尾身朝子
尾身 朝子 おみ あさこ | |
---|---|
外務大臣政務官就任時 | |
生年月日 | 1961年4月26日(63歳) |
出生地 | 日本 東京都千代田区 |
出身校 | 東京大学法学部 |
前職 | ITコンサルタント |
所属政党 | 自由民主党(安倍派→無派閥) |
子女 | 次男・尾身智志(芸人) |
親族 | 尾身幸次(父) |
公式サイト | 尾身朝子 official website |
選挙区 |
(比例北関東ブロック→) (群馬1区→) 比例北関東ブロック |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2014年12月19日[1] - 現職 |
尾身 朝子(おみ あさこ、1961年4月26日 - )は、日本の政治家、ITコンサルタント。自由民主党所属の衆議院議員(3期)、自由民主党総務副会長。
総務副大臣、外務大臣政務官を歴任。父は第1次安倍内閣で財務大臣を務めた尾身幸次。次男はワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビ「ラパルフェ」の尾身智志。
来歴
[編集]東京都千代田区生まれ[2][3]。父がニューヨーク領事となったことに伴い、小学校3年から中学1年までニュージャージー州で過ごす[己 1]。東京大学法学部卒業後、NTTに入社[己 1]。在職中、クリスマスパーティーで知り合った男性と結婚。2度の出産、育児休業を経験した[己 1]。
1998年からNTT社内でJ-STAGE企画・開発・運用プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めた[己 1]。
2002年にNTTを退社し、ITコンサルタント業を起業。情報通信業の株式会社ブライトホープ代表取締役として、書籍資料の電子化(デジタル化)を図るなどITコンテンツ事業の推進に取り組んだ[4]。
2004年7月11日、第20回参議院議員通常選挙に自民党公認で比例区から出馬するが落選[5][6][注 1]。
2004年10月には東海大学総合科学技術研究所教授(非常勤)に就任[己 1]。
2006年に父が特定非営利活動法人STSフォーラムを設立してからは、同秘書室長や事務局長を務めた[7][8]。
2007年7月29日、第21回参議院議員通常選挙で再度、自民党比例区から出馬するも落選[9][10][注 2]。
2013年4月、内閣府子ども・子育て会議委員[11][2]。同年6月、公益社団法人麹町法人会常任理事[11]。
同年12月、日本商工会議所若者・女性活躍推進専門委員会委員[11]。
衆議院議員に初当選
[編集]2014年12月14日に行われた第47回衆議院議員総選挙に比例北関東ブロックから自民党名簿単独33位で立候補。自民党は同ブロックで8議席を獲得。重複立候補者のうち選挙区で落選した6人はすべて比例復活で当選。残り2議席は33位の尾身と34位の木村弥生に充てられ、ともに初当選を果たした[12]。父と同じく清和政策研究会に入会[13][14]。自民党文部科学部会副部会長[15]。
2017年9月26日、自民党群馬県連は前回群馬1区当選の佐田玄一郎ではなく尾身朝子の群馬1区公認を党本部に推薦した[16][17]。同年9月28日、自民党本部は1次公認リストを発表[18]。党本部は1次公認で群馬1区では尾身を公認した[19][20]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙に自民党公認で群馬1区から出馬し当選[21]。
2019年9月13日、 第4次安倍第2次改造内閣で外務大臣政務官に就任[22]。
2021年10月7日、自民党群馬県連は選挙対策委員会で第49回衆院選群馬1区の公認候補の選出を党本部に一任することを決定した[23][24]。
同年10月15日、自民党本部は第49回衆院選の2次公認候補を発表した[25][26]。群馬1区では中曽根康隆前衆院議員が公認され、尾身は比例北関東ブロック単独での公認が決まった[25][26][注 3]。
2021年の第49回衆議院議員総選挙には比例北関東ブロック単独で出馬して当選(比例名簿順位は単独1位)[29]。
2022年8月12日、第2次岸田第1次改造内閣にて柘植芳文と共に総務副大臣[注 4]に就任した[31][32]。
政策・主張
[編集]- 日本国憲法第9条の改正に賛成[33]。
- 集団的自衛権を行使できるようにする憲法解釈の変更に賛成[33]。
- アベノミクスを評価する[33]。
- 原発は日本に必要[33]。
- 特定秘密保護法は日本に必要[33]。
- 「道徳」を小中学校の授業で教え、子供を評価することに賛成[33]。
