竹下亘

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竹下 亘
たけした わたる
生年月日 (1946-11-03) 1946年11月3日(71歳)
出生地 日本の旗 島根県飯石郡掛合町
出身校 慶應義塾大学経済学部卒業
前職 日本放送協会記者
衆議院議員秘書
所属政党 自由民主党額賀派
称号 経済学士(慶應義塾大学・1969年
親族 竹下勇造島根県議会議員
武永貞一伯父出雲市議会議員)
竹下登異母兄内閣総理大臣
公式サイト 竹下亘公式ホームページ

日本の旗 第3-4代 復興大臣
内閣 第2次安倍改造内閣
第3次安倍内閣
在任期間 2014年9月3日 - 2015年10月7日

選挙区 島根県第2区
当選回数 7回
在任期間 2000年6月25日 - 現職
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竹下 亘(たけした わたる、1946年11月3日 - )は、日本政治家衆議院議員(7期)、自由民主党島根県支部連合会会長。現在は自由民主党総務会長(第55代)。

環境大臣政務官財務副大臣復興大臣(第34代)、衆議院予算委員長自由民主党国会対策委員長(第56代)、自民党組織運動本部長などを歴任した。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

島根県飯石郡掛合町(のちの雲南市)出身[1]。竹下家は300年続く旧家で、江戸時代には庄屋を務め、幕末から代々造り酒屋を営んでいる[2]雲南市立掛合小学校出雲市立第一中学校慶應義塾高等学校を卒業し[3]慶應義塾大学経済学部に進学する。1969年、慶應義塾大学を卒業した[3]

記者として[編集]

大学卒業後は日本放送協会に入局し[1]、『NHKモーニングワイド』や『NHK経済マガジン』等の番組で、経済リポートや解説を務めた。日本放送協会を退職後、腹違いの兄である竹下登の秘書に転じる[3]

政治家として[編集]

2000年、引退を表明した竹下登に代わり第42回衆議院議員総選挙自由民主党公認で島根県第2区から出馬し、民主党公認の錦織淳を破り初当選を果たした。

2005年第44回衆議院議員総選挙では、郵政民営化法案の採決で反対票を投じたため自民党の公認を得られず国民新党を結党して出馬した同党幹事長の亀井久興を破り、3選(亀井は比例復活)。同年、第3次小泉内閣環境大臣政務官に任命され、第3次小泉改造内閣まで務める。2008年福田康夫改造内閣財務副大臣に任命され、麻生内閣でも再任。

2009年第45回衆議院議員総選挙では、亀井久興を約3万票で下して比例復活を許さず4選。

2012年、自由民主党の組織運動本部長に就任。同年の第46回衆議院議員総選挙でも民主党の新人らを下し5選。2013年細田博之の後任として、自由民主党の島根県支部連合会にて会長に就任した[4][5]2014年9月に発足した第2次安倍改造内閣復興大臣に任命され[6]、初入閣した。併せて、国務大臣としての所管事項として「東京電力福島原子力発電所事故からの再生の総括に関する施策を推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整」[6]を担当することとなった。

2014年の第47回衆議院議員総選挙で6選。2015年10月の内閣改造で大臣を退任。

2016年、衆議院予算委員長に就任。8月の再内閣改造に伴う党人事で国会対策委員長に就任。

2017年、8月の内閣改造に伴う党人事で自由民主党総務会長に就任[7]。同年の第48回衆議院議員総選挙で7選。

政策・主張[編集]

  • 日本国憲法改正集団的自衛権の行使を禁じる内閣法制局憲法解釈の見直しに賛成[8]
  • ヘイトスピーチの法規制に反対[9]
  • 女性宮家の創設に反対[8]
  • 選択的夫婦別姓制度の導入に反対[10][11]
  • 2017年3月7日の会見で厚生労働省が今国会に提出を目指す受動喫煙防止策を強化する法案について「たばこ大好き人間としては、全エリアで禁煙にすると言われたら、どうやって生きていけばいいのかという思いだ。できれば法案が出てきてほしくない」と語った(竹下は1日約60本を吸うヘビースモーカー)[12]
  • 2017年9月3日の党会合で、グアムを狙う北朝鮮のミサイルを巡り「広島はまだ人口がいるが、島根に落ちても何の意味もない」と発言し、翌4日には「戦略的に考えた場合、北朝鮮が島根を狙ってくることはないだろうという思いを話した」と述べた。問題点を指摘されてもなお、「どこが不適切なのか」と語り、発言撤回を否定した[13]
  • 2017年11月23日、岐阜市岐阜産業会館で行われた党支部パーティーの講演で、「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と述べた[14]が、翌日に「反省している。言わなきゃよかったと思っている」と述べ、撤回した[15]

政治資金[編集]

竹下が代表を務める自民党島根県第二選挙区支部が、国土交通省中国地方整備局から指名停止処分を受けていた「安部日鋼工業」(岐阜市)から2007年に計20万円の献金を受領していた。2008年9月、産経新聞の取材に対し同支部は速やかに献金を返還する旨を回答している[16]

2014年10月、政治資金管理団体が、実家の酒屋「竹下本店」に、「備品消耗品」の名目で平成22年から24年にかけて118万円を品代として支払っていたことが政治資金収支報告書から判明した。[17]

