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梶栗正義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かじくり まさよし
梶栗 正義
生誕 (1970-12-06) 1970年12月6日(55歳)
東京都
国籍 日本の旗 日本
出身校 鮮文大学校
職業 国際勝共連合会長
世界平和連合会長
UPFジャパン議長
平和大使協議会会長
国際ハイウェイ財団会長
家族 祖母・熱海房子(日本統一教会初代婦人部長)[1]
父・梶栗玄太郎(日本統一教会第12代会長)
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梶栗 正義(かじくり まさよし、1970年12月6日[2] - )は、日本政治活動家宗教家世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体である「国際勝共連合」、「世界平和連合」、「平和大使協議会」、「国際ハイウェイ財団」の会長、「UPFジャパン」(天宙平和連合の日本支部)の議長を務めている[3][4][5][6][7]。父親は日本統一教会第12代会長の梶栗玄太郎[8]

経歴

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東京都に、43双(または12双)祝福家庭の梶栗玄太郎・惠李子の長男として生まれる[8][9]。日本の祝福二世の第1期生である。「正義」という名は文鮮明が付けた[10]

1983年3月、渋谷区立の小学校を卒業。文鮮明の意向により、同年、韓国の中学校に留学した[10][11]。このとき、元東京大学原理研究会委員長の堀信義の長男の堀正一や、のちに梶栗の妻となる本子もいっしょに韓国の中学校に留学した[8][12][2][注 1]。韓国の高校に通い、鮮文大学校を卒業した[2][15]

1992年、二世200双として合同結婚式に参加した[8]。堀正一はこのとき小山田守子(12双の小山田秀生[9]の娘)と結婚した。梶栗は2男1女をもうけた[8]

二世局教育部長、希苑教会初代教会長、ワールドカープジャパン(原理研究会)第8代会長、世界平和青年連合第2代会長、平和大使協議会中央会副会長、拉致監禁対策日本委員会実行委員長、阿蘇教会教会長などを歴任[8]

2009年9月16日に鳩山由紀夫内閣が成立。自由民主党は政権を失った。2010年、文鮮明は、イギリスやイスラエルで宣教を行っていた阿部正寿を帰国させ[16]安倍晋三に接近するよう指令を出した[17][注 2]。同年8月3日、梶栗は日本統一教会の元会長の小山田秀生とともに安倍の国会事務所を訪ねた。梶栗と安倍はこのとき初めて会った[18][19][20]

2017年、太田洪量国際勝共連合会長と世界平和連合会長を退任し、徳野英治がUPFジャパン議長を退任。梶栗はそれぞれの役職に就任した[21][22][23]。そのほか、平和大使協議会会長[24][5]国際ハイウェイ財団会長を兼任。全国の統一教会関係のイベントで講演を行う[25][26]

2019年7月2日、安倍首相と萩生田光一は自民党本部総裁室の隣にある応接室で、徳野英治、梶栗、世界平和連合理事長の横田浩一[27]、同前副会長の渡邊芳雄[28]、同事務総長の松本康ら5人と面談した[29][30][31]。安倍は2日後に公示を迎える参院選について「故郷の友人である北村経夫を応援してほしい」と要請した。徳野は「今回(の目標)は30万票とし、最低でも20万票は死守する」「組織をあげて戦う」と宣言した。そして「神様と真の父母様、全人類のために世界から尊敬される日本を作ってほしい」という韓鶴子総裁のメッセージを伝えた。安倍は喜び、徳野は安倍と萩生田にエルメスのネクタイを贈呈した[32][33][34][30][31]

同年10月4日、自民党政調会長だった岸田文雄は、来日中の元米国下院議長のニュート・ギングリッチと党本部で30分以上にわたり会談し、梶栗と米国の統一教会元会長でUPFインターナショナル会長のマイケル・ジェンキンスは会談に同席した[35][36]。翌10月5日、天宙平和連合は、国際会議「ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス」をホテルナゴヤキャッスルで開催[37][38][39][40]。同日に来日した韓鶴子と梶栗は壇上に上がり、ニュート・ギングリッチも出席した[41]。韓鶴子、梶栗、徳野英治らは、会議にあわせて名古屋市を訪れた教団シンパの山際大志郎と記念写真を撮った[42][43]。翌10月6日、「孝情文化祝福フェスティバル 名古屋4万名大会」が常滑市愛知県国際展示場で開催され[44]、4000組8000名が「既成祝福」を受け、70人の地方議員が教団信者となった[37]