エピソード
[編集]- 2007年の参議院選挙に立候補した際、かつて尾身幸次と確執があった清和政策研究会(町村派)相談役の森喜朗から「私の命ある限り、朝子の町村派入りは認めない」と言及された[34]が、尾身朝子は衆院選初当選後、清和政策研究会(細田派)に入会した[13][14]。
- 二階派系の新人・中曽根康隆が2017年衆院選に群馬1区から出馬することを検討したが、二階俊博はこれに「待った」をかけて尾身朝子の顔を立てた[35]。日刊ゲンダイによって「第2次『上州戦争』回避で自民・尾身朝子氏が安泰」と報じられた[36]。
不祥事
[編集]政治資金パーティー収入の裏金問題
[編集]自民党本部の派閥パーティーのキックバック(還流金)不記載問題が明るみとなったことで、同党の派閥である清和政策研究会(安倍派)が2024年1月31日、2020年から2022年までの政治資金収支報告書を訂正した[37]。それを受けて上毛新聞が清和研に所属する尾身に取材を行ったところ、2018年から2022年の過去5年間のうち、2019年から2022年の4年間で還流金計623万円を受け取り、その還流金を自身の政治資金収支報告書に記載していなかったことを明かした[38][注 5]。
2024年4月4日、自民党は党紀委員会を開き、尾身を戒告とするなど安倍派と志帥会(二階派)の議員ら計39人の処分を決定した[41]。
所属団体・議員連盟
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 得票数118,577票、自由民主党中17位[5]。
- ^ 得票数117,782票、自由民主党中22位[9]。
- ^ 2021年10月18日、自民党本部は第49回衆院選の比例名簿を公表した[27][28]。尾身の比例名簿順位は単独1位であった[27][28]。
- ^ 尾身の担当業務は、行政管理、行政評価、統計、恩給、地方行政、地方財政、地方税制、消防など[30]。
- ^ 自民党本部はアンケートを実施し、党所属の国会議員に2018年から2022年の過去5年間の還流金不記載額を回答させた(アンケート結果の公表日は2024年2月13日)[39]。尾身はこのアンケートでも不記載額は計623万円であると答えた[40]。
出典
[編集]- ^ 平成26年12月19日中央選挙管理会告示第30号(平成二十六年十二月十四日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
- ^ a b “尾身朝子君_衆議院”. www.shugiin.go.jp. 衆議院. 2024年3月8日閲覧。
- ^ “国会議員名鑑:尾身 朝子(おみ あさこ)”. 産経ニュース. 産経デジタル. 2024年3月8日閲覧。
- ^ Bright Hope Co. Ltd. 株式会社ブライトホープ
- ^ a b “asahi.com : 2004参院選 比例区開票結果”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社) 2021年11月2日閲覧。
- ^ “自民衆院1区公認選び熱気 尾身氏くら替え意向×中曽根氏側は決議文”. 産経ニュース. 産経デジタル (2016年4月23日). 2021年11月2日閲覧。
- ^ 報道取材要項 NPO法人STSフォーラム
- ^ VII. 学術交流(230頁) (PDF) 東海大学教育研究年報2005年度
- ^ a b “asahi.com: 2007参議院選挙 比例区開票結果・自由民主党”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社) 2021年11月2日閲覧。
- ^ “asahi.com:「非情」小泉前首相1人だけ応援 - 朝日新聞 2007参院選:日刊スポーツ参院選ニュース”. 日刊スポーツ. (2007年7月15日) 2021年11月2日閲覧。
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- ^ “1区 尾身さん公認も分裂含み 自民県連が出陣式 中曽根さん、佐田さん 依然 出馬を模索:群馬(衆院選2017):東京新聞(TOKYO Web)”. 東京新聞 (中日新聞東京本社). (2017年9月30日) 2021年11月2日閲覧。
- ^ “群馬-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選)”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社) 2021年11月2日閲覧。
