梶栗正義
かじくり まさよし 梶栗 正義 | |
|---|---|
| 生誕 |
1970年12月6日(55歳) 東京都 |
| 国籍 |
|
| 出身校 | 鮮文大学校 |
| 職業 |
国際勝共連合会長 世界平和連合会長 UPFジャパン議長 平和大使協議会会長 国際ハイウェイ財団会長 |
| 家族 |
祖母・熱海房子(日本統一教会初代婦人部長)[1] 父・梶栗玄太郎(日本統一教会第12代会長) |
梶栗 正義(かじくり まさよし、1970年12月6日[2] - )は、日本の政治活動家、宗教家。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体である「国際勝共連合」、「世界平和連合」、「平和大使協議会」、「国際ハイウェイ財団」の会長、「UPFジャパン」(天宙平和連合の日本支部)の議長を務めている[3][4][5][6][7]。父親は日本統一教会第12代会長の梶栗玄太郎[8]。
経歴
[編集]東京都に、43双(または12双)祝福家庭の梶栗玄太郎・惠李子の長男として生まれる[8][9]。日本の祝福二世の第1期生である。「正義」という名は文鮮明が付けた[10]。
1983年3月、渋谷区立の小学校を卒業。文鮮明の意向により、同年、韓国の中学校に留学した[10][11]。このとき、元東京大学原理研究会委員長の堀信義の長男の堀正一や、のちに梶栗の妻となる本子もいっしょに韓国の中学校に留学した[8][12][2][注 1]。韓国の高校に通い、鮮文大学校を卒業した[2][15]。
1992年、二世200双として合同結婚式に参加した[8]。堀正一はこのとき小山田守子(12双の小山田秀生[9]の娘)と結婚した。梶栗は2男1女をもうけた[8]。
二世局教育部長、希苑教会初代教会長、ワールドカープジャパン(原理研究会)第8代会長、世界平和青年連合第2代会長、平和大使協議会中央会副会長、拉致監禁対策日本委員会実行委員長、阿蘇教会教会長などを歴任[8]。
2009年9月16日に鳩山由紀夫内閣が成立。自由民主党は政権を失った。2010年、文鮮明は、イギリスやイスラエルで宣教を行っていた阿部正寿を帰国させ[16]、安倍晋三に接近するよう指令を出した[17][注 2]。同年8月3日、梶栗は日本統一教会の元会長の小山田秀生とともに安倍の国会事務所を訪ねた。梶栗と安倍はこのとき初めて会った[18][19][20]。
2017年、太田洪量が国際勝共連合会長と世界平和連合会長を退任し、徳野英治がUPFジャパン議長を退任。梶栗はそれぞれの役職に就任した[21][22][23]。そのほか、平和大使協議会会長[24][5]、国際ハイウェイ財団会長を兼任。全国の統一教会関係のイベントで講演を行う[25][26]。
2019年7月2日、安倍首相と萩生田光一は自民党本部総裁室の隣にある応接室で、徳野英治、梶栗、世界平和連合理事長の横田浩一[27]、同前副会長の渡邊芳雄[28]、同事務総長の松本康ら5人と面談した[29][30][31]。安倍は2日後に公示を迎える参院選について「故郷の友人である北村経夫を応援してほしい」と要請した。徳野は「今回(の目標)は30万票とし、最低でも20万票は死守する」「組織をあげて戦う」と宣言した。そして「神様と真の父母様、全人類のために世界から尊敬される日本を作ってほしい」という韓鶴子総裁のメッセージを伝えた。安倍は喜び、徳野は安倍と萩生田にエルメスのネクタイを贈呈した[32][33][34][30][31]。
同年10月4日、自民党政調会長だった岸田文雄は、来日中の元米国下院議長のニュート・ギングリッチと党本部で30分以上にわたり会談し、梶栗と米国の統一教会元会長でUPFインターナショナル会長のマイケル・ジェンキンスは会談に同席した[35][36]。翌10月5日、天宙平和連合は、国際会議「ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス」をホテルナゴヤキャッスルで開催[37][38][39][40]。同日に来日した韓鶴子と梶栗は壇上に上がり、ニュート・ギングリッチも出席した[41]。韓鶴子、梶栗、徳野英治らは、会議にあわせて名古屋市を訪れた教団シンパの山際大志郎と記念写真を撮った[42][43]。翌10月6日、「孝情文化祝福フェスティバル 名古屋4万名大会」が常滑市の愛知県国際展示場で開催され[44]、4000組8000名が「既成祝福」を受け、70人の地方議員が教団信者となった[37]。
2021年6月11日、天宙平和連合が創設した世界平和国会議員連合の日本の議員連盟「日本・世界平和議員連合懇談会」の総会が衆議院第一議員会館で開催。同議連は前年に設立された団体で、初代会長は大野功統だった。総会で梶栗は顧問に選出された[45][46][47]。
同年6月11日、梶栗と国際勝共連合の関係者は安倍晋三と会食し、同年9月に開催されるUPF主催の「神統一韓国のためのTHINK TANK 2022 希望前進大会」への登壇を依頼した[10][48]。梶栗は「もしドナルド・トランプさんが出るなら、安倍先生も出るようなことはあり得ますか?」と尋ねたが、安倍は明確に回答しなかった[10]。梶栗は夏頃、元首相3人に登壇のオファーをした。3人からはいずれも断られた。8月5日、教団のユン・ヨンホ[注 3]世界宣教本部長は、トランプ元米国大統領の出演が決まったことを梶栗に告げ、安倍に再度接触するよう指示。梶栗は萩生田光一に会い、安倍にビデオ演説での参加要請を伝えてもらうよう頼んだ[48]。8月24日、安倍は参加を承諾した[52][53][54]。同年9月12日に韓国・清平の清心ワールドセンターで開催された「希望前進大会」で、安倍のビデオメッセージはオンラインで全世界に配信された[55][56]。