2021年6月11日、天宙平和連合が創設した世界平和国会議員連合の日本の議員連盟「日本・世界平和議員連合懇談会」の総会が衆議院第一議員会館で開催。同議連は前年に設立された団体で、初代会長は大野功統だった。総会で梶栗は顧問に選出された[45][46][47]

同年6月11日、梶栗と国際勝共連合の関係者は安倍晋三と会食し、同年9月に開催されるUPF主催の「神統一韓国のためのTHINK TANK 2022 希望前進大会」への登壇を依頼した[10][48]。梶栗は「もしドナルド・トランプさんが出るなら、安倍先生も出るようなことはあり得ますか?」と尋ねたが、安倍は明確に回答しなかった[10]。梶栗は夏頃、元首相3人に登壇のオファーをした。3人からはいずれも断られた。8月5日、教団のユン・ヨンホ[注 3]世界宣教本部長は、トランプ元米国大統領の出演が決まったことを梶栗に告げ、安倍に再度接触するよう指示。梶栗は萩生田光一に会い、安倍にビデオ演説での参加要請を伝えてもらうよう頼んだ[48]。8月24日、安倍は参加を承諾した[52][53][54]。同年9月12日に韓国・清平の清心ワールドセンターで開催された「希望前進大会」で、安倍のビデオメッセージはオンラインで全世界に配信された[55][56]

2022年6月13日に開かれた「日本・世界平和議員連合懇談会」の総会で、前年に続いて顧問に選出され、講演を行った。講演の際、統一教会の関連団体「平和政策研究所(IPP)」が発行する「政策情報レポート」や、「次期参議院選挙の地方区で、世界平和連合の応援を希望する議員がおられればお書き下さい」と書かれたアンケートを配布し、教団と国会議員と間のパイプづくりを選挙に向け積極的に推し進めた[26]

同年7月8日、安倍晋三が奈良市で銃撃され死亡[57]。逮捕された被疑者は、前述の安倍のビデオメッセージを見て殺害を決意したと供述した[58]

同年7月12日、被疑者の男が警察に「2019年に韓鶴子を襲撃する目的で火炎瓶をもって常滑市の会場へ向かったが、教会のメンバーしか会場内に入れなかったので何もできなかった」と供述したことが報道により明らかとなった[59]。同月23日、梶栗は韓鶴子への報告書(TM特別報告)に「お母様を失う可能性もあった。その考えが頭に浮かんだ時、私は血が引いていくような大きな衝撃を受けることとなった。そして安倍首相がお母様の代わりに逝去されたのかもしれないという気がして、今回の事件を通じて天が私たちに何を教えようとしているのか、多くのことを考えるようになった」と綴った[60]

同年8月26日、NHK『クローズアップ現代』は梶栗をインタビュー。梶栗は、岸信介と国際勝共連合との結びつきや安倍晋三と教団の関わりについて次のように答えた[61]

岸信介先生は、古くから国際勝共運動のよき理解者であり、そのような立場から私たちは応援させていただいた。安倍晋太郎先生は岸先生の娘婿だから応援させていただいたのではなく、晋太郎先生の率いた清和研究会の前任者・福田赳夫先生を応援させていただいた延長線上に、晋太郎先生の政治姿勢を応援させていただいた。安倍晋三先生においても、晋太郎先生の息子さんだからというよりも、その政治的姿勢を評価して応援させていただいた。数ある反共意識の高い政治指導者を応援させていただいてきた。

同年8月29日、『クローズアップ現代』が放映。梶栗にとって初めてのテレビインタビューとなった。上記の発言は同日に更新された番組公式サイトに掲載された[61]

2024年7月13日、国際勝共連合は千代田区で集会を開き、参加者は安倍晋三銃撃事件発生2年を受けて黙とうした。梶栗は講演で「今の日本の最大の国難は、安倍氏がいないことかもしれない」と述べた[62]

