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神谷昇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神谷 昇
かみたに のぼる
環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官在任時に公表された肖像写真
生年月日 (1949-04-12) 1949年4月12日(75歳)
出生地 日本の旗 大阪府泉大津市
出身校 大阪府立泉大津高等学校
所属政党無所属→)
自由民主党二階派
称号 旭日重光章
公式サイト 神谷昇オフィシャルホームページ

選挙区 比例近畿ブロック大阪18区
当選回数 2回
在任期間 2014年12月19日[1] - 2021年10月14日

泉大津市長
当選回数 3回
在任期間 2004年 - 2012年11月30日

選挙区 泉大津市・泉北郡選挙区
当選回数 4回
在任期間 1991年5月 - 2004年

当選回数 4回
在任期間 1975年5月 - 1991年5月
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神谷 昇(かみたに のぼる、1949年昭和24年)4月12日[2] - )は、日本の政治家自由民主党所属の前衆議院議員(2期)。泉大津市長(3期)、大阪府議会議員(4期)、泉大津市議会議員(4期)などを務めた。

来歴

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大阪府泉大津市助松町に生まれる。1968年大阪府立泉大津高等学校卒業。

1975年4月、泉大津市議会議員選挙に出馬し当時26歳で初当選、4期務める。1991年4月、大阪府議会議員に当選し、以降4期務める。2004年に泉大津市長に就任し、2012年11月30日に辞職するまで3期務めた。

2012年9月、自民党大阪18区支部長を務めていた遠藤敬日本維新の会に鞍替えすると、自民党は神谷を大阪第18選挙区支部長に任命[3]。同年12月の第46回衆議院議員総選挙に自民党公認で大阪18区から出馬するも、落選。

2014年12月の第47回衆議院議員総選挙では大阪18区から自民党公認で出馬し、遠藤に再び敗れたものの、比例復活で初当選を果たした。当選後、志帥会に所属した。

2017年10月の第48回衆議院議員総選挙では大阪18区から自民党公認で出馬し、遠藤に三度敗れたものの、比例復活で再選。

2021年10月の第49回衆議院議員総選挙では大阪18区から自民党公認で出馬し、遠藤に四度敗れた上に得票数を大きく落とし、比例復活もならず議席を失った。

2023年4月26日、自民党大阪府連は大阪18区を含む4選挙区で候補者を公募すると発表[4]。7月5日には4月の第20回統一地方選挙の大阪府下での大敗を受け、党本部主導の形で現職支部長がいる6選挙区を加えた計10選挙区の公募を開始した[5]。7月26日、神谷が大阪18区の公募に応募したものの、書類選考で落選したことが報じられた[6]。同年、旭日重光章受章[7]

金銭授受問題

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3つの選挙で金銭授受の疑惑がもたれている。(1) 2013年岸和田市長選挙、(2) 2017年岸和田市長選挙、(3) 2017年の衆院選である。

(1) 2013年11月に行われる岸和田市長選に向け、当時信貴芳則を含む2人の自民党市議が出馬の意向を固めていた。同年9月、自民党が信貴に推薦を出さないことが一旦決まると、信貴は10月4日と10月30日に支持者を通じ、同党大阪府第18選挙区支部長の神谷にそれぞれ100万円、計200万円を渡したとされる[8][9]。それから5日後の11月4日、同党岸和田支部は翻意し信貴へ推薦を出す考えをまとめる。これを受け党府連は11月11日に推薦を決定。出馬予定だった市議は府連から「候補者を一本化してくれ」と言われついに出馬を断念[10]。11月24日に実施された選挙で信貴は初当選を果たした。

(2) 2017年9月上旬、任期満了に伴う岸和田市長選挙に関連し、信貴と神谷は自民党岸和田支部幹部に対し、支援者が集めた党員申込書と党費約112万円の提供を申し出た[11]

(3) 2017年9月25日、安倍首相は衆議院解散を表明。その直後の9月下旬に選挙区内の和泉市議会議員11人と岸和田市議会議員3人に対し総額210万円を渡したとされる。神谷は「自民党支部から市議の後援会への寄付という趣旨であり、法的な問題はない」と主張しているが、現金は他党の議員にも配られた。和泉市議会の最大会派「明政会」7人のうち、自民系市議4人には各20万円、他の市議3人には各10万円が手渡され、自民系議員のいない別の会派「五月会」の市議4人には各10万円が手渡された。岸和田市議会の会派「自民クラブ」の市議3人には各20万円が手渡された[12][13]。両市の市議は全員数日のうちに現金を返却したが、10月3日、神谷は和泉市議会「明政会」市議の自宅を訪れ、同市議の妻に20万円を渡した。同市議は神谷に再度現金を返却した[14]

神谷の主張

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2017年の衆議院議員選挙前に神谷が大阪府内の地元市議に向けて現金を配布した問題で陳謝した。現金配布は公職選挙法には抵触しないと主張した[15]

