早稲田大学教育学部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

早稲田大学教育学部(わせだだいがくきょういくがくぶ)は、早稲田大学が設置する教育学部

所在地[編集]

主要施設は東京都新宿区西早稲田の早稲田大学早稲田キャンパス(通称本キャン)内に設置されている。その他、理学科生物学専修が、新宿区若松町TWIns(先端生命医科学センター)に拠点を置くほか、理学科地球科学専修が栃木県那須塩原市那須パルサー観測所を保有している。

沿革[編集]

1903年7月に開設された早稲田大学高等師範部を前身とし、1949年私立学校法公布に伴い設立された。

教育と研究[編集]

組織[編集]

学士課程は文系4学科、理系2学科、学際系1学科により構成されており、教育学部の教員が所属する教育・総合科学学術院には、修士・博士課程として、教育学研究科、教職研究科がある。一方で、理学科の教員は大学院先進理工学研究科の教員も兼担しており、同学科の学生の多くも同研究科へ進学する。また、同学部には教職課程のほか、博物館学芸員図書館司書学校図書館司書教諭社会教育主事社会福祉主事の課程も設置されている。

旧制高等師範部の流れを汲む同学部は、所謂教員養成系と言われる教育学部と異なり、伝統的に高等学校および高等教育(大学、高等専門学校)教員の養成を志向しており、全国トップクラスの高等学校教員の輩出数を誇る同校において教員養成課程の中核を占める学部となっている[1]。また、同学部は2008年4月に初等教育学専攻を設置するまでは初等教育の教員養成課程を有していなかった。このような体制は、同じく旧制高等師範学校の流れを汲む広島大学教育学部教育学研究科にも見られる(現在では、早大、広島大ともに、教員養成系に類する課程を有している)。

教育学部[編集]

  • 教育学科
    • 教育学専修
      教育について多角的・総合的に学ぶ。同専修の卒業生には「学士(教育学)」が授与される。
    • 生涯教育学専修
      社会教育生涯学習について学ぶ。同専修の卒業生には「学士(教育学)」が授与される。
    • 教育心理学専修
      教育心理学発達心理学臨床心理学等の教育に関連した各分野の心理学をカバーしている。同専修の卒業生には「学士(心理学)」が授与される。
    • 初等教育学専攻
      同校において小学校教員の養成を担当する唯一の専攻として、2008年4月に開設された。同専修の卒業生には「学士(教育学)」が授与される。
  • 英語英文学科
    英語学英米文学英語教育言語運用等の分野に20名強の専任教員を擁し、英語科あるいは英文科としては国内屈指の教員数を誇る。文学言語学の両面から英語を学ぶカリキュラムとなっている。同学科の卒業生には「学士(文学)」が授与される。
  • 社会科
    • 地理歴史専修
      人文地理学自然地理学日本史東洋史西洋史に関する講義、演習が用意されているほか、副選択として社会科学専修のカリキュラムを履修することも可能。同校において、地理学に関する教育、研究を担当する唯一の専攻である。同専修の卒業生には「学士(地理学)」、あるいは、「学士(歴史学)」が授与される。なお、同校の地理学分野はQS世界大学ランキングにおいて、東大、京大に次ぐ国内3位(世界51-100位)の評価を得ている[3]
    • 社会科学専修
      政治学経済学法律学社会学新聞学に関する講義、演習が用意されているほか、副選択として地理歴史専修のカリキュラムを履修することも可能。同専修の卒業生には「学士(社会科学)」が授与される。2018年4月、公共市民学専修へ改称予定[4]
  • 数学科
    現代数学の各分野にわたって学習を行い、数学を必要とする種々の分野で広く活躍できるような数学的素養を見につけた人材の養成を目的としている。解析学代数学幾何学情報数学の基幹的講義を中心とするほか、数学教育についても学べるカリキュラムとなっている。同学科の卒業生には「学士(理学)」が授与される。
  • 複合文化学科
    自然科学から人文・社会科学にいたる多くの専門領域が併存する同学部の総合性を生かし、多面的諸相を持つ現代的課題に立ち向かう能力を持った人材を育成することを目的として設置された学際コースを継承、発展させる形で、2007年4月に開設された。英語以外の外国語の運用能力獲得に力を入れており、ドイツ語フランス語中国語ロシア語スペイン語に関する専門演習が配されている。同学科の卒業生には「学士(学術)」が授与される。
学部卒業生の主要進路[編集]