脚注

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注釈

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  1. 日本統一教会第5代会長の櫻井設雄の長男の櫻井正上(1974年生まれ)も小学校卒業と同時に韓国の教団関連の中学校に留学している[13][14]
  2. 阿部正寿が創立した世界戦略総合研究所は2010年2月6日にシンポジウムを開き、安倍晋三を講師として招いた[9]
  3. ユン・ヨンホ(윤영호)の漢字表記は「尹鍈鎬」「尹煐鎬」「尹英鎬」など数種類ある[49][50][51]

出典

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  1. 制作の舞台裏から 81 熱海房子さんの証し「ただ、再臨主を信じることです」”. 光言社 (2024年10月17日). 2025年3月11日閲覧。
  2. 1 2 3 Rev. Masayoshi and Mrs. Motoko Kajikuri meet the Washington DC members (2025年8月10日). 2025年12月10日閲覧。
  3. 政治資金収支報告書 国際勝共連合(令和4年分 定期公表)”. 総務省 (2023年11月24日). 2023年11月25日閲覧。
  4. 会長挨拶”. 世界平和連合. 2022年8月2日閲覧。
  5. 1 2 梶栗会長が記念講演「日本は新太平洋平和文明の担い手に」”. 平和大使協議会 (2020年7月8日). 2020年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月1日閲覧。
  6. 財団概要”. 日韓トンネルプロジェクトを推進する国際ハイウェイ財団. 2022年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月16日閲覧。
  7. 組織概要”. UPF-Japan. 2022年8月6日閲覧。
  8. 1 2 3 4 5 6 『True Peace』2015年2月号”. Peace TV. pp. 43-45. 2023年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月13日閲覧。
  9. 1 2 3 文藝春秋編 2022, pp. 56–57.
  10. 1 2 3 4 梶栗正義、石戸諭「驚愕のスクープ・インタビュー 統一教会と自民党 すべてを知る男の告白」 『文藝春秋』2025年4月号、95-115頁。
  11. インタビューは「証し」の宝庫 ~恩恵を分かち合う生活のススメ”. 光言社 (2018年8月24日). 2022年8月7日閲覧。
  12. 『ムーンワールド』2019年5月号 読みどころ紹介⑤”. 光言社 (2019年6月14日). 2025年12月10日閲覧。
  13. 古田真梨子 (2022年9月22日). 〇〇容疑者の兄から「家に食べるものがない」電話も 伯父が振り返る山上家の困窮(2/2ページ)”. AERA dot.. 2025年3月18日閲覧。
  14. 旧・統一教会問題について考える”. 2025年12月8日閲覧。
  15. Undersea Tunnel Connecting Japan and Korea - August 2021”. Universal Peace Federation - UK. 2025年12月10日閲覧。
  16. 最古参教団元幹部が初証言/安倍家三代と旧統一教会【12月28日(水)報道1930】”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年12月28日). 2022年12月31日閲覧。
  17. 有田 2024, pp. 233–234.
  18. ANNnews (2022年9月26日). 「最初は警戒していた」元関係者が語る“安倍氏と旧統一教会” 距離を縮めた背景とは(2022年9月25日)”. YouTube. 2022年9月26日閲覧。
  19. 旧統一教会と政治 見過ごされてきた関係”. NHK (2022年8月29日). 2022年9月26日閲覧。
  20. 田中裕之、金森崇之、坂口裕彦、渋江千春 (2022年11月7日). 文鮮明氏、安倍元首相就任直後「秘書室長と面会を」 発言録で判明”. 毎日新聞. 2022年11月7日閲覧。
  21. 国際勝共連合50年の歩み”. 国際勝共連合. 2022年8月6日閲覧。
  22. 情報求む!山本ともひろ衆議院議員と一緒にアメリカで統一教会イベントに参加した議員は誰だ!?”. やや日刊カルト新聞 (2017年8月1日). 2022年8月6日閲覧。
  23. 日本テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』2022年8月5日放送。
  24. 細田博之議長の選対本部長は「統一教会」有力団体の議長だった”. 文春オンライン (2022年8月3日). 2022年8月7日閲覧。
  25. 【独自】旧統一教会関連団体シンポで岐阜県議が実行委員長:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2022年8月6日閲覧。
