第23回衆議院議員総選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
 日本の旗 第23回衆議院議員総選挙 国会議事堂
内閣 第1次吉田内閣
解散日 1947年3月31日
解散名 新憲法解散
投票日 1947年4月25日
改選数 466人
選挙制度 中選挙区制
議席内訳 党派別勢力図
選挙後の党派別勢力図
 < 19461949 > 
衆議院議員総選挙
テンプレートを表示

第23回衆議院議員総選挙(だい23かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1947年昭和22年)4月25日に行われた日本国会衆議院議員選挙である。衆議院第一党である日本自由党の総裁ではあったものの貴族院議員である吉田茂総理大臣となっていた第1次吉田内閣は、「天皇の大命により組閣する」という大日本帝国憲法下の手続きを経て作られたものであったので、日本国憲法の施行を直前にして自らの正統性を世に問う目的で行われた。

概説[編集]

総選挙実施に先立って衆議院議員選挙法の別表改正が行われ、戦前の第16回1928年)から第21回1942年)まで用いられた中選挙区が復活。但し、ソ連占領下の北方領土(選挙区上は北海道5区の一部)及び米国占領下の小笠原諸島(選挙区上は東京2区)には衆議院議員選挙法を適用しない旨が明記された[1]。また、同様に米国占領下にあった奄美群島(選挙区上は鹿児島3区[2]。及び沖縄県全県区)については当分の間、衆議院議員選挙法を適用しないこととされた。

選挙データ[編集]

内閣[編集]

解散日[編集]

解散名[編集]

  • 新憲法解散

投票日[編集]

  • 1947年(昭和22年)4月25日

改選数[編集]

  • 466

選挙制度[編集]

  • 中選挙区制(単記投票)
    • 3人区 - 40
    • 4人区 - 39
    • 5人区 - 38
  • 秘密投票
  • 有権者:20歳以上の男女
    • 男性:1957万7766
    • 女性:2132万9727
    • 総数4090万7493

その他[編集]

  • 立候補者:1,590名

選挙結果[編集]

投票率[編集]

  •  67.95% (前回比-4.13%)
    • 男性:74.87% (前回比-3.65%) 
    • 女性:61.60% (前回比-5.37%)
  • 白票や無効票を除いた実質的投票率:66.89%

党派別獲得議席[編集]

政党名 得票数 得票率 議席数 議席グラフ
与党 255 B100.pngB100.pngB50.pngB05.png
日本自由党 7,312,524 26.73 131 B100.pngB30.pngB01.png
民主党 6,960,270 25.44 124 B100.pngB10.pngB10.pngB03.pngB01.png
野党 199 R100.pngR50.pngR30.pngR10.pngR05.pngR03.pngR01.png
日本社会党 7,176,882 26.23 143 R100.pngR30.pngR10.pngR03.png
国民協同党 1,915,948 7.00 31 R30.pngR01.png
日本農民党 214,754 0.78 4 R05.png
日本共産党 1,002,883 3.67 4 R03.pngR01.png
諸派 1,174,662 4.29 17 R10.pngR05.pngR01.png
無所属 1,603,684 5.86 12 Y10.pngY01.pngY01.png
合計 27,361,607 100.00 466(15) B100.pngB100.pngB50.pngB05.pngR100.pngR50.pngR30.pngR10.pngR05.pngR03.pngR01.pngY10.pngY01.pngY01.png

※()内の数字は女性

出所:<データ>「国会議員選挙の結果」、石川真澄『戦後政治史 新版』岩波新書。朴仁京「女性衆議院議員の政治補充 ―その類型化に向けて―」。国立女性教育会館研究ジャーナル vol. 11. August. 2007 95頁。

政党[編集]