政策

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憲法改正

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消費税増税

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  • 2012年の公開アンケートにおいて、消費税2014年4月に8%、2015年10月に10%まで引き上げる法律が成立したことについて「引き上げは必要だが、時期は先送りすべきだ」と回答している[16]
  • 2014年の公開アンケートにおいて、「2017年5月以降に消費税率を10%に引き上げるべきだ」と回答している[17]
  • 2017年の公開アンケートにおいて、消費税2019年10月に10%に引き上げることについて「賛成」と回答している[18]
  • 「消費税0%の検討」を掲げた『国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言』に賛同している[19]

その他

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  • 原発再稼働に賛成[20]
  • 選択的夫婦別姓制度導入について、賛成としている[21]

所属団体・議員連盟

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脚注

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  1. ^ 平成26年12月19日中央選挙管理会告示第30号(平成二十六年十二月十四日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
  2. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、281頁。
  3. ^ “泉大津市長:自民党の公募に応募 大阪18区”. 毎日新聞. (2012年10月13日) 
  4. ^ “自民、大阪4選挙区で公募”. 時事通信. (2023年4月26日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2023042600948&g=pol 2023年7月26日閲覧。 
  5. ^ “自民が大阪10支部長公募 維新に対抗、次期衆院選に向けてこ入れ”. 産経新聞. (2023年7月5日). https://www.sankei.com/article/20230705-FSNOSLQKHJJQDNTDFTUBP22BFM/ 2023年7月26日閲覧。 
  6. ^ “【独自】自民・神谷前衆院議員 候補者決める公募に書類選考で落選「面接くらい受けさせてくれても…」”. 読売テレビ. (2023年7月26日). https://www.ytv.co.jp/press/kansai/detail.html?id=e4d72b27abd340338dad890be6f5e5bb 2023年7月26日閲覧。 
  7. ^ 『官報』号外232号、令和5年11月6日
  8. ^ “岸和田市長「自民推薦得るため」 自民関係者に200万円”. 日本経済新聞. (2017年11月27日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23946730X21C17A1AC8Z00/ 2017年11月29日閲覧。 
  9. ^ “岸和田市長現金 「神谷氏の座布団の下に」党支持者証言”. 毎日新聞. (2017年11月27日). https://mainichi.jp/articles/20171127/k00/00e/040/236000c 2017年11月29日閲覧。 
  10. ^ “岸和田市長選 現金提供から5日後に推薦…自民支部が決定”. 毎日新聞. (2017年11月28日). https://mainichi.jp/articles/20171128/k00/00e/040/291000c 2017年11月29日閲覧。 
  11. ^ “岸和田市長、112万円提供申し出 今回市長選”. 日本経済新聞. (2017年11月29日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2402367029112017AC1000/ 2017年11月29日閲覧。 
  12. ^ “自民・神谷議員側、14市議へ現金配る 衆院選前”. 朝日新聞. (2017年11月24日). http://www.asahi.com/articles/ASKCQ7L3GKCQPTIL029.html 2017年11月24日閲覧。 
  13. ^ “現金封筒「なんやこれ」 自民議員側、議会で堂々手渡し”. 朝日新聞. (2017年11月24日). http://digital.asahi.com/articles/ASKCR5R67KCRPTIL014.html 2017年11月24日閲覧。 
  14. ^ “自民・神谷氏、返金した市議の自宅訪問 妻に現金手渡し”. 朝日新聞. (2017年11月24日). http://www.asahi.com/articles/ASKCS34JMKCSPTIL00P.html 2017年11月24日閲覧。 
  15. ^ 現金配布の神谷議員謝罪「タイミング悪かった」
  16. ^ a b c d “2012衆院選 大阪18区 神谷  昇”. 毎日新聞 (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A27018004004 2020年11月30日閲覧。 
  17. ^ “2014衆院選”. 朝日新聞 (朝日新聞社). https://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo47/carta/BZZZZZ3J9.htm 2020年11月30日閲覧。 
  18. ^ “第48回衆院選 自民 大阪18区 神谷  昇”. 毎日新聞 (毎日新聞社). https://mainichi.jp/senkyo/48shu/meikan/?mid=A27018003003 2020年11月30日閲覧。 
  19. ^ 賛同者一覧 国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月18日閲覧。
  20. ^ 朝日新聞候補者アンケート
  21. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査
  22. ^ 自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
  23. ^ 役員名簿日本毛布工業組合
  24. ^ 最新の護る会|青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
  25. ^ 会員一覧”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月18日閲覧。

外部リンク

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公職
先代
八木哲也
加藤鮎子
日本の旗 環境大臣政務官
宮崎勝と共同

2020年 -
次代
­ 現職
先代
神田憲次
今井絵理子
藤原崇
進藤金日子
青山周平
中野洋昌
和田政宗
加藤鮎子
渡辺孝一
日本の旗 内閣府大臣政務官
岡下昌平
和田義明
宗清皇一
鳩山二郎
松川るい
吉川赳
三谷英弘
佐藤啓と共同

2020年 -
次代
現職
先代
茶谷輝和
大阪府泉大津市長
2004年 -2012年
次代
伊藤晴彦