  26. 1 2 今西憲之、吉崎洋夫 (2022年7月29日). 旧統一教会系団体に参院選の応援「希望する議員いれば記入を」 自民党が幹部の議連でアンケート”. AERA dot.. 2022年8月1日閲覧。
  27. 勝共運動50周年記念インタビュー 元参議院議員 堀江正夫氏に聞く”. 国際勝共連合 (2018年4月20日). 2022年10月17日閲覧。
  28. 安倍3代と統一教会 半世紀余りの“組織的関係”の原点 「信者が40人いれば1人当選させられる」【報道の日2024】(1/6ページ)”. TBS (2024年12月29日). 2024年12月30日閲覧。
  29. 전현진 (2025年12月30日). “한학자 메시지 아베에 전달”···통일교 ‘참어머니 문건’에 적힌 세계 정관계 로비 활동”. 경향신문. 2025年12月31日閲覧。
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  33. 해저터널 추진 간부에게 '일본식 정치인 관리법' 교육 정황”. 연합뉴스 (2025年12月28日). 2026年1月2日閲覧。
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  39. HJ PeaceTV (2019年10月12日). HJグローバルニュース (2019年 10月 12日)”. YouTube. 2022年10月21日閲覧。
  40. ハーバー・ビジネス・オンライン編集部編著『日本を壊した安倍政権』扶桑社、2020年12月2日、116-118頁。ISBN 978-4594086749
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  43. 読売テレビ情報ライブ ミヤネ屋』2022年10月21日放送。
  44. 名古屋で盛大に4万名大会「孝情文化祝福フェスティバル」開催”. 世界平和統一家庭連合 (2019年10月23日). 2020年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月13日閲覧。
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  48. 1 2 ペ・ジヒョン、イム・ジェウ (2026年1月19日). 【独自】高市首相の側近、旧統一教会の「韓鶴子報告」に登場”. ハンギョレ. 2026年1月19日閲覧。
  49. 【独自解説】“統一教会”韓鶴子総裁、「岸田に教育を受けに来いと伝えよ」”. 読売テレビ (2023年7月11日). 2025年7月31日閲覧。
  50. 統一運動情報 米国で進展する摂理の報告とともに創立67周年を祝う”. 光言社 (2021年6月16日). 2025年7月31日閲覧。
  51. 辺真一 (2025年7月27日). 旧統一教会への家宅捜査を巡る報道で韓国版「世界日報」で「内紛」”. Yahoo! JAPAN. 2025年7月31日閲覧。
  52. 「3人の元首相からはそっぽ向かれた」旧統一教会の関連団体会長が語った安倍元総理ビデオ出演の”裏側”【報道特集】”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年7月30日). 2022年8月7日閲覧。
  53. 鈴木エイト (2022年7月30日). 《スクープ映像入手》旧統一教会のフロント組織「勝共連合」会長が安倍元首相との“ビデオ出演”交渉の裏話を激白”. 文春オンライン. 2022年8月5日閲覧。
  54. 文藝春秋編 2022, pp. 29–31.
  55. 速報!!安倍晋三前内閣総理大臣が統一教会系大規模イベントで演説、韓鶴子に敬意を表す”. やや日刊カルト新聞 (2021年9月12日). 2022年8月5日閲覧。
  56. 安倍氏が旧統一教会系イベントにメッセージ 過去には合同結婚式に祝電”. NEWSポストセブン. 小学館 (2021年9月29日). 2022年7月9日閲覧。
  57. 安倍元首相の暗殺 どのように起きたのか”. BBC (2022年7月9日). 2022年7月10日閲覧。
  58. 吉川雄飛、林みづき (2022年7月13日). 安倍氏殺害今春決意か 容疑者、旧統一教会友好団体への演説動画視聴”. 毎日新聞. 2022年7月14日閲覧。
  59. “独自「火炎瓶持って…」供述で判明した旧統一教会“襲撃計画”安倍元総理を狙った理由”. テレビ朝日. 2022年7月12日. 2022年7月13日閲覧.
  60. 石井謙一郎 (2026年1月14日). 【スクープ第2弾】統一教会マル秘報告書に記された○○事件「安倍首相はお母様に代わって逝去された」”. 文春オンライン. 2026年1月15日閲覧。
  61. 1 2 旧統一教会関連団体トップに問う 教会と政治、安倍元首相との関わり”. クローズアップ現代. NHK (2022年8月29日). 2022年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月17日閲覧。
  62. “政治家「関係断絶」で姿なく 旧統一教会系トップ講演”. 東京新聞. 2024年7月13日. 2024年7月19日閲覧.

参考文献

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関連項目

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