総裁
吉田茂
幹事長
大野伴睦
最高顧問
斎藤隆夫 芦田均 一松定吉 河合良成
木村小左衛門 犬養健 楢橋渡
幹事長
石黒武重
委員長
片山哲
書記長
西尾末広
政策審議会長
森戸辰男
国会対策委員長
浅沼稲次郎
書記長
三木武夫
副書記長
早川崇
中央常任委員会議長
岡田勢一
政務調査会長
 船田享二
委員長
中野四郎
書記長
徳田球一
政治局員
志賀義雄
野坂参三
  • 諸派 - 16議席
    • 2議席(1団体)
秋田県民主党(民主党系)=平澤長吉(秋田1区)、根本龍太郎(秋田2区)
    • 1議席(14団体)
社会革新党=外崎千代吉(青森2区) 日本人民党=只野直三郎(宮城1区)
立憲養正会=齋藤晃(福島3区) 日本農民連合=山口武秀(茨城1区)
農民連盟=加藤吉太夫(福井全県区) 革新社会党=今村忠助(長野3区)
新日本建設同盟=田中久雄(三重1区)
鳥取県農民総同盟=堀江実蔵(鳥取全県区) 協同農民党=重富卓(山口2区) 
救国青年連盟=織田正信(香川1区)
福岡県農村青年連盟=中村寅太(福岡1区) 農村連盟=寺崎覚(福岡3区) 
農漁民協同党=綱島正興(長崎2区) 民権同志会=石原登(鹿児島2区)

議員[編集]

この選挙で当選[編集]

