村岡敏英

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
村岡 敏英
むらおか としひで
生年月日 (1960-07-25) 1960年7月25日(60歳)
出生地 日本の旗 日本 秋田県本荘市
(現・由利本荘市
出身校 日本大学商学部
前職 安田信託銀行従業員
村岡兼造衆議院議員秘書
所属政党無所属→)
自由民主党→)
たちあがれ日本→)
太陽の党→)
日本維新の会→)
維新の党→)
(無所属→)
改革結集の会→)
民進党野田グループ)→)
希望の党→)
無所属(一丸の会
称号 商学士(日本大学・1983年
配偶者
親族 父・村岡兼造(元衆議院議員
公式サイト 村岡としひで 公式サイト

選挙区 比例東北ブロック秋田3区
当選回数 2回
在任期間 2012年12月16日 - 2017年9月28日
テンプレートを表示

村岡 敏英(むらおか としひで、1960年7月25日 - )は、日本政治家衆議院議員(2期)、維新の党国会対策委員長代行、改革結集の会代表民進党副幹事長を歴任。父は運輸大臣内閣官房長官を務めた元衆議院議員村岡兼造

来歴[編集]

1960年7月25日秋田県本荘市(現由利本荘市)生まれ。本荘南中学校、日本大学鶴ヶ丘高等学校を経て日本大学商学部卒業。

社会人・秘書時代[編集]

大学卒業後は飛島建設入社。1989年に父の村岡兼造衆議院議員の事務所に秘書として入所。1990年12月、兼造の運輸大臣に就任に伴い私設秘書から運輸大臣政務秘書となる。1997年には内閣官房長官政務秘書に就任[1]。日韓漁業協定などの締結に向けて尽力した。

政治家へ[編集]

第44回・45回衆議院議員総選挙で秋田3区、第22回参議院議員通常選挙比例区で立候補したが落選。2012年第46回衆議院議員総選挙に出馬し比例東北ブロックで当選[2]第47回衆議院議員総選挙で再選した[3]。衆議院では農林水産委員会、国土交通委員会、TPP特別委員会などに所属。TPPに関しては、輸入米の売買価格同時入札の不透明な取引の追求や、農業従事者への直接所得補償を訴えた[4]。党務では農林水産委員会理事、国会対策副委員長などを歴任した[5]

第48回衆議院議員総選挙では落選(惜敗率87.26%)したものの[6]、2020年12月、翌年4月に投開票が行われる秋田県知事選挙に立候補する意向を示した[7]。2021年4月4日の投開票の結果、現職の佐竹敬久に敗れ落選した。

政策[編集]

農林水産[編集]

村岡は民進党時代の「次の内閣(NC)」において農林水産大臣に起用されるなど、農林水産業に詳しい。就任に際して村岡は「農業の衰退が地方の活力を失っている」と指摘した上で、「地元の声に耳を傾けながら農業を成長」させると回答した[8]

農業従事者の直接所得補償[編集]

村岡は、欧州などで進んでいる農家の直接所得の割合の増加に関して、衆議院農林水産委員会において「生産者へ直接支払するのが世界の流れ」と指摘。当時の農林水産大臣山本公一に対して「日本の農業対策についても、直接支払を拡充」するべきだと問いただした。これ対して山本農水相から「工夫を凝らしながら」「着実に定着」という答弁を引き出した上で「安定的な農家収入の継続」を視野に「収入保険などを検討する段階」という答弁を引き出した[9]

TPPに関する輸入米価格の問題[編集]

環太平洋連携協定(TPP)締結に際して、衆議院予算委員会で輸入米の売買同時入札問題(SBS問題)について「契約する業者の間で調整金がやりとりされている」と指摘。さらにSBS米の最終価格を農林水産省が把握していない問題などを指摘し、「強制的に調べる仕組みが必要」と述べた[10]。また、村岡は、農林水産省の言う「農産米全体、約800万トンに対するSBS米の割合は低い」という答弁に対して、SBS米の競合は「業務用米」であると指摘。これらの価格に影響がないことを調べるべきだとした。さらに、入札に参加している「ダミー業者」の存在を指摘、山本農水相から「SBS米を譲り受けたものを含み(監視を)運用する」という答弁を引き出し、米価の安定に努めた[11]

村岡は、2016年10月13日の秋田魁新報のインタビューでTPPによって輸入された米について「国産米を安くしている疑いがある」と不信感をあらわし、「TPPに関する特別委員会や農林水産委員会でも追及していく」と意気込みを語った[12]

2018年10月17日のTPPに関する特別委員会において、村岡は「外食産業」におけるコメの購入価格の調査を要求[13]。さらに、米国や豪州の農産物に関して「7年後の再協議」の項目にも疑問を呈した[14]。これらの質問に対して、当時の首相安倍晋三から「しっかり審議」するという答弁を引き出した[15]

TPPに関する酪農と米価の問題[編集]

TPPによる牛肉や乳製品価格に対して、TPPの影響で「酪農が駄目になると飼料用の米政策もだめになる」と指摘。TPPの牛肉セーフガードの効果を疑問視した上で、酪農への影響が「農業全般に波及」すると訴えた。村岡は「和牛はある程度授業がある」という認識を述べた上で「乳用牛(の肉の価格)には大きな影響がある」として、酪農家の競争力を高めるための施策が必要だと指摘した[16]

