と同じ制度で民間企業を指定管理者にしている図書館が全国に205館あった[196])。

著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 樋渡啓祐 | Facebook
  2. ^ a b c d e f 2.市長になって 樋渡啓祐さん - 東大な人”. UT-Life. 2015年1月19日閲覧。
  3. ^ 県知事選で自民本部は樋渡氏を推薦 2014年12月18日 09時53分 佐賀新聞LiVE
  4. ^ 武雄市市制施行10周年記念誌 2016年3月 発行・編集 武雄市
  5. ^ 講演会ではFounder&CEOを名乗る。
  6. ^ 広報うたづ 595号 (PDF)”. 宇多津町. p. 2 (2012年12月). 2012年12月30日閲覧。
  7. ^ うたづ議会だより”. p. 13 (2015年11月1日). 2016年4月12日閲覧。
  8. ^ 会長挨拶 ふるさとスマホ株式会社 2015-11-12
  9. ^ 樋渡啓祐 (2016年4月1日). “ふるさとスマホ株式会社会長に就任!”. 2016年4月8日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i j 佐賀県武雄市 樋渡啓祐市長 講演会の要旨 平成19年3月発行 ふるさと第20号 宜野湾市[出典無効]
  11. ^ a b まぐスペインタビュー 前武雄市長 樋渡啓祐さん - まぐまぐ!”. 2015年5月16日閲覧。
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外部リンク[編集]