UPI通信社

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UPI通信社(ユーピーアイつうしんしゃ、United Press International、ユナイテッド・プレス・インターナショナル)は、アメリカ合衆国通信社。経営不振を打開するために、2000年5月に統一教会(統一協会)系の企業に買収された。現社長は統一教会の教祖・文鮮明の側近の郭錠煥

概略[編集]

UP(United Press、ユナイテッド・プレス、合同通信社、UP通信社)として1907年創立。AP通信社が手薄だった夕刊紙へのニュース配信で勢力を広げ、最盛期には、約5000の加盟社があった。

1958年、INS (International News Service) と合併してUPIとなる。ベトナム戦争当時も多くのニュースを配信し続けていて、一ノ瀬泰造沢田教一もこの通信社に所属していた。

1963年ケネディ大統領暗殺事件をスクープしたことも有名で、ピューリッツァー賞を計10度受賞している。

1991年、APやロイターなどとの競争に敗れて倒産。1992年サウジアラビア人の実業家グループが買収したが経営が回復せず、買い手を探していた。

2000年5月15日、UPIは世界基督教統一神霊協会(統一教会)が出資しているニューズ・ワールド・コミュニケーションズ(NWC)に買収されたことを発表した。最高経営責任者(CEO)のアルノー・ド・ボルシュグラーブはニューズ社の幹部には統一教会のメンバーがいることを認めたが、「統一教会はニューズ社と公式の関係はない」「編集権の独立は維持される」と述べた。ボルシュグラーブはCEOに留任し、ニューズ社社長がUPI会長に就任することになる。ニューズ社はUPIが行っているウェブサイト向けのニュースに力を入れてゆく意向を示した。

翌5月16日、40年間ホワイトハウスで歴代米大統領を取材してきた名物女性記者・ヘレン・トーマス(当時79歳)が57年間のUPI勤務にピリオドを打ち、フリーランスとなることを表明した。辞職の理由について、彼女は「NWCは文鮮明率いる統一教会と関わりがあるからだ」と語った。7月11日、アメリカ政府はUPI専用だったホワイトハウス記者室の最前列席をトーマス個人の専用席にするという極めて異例の方針を発表した。

また、UPIがそれまで持っていたプール取材(大統領への代表取材)の権利はライバルの通信社ブルームバーグに移った。

2002年9月26日、新社長に韓国の世界日報で社長を務めた郭錠煥が任命されたと発表した。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]