金子原二郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金子 原二郎
かねこ げんじろう
20211004kaneko genjiro.jpg
農林水産大臣就任に際し公開された公式肖像写真
生年月日 (1944-05-08) 1944年5月8日(78歳)
出生地 日本の旗 日本 長崎県平戸市
出身校 慶應義塾大学文学部
前職 日本水産従業員
所属政党自由民主党→)
無所属→)
自由民主党(岸田派谷垣グループ
親族 父・金子岩三(第6代農林水産大臣、第33代科学技術庁長官、第33代原子力委員会委員長、衆議院議員)
公式サイト 金子原二郎オフィシャルサイト

日本の旗 第65-66代 農林水産大臣
内閣 第1次岸田内閣
第2次岸田内閣
在任期間 2021年10月4日 - 2022年8月10日

選挙区 長崎県選挙区
当選回数 2回
在任期間 2010年7月26日 - 2022年7月25日

Flag of Nagasaki Prefecture.svg 公選第14-16代 長崎県知事
当選回数 3回
在任期間 1998年3月2日 - 2010年3月1日

選挙区旧長崎2区→)
長崎4区
当選回数 5回
在任期間 1983年 - 1998年

当選回数 3回
在任期間 1975年 - 1983年
テンプレートを表示

金子 原二郎(かねこ げんじろう、1944年昭和19年〉5月8日 - )は、日本政治家

農林水産大臣(第65・66代)、建設政務次官第2次海部内閣)、参議院議員(2期)、参議院政治倫理審査会会長予算委員長・資源エネルギーに関する調査会長・情報監視審査会会長・決算委員長長崎県知事(公選第14・15・16代)、衆議院議員(5期)、衆議院法務委員長・石炭対策特別委員長、長崎県議会議員(3期)等を歴任[1]

農林水産大臣(第6代)や科学技術庁長官第33代)を務めた衆議院議員の金子岩三は父。

来歴[編集]

長崎県北松浦郡生月町(現在の平戸市)生まれ。1968年慶應義塾大学文学部を卒業し日本水産株式会社に入社[2]

1975年、30歳の若さで長崎県議会議員に初当選し、以後3期連続当選。3期目の任期途中の1983年、父・金子岩三の引退に伴い、第37回衆議院議員総選挙旧長崎2区(定数4)から自由民主党公認で立候補し、日本社会党石橋政嗣に次ぐ得票数2位で当選した。当選後は衆議院法務委員長建設政務次官を務めた[1]

1998年衆議院議員を辞職。長崎県知事選挙に無所属で立候補し、当選した。以後3期連続で当選し、2010年2月まで知事を務めた[2]

長崎県知事[編集]

長崎県知事在任中は市町村合併を積極的に推進したほか、長崎県美術館長崎歴史文化博物館等の観光・文化施設の建設、諫早湾干拓事業九州新幹線西九州ルート建設を推進した[要出典]が、「必要性に疑問がある大規模公共事業」の典型例に挙げられる後者二事業については、県内外に賛否両論がある[3]

2005年6月、麻生渡福岡県知事(当時)の全国知事会長就任に伴い、麻生の後任の九州地方知事会長に就任。知事退任を控えた2010年広瀬勝貞大分県知事に交代するまで同職を務めていた[4]

2009年11月、「自ら取り組んだ仕事に一定の道筋がついた」として翌年2月の長崎県知事選挙に立候補せず、知事を退任する意向を表明した[5]。2010年2月の長崎県知事選では、元長崎県副知事中村法道を支援し、中村は橋本剛民主社民国民新党推薦)を破り初当選した。

参議院議員[編集]

参議院より公表された肖像写真

知事退任後、第22回参議院議員通常選挙において自民党公認で長崎県選挙区から立候補、当選し、国政に復帰した。当選後、衆議院時代も所属していた宏池会に再入会[要出典]2012年自由民主党総裁を退任した谷垣禎一を中心に旗揚げされた勉強会「有隣会」にも重複して参加した[要出典]。同年、参議院決算委員長に就任。2016年第24回参議院議員通常選挙で再選。2017年、参議院予算委員長に就任。2018年10月、自民党地方行政調査会長に就任。

2021年10月4日、第1次岸田内閣の発足に伴い、農林水産大臣に就任した。2022年3月7日、夏に行われた参議院選挙には立候補せず、政界を引退[6]

主な役職[編集]

  • 参議院国土交通委員会委員
  • 参議院行政監視委員会委員
  • 参議院資源エネルギーに関する調査会会長
  • 自民党両院議員総会副会長
  • 自民党人口減少社会対策特別委員長
  • 自民党総務

発言[編集]