さらに政治資金管理団体は過去3年度で金券175万円を購入しており、一部では時間的に矛盾しているような記載が政治資金収支報告書に書かれていることなどが分かった。うち144万円は、様々な用途に使用できてまた金券ショップで換金も可能なQUOカードで、残りが三越の商品券。金券は、実際の支出の使途が不明瞭で追求できず、政治活動の監視をするため収支の状況を明らかにするという政治資金規正法に抵触する可能性がある。[18] 平成22年11月12日開催の政治資金パーティ「竹下亘君を励ます会」のための費用としてクオカードが計上されており、そのうち135200円分がそのパーティの終わった後の平成22年の11月15日と11月16日に購入されていた。[19] 「国会議員関係政治団体の収支報告書の手引き」(総務省自治行政局選挙部政治資金課編)によれば政治資金パーティのために記念品を贈ることなどは認められているが金券が記念品になるかどうかは不明瞭であり、金券を参加者へ渡していれば利益供与((公職選挙法221条違反・候補者などが行えば4年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰)になる可能性がある。[20]

人物[編集]

  • 2014年の第186回国会において、大臣、副大臣、政務官、補佐官、議長、副議長、委員長のいずれの要職にもついていなかったのみならず、質問、議員立法、質問主意書提出のいずれもなかったことが指摘された[21][22][23]

略歴[編集]

所属団体・議員連盟[編集]

家族・親族[編集]

第74代内閣総理大臣竹下登は異母兄。妻は福田組会長を務めた福田正の二女で、衆議院議員小沢一郎の妻・和子の妹にあたる[25]。また、竹下登の娘婿であり、衆議院議員金丸信の長男でテレビ山梨社長の金丸康信義甥、孫である漫画家の影木栄貴、タレントのDAIGOはそれぞれ大姪大甥にあたる。

系譜[編集]

竹下亘の養祖父にあたる竹下儀造は、竹下荘太郎の三男として生まれ、のちに同名の先代竹下儀造の養子となっている。そのため、系譜には同名の竹下儀造が2名記載されている。竹下家の家業である醸造業は、竹下亘の弟である竹下三郎が当主として継承し、竹下本店の代表取締役を務めている。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
竹下儀造
 
竹下儀造
 
竹下唯子
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
竹下登
 
金丸一子
 
 
 
 
 
 
 
 
 
竹下荘太郎
 
 
 
 
 
 
 
竹下勇造
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
金丸康信
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
内藤まる子
 
影木栄貴
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
DAIGO
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
北川景子
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
竹下亘
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
竹下恕子
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
竹下三郎
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
武永貞一
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

脚注[編集]

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  1. ^ a b 「プロフィール」『profile.gif』竹下亘事務所。
  2. ^ 神一行著 『閨閥 改訂新版 特権階級の盛衰の系譜』 185頁
  3. ^ a b c 「国会議員情報」『時事ドットコム:国会議員 竹下 亘(たけした わたる)時事通信社
  4. ^ 「第52回自民党島根県連大会開催!」『第52回自民党島根県連大会 開催! - 自民党島根県支部連合会自由民主党島根県支部連合会2013年9月29日
  5. ^ 「自由民主党島根県支部連合会役員」『組織・役員 - 自民党島根県支部連合会自由民主党島根県支部連合会2013年9月29日
  6. ^ a b 「人事異動」『官報』号外特14号、国立印刷局2014年9月3日、1面。
  7. ^ “【内閣改造】自民党四役、正式に決定 岸田氏は政策立案の要・政調会長に 第3次安倍第3次改造内閣、今夕発足”. 産経新聞. (2017年8月3日). http://www.sankei.com/politics/news/170803/plt1708030029-n1.html 
  8. ^ a b 2012衆院選 島根2区 竹下亘
  9. ^ 毎日新聞2014年衆院選アンケート
  10. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  11. ^ 第173回国会衆議院法務委員会 4号 平成21年11月25日
  12. ^ 受動喫煙防止法案「できれば出ないで」 自民・竹下氏
  13. ^ “自民・竹下氏「島根に落ちても意味ない」撤回せず”. 日本経済新聞. (2017年9月4日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H2M_U7A900C1PP8000/ 2017年10月8日閲覧。 
  14. ^ 宮中晩餐会の同性パートナー出席、反対」自民党の竹下亘朝日新聞2017年11月23日閲覧
  15. ^ 自民・竹下亘「言わなきゃよかった」同性パートナー発言朝日新聞2017年11月24日閲覧
  16. ^ 産経新聞2008年9月29日記事
  17. ^ [1]
  18. ^ [2]
  19. ^ [3]
  20. ^ [4]
  21. ^ 遠藤悠樹(編)、日本会議の人脈、三才ブックス、2016年。
  22. ^ 「国会議員三ツ星データブック」、186国会版 国会議員三ツ星データブック、特定非営利法人「万年野党」著。ISBN-13: 978-4905239239
  23. ^ 「国会質問も議員立法も質問主意書もない『オールゼロ議員』、64人全氏名を公開、BLOGOS 2014年10月15日
  24. ^ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
  25. ^ [5]

外部リンク[編集]

公職
先代:
根本匠
日本の旗 復興大臣
第3・4代:2014年 - 2015年
次代:
高木毅
先代:
遠藤乙彦
森山裕
日本の旗 財務副大臣
平田耕一石田真敏と共同
2008年 - 2009年
次代:
峰崎直樹
野田佳彦
議会
先代:
河村建夫
日本の旗 衆議院予算委員長
2016年
次代:
浜田靖一
党職
先代:
細田博之
自由民主党総務会長
第55代:2017年 -
次代:
現職
先代:
佐藤勉
自由民主党国会対策委員長
第56代:2016年 - 2017年
次代:
森山裕