 自由党   日本社会党   民主党   国民協同党   日本共産党   諸派   無所属 

北海道 1区 苫米地英俊 椎熊三郎 正木清 境一雄 小川原政信 2区 河口陽一 和田敏明 佐々木秀世 坂東幸太郎
3区 冨永格五郎 館俊三 川村善八郎 4区 岡田春夫 北二郎 三好竹勇 山中日露史 松浦栄
5区 森三樹二 高倉定助 伊藤郷一 永井勝次郎 飯田義茂
青森県 1区 小笠原八十美 山崎岩男 苫米地義三 夏堀源三郎 2区 笹森順造 工藤鉄男 外崎千代吉
岩手県 1区 野原正勝 石川金次郎 山本猛夫 鈴木善幸 2区 小沢佐重喜 志賀健次郎 高田弥市 浅利三朗
宮城県 1区 庄司一郎 本間俊一 竹谷源太郎 佐々木更三 只野直三郎 2区 日野吉夫 大石倫治 角田幸吉 内海安吉
秋田県 1区 平沢長吉 石田博英 島田晋作 細野三千雄 2区 田中健吉 鈴木弥五郎 根本竜太郎 村上清治
山形県 1区 小野孝 大滝亀代司 松浦東介 海野三朗 2区 図司安正 泉山三六 金野定吉 上林与市郎
福島県 1区 八百板正 大内一郎 原孝吉 榊原千代 2区 中野寅吉 鈴木義男 林平馬 山下春江 円谷光衛
3区 関内正一 齋藤晃 小沢専七郎
茨城県 1区 葉梨新五郎 小野瀬忠兵衛 山口武秀 飯村泉 2区 山崎猛 万田五郎 石野久男
3区 鈴木明良 谷口武雄 菊池豊 原彪 菊池重作
栃木県 1区 相馬助治 矢野政男 戸叶里子 船田亨二 高瀬伝 2区 山口好一 金子益太郎 小平久雄 大沢嘉平治 栗田英男
群馬県 1区 石井繁丸 生方大吉 鈴木強平 2区 松井豊吉 大島義晴 野本品吉
3区 中曽根康弘 小峰柳多 武藤運十郎 最上英子
埼玉県 1区 川島金次 松永義雄 田島房邦 田口助太郎 2区 平岡良蔵 師岡栄一 山口六郎次
3区 青柳高一 関根久蔵 松崎朝治 4区 古島義英 佐瀬昌三 馬場秀夫
千葉県 1区 成島憲子 吉川兼光 多田勇 渋谷雄太郎 2区 山村新治郎 寺島隆太郎 仲内憲治 竹尾弌
3区 水田三喜男 富田照 田中豊 野老誠 片岡伊三郎
神奈川県 1区 松尾トシ子 門司亮 高橋長治 三浦寅之助 2区 土井直作 笹口晃 白井佐吉 小暮藤三郎
3区 片山哲 鈴木雄二 萩原寿雄 岩本信行 磯崎貞序
山梨県 全県 天野久 松沢一 鈴木正文 平野力三 樋貝詮三
東京都 1区 浅沼稲次郎 桜内義雄 原彪 野坂参三 2区 松岡駒吉 加藤シヅエ 菊池義郎
3区 鈴木茂三郎 広川弘禅 徳田球一 4区 花村四郎 荒畑勝三 菊川忠雄
5区 田川大吉郎 鈴木仙八 石田一松 加藤隆太郎 6区 島村一郎 林連 島上善五郎 山口シヅエ 中島守利
7区 松谷天光光 栗山長次郎 並木芳雄 山花秀雄 八並達雄
新潟県 1区 北昤吉 笠原貞造 石山賢吉 2区 高岡忠弘 井伊誠一 渡辺良夫 玉井祐吉
3区 亘四郎 神山栄一 田中角栄 清沢俊英 稲村順三 4区 猪俣浩三 塚田十一郎 荊木一久
富山県 1区 佐伯宗義 鍛治良作 矢後嘉蔵 2区 内藤友明 橘直治 綿貫佐民
石川県 1区 井村徳二 竹田儀一 東舜英 2区 大森玉木 益谷秀次 五坪茂雄
福井県 全県 長谷川政友 坪川信三 加藤吉太夫 青木清左衛門
長野県 1区 倉石忠雄 小坂善太郎 本藤恒松 2区 井出一太郎 唐木田藤五郎 小林運美
3区 野溝勝 吉川久衛 今村忠助 林百郎 4区 増田甲子七 降旗徳弥 植原悦二郎
岐阜県 1区 平工喜一 大野伴睦 武藤嘉一 木村公平 山本幸一 2区 長谷川俊一 安東義良 伊藤恭一 岡村利右衛門
静岡県 1区 原栄作 神田博 加藤静雄 池谷信一 岡野繁蔵 2区 石橋湛山 宮幡靖 小松勇次 山崎道子 勝間田清一
3区 竹山祐太郎 鈴木里一郎 坪井亀蔵 川合彰武
愛知県 1区 服部崎市 赤松勇 加藤勘十 辻寛一 橋本金一 2区 早稲田柳右衛門 深津玉一郎 田中斉 水野実郎
3区 江崎真澄 河野金昇 佐藤観次郎 4区 中垣国男 中野四郎 千賀康治 酒井俊雄
5区 青木孝義 八木一郎 林大作
三重県 1区 川崎秀二 水谷昇 田中久雄 松田正一 松本一郎 2区 尾崎行雄 足立梅市 石原円吉 生悦住貞太郎
滋賀県 全県 森幸太郎 今井耕 矢尾喜三郎 長野重右衛門 花月純誠
京都府 1区 水谷長三郎 竹内克巳 小川半次 辻井民之助 川橋豊治郎 2区 芦田均 太田典礼 中野武雄 大石ヨシエ 奥村竹三
大阪府 1区 一松定吉 大矢省三 河井栄蔵 有田二郎 2区 西尾末広 前田種男 細川八十八 中山マサ
3区 幣原喜重郎 井上良二 松原喜之次 原田憲 4区 田中万逸 叶凸 久保田鶴松 喜多楢治郎
5区 小西寅松 西村栄一 平島良一
兵庫県 1区 松沢兼人 佃良一 永江一夫 2区 原健三郎 米窪満亮 中村俊夫 山下栄二 後藤悦治
3区 河合義一 細田忠治郎 田中源三郎 4区 木下栄 山名義芳 堀川恭平 大上司
5区 斎藤隆夫 小島徹三 佐々木盛雄
奈良県 全県 北浦圭太郎 伊瀬幸太郎 中村元治郎 東井三代次 前田正男
和歌山県 1区 田中織之進 山口喜久一郎 今村長太郎 2区 松本真一 世耕弘一 早川崇
鳥取県 全県 稲田直道 庄司彦男 堀江実蔵 梶川静雄
島根県 全県 木村小左衛門 中崎敏 松本淳造 生越三郎 木村栄
岡山県 1区 黒田寿男 大村清一 小枝一雄 西山富佐太 榊原亨 2区 星島二郎 中原健次 近藤鶴代 重井鹿治 多賀安郎
広島県 1区 松本滝蔵 藤田栄 佐竹新市 2区 谷川昇 前田栄之助 武田キヨ 大原博夫
3区 森戸辰男 原侑 大宮伍三郎 高津正道 田淵実夫
山口県 1区 今澄勇 坂本実 周東英雄 庄忠人 2区 重富卓 受田新吉 田村虎一 守田道輔 中島勝一
徳島県 全県 三木武夫 成瀬喜五郎 柏原義則 岡田勢一 秋田大助
香川県 1区 織田正信 成田知巳 溝淵松太郎 2区 豊沢豊雄 福田繁芳 矢野庄太郎
愛媛県 1区 岡井藤志郎 米田吉盛 安平鹿一 2区 赤松明勅 村瀬宣親 馬越晃
3区 井谷正吉 高橋英吉 明礼輝三郎
高知県 全県 吉田茂 林譲治 黒岩重治 佐竹晴記 長野長広
福岡県 1区 田中松月 中村寅太 中島茂喜 大神善吉 福田昌子 2区 西田隆男 岡部得三 伊藤卯四郎 松本七郎 淵上房太郎
3区 荒木万寿夫 石井光次郎 寺崎覚 古賀喜太郎 田中稔男 4区 衛藤速 長尾達生 成重光真 平井義一
佐賀県 全県 中村又一 森直次 大島多蔵 梁井淳二 角田藤三郎
長崎県 1区 本多市郎 今村等 本田英作 若松虎雄 久保猛夫 2区 北村徳太郎 綱島正興 藤原繁太郎 西村久之
熊本県 1区 松野頼三 打出信行 坂口主税 宮村又八 寺本斉 2区 吉田安 園田直 細川隆元 坂田道太 福永一臣
大分県 1区 梅林時雄 村上勇 金光義邦 野上健次 2区 安田幹太 松原一彦 宇都宮則綱
宮崎県 1区 片島港 押川定秋 川野芳満 2区 川越博 石神敬吾 森山武彦
鹿児島県 1区 井上知治 上林山栄吉 中村嘉寿 村尾薩男 2区 富吉栄二 石原登 尾崎末吉
3区 前田郁 的場金右衛門 佐藤通吉