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- ^ “2021衆院選:1区の候補選出、党本部に一任へ 自民県連 /群馬”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2021年10月8日) 2021年10月23日閲覧。
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- ^ a b 複数の出典:
- “自民・河村氏長男は北関東32位 比例名簿を発表【21衆院選】”. 時事ドットコム (時事通信社). (2021年10月18日) 2021年11月5日閲覧。
- “自民の比例名簿順位【21衆院選】”. 時事ドットコム (時事通信社). (2021年10月18日) 2021年11月5日閲覧。
- ^ a b “群馬県関係は4党12人 自民は尾身氏が単独1位 比例名簿|政治・経済”. 上毛新聞 (上毛新聞社). (2021年10月19日). オリジナルの2021年11月9日時点におけるアーカイブ。 2021年11月5日閲覧。
- ^ “衆院選2021 比例代表 北関東 : 【衆院選2021】衆議院議員総選挙 10月31日投開票 : 選挙・世論調査(選挙)”. 読売新聞オンライン (読売新聞社) 2021年11月1日閲覧。
- ^ “総務省|総務副大臣就任記者会見の概要(令和4年8月15日)”. www.soumu.go.jp. 総務省. 2022年10月16日閲覧。
- ^ “副大臣の略歴 第2次岸田改造内閣”. 日本経済新聞電子版. 日本経済新聞社 (2022年8月12日). 2022年8月12日閲覧。
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- ^ a b c d e f 2014衆院選毎日新聞候補者アンケート
- ^ 「森元総理に『命ある限り認めない』と言われた『尾身朝子』候補」『週刊新潮』、新潮社、2007年6月21日、55頁。
- ^ “【政界徒然草】衆院選惨敗の自民党二階派 救いは大勲位の孫入会 「進次郎氏と並ぶ総裁候補に」との期待もあるが…(全5ページ)”. 産経ニュース. 産経デジタル (2017年11月16日). 2019年11月12日閲覧。
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- ^ 伏木充、斉藤弘伸「本県3議員も不記載 政治資金収支報告書 福田氏訂正、2氏は準備中」『上毛新聞』2024年2月1日、1面。
- ^ “裏金疑惑:裏金疑惑 自民不記載、総額5.8億円 現職議員ら85人 党アンケート”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社 (2024年2月14日). 2024年3月8日閲覧。(毎日新聞東京朝刊2024年2月14日付、社会面)
- ^ 田所柳子 (2024年2月14日). “県内衆参3議員、計1539万円未記載 自民裏金調査 /群馬”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社. 2024年3月8日閲覧。(毎日新聞朝刊2024年2月14日付、地方版・群馬)
- ^ “自民処分者一覧 党役職停止1年には堀井学氏、橋本聖子氏らの名前も 6段階で決定”. 産経新聞. (2024年4月4日) 2024年4月14日閲覧。
- ^ “2022年4月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2022年3月25日) 2022年4月1日閲覧。
- ^ 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
資料
[編集]- 尾身朝子自身により自己公表された情報源(公式ウェブサイト・ブログ・SNSなど)
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 尾身朝子 (AsakoOmi.jp) - Facebook
- 尾身朝子 (100012683791358) - Facebook
- 尾身朝子 (@omiasako) - Instagram
動画
[編集]公職 | ||
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先代 熊田裕通 新谷正義 |
総務副大臣 柘植芳文と共同 2022年 - 2023年 |
次代 渡辺孝一 馬場成志 |
先代 山田賢司 辻清人 鈴木憲和 |
外務大臣政務官 中谷真一 中山展宏と共同 2019年 - 2020年 |
次代 國場幸之助 鈴木隼人 中西哲 |