天災による農業被害への政府補償問題[編集]

2017年5月16日の衆議院農林水産委員会に置いて、湯沢市などで広がった降ひょうによるサクランボの被害に対して質問、当時の農林水産大臣の山本からサクランボやシャクヤクなど被害を農水省で確認したことにあわせ、被害に対して「営農が継続」できるような支援をするという答弁を引き出した[17]。さらに、2017年7月下旬に秋田を襲った記録的大雨における農業被害に対して、激甚災害指定や「農業施設の復旧」「被害者の生活支援」「インフラの早期復旧」「金融支援」を当時の内閣官房長官菅義偉に訴えた。村岡は訴えに先立ち、秋田魁新報の取材に「農業はこれからも被害拡大が心配される」「秋田県はこれほどの雨を経験したことがない」として、激甚災害指定が必要だという考えを現した[18]

科学的農業の推進[編集]

村岡は秋田魁新報のインタビューに対して、「勘に頼った農業」から「科学的な農業」への転換を訴え、さらに、政府や経済界のメンバーで構成される委員会などが「現場にそぐわない改革案」を出していることを指摘。村岡は、農業従事者が「努力と改革を続けている」ことを強く明言し、これら改革を「強く発信」する必要があると指摘した[19]

国土交通[編集]

2016年10月におきた由利本荘市の交通事故をきっかけに、日本海東北自動車道など国が管理している道路に関して、中央にラバーボールだけしかない自動車道路に関して、国土交通委員会の質疑で、「2車線区間は4車線区間にくらべて事故の割合が2倍」と指摘。「ワイヤーロープや飛び出し防止柵の設置」を要求した。これに対して当時の国土交通大臣石井啓一から「速やかに安全対策をとりたい」という答弁を引き出し、日東道などの整備を図った[20]

新聞社によるアンケートへの解答[編集]

人物[編集]

著書[編集]

  • 村岡敏英『STAFF 秘書が見た日本政治の十六年』扶桑社、2004年、306頁。ISBN 978-4594048358

出演番組[編集]

選挙歴[編集]

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
比例順位
/所属当選数
第44回衆議院議員総選挙 2005年9月11日 45 秋田3区 無所属 79,759 28.8% 1 3/3 /
第45回衆議院議員総選挙 2009年8月30日 49 秋田3区 無所属 76,787 28.2% 1 3/4 /
第22回参議院議員通常選挙 2010年7月11日 49 比例区 たちあがれ日本 69,375 14.6% 48 3/9 3/1
比当 第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 52 秋田3区 日本維新の会 74,422 32.7% 1 2/5 2/2
比当 第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 54 秋田3区 維新の党 88,483 44.9% 1 2/3 2/2
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 57 秋田3区 希望の党 93,746 44.1% 1 2/3 4/3
秋田県知事選挙 2021年4月4日 60 無所属 193,538 41.1% 1 2/4 /

脚注[編集]

  1. ^ 村岡としひで 公式サイト - プロフィール
  2. ^ 国政挑戦4度、比例で復活 村岡さん(秋田魁新報、2012年12月17日)
  3. ^ 秋田 - 開票速報 - 2014衆院選:朝日新聞デジタル
  4. ^ https://www.muraokatoshihide.jp/profile/ 村岡俊英プロフィール
  5. ^ https://www.muraokatoshihide.jp/profile/ 村岡俊英プロフィール
  6. ^ 東北ブロック(比例区)-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
  7. ^ “村岡氏、知事選出馬へ 現職・佐竹氏と激突”. 秋田魁新報. (2020年12月18日). https://www.sakigake.jp/news/article/20201218AK0001/ 
  8. ^ 秋田魁2016年9月27日版
  9. ^ 日本農業新聞 2016年10月29日「直接所得補償の考えは 村岡氏」
  10. ^ 日本農業新聞 2016年10月13日版「衆院予算委SBS米問題 強制力のある調査を」
  11. ^ 日本農業新聞 2016年10月13日版
  12. ^ 秋田魁新報2016年10月13日 永田町交差点特集記事内
  13. ^ 毎日新聞 2016年10月18日「輸入米調整金 野党が追及」
  14. ^ 朝日新聞2016年10月18日「TPP与野党懸念」
  15. ^ 毎日新聞 2016年10月18日「輸入米調整金 野党が追及」
  16. ^ 日本農業新聞2016年11月4日 「TPP打撃 乳用牛ほど」
  17. ^ 秋田魁新報 2017年5月19日「湯沢市ひょう被害」
  18. ^ 秋田魁新報2017年8月3日「激甚災害指定を」
  19. ^ 秋田魁新報2017年4月21日「農家の経営努力 情報発信を訴え」
  20. ^ 秋田魁新報2016年10月27日「大内JCT3人死亡事故
  21. ^ a b c “2012衆院選 秋田3区 村岡敏英”. 毎日jp (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A05003005005 2014年5月3日閲覧。 
  22. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査
  23. ^ 公式ページ
  24. ^ 村岡としひで 公式サイト”. www.muraokatoshihide.jp. 2020年9月17日閲覧。
  25. ^ 北九州市医報(平成29年7月)第720号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その33)”. 北九州市医師会 (2017年7月1日). 2021年4月10日閲覧。

外部リンク[編集]

党職
先代:
結成
改革結集の会代表
初代:2015年 - 2016年
次代:
民進党へ合流