  • 長崎県が台湾の総領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処(福岡市)の周碩穎・処長らの表敬訪問を拒否した問題[7]について、2008年9月12日の定例記者会見で、「私たちは中国は一つの国とみなしている。台湾はその一地方機関。日本国も中国は一つですということになっている」「国も役人は一切台湾には行かない」などを理由に挙げた[8]。なお実際には、日本政府の台湾に関する公式見解は「アジアの地域の一つ」であり、国家公務員は必要に応じて台湾を訪問している[8]
    • また金子が会長を務めていた長崎県日中親善協議会が2008年9月に作成したホームページ内に「台湾省」の表記があり、台湾を中国の行政区域の一つとして扱っているとの指摘がなされた[9]。協議会側は、中華人民共和国の国家統計局データをそのまま転載したと説明し、同年11月18日に当該表記を削除した[9]

政策[編集]

政治資金問題[編集]

  • 金子を支援する政治団体より、「自由民主党長崎県支部連合会」へ、2010年の参議院選挙直前に2000万円の寄付があったことが指摘された[14]
  • 自民党総務会長代理だった2012年に、海上自衛隊佐世保地方総監部のパソコン調達をめぐって、「原則を崩しても問題ないはず」などと地元業者に受注させるように防衛省に圧力をかけ、地元業者らから合計240万円もの政治献金を受け取っていた疑惑が、しんぶん赤旗で報じられた[15][16]。金子の秘書は「(防衛省には)相談を受けた企業の名前は出さず、その後の経過報告も求めていない。圧力ではないと認識している」と述べた[16]

家族[編集]

所属団体・議員連盟[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 金子 原二郎 農林水産大臣”. 首相官邸. 2022年7月27日閲覧。
  2. ^ a b c 公式ホームページ プロフィール
  3. ^ しんぶん赤旗 2014年1月29日
  4. ^ 九州地方知事会の新役員等について(福岡県庁公式サイト)
  5. ^ [1]
  6. ^ “【速報】金子農相が政界引退へ 今夏の参院選に不出馬表明”. 西日本新聞. (2022年3月7日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/887114/ 2022年3月7日閲覧。 
  7. ^ “「中国との友好に配慮」長崎県が台湾側表敬拒否”. 読売新聞. (2008年8月27日) 
  8. ^ a b “知事の「台湾は中国の一地方」発言、HPに注釈追加…県「訂正ではない」”. 読売新聞. (2008年11月13日) 
  9. ^ a b “長崎県日中親善協議会HPに「台湾省」、中国の行政区域扱い”. 読売新聞. (2008年11月19日) 
  10. ^ a b c d e f g h i 長崎選挙区 金子原二郎2016参院選 毎日新聞候補者アンケート
  11. ^ a b 毎日新聞2010年参院選
  12. ^ 「<憲法特集>九州・沖縄の国会議員アンケート(3)主なテーマ」、西日本新聞、2016年4月30日。
  13. ^ 朝日新聞2016年参院選候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査)、(2016年6月23日閲覧)
  14. ^ 「金子原二郎・前長崎知事〜豊富な政治資金への疑問」、NetIBニュース、2012年3月7日
  15. ^ 防衛省に「地元使え」/自民・金子参院議員/海自パソコン調達で圧力/「中央一括の原則崩せ」” (日本語). www.jcp.or.jp. 2021年10月8日閲覧。
  16. ^ a b 上田耕司 (2021年10月8日). “甘利幹事長だけじゃない 「政治とカネ」醜聞でスネに傷持つ岸田政権10人を総ざらい〈dot.〉”. AERA dot. (アエラドット). 2021年10月8日閲覧。
  17. ^ 自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。

外部リンク[編集]

公職
先代
野上浩太郎
日本の旗 農林水産大臣
第65・66代 : 2021年 - 2022年
次代
野村哲郎
先代
高田勇
長崎県の旗 長崎県知事
公選第14-16代:1998年 - 2010年
次代
中村法道
議会
先代
有村治子
日本の旗 参議院政治倫理審査会会長
2020年 - 2021年
次代
有村治子
先代
山本一太
日本の旗 参議院予算委員長
2017年 - 2020年
次代
山本順三
先代
新設
日本の旗 参議院情報監視審査会会長
2015年 - 2016年
次代
中曽根弘文
先代
山本順三
日本の旗 参議院決算委員長
2012年 - 2014年
次代
小坂憲次
先代
高橋辰夫
日本の旗 衆議院法務委員長
1994年 - 1995年
次代
加藤卓二
先代
田中恒利
日本の旗 衆議院石炭対策特別委員長
1993年 - 1994年
次代
村上誠一郎