2022年6月13日に開かれた「日本・世界平和議員連合懇談会」の総会で、前年に続いて顧問に選出され、講演を行った。講演の際、統一教会の関連団体「平和政策研究所(IPP)」が発行する「政策情報レポート」や、「次期参議院選挙の地方区で、世界平和連合の応援を希望する議員がおられればお書き下さい」と書かれたアンケートを配布し、教団と国会議員と間のパイプづくりを選挙に向け積極的に推し進めた[26]。
同年7月8日、安倍晋三が奈良市で銃撃され死亡[57]。逮捕された被疑者は、前述の安倍のビデオメッセージを見て殺害を決意したと供述した[58]。
同年7月12日、被疑者の男が警察に「2019年に韓鶴子を襲撃する目的で火炎瓶をもって常滑市の会場へ向かったが、教会のメンバーしか会場内に入れなかったので何もできなかった」と供述したことが報道により明らかとなった[59]。同月23日、梶栗は韓鶴子への報告書(TM特別報告)に「お母様を失う可能性もあった。その考えが頭に浮かんだ時、私は血が引いていくような大きな衝撃を受けることとなった。そして安倍首相がお母様の代わりに逝去されたのかもしれないという気がして、今回の事件を通じて天が私たちに何を教えようとしているのか、多くのことを考えるようになった」と綴った[60]。
同年8月26日、NHK『クローズアップ現代』は梶栗をインタビュー。梶栗は、岸信介と国際勝共連合との結びつきや安倍晋三と教団の関わりについて次のように答えた[61]。
同年8月29日、『クローズアップ現代』が放映。梶栗にとって初めてのテレビインタビューとなった。上記の発言は同日に更新された番組公式サイトに掲載された[61]。
2024年7月13日、国際勝共連合は千代田区で集会を開き、参加者は安倍晋三銃撃事件発生2年を受けて黙とうした。梶栗は講演で「今の日本の最大の国難は、安倍氏がいないことかもしれない」と述べた[62]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ↑ “制作の舞台裏から 81 熱海房子さんの証し「ただ、再臨主を信じることです」”. 光言社 (2024年10月17日). 2025年3月11日閲覧。
- 1 2 3 “Rev. Masayoshi and Mrs. Motoko Kajikuri meet the Washington DC members” (2025年8月10日). 2025年12月10日閲覧。
- ↑ “政治資金収支報告書 国際勝共連合(令和4年分 定期公表)”. 総務省 (2023年11月24日). 2023年11月25日閲覧。
- ↑ “会長挨拶”. 世界平和連合. 2022年8月2日閲覧。
- 1 2 “梶栗会長が記念講演「日本は新太平洋平和文明の担い手に」”. 平和大使協議会 (2020年7月8日). 2020年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月1日閲覧。
- ↑ “財団概要”. 日韓トンネルプロジェクトを推進する国際ハイウェイ財団. 2022年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月16日閲覧。
- ↑ “組織概要”. UPF-Japan. 2022年8月6日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 “『True Peace』2015年2月号”. Peace TV. pp. 43-45. 2023年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月13日閲覧。
- 1 2 3 文藝春秋編 2022, pp. 56–57.
- 1 2 3 4 梶栗正義、石戸諭「驚愕のスクープ・インタビュー 統一教会と自民党 すべてを知る男の告白」 『文藝春秋』2025年4月号、95-115頁。
- ↑ “インタビューは「証し」の宝庫 ~恩恵を分かち合う生活のススメ”. 光言社 (2018年8月24日). 2022年8月7日閲覧。
- ↑ “『ムーンワールド』2019年5月号 読みどころ紹介⑤”. 光言社 (2019年6月14日). 2025年12月10日閲覧。
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- ↑ “旧統一教会と政治 見過ごされてきた関係”. NHK (2022年8月29日). 2022年9月26日閲覧。
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- ↑ “政治家「関係断絶」で姿なく 旧統一教会系トップ講演”. 東京新聞. 2024年7月13日. 2024年7月19日閲覧.
参考文献
[編集]- 石井謙一郎、森健、鈴木エイト、甚野博則、伊藤達美ほか 著、文藝春秋 編『統一教会 何が問題なのか』文藝春秋〈文春新書〉、2022年11月18日。ISBN 978-4166613946。
- 有田芳生『誰も書かなかった統一教会 』集英社〈集英社新書〉、2024年5月17日。ISBN 978-4-08-721314-0。