補欠当選[編集]

この選挙で初当選[編集]

本選挙では当時の現・前首相を始め、政界で重要な役割を担う人物が多数初当選を得たので政界の当たり年といわれている。 ※初当選者のうち、貴族院議員経験者には「△」の表示がある。

日本自由党[編集]

民主党[編集]

日本社会党[編集]

国民協同党[編集]

日本共産党[編集]

諸派[編集]

無所属[編集]

この選挙で返り咲き[編集]

日本自由党[編集]

民主党[編集]

日本社会党[編集]

この選挙で引退・不出馬[編集]

時代を反映し自発的引退・不出馬者のほかに多数の公職追放による出馬不能者が含まれている。 (※は第1回参議院議員通常選挙に当選)

日本自由党[編集]

民主党[編集]

日本社会党[編集]

国民協同党[編集]

日本農民党[編集]

無所属倶楽部[編集]

この選挙で落選[編集]

日本自由党[編集]

民主党[編集]

日本社会党[編集]

国民協同党[編集]

日本共産党[編集]

諸派[編集]


選挙後[編集]

国会[編集]

第1特別国会

会期:1947年5月20日 - 12月9日
  • 衆議院議長選挙
松岡駒吉(社会党)-274票 山崎猛(自由党)-126票 綱島正興-7票 生方大吉-1票 齋藤隆夫(民主党)-1票 無効-1票 白票-5票
  • 衆議院副議長選挙
田中萬逸(民主党)-287票 大石倫治(自由党)-121票 高倉定助(日本農民党)-7票 山崎猛(自由党)-1票 田中健吉(社会党)-1票 白票-3票
  • 首班指名選挙(衆議院議決)
片山哲(社会党)-420票 吉田茂(自由党)-1票 齋藤晃(立憲養正会)-1票 白票-4票

政党[編集]

  • 1947年
5月 民主党、芦田総裁、幣原喜重郎名誉総裁の就任を承認(18日

脚注[編集]

  1. ^ 東京都島嶼部である小笠原村返還後の1968年から実施された。また青ヶ島村は「通信困難地域」に指定されていたため1956年までは国政選挙が実施されず、衆議院議員総選挙は1958年第28回衆議院議員総選挙から実施された。
  2. ^ 奄美群島(大島支庁)も含まれる事になっていたが、1947年の中選挙区制復活に伴う選挙区設定時に同地域はアメリカ軍の軍政下にあり、1953年の返還後には奄美群島選挙区として独立した定数1の選挙区(小選挙区)とされた。
  3. ^ 非公認であり、正式に入党せず無所属を経て民主党に入党した。
  4. ^ 12月に行われた補欠選挙で返り咲いた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]