2014年度の卒業生1,042名中、大学院進学160名、資格試験等準備29名、就職752名、他であった。 また、主な就職先業種は、三井住友銀行12名、大和証券11名、東京都教員9名、みずほフィナンシャルグループ9名、ソフトバンクモバイル9名、埼玉県教員8名、他となっている[5]

教育学研究科[編集]

  • 修士課程
    • 学校教育専攻
    • 国語教育専攻
    • 英語教育専攻
    • 社会科教育専攻
    • 数学教育専攻
  • 博士課程
    • 教育基礎学専攻
    • 教科教育学専攻

また、同研究科の修士課程で取得できる学位は、学校教育・国語教育・英語教育・社会科教育専攻では修士(教育学)または修士(実践教育学)、数学教育学専攻では修士(教育学)または修士(理学)であり、博士課程で取得できる学位は、教育基礎学専攻では博士(教育学)または博士(学術)、教科教 育学専攻では博士(教育学)、博士(学術)または博士(理学)となっている。

教育学研究科卒業生の主要進路[編集]

2014年度の修了者83名中、就職56名、進学16名、資格試験等準備3名、他であった。 また、主な就職は、教員就職として、東京都教員5名、埼玉県教員3名、海城中学校・高等学校2名等、一般就職として、国家公務員総合職日本アイ・ビー・エム富士ゼロックス日本生命保険各1名等となっている[6]

教職研究科[編集]

  • 高度教育実践専攻

所謂教職大学院である。また、同研究科は、東京都教育委員会と提携関係にある[7]

提携校[編集]

[8]

教育学研究科卒業生の主要進路[編集]

2014年度の修了者47名中、就職40名、他であった。 また、主な就職先は、東京都教員17名、神奈川県教員千葉県教員各2名、暁星中学校・高等学校1名、他となっている[9]

主な卒業生[編集]

大学教員・研究者[編集]

中等教育教員等[編集]

政治家・行政官[編集]

作家・歌人・脚本家・画家等[編集]

マスメディア関係者[編集]

その他[編集]

施設[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 大学ランキング2013(朝日新聞出版 2012.4.17発行)によると、公立高等学校教員の採用数において早稲田大学(200人)は2位の日本大学(139人)を大きく引き離して首位となっている。また、同校が公表するデータ集によると、2011年度における同校の一種免許状取得者733名中319名が教育学部生であり、専修免許状取得者201名中111名が教育学研究科および教職研究科生となっている。
  2. ^ 早稲田大学大学院教育学研究科・教育学部・教育総合研究所 第三者評価委員,『第三者評価報告書』,2002年1月
  3. ^ 分野別の世界大学ランキングで躍進 9分野が100位以内にランクイン”. 早稲田大学 (2017年3月8日). 2017年10月15日閲覧。
  4. ^ 教育学部社会科社会科学専修の名称変更について 早稲田大学教育学部 2017年6月1日
  5. ^ 進路データ (PDF)”. 2014年度 早稲田大学進路状況. 2015年7月17日閲覧。
  6. ^ 進路データ (PDF)”. 2014年度 早稲田大学進路状況. 2015年7月17日閲覧。
  7. ^ 「東京都教育委員会と教職大学院との連携に係る協定締結式」の実施について”. 東京都教育庁 (2008年1月29日). 2014年7月27日閲覧。
  8. ^ 早稲田大学大学院教育学研究科パンフレット 2018
  9. ^ 進路データ (PDF)”. 2014年度 早稲田大学進路状況. 2015年7月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]